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トランプによる暴力扇動やヘイトスピーチの取り扱いに正面から取り組もうとしない Facebook に対して、広告出稿を停止するキャンペーンが拡大している。
当初はパタゴニアやREI、エディー・バウアーといった小売業から始まった動きが瞬く間に広がり、6月末になるとユニリーバやコカ・コーラのような巨大ブランドまでがキャンペーン参加を表明し始めた。 ここでは、この数日間に発表のあった各社のステートメントについて、抜粋・翻訳して紹介してみたい。
6月26日、イギリスとオランダを本拠地とする巨大な消費財メーカーのユニリーバが、FacebookやInstagramのみならず、Twitterも含めた広告出稿停止を、2020年の年末まで継続するとのプレスリリースを発表した。 当社の責任のフレームワークと米国における分断された情勢を鑑み、当社はこれから少なくとも年末まで、ソーシャルメディア・ニュースフィード・プラットフォームである Facebook、Instagram および Twitter でのブランド広告を掲載しないことを決定した。 誤情報やヘイトスピーチの拡大を終了させ、有権者を抑圧する政治的な広告やコンテンツへの対応を改善するために、意義のある進展を見たいと考えている。 世界のどこにも人種差別の場所はないし、ソーシャルメディアにも人種差別の場所はない。
ホンダのアメリカ法人は6月27日、Facebookでの広告出稿を停止するとのツイートを公開した。 7月の間、アメリカ・ホンダは Facebook と Instagram での広告を停止する。
ブルームバーグによると、ユニリーバのプレスリリース公開の直後、Facebook と Twitterの株価が急落し、いずれも8%以上の下げ幅となったとのことだ。
プラットフォーム企業がヘイトを放置することは、もはや社会も市場も許さないのである。
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1972年12月に全英ツアーを開始したレッド・ツェッペリンは、クリスマス休暇を挟んでそのままツアーを継続した。
そして1月30日に全英ツアーを終了した後は一か月の休養を取り、早くも3月2日からヨーロッパ・ツアーに乗り出している。 4月2日のパリでのライブを最後に再び一か月間休暇を取った後、5月4日からは全米ツアーに突入した。 この全米ツアーの最後の三日間はニューヨークのマディソン・スクェア・ガーデンで行われ、その模様は映画「永遠の詩」として記録されることになった。 正にレッド・ツェッペリンのライブの絶頂期と言える年であるが、マディソン・スクェア・ガーデンでのライブ以降はツアーを停止し、翌1974年はまったくライブ活動を行っていない。 彼らのライブが再開されるのは一年半後の1975年1月のことであった。 以下、ライブ会場やセットリストなどの情報は、ledzeppelin.com を参照させていただいた。 なお1969年から1972年までの音源は、下記のリンク先にそれぞれ整理しているので参照いただきたい。
1973年、レッド・ツェッペリンは早くも1月2日にシェフィールドから全英ツアーを再開させている。
このツアーでは全部で12公演が行われているが、残念ながらブート音源はあまり残されていない。 まずツアー2日目のオックスフォードでの演奏。
1月22日のサウスハンプトン大学でのライブは、複数の音源が存在する。
1月25日のアバディーンでのライブの後に3公演行って、全英ツアーが終了する。
ヨーロッパ・ツアーは3月2日のデンマークの首都コペンハーゲンを皮切りに開始。
3月6日のストックホルムでのセットリストは、後のマディソン・スクェア・ガーデンでのものとほぼ同じ内容になっている。
3月16日のウィーンでの音源は複数残っているもよう。
3月17日のミュンヘン。"Whole Lotta Love" のメドレーが凄まじく長い。
3月19日はベルリン。この頃は必ず "The Ocean" が演奏されているのが興味深い。
3月22日はドイツのエッセン。この直後の3月28日、アルバム "House of the Holy" が全世界同時発売になる。
そして4月1日のパリがヨーロッパ・ツアーの最終公演となった。
全英ツアーで喉を傷めたと言われるロバートのボーカルはパリで再び炸裂しており、ジミーとボンゾの演奏も鬼気迫るものがある。
ヨーロッパ・ツアーから一か月後の5月4日、三か月にわたる歴史的な全米ツアーがアトランタから開始された。
翌5月5日はフロリダのタンパで6万人近くを動員。
13日のアリゾナのライブでは地元紙が「あまりにもヘヴィだった」とのレビューを残している。
5月16日はアンコールの最後が "Communication Breakdown" になっている。
