久保田直己 不撤不散
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ローリング・ストーンズ "Scarlet" セッションのジミー・ペイジの記憶

24/7/2020

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Photo by vale arellano on Unsplash
7月22日、ローリング・ストーンズの「山羊の頭のスープ (2020)」に収録される予定の未発表曲 "Scarlet" の動画が公開された。
ジミー・ペイジがギターで参加していることから大きな話題になっているが、ジミー自身が当時のことを鮮明に記憶しており、ツイッターで投稿してくれているので翻訳してみたい。

On this day in 2020, Scarlet by @RollingStones, featuring me, is released.https://t.co/5XhT53U8vj
⠀
I was invited to Ronnie Woods’ house in Richmond to do a session in October 1974. It was said that Keith Richards and Ian Stuart (Stu) would be there. pic.twitter.com/jdNJEpZQO9

— Jimmy Page (@JimmyPage) July 22, 2020
2020年の今日、私をフィーチャーしたローリング・ストーンズの "Scarlet" がリリースされる。
⠀
1974年10月にリッチモンドのロニー・ウッズの家に招待されてセッションを行った。
そこにはキース・リチャーズとイアン・スチュアート(スチュ)がいると言われていた。
昔の友達に追いつく良い機会だと聞こえたんだ。
⠀
エレクトリック・ギターにはキース・リチャーズ、さらにエレクトリック・ギターに私自身、ベースにはリック・グレッチ、そしてそれまで会ったことのないドラマーやエンジニアがいた。
キースが弾き始めたので、私はキースのギター・パートの周りにリフを固め始めて、アレンジを強化した。
それですぐにミュージシャン達をがっちり固めたんで、その晩、成功したテイクを手にすることができた。
キースと一緒に仕事をするのは楽しかった。 ⠀
⠀
彼らは翌日の夜もロンドンのアイランド・ナンバー2スタジオで作業を続けると言われていた。

私はそれに出かけて、ギター・ソロを演奏しようと言った。

私はその夜、早めの時間に到着して、すぐに数テイクでやらなければならなかった。
私には良さそうに聴こえたので、あとは彼らに任せたんだ。
⠀
ミックが最近私に連絡をしてきて、完成したバージョンを聴くことができた。
とても素晴らしくて、本当にしっかりした音だった。⠀
⠀
まもなくリリースされる "Goats Head Soup 2020" のアルバムの一部として選んでくれたのが嬉しい。
これは70年代のレッド・ツェッペリンの外での、私の非常にレアな活動だ。

On this day in 2020, Scarlet by @RollingStones, featuring me, is released.
⠀
I was invited to Ronnie Woods' house in Richmond to do a session in October 1974. 
It was said that Keith Richards and Ian Stuart (Stu) would be there.
It sounded a good opportunity to catch up with old friends.⠀
⠀
There was Keith Richards on electric guitar, myself on electric guitar, Rick Grech on bass and a drummer and engineer I had not met before. 
Keith kicked it off and I began to mould a riff around his guitar part to augment the arrangement. 
It began to lock-in pretty soon with the musicians and we all got a successful take that evening. 
I'd had a good time working with Keith. ⠀
⠀
It was said they were continuing the following night at Island Number 2 Studios in London.

I said I'd go and play some guitar soloing on it. 

I arrived early on that evening and got to do it straight away within a few takes. 
It sounded good to me and I left them to it.⠀
⠀
Mick made contact with me recently and I got to hear the finished version.

It sounded great and really solid.⠀
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I'm happy they chose to release it as part of the forthcoming Goats Head Soup 2020 album. 
It's an ultra-rare appearance of me outside Led Zeppelin in the '70s.
リフもソロもジミーの手によるものであったこと、ベースはビル・ワイマンではなくリック・グレッチであったことなどが明らかにされており、非常に興味深い。
なおNew York Post紙によると、"Scarlet" とはジミーとフランス人のモデルのシャルロット・マーティンとの間に生まれた当時2才の娘で、現在は写真家で活躍中のスカーレット・ペイジのことのようである。
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1973年 レッド・ツェッペリン絶頂期のライブ音源

17/6/2020

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Photo by Colton Duke on Unsplash.
1972年12月に全英ツアーを開始したレッド・ツェッペリンは、クリスマス休暇を挟んでそのままツアーを継続した。
そして1月30日に全英ツアーを終了した後は一か月の休養を取り、早くも3月2日からヨーロッパ・ツアーに乗り出している。
4月2日のパリでのライブを最後に再び一か月間休暇を取った後、5月4日からは全米ツアーに突入した。
この全米ツアーの最後の三日間はニューヨークのマディソン・スクェア・ガーデンで行われ、その模様は映画「永遠の詩」として記録されることになった。
正にレッド・ツェッペリンのライブの絶頂期と言える年であるが、マディソン・スクェア・ガーデンでのライブ以降はツアーを停止し、翌1974年はまったくライブ活動を行っていない。
彼らのライブが再開されるのは一年半後の1975年1月のことであった。

以下、ライブ会場やセットリストなどの情報は、ledzeppelin.com を参照させていただいた。
なお1969年から1972年までの音源は、下記のリンク先にそれぞれ整理しているので参照いただきたい。

  • 1969年のレッド・ツェッペリン
  • ブートで辿る1970年のレッド・ツェッペリン
  • 1971年 レッド・ツェッペリン初来日の全音源
  • 1972年 レッド・ツェッペリン最後の来日6日間の音源

1973年、レッド・ツェッペリンは早くも1月2日にシェフィールドから全英ツアーを再開させている。
このツアーでは全部で12公演が行われているが、残念ながらブート音源はあまり残されていない。
まずツアー2日目のオックスフォードでの演奏。
1月22日のサウスハンプトン大学でのライブは、複数の音源が存在する。
1月25日のアバディーンでのライブの後に3公演行って、全英ツアーが終了する。

ヨーロッパ・ツアーは3月2日のデンマークの首都コペンハーゲンを皮切りに開始。
3月6日のストックホルムでのセットリストは、後のマディソン・スクェア・ガーデンでのものとほぼ同じ内容になっている。
3月16日のウィーンでの音源は複数残っているもよう。
3月17日のミュンヘン。"Whole Lotta Love" のメドレーが凄まじく長い。
3月19日はベルリン。この頃は必ず "The Ocean" が演奏されているのが興味深い。
3月22日はドイツのエッセン。この直後の3月28日、アルバム "House of the Holy" が全世界同時発売になる。
そして4月1日のパリがヨーロッパ・ツアーの最終公演となった。
全英ツアーで喉を傷めたと言われるロバートのボーカルはパリで再び炸裂しており、ジミーとボンゾの演奏も鬼気迫るものがある。

