Photo by Martin Sanchez on Unsplash これを書いている2020年4月19日時点で、コロナウイルス COVID-19 の収拾はまったく目途が立っていない。 しかし一か月前の出来事を振り返ってみるには、早すぎるということもなかろう。 2月上旬、世界中にあっという間に広がったCOVID-19の対応に、日本社会も巻き込まれていった。 中国・武漢から邦人移送のためのチャーター便が飛び交い、そして大量の感染者が発生したクルーズ船が横浜港に接岸されたのである。 特にクルーズ船内には多くの乗客・乗員が船内に軟禁状態になったまま、遂に亡くなる方も出てしまった。 しかしこの期に及んで、首相・安倍晋三は連日連夜の会食を続けていたのだ。 安倍晋三が2月の平日に会食を行わなかった晩はたった3日しかない。 しかも、そのうち2日は私邸への早帰りである。 唯一仕事と言えるのは、2月10日のエストニア大統領との首脳会談だけというありさまだ。 また、その会食の内容や相手にも呆れるしかない。 クルーズ船で2人が亡くなった2月20日は子飼いの自民党・極右議員を集めての鉄板焼き、翌21日は前日に61才になった稲田朋美の誕生会である。 ちょうど北海道で感染が拡大しつつあるタイミングでもあった。 そして安倍晋三が突然の小中高全面休校宣言を出して全国が大混乱に陥った2月28日、最後の会食での同席者は、百田尚樹と有本香。 不要不急の極みと言うしかない。 下記の安倍晋三の行動は、時事の「首相動静」から引用させていただいている。 またウイルス関連の報道は、朝日新聞のものを使わせていただいた。 なお土日や祝日の行動に関しては省略したが、安倍晋三はせいぜい1~2時間程度の会議に顔を出すだけで、私邸でゴロゴロしていただけだ。 首相としての仕事をする気がないのなら、さっさと辞めればよろしい。 2月3日(月) 安倍:午後6時2分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。宴会場「鳳凰」で自民党と各種団体の懇談会に出席し、あいさつ。午後6時21分、東京・築地のふぐ料理店「つきじやまもと」着。森喜朗元首相、青木幹雄元自民党参院議員会長と会食。 ウイルス:新型肺炎患者がいたクルーズ船 横浜港に着岸せず再検疫 2月7日(金) 安倍:午後6時43分、東京・虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」着。ホテル内の飲食店「鉄板焼 さざんか」で稲田自民党幹事長代行、JXTGホールディングスの渡文明名誉顧問、川田順一副社長と会食。 ウイルス:チャーター便第4便、羽田に到着 日本国籍以外の人も 2月13日(木) 安倍:午後7時3分、東京・丸の内のパレスホテル東京着。ホテル内の宴会場「芙蓉」で精神科医らでつくる首相の後援会「晋精会」の会合に出席し、あいさつ。午後7時40分、東京・平河町の中国料理店「赤坂四川飯店」着。自民党細田、麻生両派の衆院当選3回議員らの懇親会に出席。 ウイルス:クルーズ船、新たに44人の感染判明 計218人に 2月17日(月) 安倍:午後7時25分、公邸着。玉木康裕タマホーム会長、倉井敏磨三菱ガス化学会長、山名昌衛コニカミノルタ社長、松沢幹夫電気興業社長らと会食。 ウイルス:クルーズ船から帰国へ、豪州や香港もチャーター機手配 2月18日(火) 安倍:午後6時39分、東京・六本木のホテル「グランドハイアット東京」着。ホテル内の中国料理店「CHINAROOM」で赤羽一嘉国土交通相、公明党の太田昭宏前代表、斉藤鉄夫幹事長、石井啓一幹事長代行、高木陽介国対委員長、佐藤茂樹選対委員長らと会食。 ウイルス:国内イベント中止続々 五輪関連や就活・ビジネス 2月20日(木) 安倍:午後7時1分、東京・六本木の京料理、鉄板焼き店「花郷 六本木店」着。評論家の金美齢氏、自民党の城内実、池田佳隆、石川昭政、長尾敬、簗和生、山田賢司各衆院議員、小野田紀美参院議員らと会食。 ウイルス:クルーズ船乗客、80代の2人死亡 職員2人新たに感染 2月21日(金) 安倍:午後6時57分、東京・芝公園のホテル「ザ・プリンスパークタワー東京」着。ホテル内の「中国料理 陽明殿」で自民党の山口泰明組織運動本部長、稲田朋美幹事長代行、三ツ林裕巳、神山佐市両衆院議員と会食。 ウイルス:クルーズ船客の下船、夕方にも完了 濃厚接触者は対象外 2月26日(水) 安倍:午後6時57分、公邸着。佐治信忠サントリーホールディングス会長、岡田裕介東映グループ会長、高居隆章日本カルミック社長らと会食。 ウイルス:新型肺炎、北海道で初の死者 高齢者、死後に感染確認
2 コメント
田中恭子
19/4/2020 15:20:29
首相の2月の動静と会食の羅列を見て開いた口が塞がらない。コロナ感染者がクルーズ船に乗っていた、という事実が明らかになり、接岸して治流れという状況になったのが2月。そのような状況下で首相が一体何を優先していたのか呆れるばかりで、それから2ヶ月経った今でも医療も経済も状況は更に悪くなり今後の日本を考えると暗澹たる思いである。
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小早川智
20/4/2020 05:12:17
1月23日、安倍晋三さんは、武漢が封鎖されたのに、習近平の訪日来賓のため、中国人を歓迎しました。
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