5月18日と19日は、隣町であるダラスとフォトワースで行われた。残っている音源はダラスのみ。
5月26日はソルトレイク・シティ。
5月28日のサン・ディエゴでは "Moby Dick" が披露された。
6月3日、ロサンゼルスの The Forum では久しぶりに "Thank You" がアンコール最後の曲になった。
シカゴでは7月6日と7日の二日間行われ、そのいずれも音源が残されている。
デトロイトでも7月12日と13日に行われた。こちらは12日分の音源のみである。
7月15日のニューヨーク州バッファローでのライブは3時間近くに及んだ。
再び西海岸に戻り、7月17日はシアトル。
7月21日のローズ・アイランドでは、チケットを持たない群衆が会場へ突入を図ったため警察が出動する騒ぎとなり、13人が逮捕された。
そして7月27日から29日の三日間、ニューヨークのマディソン・スクェア・ガーデンでのライブとなる。
全米ツアー終了後、帰国したレッド・ツェッペリンは映画「永遠の詩」の追加撮影などの作業を行い、11月から "Physical Graffiti" のレコーディングを開始する。
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ジョージ・フロイド氏虐殺を契機とした抗議行動に続き、人種差別主義者たちの彫像を倒す動きが欧米で広がっている。
アメリカではクリストファー・コロンブスが先住民を虐殺した先兵とみなされ、全米各地で彼の像の撤去が始まった。 ヨーロッパでも、ベルギー王だったレオポルド2世の像が倒されている。この人物はアフリカのコンゴを私有地として支配し、ゴムの収穫のノルマを達成できなかった奴隷に対して、彼らの子どもたちの手足を切断して懲罰するという残虐行為をはたらいていた。彼の支配の期間、数百万の現地人が亡くなったとみられている。
こうした中、テネシー州出身のテイラー・スウィフトが州内に残る人種差別主義者の彫像に関する見解を表明した。
ここでは彼女の一連のツイートを翻訳のうえ紹介してみたい。 テネシー人として、邪悪な行為をはたらいた人種差別主義の歴史上の人物を祝う記念碑が私たちの州に立っていることに私はうんざりしている。エドワード・カーマックとネイサン・ベッドフォード・フォレストは私たちの州の歴史の中で特に卑劣な人物であり、そのように扱われるべきである。
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5月25日にジョージ・フロイド氏がミネアポリス警察に虐殺されてから2回目の週末となった6月6日と7日、抗議行動は全米だけでなくヨーロッパ、オーストラリア、そして日本など世界各地へ広がった。
こうした中、ロック・ミュージシャンたちも自らデモに参加する姿があちこちで目撃されたほか、SNSや動画などで連帯の意志を表明している。
6月6日
マドンナは膝の怪我でライブをキャンセルせざるを得ない状態だったにもかかわらず、ロンドンでデモに参加した。
ビリー・アイリッシュは、ロサンゼルスでのデモに参加している様子をツイートしている。
ポール・マッカートニーは Black Lives Matter を支持するツイートの中で、ビートルズ時代にジャクソンヴィルでのライブで観客席の人種隔離に反対したことに言及している。
この時は、人種隔離を撤廃させることを契約に明記させたうえで演奏したとのこと。 — Paul McCartney (@PaulMcCartney) June 5, 2020
リヴィング・カラーは、全米各地での警察による暴力行為を集めた動画をリリースした。
ニール・ヤングはファン・サイトで Black Lives Matter 運動に絡めてトランプを激しく非難する書簡を公開した。
6月7日
日本では、数千人規模となった大阪でのデモに、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬氏が参加した。
ケンドリックス・ラマーは、カリフォルニア州コンプトンでデモに参加。
プリンスの公式YouTubeチャネルは、2015年にボルティモアで警察によって虐殺されたフレディ・グレイ氏に捧げる "Baltimore" の動画をリリースした 。
トム・モレロは、96歳の母と共に写った写真を使って、Black Lives Matter 支持のメッセージをツイートした。
このTシャツのロゴがブラック・サバスのパロディであったため、ギザー・バトラーがさっそく賞賛のツイートで反応している。
6月8日
ABBAのビョルン・ウルヴァースが、抗議デモへの支持を表明。
デモに対する批判的な意見については「世の中はばか者であふれている」と一蹴した。
マイク・ポートノイも、警察による暴力シーンを集めた動画をリリースした。
この動画ではマイクが全楽器を一人で演奏し、ジョン・レノンの "Gimme Some Truth" をカバーしている。