ヨーロッパ・ツアーから一か月後の5月4日、三か月にわたる歴史的な全米ツアーがアトランタから開始された。
翌5月5日はフロリダのタンパで6万人近くを動員。
13日のアリゾナのライブでは地元紙が「あまりにもヘヴィだった」とのレビューを残している。
5月16日はアンコールの最後が "Communication Breakdown" になっている。
5月18日と19日は、隣町であるダラスとフォトワースで行われた。残っている音源はダラスのみ。
5月26日はソルトレイク・シティ。
5月28日のサン・ディエゴでは "Moby Dick" が披露された。
6月3日、ロサンゼルスの The Forum では久しぶりに "Thank You" がアンコール最後の曲になった。
シカゴでは7月6日と7日の二日間行われ、そのいずれも音源が残されている。
デトロイトでも7月12日と13日に行われた。こちらは12日分の音源のみである。
7月15日のニューヨーク州バッファローでのライブは3時間近くに及んだ。
再び西海岸に戻り、7月17日はシアトル。
7月21日のローズ・アイランドでは、チケットを持たない群衆が会場へ突入を図ったため警察が出動する騒ぎとなり、13人が逮捕された。
そして7月27日から29日の三日間、ニューヨークのマディソン・スクェア・ガーデンでのライブとなる。
全米ツアー終了後、帰国したレッド・ツェッペリンは映画「永遠の詩」の追加撮影などの作業を行い、11月から "Physical Graffiti" のレコーディングを開始する。
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人種差別主義者の彫像に対するテイラー・スウィフトの見解

13/6/2020

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Photo by Hussain Badshah on Unsplash
ジョージ・フロイド氏虐殺を契機とした抗議行動に続き、人種差別主義者たちの彫像を倒す動きが欧米で広がっている。
アメリカではクリストファー・コロンブスが先住民を虐殺した先兵とみなされ、全米各地で彼の像の撤去が始まった。
ヨーロッパでも、ベルギー王だったレオポルド2世の像が倒されている。この人物はアフリカのコンゴを私有地として支配し、ゴムの収穫のノルマを達成できなかった奴隷に対して、彼らの子どもたちの手足を切断して懲罰するという残虐行為をはたらいていた。彼の支配の期間、数百万の現地人が亡くなったとみられている。

Belgian city of Antwerp removes a statue of late King Leopold II - who is said to have reigned over the mass death of 10 million Congolese - after it was graffitied by anti-racism protesters. pic.twitter.com/h975c07xTc

— Al Jazeera English (@AJEnglish) June 9, 2020

This Congolese man is staring at the severed hand and foot of his 5 year old daughter - punishment for not collecting enough rubber for Belgian King Leopold II. Today people are complaining because a statue of King Leopold has been taken down in Antwerp. pic.twitter.com/7FeMoIVIbb

— Rupert Wingfield - H (@wingcommander1) June 9, 2020
こうした中、テネシー州出身のテイラー・スウィフトが州内に残る人種差別主義者の彫像に関する見解を表明した。
ここでは彼女の一連のツイートを翻訳のうえ紹介してみたい。
テネシー人として、邪悪な行為をはたらいた人種差別主義の歴史上の人物を祝う記念碑が私たちの州に立っていることに私はうんざりしている。エドワード・カーマックとネイサン・ベッドフォード・フォレストは私たちの州の歴史の中で特に卑劣な人物であり、そのように扱われるべきである。
エドワード・カーマックの像は、先週の抗議行動で取り壊されるまで、州議会議事堂に鎮座していた。テネシー州はこれを再建することを誓った。
ちなみに、彼は白人至上主義の新聞編集者としてリンチに好意的な社説を出版し、アイダ B.ウェルズ(彼女こそジャーナリズムと公民権における先進的な業績のために英雄の像に値する)の事務所への放火を扇動した。
エドワードの像を再建することは、州の予算の浪費であり、正しいことをする機会の浪費である。
次に、この怪物に行ってみよう。ネイサン・ベッドフォード・フォレストは残忍な奴隷商人であり、南北戦争中にメンフィスで数十人の黒人北軍兵士を虐殺したKu Klux Klanの最初のグランドウィザードだった。
彼の像はまだ立ったままで、さらに7月13日は「ネイサン・ベッドフォード・フォレスト・デー」である。社会的圧力により、州はこれを取りやめようとしているため、テネシー人はもうこれ以上むかつく必要はないかもしれない。成功を祈る。
彫像を倒しても、黒人が耐えなければならなかった何世紀にもわたる構造的な抑圧、暴力、そしてヘイトは解消されるわけではない。しかしすべてのテネシー人とテネシー州への訪問者 - 白人だけでなく – が、安全だと感じるための小さな一歩になるかもしれない。
人種差別の醜いパターンを永続させてきた連中の扱いを「ヒーロー」から「悪役」へ遡及的に変更する必要がある。そして悪役は彫像に値しない。
私は、議会とテネシー歴史委員会に、これらの記念碑のために戦い続けることがどれほど有害であるかについて、その影響を検討するように依頼中である。
あなたが人種差別主義者を称えるために戦うなら、テネシーの黒人とそのすべての同調者に対して自分の立ち位置を示すべきだ。あなたはこの傷のサイクルを続けているだけだ。歴史は変更できないが、あなたの態度は変更可能なのだ。

Then we get to this monstrosity. Nathan Bedford Forrest was a brutal slave trader and the first grand wizard of the Ku Klux Klan who, during the Civil War, massacred dozens of black Union soldiers in Memphis. https://t.co/n2DiEt9F3P

— Taylor Swift (@taylorswift13) June 12, 2020
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Black Lives Matter で立ち上がったロック・ミュージシャン

9/6/2020

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Photo in Atlanta by Maria Oswalt on Unsplash
5月25日にジョージ・フロイド氏がミネアポリス警察に虐殺されてから2回目の週末となった6月6日と7日、抗議行動は全米だけでなくヨーロッパ、オーストラリア、そして日本など世界各地へ広がった。
こうした中、ロック・ミュージシャンたちも自らデモに参加する姿があちこちで目撃されたほか、SNSや動画などで連帯の意志を表明している。

6月6日
マドンナは膝の怪我でライブをキャンセルせざるを得ない状態だったにもかかわらず、ロンドンでデモに参加した。

Peaceful Protest with the Fam in The U.K. We marched from Parliament to 10 Downing street.
It was an Honor for all of us to be there!! My children were thrilled to be there!! #davidbanda #mercyjames #estere #stella #ImarnK #london. pic.twitter.com/I5RoZCupSH

— Madonna (@Madonna) June 7, 2020

@Madonna in London at the #BlackLivesMatter protest! ♥️ pic.twitter.com/L936haKoGK

— Leo (@platinumgoldxo) June 6, 2020

I have never been more proud of stanning Madonna pic.twitter.com/MJk7a0tl0G

— Cautionriah ft. Godkira (@ProceedWithMC) June 7, 2020

□: A MADONNA DANÇA ATÉ DE MULETA MEU AMOR! pic.twitter.com/kH7XSrlotY

— □Império Madonna❌ (@imperioMadonna_) June 7, 2020
​ビリー・アイリッシュは、ロサンゼルスでのデモに参加している様子をツイートしている。

Billie at a #BlackLivesMatter protest in Highland Park, Los Angeles today pic.twitter.com/2Vbvp7Ah5N

— Billie Eilish Updates (@eilishupdates) June 7, 2020
​ポール・マッカートニーは Black Lives Matter を支持するツイートの中で、ビートルズ時代にジャクソンヴィルでのライブで観客席の人種隔離に反対したことに言及している。
この時は、人種隔離を撤廃させることを契約に明記させたうえで演奏したとのこと。

pic.twitter.com/ToYWYwaZnB

— Paul McCartney (@PaulMcCartney) June 5, 2020
リヴィング・カラーは、全米各地での警察による暴力行為を集めた動画をリリースした。
ニール・ヤングはファン・サイトで  Black Lives Matter 運動に絡めてトランプを激しく非難する書簡を公開した。

6月7日
日本では、数千人規模となった大阪でのデモに、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬氏が参加した。

素晴らしい行進でした。3000人はいたかな。参加してほんま良かった。差別を許すな。みなさんおつかれさま!#BLMKansai#blmkansaimarch#BlackLivesMatterKansai pic.twitter.com/XYW17MNpBW

— ソウル・フラワー・ユニオン (@soulflowerunion) June 7, 2020
ケンドリックス・ラマーは、カリフォルニア州コンプトンでデモに参加。

.@kendricklamar joined protesters at the Compton Peace Walk yesterday □ (IG: @saulopez) pic.twitter.com/gg3UO48TvT

— Fuse (@fusetv) June 8, 2020
プリンスの公式YouTubeチャネルは、2015年にボルティモアで警察によって虐殺されたフレディ・グレイ氏に捧げる "Baltimore" の動画をリリースした 。
トム・モレロは、96歳の母と共に写った写真を使って、Black Lives Matter 支持のメッセージをツイートした。
このTシャツのロゴがブラック・サバスのパロディであったため、ギザー・バトラーがさっそく賞賛のツイートで反応している。

Nice shirt & even nicer sentiment. #maryrocks https://t.co/XM588Klg2C

— Geezer Butler (@geezerbutler) June 8, 2020

6月8日
ABBAのビョルン・ウルヴァースが、抗議デモへの支持を表明。
デモに対する批判的な意見については「世の中はばか者であふれている」と一蹴した。
マイク・ポートノイも、警察による暴力シーンを集めた動画をリリースした。
この動画ではマイクが全楽器を一人で演奏し、ジョン・レノンの "Gimme Some Truth" をカバーしている。
ビリー・アイリッシュ、リアーナ、そしてアリアナ・グランデなど多くの人たちが、ニューヨーク警察法の改正を求めて公開書簡を発表した。
現状の警察法では、警察の不正行為の記録を第三者による監視から隠蔽することができるとしている。

new yorkers ! please support the repeal of 50 A, a new york law that blocks crucial information in the search for law enforcement accountability: https://t.co/hMm9nQPEq7 □ #repeal50a @nygovcuomo @andreascousins @carlheastie

— Ariana Grande (@ArianaGrande) June 8, 2020

一方このような状況下で本邦のNHKは、7日に放送した番組「これでわかった!世界のいま」で Black Lives Matter 運動を取り上げたものの、極めて差別的なアニメで揶揄し、駐日アメリカ大使館を含む各方面から多くの批判を浴びる事態になった。
謝罪文を出したものの、例によって「不快な思いをされた方にお詫びいたします」というテンプレートに過ぎず、問題の本質を理解していないことを露呈してしまった。
さらに英ガーディアンを皮切りに、独ドイチェベレ、仏AFP、ロイター、アル・ジャジーラなどで瞬く間に世界中で報道されてしまい、またも日本人の人種差別に対する認識の低さと政治への無関心を晒してしまったのである。
まったく恥ずかしいことだ。

Japan's NHK removes video about U.S. protests after online outrage https://t.co/z32NQNZ0o0 pic.twitter.com/rWv1y0QtzB

— Reuters (@Reuters) June 9, 2020
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#TheShowMustBePaused の記録

4/6/2020

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米ミネアポリスでアフリカ系男性のジョージ・フロイド氏が白人警官に虐殺された事件を受けて、全米で抗議活動が広がっている。
音楽業界でもこの事件が深刻に受け止められ、ツイッターやインスタグラムなどのSNSでハッシュタグ #TheShowMustBePaused (ショーは中断すべきだ)が使われるようになった。
さらにこのハッシュタグを使って、6月2日を音楽業界全体としての抗議のストライキの日とすべく呼びかけが開始され、瞬く間に大手レーベルから個々のミュージシャンまでが参加の意志を表明する状況になった。
ここでは配信プラットフォーム、レーベル、楽器メーカー、音楽誌、そしてミュージシャンらの #TheShowMustBePaused の意思表明をできる限り集め、記録として残しておきたい。
またこれらは「音楽に政治を持ち込むな」などと平然と幼稚な戯言を垂れ流す、この国の間抜け共へのカウンターにもなるであろう。

配信プラットフォーム

iTune、Apple Music、Spotifyなどほぼ全ての音楽配信プラットフォームが通常の配信を停止し、トップページを黒くしたうえで、黒人音楽や抵抗のための曲をプレイリストを流し続けた。
  • iTune
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  • Spotify
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レーベル

著名なレーベルもほぼ全てが抗議を支持する声明を出している。
  • ​Universal

pic.twitter.com/aqP2CyY9qR

— Universal Music Group (@UMG) June 1, 2020
  • ​Warner

#showmustbepaused. pic.twitter.com/K1NumIufWJ

— Warner Music AR (@WarnerMusicArg) June 1, 2020
  • Sony Music

pic.twitter.com/5iNv1XlBmn

— Sony Music (@sonymusic) May 31, 2020
  • ​BMG

#BlackOutTuesday #TheShowMustBePaused pic.twitter.com/kb0RvK5edN

— BMG (@BMG) June 2, 2020
  • Def Jam

pic.twitter.com/52ZQSB196o

— Def Jam Recordings (@defjam) May 31, 2020

音楽誌

ロック系の音楽誌も全面的に抗議を支持する行動に入った。
通常はラップやソウルなどとは縁の薄い Kerrang! や LOUDWIRE といったメタル系メディアによる強いメッセージが印象的である。
特に LOUDWIRE は数時間おきに一日中、抗議のツイートを流し続けた。
  • Billboard

A letter from Billboard: Why #TheShowMustBePausedhttps://t.co/nDeTGxGdKH

— billboard (@billboard) June 2, 2020
  • NME

#TheShowMustBePaused #BlackLivesMatter pic.twitter.com/a0fUWatlxK

— NME (@NME) June 1, 2020
  • RollingStone

The Rolling Stone news video today is 8 minutes and 46 seconds, which marks the time in which George Floyd was pinned to the ground with a police officer’s knee on his neck, resulting in his death. pic.twitter.com/LoU8sLJfsy