ビリー・アイリッシュ、リアーナ、そしてアリアナ・グランデなど多くの人たちが、ニューヨーク警察法の改正を求めて公開書簡を発表した。
現状の警察法では、警察の不正行為の記録を第三者による監視から隠蔽することができるとしている。
一方このような状況下で本邦のNHKは、7日に放送した番組「これでわかった!世界のいま」で Black Lives Matter 運動を取り上げたものの、極めて差別的なアニメで揶揄し、駐日アメリカ大使館を含む各方面から多くの批判を浴びる事態になった。
謝罪文を出したものの、例によって「不快な思いをされた方にお詫びいたします」というテンプレートに過ぎず、問題の本質を理解していないことを露呈してしまった。 さらに英ガーディアンを皮切りに、独ドイチェベレ、仏AFP、ロイター、アル・ジャジーラなどで瞬く間に世界中で報道されてしまい、またも日本人の人種差別に対する認識の低さと政治への無関心を晒してしまったのである。 まったく恥ずかしいことだ。
米ミネアポリスでアフリカ系男性のジョージ・フロイド氏が白人警官に虐殺された事件を受けて、全米で抗議活動が広がっている。
音楽業界でもこの事件が深刻に受け止められ、ツイッターやインスタグラムなどのSNSでハッシュタグ #TheShowMustBePaused (ショーは中断すべきだ)が使われるようになった。 さらにこのハッシュタグを使って、6月2日を音楽業界全体としての抗議のストライキの日とすべく呼びかけが開始され、瞬く間に大手レーベルから個々のミュージシャンまでが参加の意志を表明する状況になった。 ここでは配信プラットフォーム、レーベル、楽器メーカー、音楽誌、そしてミュージシャンらの #TheShowMustBePaused の意思表明をできる限り集め、記録として残しておきたい。 またこれらは「音楽に政治を持ち込むな」などと平然と幼稚な戯言を垂れ流す、この国の間抜け共へのカウンターにもなるであろう。
配信プラットフォーム
iTune、Apple Music、Spotifyなどほぼ全ての音楽配信プラットフォームが通常の配信を停止し、トップページを黒くしたうえで、黒人音楽や抵抗のための曲をプレイリストを流し続けた。
レーベル
著名なレーベルもほぼ全てが抗議を支持する声明を出している。
— Universal Music Group (@UMG) June 1, 2020
— Sony Music (@sonymusic) May 31, 2020
— Def Jam Recordings (@defjam) May 31, 2020
音楽誌
ロック系の音楽誌も全面的に抗議を支持する行動に入った。 通常はラップやソウルなどとは縁の薄い Kerrang! や LOUDWIRE といったメタル系メディアによる強いメッセージが印象的である。 特に LOUDWIRE は数時間おきに一日中、抗議のツイートを流し続けた。
— Loudwire (@Loudwire) June 2, 2020
— Loudwire (@Loudwire) June 2, 2020
— UltimateClassicRock (@UltClassicRock) June 2, 2020
楽器メーカー
ギターの二大メーカー、フェンダーとギブソンも抗議に参加した。
— Fender (@Fender) June 1, 2020
ミュージシャン
ロック・ミュージシャンたちも、ジャンルを問わず幅広い顔ぶれの面々が抗議のメッセージを表明した。 ローリング・ストーンズは公式ツイッター・アカウントに加え、ミック、キース、ロンの三人が抗議のツイートを出している。
— Mick Jagger (@MickJagger) June 1, 2020
ブラック・サバスも、オジー・オズボーンとギザー・バトラーが参加した。
— BlackSabbath (@BlackSabbath) June 2, 2020 — Ozzy Osbourne (@OzzyOsbourne) June 2, 2020 — Geezer Butler (@geezerbutler) June 2, 2020
キッスは、公式アカウントのほか、ポール・スタンレーとジーン・シモンズが抗議を表明している。
— KISS (@kiss) June 2, 2020
ホワイトスネークとデヴィッド・カヴァーデイルの抗議は同一のもの。
ビートルズ関係では、公式アカウント、ジョン・レノン、オノ・ヨーコから抗議が発信されている。
以下、多くのロック・ミュージシャンたちの抗議のツイートをアルファベット順で転載しておく。
日本からは Yoshiki の参加が確認できる。 ピーター・ガブリエルやラッシュのように従来から差別問題に声を上げてきた人たちに加え、差別発言で批判された過去のあるロッド・スチュワートや、アパルトヘイト体制での南アフリカのサン・シティに出演して非難されたザ・フーまで、今回はこの抗議に参加しているのが興味深い。 とにかく、ここに名を連ねている彼らに向かって「音楽に政治を持ち込むな」のような幼稚なことを言えば、徹底的に軽蔑されることは間違いない。