— Rolling Stone (@RollingStone) June 2, 2020
  • ​LOUDWIRE

pic.twitter.com/D5IhxF4OhX

— Loudwire (@Loudwire) June 2, 2020

#BlackOutTuesday pic.twitter.com/6hTJTcsG09

— Loudwire (@Loudwire) June 2, 2020

pic.twitter.com/5v5E0N3hQT

— Loudwire (@Loudwire) June 2, 2020

#blackoutday #BlackOutDay2020 pic.twitter.com/4a9ml83Bm0

— Loudwire (@Loudwire) June 2, 2020

#BlackOutDay2020 pic.twitter.com/1PrBsQ4s90

— Loudwire (@Loudwire) June 2, 2020

#BlackOutDay2020 pic.twitter.com/8sCVVrUO9z

— Loudwire (@Loudwire) June 2, 2020
  • Kerrang!

#TheShowMustBePaused – and here’s why: https://t.co/7hcvqn7xGc #BlackLivesMatter pic.twitter.com/cm4hQrdN2w

— Kerrang! Magazine (@KerrangMagazine) June 1, 2020
  • Ultimate Classic Rock

pic.twitter.com/DMUQlkGPhA

— UltimateClassicRock (@UltClassicRock) June 2, 2020
  • Guiter World

On June 2, we are proudly taking part in #BlackOutTuesday. We stand with our black colleagues and the black artists who inspire us every day, to oppose the racial injustice that continues to afflict our nations #TheShowMustBePaused, #BlackLivesMatter https://t.co/SvxSUl6jns

— Guitar World (@GuitarWorld) June 2, 2020

楽器メーカー

ギターの二大メーカー、フェンダーとギブソンも抗議に参加した。
  • フェンダー

pic.twitter.com/q4FfQpHS3D

— Fender (@Fender) June 1, 2020
  • ギブソン

For over 100 years we have supported voices across generations, genders, races, religions, and movements. Musicians have always found ways to inspire hope, drive change, and evolve culture in a positive way. We hear you. We support you. We stand with you. pic.twitter.com/0BIO0HC9yX

— Gibson (@gibsonguitar) June 2, 2020

ミュージシャン

ロック・ミュージシャンたちも、ジャンルを問わず幅広い顔ぶれの面々が抗議のメッセージを表明した。
ローリング・ストーンズは公式ツイッター・アカウントに加え、ミック、キース、ロンの三人が抗議のツイートを出している。

Mick, Keith, Charlie and Ronnie stand with all who object to racism, violence or bigotry.#theshowmustbepaused #blacklivesmatter

— The Rolling Stones (@RollingStones) June 1, 2020

pic.twitter.com/boIR0OD0pT

— Mick Jagger (@MickJagger) June 1, 2020

#blackouttuesday pic.twitter.com/k4pT9vKSAV

— Keith Richards (@officialKeef) June 2, 2020

#TheShowMustBePaused #blackouttuesday pic.twitter.com/9MuOdjg31J

— Ronnie Wood (@ronniewood) June 2, 2020
ブラック・サバスも、オジー・オズボーンとギザー・バトラーが参加した。

pic.twitter.com/0TP3luLKeY

— BlackSabbath (@BlackSabbath) June 2, 2020

pic.twitter.com/TSUpUODfnU

— Ozzy Osbourne (@OzzyOsbourne) June 2, 2020

pic.twitter.com/zABlSjNbhC

— Geezer Butler (@geezerbutler) June 2, 2020
​キッスは、公式アカウントのほか、ポール・スタンレーとジーン・シモンズが抗議を表明している。

pic.twitter.com/5rbV3fSouJ

— KISS (@kiss) June 2, 2020

#BlackOutTuesday pic.twitter.com/gW20tJJK4Z

— Paul Stanley (@PaulStanleyLive) June 2, 2020

#BlackOutTuesday pic.twitter.com/Ge9bhW0CbU

— Gene Simmons (@genesimmons) June 2, 2020
ホワイトスネークとデヴィッド・カヴァーデイルの抗議は同一のもの。

❤️❌❤️ #blackouttuesday pic.twitter.com/LGnzkRY84J

— Whitesnake (@Whitesnake) June 2, 2020

❤️❌❤️ #blackouttuesday pic.twitter.com/lZieLbJObd

— David Coverdale (@davidcoverdale) June 2, 2020
ビートルズ関係では、公式アカウント、ジョン・レノン、オノ・ヨーコから抗議が発信されている。

#BlackLivesMatter #TheShowMustBePaused pic.twitter.com/TctGotRN5e

— The Beatles (@thebeatles) June 2, 2020

Add your name to the Justice for George Floyd petition https://t.co/zjBted499K

Donate:https://t.co/K5M8BlZ2V2https://t.co/366sY2N4iYhttps://t.co/iZLe1xYmyVhttps://t.co/S5ofDDPjqm

Register to Vote. VOTE.#BlackLivesMatter#TheShowMustBePaused@pausetheshow #IMAGINEPEACE pic.twitter.com/bnhgwlIL3i

— John Lennon (@johnlennon) June 2, 2020

Add your name to the Justice for George Floyd petition https://t.co/HzLjrov66o

Donate:https://t.co/XHqZuBwdvzhttps://t.co/H6X3Dr6997https://t.co/I3PvQnVbaqhttps://t.co/TMVZhmFarO

Register to Vote. VOTE.#BlackLivesMatter#TheShowMustBePaused@pausetheshow #IMAGINEPEACE pic.twitter.com/pxbPyTJvKf

— Yoko Ono (@yokoono) June 2, 2020
以下、多くのロック・ミュージシャンたちの抗議のツイートをアルファベット順で転載しておく。
日本からは Yoshiki の参加が確認できる。
ピーター・ガブリエルやラッシュのように従来から差別問題に声を上げてきた人たちに加え、差別発言で批判された過去のあるロッド・スチュワートや、アパルトヘイト体制での南アフリカのサン・シティに出演して非難されたザ・フーまで、今回はこの抗議に参加しているのが興味深い。
​
とにかく、ここに名を連ねている彼らに向かって「音楽に政治を持ち込むな」のような幼稚なことを言えば、徹底的に軽蔑されることは間違いない。
  • ビリー・ジョエル

Billy Joel joins the music industry in support of #BlackoutTuesday. pic.twitter.com/Nj014fsAQb

— Billy Joel (@billyjoel) June 2, 2020
  • ボン・ジョヴィ

#TheShowMustBePaused @pausetheshow pic.twitter.com/DFW5Sl4Plh

— Bon Jovi (@BonJovi) June 2, 2020
  • ブライアン・アダムス

pic.twitter.com/IV6jZMlYxP

— Bryan Adams (@bryanadams) June 2, 2020
  • チープ・トリック

pic.twitter.com/lrzAZmapAR

— Cheap Trick (@cheaptrick) June 2, 2020
  • デュラン・デュラン

pic.twitter.com/QOTP7WNZk6

— Duran Duran (@duranduran) June 2, 2020
  • フィル・キャンベル

#blackouttuesday #TheShowMustBePaused pic.twitter.com/JTOS5uCR3Z

— Phil Campbell (@MotorheadPhil) June 2, 2020
  • フー・ファイターズ

Foo Fighters are observing Blackout Tuesday to stand with the black community and our colleagues, artists, crews, fans and leaders fighting against injustice and racism. Text FLOYD to 55156 to sign the Justice for George Floyd petition. (1/3) pic.twitter.com/CREqTlHeOs

— Foo Fighters (@foofighters) June 2, 2020
  • ガンズ・ン・ローゼズ

We stand on the side of justice. Black Lives Matter. pic.twitter.com/07BcV8b5fj

— Guns N' Roses (@gunsnroses) June 2, 2020
  • ジョーン・ジェット

pic.twitter.com/Lwri8VMVlF

— Joan Jett (@joanjett) June 2, 2020
  • ジョー・サトリアーニ

#BlackOutTuesday pic.twitter.com/CGQN7ruyPi

— Joe Satriani (@chickenfootjoe) June 2, 2020
  • ジャーニー

#THESHOWMUSTBEPAUSED @NealSchonMusic @TheJonathanCain @ArnelPineda @YO_RandyJackson #NaradaWalden #JasonDerlatka pic.twitter.com/l77xNddh57

— JOURNEY (@JourneyOfficial) June 2, 2020
  • ​ピーター・ガブリエル

Along with the civilised world I was horrified by the racist murder of George Floyd.
This type of brutality needs to be confronted directly, with justice clearly seen to be done whenever & wherever it occurs. (1/3)#BlackLivesMatter#TheShowMustBePaused#BlackOutTuesday pic.twitter.com/Du60LgJf5d

— Peter Gabriel (@itspetergabriel) June 1, 2020
  • レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

pic.twitter.com/C2cn1Ap16l

— Red Hot ChiliPeppers (@ChiliPeppers) June 2, 2020
  • ​リック・スプリングフィールド

pic.twitter.com/MMep2GFTCU

— Rick Springfield (@rickspringfield) June 2, 2020
  • ロッド・スチュワート

pic.twitter.com/0gwj4GNku8

— Sir Rod Stewart (@rodstewart) June 2, 2020
  • ラッシュ

“For you and me- Race is not a competition
For you and me- Race is not a definition”
- Neil Peart, 1993
Solidarity #BlackLivesMatter

— Rush (@rushtheband) June 2, 2020
  • ストーン・テンプル・パイロッツ

#blackouttuesday pic.twitter.com/08M62wF6Tb

— Stone Temple Pilots (@STPBand) June 2, 2020
  • Yoshiki

Black Lives Matter#BlackoutTuesday #TheShowMustBePaused https://t.co/uzdFcS6WKm pic.twitter.com/1ugrsFRtte

— Yoshiki (@YoshikiOfficial) June 2, 2020
  • ザ・フー

#blackouttuesday #theshowmustbepaused #BlackLivesMatter pic.twitter.com/hsTotCgsIg

— The Who (@TheWho) June 2, 2020
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ミネアポリスのアフリカ系男性虐殺へのロック界の反応

30/5/2020

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Photo by Nicole Baster on Unsplash
5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで白人警官が無抵抗のアフリカ系男性の首に肘を押し当てて殺害するという事件が発生した。
その現場の動画がSNSで拡散されることによって多くの人々が怒り、アメリカ中に抗議行動が広がっている。
NBCによると、犯行に及んだ警官デレク・ショーヴィンは過去にも、少なくとも10件以上ものヘイト・クライムに関与していたとのことだ。

この残虐なヘイト・クライムに対して、アメリカの多くのミュージシャンたちが抗議の声を上げた。
例えば自らもアフリカ系市民であるレニー・クラヴィッツ。

Does anybody know how many lives we've lost ⁣
Can anybody ever pay the cost ⁣
What will it take for us to join in peace my friends ⁣
Does anybody out there even care⁣
⁣#JusticeForGeorgeFloyd #FightRacism #WeAreOne #LetLoveRule pic.twitter.com/tiRYFVbxzu

— Lenny Kravitz (@LennyKravitz) May 28, 2020
何人死んだか知ってるか?
誰か償えるのか?
俺の友人が平和に過ごすためにはどうしたらいい?
​誰か気にかけてるのか?
そしてリヴィング・カラーのツイートも同じ画像を使用している。

#GeorgeFloyd pic.twitter.com/Bp4nUD60TK

— Living Colour (@LivingColour) May 27, 2020
この数年モータウンのカバーに注力しているポール・スタンレーは、ツイッター140文字の制限を超える声明を出すため、画像を使うという手段を執った。

We have to be better. pic.twitter.com/viGWdG7dmo

— Paul Stanley (@PaulStanleyLive) May 28, 2020
露骨な偏見や人種的プロファイリングの最近の動画や事件、そしてどう見ても黒人男性に対する冷血な殺人としか言いようがないことには、げっそりする。
黒人の終わりのない日常生活の一部になっている、加害者に対する恐怖、狙い、正義の欠如の感覚は、私の想像力を超えている。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシンのトム・モレロは、逮捕された抗議者を運ぶことを拒否したバス運転手に関するツイートに、「これこそ連帯だ」とのコメントを付けてリツイートした。

This is what #Solidarity looks like: https://t.co/8hiB9odiry

— Tom Morello (@tmorello) May 29, 2020
またマドンナは、トランプを名指しで非難している。

People Are Marching Across America Protesting the Brutal murder of George Floyd and so many Others.
As we have the right to do as Americans.The time has come whether Trump likes it or not. He cannot stop this!! NO JUSTICE—NO PEACE! ✊□✊□✊□✊□✊□ God Bless...https://t.co/XVWgblcwPQ pic.twitter.com/xG1Pcl52Ph

— Madonna (@Madonna) May 29, 2020
ジョージ・フロイド虐殺に抗議して、アメリカ中でデモが起きている。
私たちにはアメリカ人としてそうすべき権利がある。
トランプが望もうが望むまいが、来るべき時が来た。
​正義無くして、平和は無い。
若手も続々と声をあげている。アダム・ランバートは警察機構を強く批判。

We need to demand full reformation of Law Enforcement training, protocol, and psych screening. There are too many bullies working as police officers. We should demand accountability and legal recourse for breach of conduct. Serve and Protect not Search and Destroy. #BLM