— Bryan Adams (@bryanadams) June 2, 2020
— Cheap Trick (@cheaptrick) June 2, 2020
— Duran Duran (@duranduran) June 2, 2020
— Joan Jett (@joanjett) June 2, 2020
— Red Hot ChiliPeppers (@ChiliPeppers) June 2, 2020
— Rick Springfield (@rickspringfield) June 2, 2020
— Sir Rod Stewart (@rodstewart) June 2, 2020
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5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで白人警官が無抵抗のアフリカ系男性の首に肘を押し当てて殺害するという事件が発生した。
その現場の動画がSNSで拡散されることによって多くの人々が怒り、アメリカ中に抗議行動が広がっている。 NBCによると、犯行に及んだ警官デレク・ショーヴィンは過去にも、少なくとも10件以上ものヘイト・クライムに関与していたとのことだ。 この残虐なヘイト・クライムに対して、アメリカの多くのミュージシャンたちが抗議の声を上げた。 例えば自らもアフリカ系市民であるレニー・クラヴィッツ。
何人死んだか知ってるか?
そしてリヴィング・カラーのツイートも同じ画像を使用している。
この数年モータウンのカバーに注力しているポール・スタンレーは、ツイッター140文字の制限を超える声明を出すため、画像を使うという手段を執った。
露骨な偏見や人種的プロファイリングの最近の動画や事件、そしてどう見ても黒人男性に対する冷血な殺人としか言いようがないことには、げっそりする。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシンのトム・モレロは、逮捕された抗議者を運ぶことを拒否したバス運転手に関するツイートに、「これこそ連帯だ」とのコメントを付けてリツイートした。
またマドンナは、トランプを名指しで非難している。
ジョージ・フロイド虐殺に抗議して、アメリカ中でデモが起きている。
若手も続々と声をあげている。アダム・ランバートは警察機構を強く批判。
法執行機関のトレーニング、規約、心理スクリーニングの全面的な改革を要求する必要がある。警察官として働いているいじめ野郎が多すぎる。我々は行動違反に対する説明責任と法的手段を要求するべきだ。
テイラー・スウィフトは、この事件に対するトランプの政治姿勢を激しく罵倒し、今年の大統領選挙での落選運動を宣言している。
大統領職の間中ずっと、白人優越主義や人種差別をさんざん煽っておきながら、暴力で脅す前に道徳的に優れているふりをする神経くらいないのか。略奪が起きたら銃撃を始める?11月の選挙で落選させてやる。
ビリー・アイリッシュに至っては、インスタグラム上でトランプに対し「お前、本気か?クソ野郎!」と面罵した。
さて、ここで思い出しておきたいのは、日本でも先般、検察官の定年延長を可能にする法案への抗議に、きゃりーぱみゅぱみゅ等をはじめ、多くの芸能人が参加したことだ。
とは言え、ツイッター上で「#検察庁法改正案に抗議します」とのタグを使用する程度のことであり、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュに比べれば極めて穏健なものである。 しかし、これくらいのことに対してすら、一部の幼稚な連中は「芸能人は政治に口を出すな」と喚きたてた。 こうした連中に対するきゃりーぱみゅぱみゅの回答が、こちらのラップだ。
でも私はアニメのキャラじゃない
政治を忌避し、正義を嘲笑する幼稚な日本人はいい加減目を覚ましたほうがよい。
Photo by Markus Winkler on Unsplash 首都圏と北海道の緊急事態宣言が解除される5月25日の前日、折しもアベノマスクが我が家の郵便受けに投函されていた。 早速開封してみる。 巷で伝えられていたような昆虫や髪の毛などの異物混入、あるいは「都こんぶ」臭などの異臭は観察されなかった。 しかし上下が縫製されていない。 どうやら一枚のガーゼを折りたたんで紐を縫い付けたようである。 なおガーゼは中で折れ曲がっていた。 それにしても小さい。 圧倒的に小さい。 鼻から顎まですっぽり包み込むサージカル・マスクと並べてみると、一目瞭然である。 「小型マスク」と称して市販されているマスクよりさらに小さい。 実際に装着すると、こんな状態になるのは確かであった。 さて洗濯したらどうなるか。 一回目の洗濯では 140mm x 93mm となり、意外に縮まなかった。 開封していない分と比較してみる。 二回目の洗濯でも、大きさは変わらず 140mm x 93mm のまま。 ただしこの時点で既にかなりのほつれが発生。 上下を縫製していないからであろう。 三回目の洗濯では、禁断の乾燥機にかけてみた。 マスクに付いてきた説明書によると「乾燥機は使わず、陰干しで自然乾燥してください」とのことなので、これは禁じ手である。 130mm x 90mm まで縮んでしまった。 乾燥機は厳禁だ。 ところで、ちょうどこのタイミングで報道各社から内閣支持率が発表された。