— ADAM LAMBERT (@adamlambert) May 29, 2020
法執行機関のトレーニング、規約、心理スクリーニングの全面的な改革を要求する必要がある。警察官として働いているいじめ野郎が多すぎる。我々は行動違反に対する説明責任と法的手段を要求するべきだ。
テイラー・スウィフトは、この事件に対するトランプの政治姿勢を激しく罵倒し、今年の大統領選挙での落選運動を宣言している。

After stoking the fires of white supremacy and racism your entire presidency, you have the nerve to feign moral superiority before threatening violence? ‘When the looting starts the shooting starts’??? We will vote you out in November. @realdonaldtrump

— Taylor Swift (@taylorswift13) May 29, 2020
大統領職の間中ずっと、白人優越主義や人種差別をさんざん煽っておきながら、暴力で脅す前に道徳的に優れているふりをする神経くらいないのか。略奪が起きたら銃撃を始める?11月の選挙で落選させてやる。
ビリー・アイリッシュに至っては、インスタグラム上でトランプに対し「お前、本気か?クソ野郎!」と面罵した。

“EAT A HUGE F**KING D*CK AND CHOKE ON IT”

-@BillieEilish to Donald Trump following his comments on the “thugs” rioting in Minneapolis pic.twitter.com/qfsu9z86gf

— Pop Crave (@PopCrave) May 29, 2020

さて、ここで思い出しておきたいのは、日本でも先般、検察官の定年延長を可能にする法案への抗議に、きゃりーぱみゅぱみゅ等をはじめ、多くの芸能人が参加したことだ。
とは言え、ツイッター上で「#検察庁法改正案に抗議します」とのタグを使用する程度のことであり、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュに比べれば極めて穏健なものである。
しかし、これくらいのことに対してすら、一部の幼稚な連中は「芸能人は政治に口を出すな」と喚きたてた。
こうした連中に対するきゃりーぱみゅぱみゅの回答が、こちらのラップだ。

The Daysまわってきたのでラップしてみました pic.twitter.com/abjqLyz3Dc

— きゃりーぱみゅぱみゅ (@pamyurin) May 27, 2020
でも私はアニメのキャラじゃない
​一人のLadyだってまだわからない?
政治を忌避し、正義を嘲笑する幼稚な日本人はいい加減目を覚ましたほうがよい。
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リトル・リチャードとハードロック

10/5/2020

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Photo by Matthew T Rader on Unsplash
5月9日にリトル・リチャードが87才で亡くなったことを Rolling Stone誌が伝えた。
リトル・リチャードは、1950年代から活躍したロックの創設者のひとりである。
数々のヒット曲が多くのミュージシャンたちにカバーされてきたが、ハードロックに与えた影響もまた大きかった。
ここではハードロック・ミュージシャンによるリトル・リチャードのカバーを振り返ってみたい。

Long Tall Sally

ビートルズによるカバーが余りにも有名で、ビートルズ解散後もポール・マッカートニーはライブで演奏を続けている。
ジョニー・ウィンターはライブの名盤で知られる "Johnny Winter And" にて、ロックンロール・メドレーで収録。
ジェリー・リー・ルイスの "Great Balls of Fire" に続けて、激しい演奏が展開されている。
レッド・ツェッペリンも初期のライブで演奏していた。
1970年1月9日のロイヤル・アルバート・ホールでは、アンコールが4回も行われたが、そのトップを飾っている。
1971年のカクタスのライブでは、ミドルテンポで重厚なハードロックとなっており、まるで別の曲のようだ。
スコーピオンズも名盤 "Tokyo Tapes" で、日本でのライブを残してくれた。

Lucille

ディープ・パープルが70年代にライブで取り上げていたのが知られている。
1972年の来日の際にも演奏されたが、"Live in Japan" には収録されておらず、後にリマスターとして再発された際に公式に公開された。 
改めて聴いてみるとかなり粗い演奏なので、オリジナル盤では収録を見合されたのであろう。
またクイーンも1977年のロンドンでのライブ映像を残している。

Tutti Frutti

さらにクイーンは1986年のウェンブレーでもリトル・リチャードをカバーしていた。
まったく面影が違うが、MC5は独特のガレージ・サウンドでライブ演奏している。

こうして整理してみると、カバーしている側にも鬼籍に入っている人たちが多かった。
​合掌。
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COVID-19によるミュージシャン達の健康被害

5/4/2020

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Photo by Markus Spiske on Unsplash
​「コロナウイルスに関するロック・ミュージシャン達のメッセージ」との記事を書いたのはほんの2週間前だったが、それから瞬く間にミュージシャンの間でも感染が蔓延してしまった。
ライブ活動ができず、CDの売上も急減する中、経済的な損失だけではなく、いよいよ健康や命そのものが直撃を受ける事態になっている。
状況は日々刻刻と急激に変化しているので、ここではその記録の整理に努めたいと思う。
なお繰り返しになるが、私自身は医学的知識を持ち合わせていないことを予めお断りしておく。
(最終更新 2020年5月5日 11:30)

3月29日 アラン・メリル死去

ジョーン・ジェットのヒット曲 "I Love Rock 'n' Roll" の制作者で知られているアラン・メリルが71才で亡くなった。
娘のローラ・メリルがFacebookで詳細を報告している。

3月31日 ゲイリー・ホルト陽性

メタル専門誌 Blabbermouth によると、エクソダスやスレイヤーで知られるギタリストのゲイリー・ホルトの陽性が判明した。
ゲイリーは3月中旬から体調不良を訴えており、検査の11日後に結果が出た。
なおテスタメントやデス・エンジェルとヨーロッパ・ツアーを行っていたため、デス・エンジェルのドラマーのウィル・キャロルや、テスタメントのヴォーカリストのチャック・ビリーも感染したことが判明している。
特に症状が重いウィル・キャロルは集中治療室へ搬送された。

4月1日 アダム・シュレシンジャー死去

ファウンテンズ・オブ・ウェインのギタリストのアダム・シュレシンジャーが、52才の若さで亡くなった。
ガーディアン紙によると、3月31日にニューヨークで病院に搬送され、翌日に息を引き取ったとのこと。

4月3日 クリストファー・クロス陽性

クリストファー・クロスが陽性と判定されたことを、自身のFacebookにて公表した。
幸い重篤にはなっていないもよう。

4月4日 サラ・バレリス全快

アメリカのシンガー・ソングライターであるサラ・バレリスが、感染から完全に回復したことを明らかにした。

PRECIOUS PERFECT TEARS IN MY EYES THANK YOU, YOU BEAUTIFUL SOULS. https://t.co/aVd1PDaseR

— Sara Bareilles (@SaraBareilles) April 3, 2020

4月4日 ピンク全快

ピンクが全快し、ウイルス対策に向けて100万ドルの寄付をする意向であることをローリングストーン誌が伝えている。

Darn right I did. Shouldn’t we all? https://t.co/R5Y14EPjQT

— P!nk (@Pink) April 4, 2020

4月4日 マリアンヌ・フェイスフル陽性

ビルボード誌によると、マリアンヌ・フェイスが陽性と診断されロンドンの病院へ搬送された。
マネージャーのフランソワ・ラバードは「容態は安定している」と話している。
またマリアンヌの友人であるペニー・アーケイドがFacebookで詳細を伝えている。

4月5日 ジョン・テイラー陽性

デュラン・デュランのジョン・テイラーが3週間前に陽性と診断されていたことを、自身のインスタグラムで明らかにした。
症状は軽く、現在まで大きな問題は出ていないもよう。
DEAR FRIENDS OF MINE after giving some thought to this, I have decided to share with you that I tested positive with the Corona Virus almost three weeks ago.
Perhaps I am a particularly robust 59 year old - I like to think I am - or was blessed with getting only a mild case of Covid 19 - but after a week or so of what I would describe as a 'Turbo-charged Flu', I came out of it feeling okay- although I must admit I didn't mind the quarantine as it gave me the chance to really recover.
I am speaking out in answer to the enormous amount of fear being generated by the pandemic, some of it entirely justified, and my heart goes out to everyone who has had to deal with real loss and pain. But I want to let you know that it isn't always a killer, and we can and will beat this thing.
Sending LOVE to all my Homies and Fans, in Italy ?? particularly, the UK ?? and the US ?? and everywhere in the world I have been lucky enough to visit on my travels with DURAN DURAN.
Cannot wait to be back onstage again, sharing new music, love and joy. Stay safe, stay connected and get creative! Love John

4月8日 ハル・ウィルナー死去

ピッチフォーク紙によると、ルー・リードやマリアンヌ・フェイスフルのプロデューサーとして知られるハル・ウィルナーが亡くなった。
64才だった、

4月9日 マドンナ 従兄らを失う

マドンナがツイッターに投稿した動画で「24時間のうちに、従兄二人とボディーガードの兄弟が亡くなった」ことを明らかにした。

............... #quarantine #covid19 #stayhome #staysafe #ncrfilms pic.twitter.com/FYlrhPmyhu

— Madonna (@Madonna) April 9, 2020

4月11日 ベビーフェイス全快

ベビーフェイスが自分の誕生祝に対する感謝のメッセージと併せて、家族と共に感染し、全快したことをツイートしている。

Stay Home, Stay Safe pic.twitter.com/hF1MvtEuuB

— Babyface (@KennyEdmonds) April 10, 2020

4月14日 ウィル・キャロル回復

症状が重篤化し集中治療室で治療を受けていたデス・エンジェルスのウィル・キャロルが回復した。
BARKS誌によると、12日間もの間、昏睡状態だっとのこと。

4月18日 マシュー・セリグマン死去

トーマス・ドルビーやデヴィッド・ボウイのバンドでベーシストを務めたマシュー・セリグナンが、2週間の闘病の後、脳出血の合併症で亡くなった。
トーマスがFacebookで明らかにしている。

4月20日 レックレス・エリック陽性

レックレス・エリックが陽性であることを、自身のブログとFacebookで明らかにした。
3~4週間ほど前から腰や胸などに痛みがあり、咳と微熱が続いていたため、検査を受けたところ陽性だったとのこと。
幸い重篤には至らず、自宅で隔離生活を送っている。

4月22日 マリアンヌ・フェイスフル退院

ロンドンの病院に入院していたマリアンヌ・フェイスフルが21日ぶりに退院した。
今後はしばらく自宅で静養する。

We are really happy to say that Marianne has been discharged from hospital today, 22 days after being admitted suffering from the symptoms of Covid-19. She will continue to recuperate in London.

— Marianne Faithfull (@Faithfull_M) April 22, 2020

5月1日 マドンナ陽性
​
マドンナが自身のFacebookとインスタグラムでの動画で "I have the anti-bodies" と語り、陽性で抗体ができていることを明らかにした。

5月3日 デイヴ・グリーンフィールド死去

ストラングラーズのデイヴ・グリーンフィールドが、心臓の問題で入院中に感染し亡くなった。
71才だった。
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コロナウイルスに関するロック・ミュージシャン達のメッセージ

20/3/2020

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Photo by ?? Claudio Schwarz | @purzlbaum on Unsplash
コロナウイルスが世界中に拡散し、音楽業界でも大規模なフェスからライブハウスの演奏に至るまで、様々なイベントが延期や中止を余儀なくされている。
こうした中、正面から影響を受けているロック・ミュージシャン達がどのようなメッセージを発信しているか、彼ら・彼女らのツイートから集めてみた。
(なお私自身は医学的知識を持ち合わせていないので、ここで言及されている対策に対しては、肯定も否定もできる立場でないことを予めお断りしておく。)

隣の人との間に適切な距離を取る「ソーシャル・ディスタンス」を勧めているケースは多い。
ツイッター上ではタグ #SocialDistancing も作られている。
その筆頭はエアロスミス。

#BeatTheVirus - You may have it and not know it. Don’t spread the disease. Stay home as much as you can. Wash your hands often and try to keep 6 feet apart. Now is the time to engage online and not in person. It is not just about you, it’s about us... All of us! pic.twitter.com/GakMZ63pyj

— Aerosmith (@Aerosmith) March 16, 2020
またエアロスミスは、自分たちがライブの最中に接触している場面を編集した動画を作成し「こういうのは止めろ」と主張している。

#BEATTHEVIRUS STAY SAFE! FOLLOW THE RULES! PRACTICE SOCIAL DISTANCING! DO AS I SAY, NOT AS I DO IN THIS VIDEO! #STOPMESSINGAROUND @Aerosmith
? @JustinMcConney pic.twitter.com/johlXQNeGJ

— Steven Tyler (@IamStevenT) March 17, 2020
その他、モトリー・クルーやジーン・シモンズも「ソーシャル・ディスタンス」を求めている。

#Crüeheads We’re ALL in this together, Please follow the guidelines in your area. A short time of social distancing will mean we sort this out ASAP.
Stay safe and make sure to wash your hands and Stay Home Sweet Home.
Love to you all - Mötley Crüe #beatthevirus pic.twitter.com/PPPSB6oQgO

— Mötley Crüe (@MotleyCrue) March 17, 2020

Please! Listen! In the next 8 weeks, as many as 25 million Californians may get infected by CoronaVirus. Stay at home. Watch KISS MEETS SCOOBIE DOO. Again. Just..stay at home! https://t.co/jm06XgRbqU

— Gene Simmons (@genesimmons) March 20, 2020

マスクを着用した投稿も多い。
例えば、ジャケットのイメージのメンバー全員にマスクを着用させたガンズ・ン・ローゼズ。

□ pic.twitter.com/jJXNqi6drx

— Guns N' Roses (@gunsnroses) March 9, 2020
リンゴ・スターはビートルズのメンバーの中でマスクを着けている。

Peace and love take care of everybody. □✌️□❤️□□□□□□☮️ pic.twitter.com/rYq5WRu76W

— #RingoStarr (@ringostarrmusic) March 12, 2020

デフ・レパードやレイジ・アゲインスト・ザ・マシンは「手を洗え」とのメッセージを出すために、自分たちのヒット曲にかけ合わせたツイートを行っている。

Pour some soap on me...Stay clean out there! pic.twitter.com/kIZ3gGhr5f

— Def Leppard (@DefLeppard) March 11, 2020

Washing in the name of...