いずれの結果でも支持率は激しく下落しており、30%を切る事態となっている。 緊急事態宣言解除に続く国会閉会で、安倍晋三はここぞと外遊などで支持率回復を図るのだろうが、そうは問屋が卸すまい。 既にドラッグストアなどにマスクが潤沢に陳列されるようになった状況の中で、遅れに遅れたアベノマスクがようやく全国に届くのだ。 466億円もの税金をつぎ込んだアベノマスクの「何をいまさら」感が、内閣支持率下落に追い打ちをかけるであろう。 究極の自己責任、自業自得である。 Photo by Brina Blum on Unsplash コロナウイルス COVID-19 に対する日本政府の対応が迷走を極めている。 既に「コロナウイルス禍での安倍晋三 会食日記」で書いたように、大量の感染者が発生したクルーズ船が横浜に接岸している最中の2月ですら、最高責任者である総理大臣・安倍晋三は連日の会食を止めることもなく、緊張感の無さをさらけ出していた。 3月に入ると事態はさらに悪化してウイルス禍は全国に広がってしまい、4月7日に緊急事態宣言を発令したものの、ここに至っても官邸主導で打ち出された政策はグダグダとしか言いようのないものばかりであった。 言うまでもなく、その代表格は「アベノマスク」と揶揄されるマスク配布である。 4月1日の政府の対策本部にて、各世帯あたり2枚の布マスクが配布されるという方針が明らかにされた。 しかし世帯あたりの枚数が少なすぎる上、実際に先行して配布されたものの中には髪の毛や昆虫の混入、あるいは変色したもの、さらにはカビが生えたものまで発見された。 しかも総予算466億円もかけておきながら、5月18日時点での配布数は全国の総世帯の11%程度に過ぎない約1450万枚に留まっていることを、官房長官・菅が明らかにしている。 また「10万円給付金」についても申請書面の配布が遅れているうえ、マイナンバーカードを利用したオンライン申請もトラブルが続出し、郵送に一本化する自治体が相次ぐ始末だ。 こうした政策の中身の「いわば」グダグダぶり「の中において」、「まさに」この期間の安倍晋三自身の仕事ぶりはどうだったのであろうか。 そこで、この人物の仕事量を定量的に計るパラメータとして、土日および祝日の公務の時間で計測してみることにした。 なお公務の時間は、官邸に到着してから、官邸を出るまでの「官邸滞在時間」とした。 安倍晋三の土日や祝日の典型的な過ごし方はこんな感じだ。 まず午前中は私邸でごろごろ。 ようやく午後遅い時刻に官邸へ出向き、いくつかの会議に顔を出しては、さっさと私邸へ帰宅する。 4月4日から5月17日の間の土日および祝日の公務の時間の平均は、わずか1時間47分に過ぎない。 (4月29日は終日国会出席となっており、また5月4日は記者会見があったため、この二日間は平均算出から除外した。なお5月4日分を含めても平均は2時間である。) 首相なのだから休日返上でフルに働けとまでは言わないが、それにしても緊急事態宣言の下で余りにも短すぎるのではないか。 首相としての職責を貫徹する気がないのであれば、一日も早く職を辞すべきであろう。 なお下記に記す安倍晋三の行動の詳細は、時事の「首相動静」から引用させていただいた。 4月4日(土) 官邸滞在時間:2時間46分 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後2時44分、私邸発。 午後2時54分、官邸着。 午後5時40分、官邸発。 午後5時55分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 4月5日(日) 官邸滞在時間:1時間40分 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時41分、私邸発。 午後3時54分、官邸着。 午後5時34分、官邸発。 午後5時45分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 4月11日(土) 官邸滞在時間:1時間47分 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後2時42分、私邸発。 午後2時53分、官邸着。 午後4時40分、官邸発。 午後4時52分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 4月12日(日) 官邸滞在時間:1時間42分 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時40分、私邸発。 午後3時51分、官邸着。 午後5時33分、官邸発。 午後5時46分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 4月18日(土) 官邸滞在時間:55分 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時38分、私邸発。 午後3時49分、官邸着。 午後4時44分、官邸発。 午後4時45分、公邸着。 午後4時48分、公邸発。 午後5時2分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 4月19日(日) 官邸滞在時間:50分 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時42分、私邸発。 午後3時54分、官邸着。 午後4時44分、官邸発。 午後4時58分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 4月25日(土) 官邸滞在時間:1時間7分 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時44分、私邸発。 午後3時56分、官邸着。 午後5時2分、報道各社のインタビュー。 午後5時3分、官邸発。 午後5時17分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 4月26日(日) 官邸滞在時間:36分 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時42分、私邸発。 午後3時53分、官邸着。 午後4時29分、官邸発。 午後4時43分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 4月29日(水) この日は衆院予算委員会、衆院本会議、参院予算委員会に出席。 午前7時1分、公邸発。 午前7時2分、官邸着。 午前7時23分、官邸発。 午前7時25分、国会着。 午前7時30分、衆院予算委員会開会。 午前10時55分、衆院予算委散会。 午前10時59分、官邸着。 午前11時51分、官邸発。 午後0時2分、衆院本会議開会。 午後0時55分、衆院本会議散会。 午後0時59分、官邸着。 午後1時52分、官邸発。 午後2時、参院予算委員会開会。 午後5時27分、参院予算委散会。 午後5時32分、官邸着。 午後7時41分、官邸発。 午後7時55分、東京・富ケ谷の私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月2日(土) 官邸滞在時間:1時間48分 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時41分、私邸発。 午後3時50分、官邸着。 午後5時38分、官邸発。 午後5時52分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月3日(日) 官邸滞在時間:2時間16分 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時41分、私邸発。 午後3時55分、官邸着。 午後6時11分、官邸発。 午後6時25分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月4日(月) 官邸滞在時間:5時間27分 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後2時3分、私邸発。 午後2時14分、官邸着。 午後3時57分、官邸発。 午後3時58分、自民党本部着。 午後4時32分、同所発。 午後4時35分、官邸着。 午後8時19分、官邸発。 午後8時33分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月5日(火) 官邸滞在時間:2時間9分 なお、ニコ動収録などは、公務ではない。 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後2時1分、私邸発。 午後2時14分、公邸着。「ニコニコ動画」とヤフーの特別番組向けのビデオメッセージ収録。 午後2時56分、公邸発。 午後2時58分、官邸着。 午後5時7分、官邸発。 午後5時21分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月6日(水) 官邸滞在時間:3時間34分 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後も来客なく、私邸で過ごす。 