On this occasion it's best you do what they tell ya pic.twitter.com/unDdBh1HDh

— RAGE AGAINST THE MACHINE (@RATM) March 9, 2020
そしてまさかのオジー・オズボーン。

https://t.co/7xdHATSajn

— Ozzy Osbourne (@OzzyOsbourne) March 16, 2020

ポール・スタンレーは、医療関係者への感謝を表明。

In The Midst Of This Pandemic Let’s Not Forget Prayers And HUGE Appreciation For All The Doctors And Hospital Staff Who Are Risking And Compromising Their Own Safety And Lives For Us. THANK YOU AND GOD WATCH OVER YOU ALL. pic.twitter.com/uamdvZSSmL

— Paul Stanley (@PaulStanleyLive) March 20, 2020
パリ公演が中止になったブライアン・メイは「あきらめるな」とのメッセージを出している。

Celebrating the Italian defiant spirit !! Quarantined - confined to home, what options are open ? This says “ I am not giving up!! “ Thanks @ComunitaQueenIT - we are with you ! Freddie would definitely smile a… https://t.co/7PsV59Z5zl

— Dr. Brian May (@DrBrianMay) March 15, 2020
「世界のどこにいても気を付けろ」とツイートしているのは、ホワイトスネイクやスコーピオンズ。

Wishing You & Yours A Safe & Healthy Evening…Wherever You Are In Our Troubled World…♥️♥️♥️□ pic.twitter.com/fPk5lXxZWS

— Whitesnake (@Whitesnake) March 17, 2020

Dear Fans all over the World,
wherever you are ... please take good care of yourself ... more than anything we’re wishing all of you good health ... we gotta be strong and united, in this very difficult time ... with lot‘s of love ... Scorpions pic.twitter.com/9BPqlrgf9Y

— Scorpions (@scorpions) March 16, 2020
カール・パーマーとポール・マッカートニーは、ベテランらしく「互いに助け合え」と主張している。

A special message from Carl Palmer about helping each other to get through this crisis...https://t.co/BugV6Nu7ow

— Carl Palmer (@ELP_carl) March 17, 2020

Even in difficult times like these, let’s wish each other a Happy #StPatricksDay - Paul #LaFheilePadraig #Slainte pic.twitter.com/gsDVrVWXy1

— Paul McCartney (@PaulMcCartney) March 17, 2020

そして3月20日にマドンナが公開した動画が極めつけであった。
一切の説明を省いた上で、トランプの優柔不断な発言を時系列に並べ、彼の無能無策ぶりを糾弾する内容になっている。
さすがだ。

#covid_19 #quarantine pic.twitter.com/I4wSaloT66

— Madonna (@Madonna) March 19, 2020
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ライブハウスをスケープゴートにする人たち

8/3/2020

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Photo by John Matychuk on Unsplash
新型コロナウイルスの蔓延で、3月中は殆どのライブが中止や延期に追い込まれてしまった。
私がチケットを持っていた分だけでも、マイケル・シェンカーが中止、ホワイトスネークとグリーン・デイは延期になり、また5月来日予定のアヴリル・ラヴィーンまで延期になっている。
8月開催予定で、3月6日にチケット予約開始だったはずのフジロックも、予約そのものが3月17日に延期された。
おそらく状況を判断するために時間を確保したのであろうと思われる。
ライブ自粛は大型のものだけではない。
例えばビルボード東京は3月11日まで営業停止、ブルーノート東京は3月をバーのみの営業に切り替えている。
危機的状況に追い込まれているのはクラシック業界も同様である。

フリー音楽家ら、6割超が10万円以上減収 新型コロナhttps://t.co/wcZeM2jmnU
「新型ウイルスの影響が長引けば、芸術活動だけでは暮らしが成り立たない人が増える。芸術家にとって危機的状況だ」

ほんま。新型インフルの時同様、予防しながらライヴに行ったり、無理な状況ならCD買ったりしようねー。

— ソウル・フラワー・ユニオン (@soulflowerunion) March 7, 2020
さらに演劇のほとんども公演中止になってしまった。
鴻上尚史氏の悲鳴。

知り合いのプロデューサーから悲鳴のような電話。チケットの払い戻しが2億2000万になるという。このまま中止が続けば7億円を超えて、自己破産の可能性も視野に入れていると。「この1、2週間が山場」はいつまで続く1、2週間なのか。

— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) March 6, 2020
ライブや公演本番に向けてリハや練習を積み上げてきた関係者たちの無念は如何ばかりであろうか。
さらに照明、ミキサー、フロワなどスタッフたちの明日からの生活はどうなるのか。
彼らの多くは非正規労働者であり、ライブや公演の中止は収入を失うことに直結する。
政府は非正規労働者やフリーランスが休業した場合に10万円を融資するとの特例策を発表しているが、彼らに「10万円借金しろ」というのがまともな政策とは思えない。

ところで、ライブハウスの観客から罹患者が見つかったことから、どうやらライブハウスが槍玉に上げられているようである。
前述したビルボードやブルーノートなどのように、一定期間閉鎖するのは防疫上仕方がないとは言え、関係者には大きな痛みを伴っているのだ。
それを観客まで含めて揶揄するような物言い、とりわけメディアでの発信は許されるものではない。

テレビの司会者がヘラヘラ笑いながら「40代、50代、60代が全国から集まるコンサートって一体なんだろうって思う」と。人の趣味趣向を嘲笑う権利が誰にあるの。情報や対策を知りたくてテレビをつけてもこういう発言を目にすると本当に嫌な気持ちになる。いま必要なことを適切に報道してほしい。

— 柴山順次 (@JunjiShibayama) March 6, 2020
「40代、50代、60代が全国から集まるコンサート」って、例えば最近では何万人も集まったクイーンとか知らないのだろうか。
いったい誰なのかと思っていたら、案の定この御仁であった。

辛坊治郎ちゃうか?と思ったらドンピシャ。市中引き回しの刑。 https://t.co/ruyop7xaKK

— ソウル・フラワー・ユニオン (@soulflowerunion) March 7, 2020
この人物の頭の中は恐らくこんな感じなのであろう。

クラブやライブハウスのイメージ、こんな感じで止まってる人世の中に結構いそう。 https://t.co/IFN8yxLkAv

— 小塚類子/炎上寺ルイコ (@ruikozuka) March 7, 2020
​悔しいので、状況が落ち着いたら、またライブに行きまくってやる。
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