午後5時32分、私邸発。 午後5時42分、官邸着。 午後9時16分、官邸発。 午後9時30分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月9日(土) 官邸滞在時間:1時間55分 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時41分、私邸発。 午後3時52分、官邸着。 午後5時47分、官邸発。 午後6時2分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月10日(日) 官邸滞在時間:1時間32分 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時40分、私邸発。 午後3時49分、官邸着。 午後5時21分、官邸発。 午後5時34分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月16日(土) 官邸滞在時間:44分 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時43分、私邸発。 午後3時52分、官邸着。 午後4時36分、官邸発。 午後4時46分、東京・渋谷の美容室「HAIR GUEST」着。散髪。 午後6時32分、同所発。 午後6時42分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。 5月17日(日) 官邸滞在時間:1時間26分
午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後3時39分、私邸発。 午後3時49分、官邸着。 午後5時15分、官邸発。 午後5時32分、私邸着。 午後10時現在、私邸。来客なし。
Photo by Matthew T Rader on Unsplash
5月9日にリトル・リチャードが87才で亡くなったことを Rolling Stone誌が伝えた。
リトル・リチャードは、1950年代から活躍したロックの創設者のひとりである。 数々のヒット曲が多くのミュージシャンたちにカバーされてきたが、ハードロックに与えた影響もまた大きかった。 ここではハードロック・ミュージシャンによるリトル・リチャードのカバーを振り返ってみたい。
Long Tall Sally
ビートルズによるカバーが余りにも有名で、ビートルズ解散後もポール・マッカートニーはライブで演奏を続けている。
ジョニー・ウィンターはライブの名盤で知られる "Johnny Winter And" にて、ロックンロール・メドレーで収録。
ジェリー・リー・ルイスの "Great Balls of Fire" に続けて、激しい演奏が展開されている。
レッド・ツェッペリンも初期のライブで演奏していた。
1970年1月9日のロイヤル・アルバート・ホールでは、アンコールが4回も行われたが、そのトップを飾っている。
1971年のカクタスのライブでは、ミドルテンポで重厚なハードロックとなっており、まるで別の曲のようだ。
スコーピオンズも名盤 "Tokyo Tapes" で、日本でのライブを残してくれた。
Lucille
ディープ・パープルが70年代にライブで取り上げていたのが知られている。 1972年の来日の際にも演奏されたが、"Live in Japan" には収録されておらず、後にリマスターとして再発された際に公式に公開された。 改めて聴いてみるとかなり粗い演奏なので、オリジナル盤では収録を見合されたのであろう。
またクイーンも1977年のロンドンでのライブ映像を残している。
Tutti Frutti
さらにクイーンは1986年のウェンブレーでもリトル・リチャードをカバーしていた。
まったく面影が違うが、MC5は独特のガレージ・サウンドでライブ演奏している。
こうして整理してみると、カバーしている側にも鬼籍に入っている人たちが多かった。
合掌。 新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言を受けて、2020年のゴールデン・ウィークは全国でほぼ全ての商業施設が閉鎖された。
前年の11月13日に開業してからまだ半年しか経っていない南町田グランベリーパークも例外ではない。 特に「こどもの日」である5月5日は、本来であれば多くの子ども連れの家族で賑わったはずであろうが、この日見ることができたのは、犬の散歩で訪れた僅かな近所の住民と、警備員の姿だけであった。 以下、記録のためグランベリーパーク内を一周して撮影した写真を、敢えて解説を付けずに掲載しておく。 |









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