久保田直己 不撤不散
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知らなかったでは許されない 採用選考でのNG

3/6/2017

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はじめにお断りしておくが、「採用選考を受ける」側ではなく「採用選考を実施する」側に対する注意事項なので、よろしくお願いします。
 
さて今年も経団連加盟企業の2017年度採用選考が6月1日に解禁になった。各メディアの報道によると久しぶりの売り手市場で、しかも短期決戦であるため、各社の人事は大忙しの真っ最中であろう。
さらに現場に裁量を持たせたライン人事の導入が進んだこともあり、人事部門だけでなく、各事業部門からも採用選考に参画しているケースが多いと思われる。
 
ここで注意いただきたいのは、採用選考で絶対に守らなくてはいけない基準があることだ。
これは単にマナーやコンプライアンスの話ではなく、明確に法令で定められているので、違反した場合「6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金」という罰則が待っている。
 
これら採用選考の基本的な考え方については、厚生労働省が明確に打ち出している。

  • 応募者の基本的人権を尊重すること
  • 応募者の適性・能力のみを基準として行うこと
 
要は本人の適性や能力に関係がない事柄で選考を決定してはいけないということだ。
なぜなら、こうした事柄で判断するのは就職差別につながるからである。
 
さらに厚生労働省では、選考で配慮すべき事柄について具体的に列挙している。

  • 本人に責任のない事項の把握
  1. 本籍・出生地に関すること
  2. 家族に関すること
  3. 住宅状況に関すること
  4. 生活環境・家庭環境などに関すること
  •  本来自由であるべき事項
  1. 宗教に関すること
  2. 支持政党に関すること
  3. 人生観、生活信条に関すること
  4. 尊敬する人物に関すること
  5. 思想に関すること
  6. 労働組合に関する情報、学生運動など社会運動に関すること
  7. 購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
 
こうした事柄に留意するため、選考面接で訊いてはいけない具体的な質問例を、大阪労働局や熊本労働局が理由と共に明示しているので、参考にしていただきたい。
 
例えば「あなたのお父さんやお母さんの出身地はどこですか」のような本籍に関わる質問は、歴史的に不当な差別を受けてきた同和関係の方や在日韓国・朝鮮人の方に不安を抱かせ、就職差別として彼ら、彼女らを排除してしまうことになる。
 
また「あなたのお父さんはどこの会社に勤めていますか」「あなたの住んでいる家は一戸建てですか」といった家族構成や資産に関する質問も、本人の適正や能力と何の関係もないばかりか、選考に当たって意味のない主観的予断と偏見を与えてしまう。
 
思想・信条、宗教、尊敬する人物、支持政党に関する質問も、憲法で保障されている個人の自由権に抵触するので厳禁である。
これは職業安定法違反だけでなく、日本国憲法違反。学生運動や労働組合に関する考えを訊くことは当然禁じられているし、「尊敬する人物」「将来、どんな人になりたいか」「どんな本を愛読しているか」といった質問も、形を変えただけの禁止事項なので、この辺りは十分理解しておきたい。
 
「結婚、出産しても働き続けられますか」といった男女雇用機会均等法に抵触する質問も当然厳禁である。
 
ではこうした公正な採用選考が、現在どこまで徹底されているのだろうか。
2016年に日本労働組合総連合会が加盟組合を対象に調査を行ったところ、いまだに一割近くの企業で「本籍地・出生地」や「家族構成・家族の職業や収入」に関する質問が行われていることが明らかになっている。
さらに男女雇用機会均等法の理解については、「未婚・既婚や結婚の予定」を質問する企業が一割以上。
女性排除につながる「残業や休日出勤ができるか」「転勤できるか」という質問は実に四割もの企業で行われており、惨々たる有様だ。
 
冒頭にも書いたが、近年は採用選考に当たって人事だけでなく多くの部門が関与するようになっている。
選考にあたっての注意事項に関しては、人事系のコンサルティングファームからトレーニング・プログラムが提供されているので、こうしたプログラムを活用して関係者全員に対する研修を実施するのも手であろう。
そして何よりまず企業人全員の人権意識向上をお願いしたい。
​それが公正な社会を作り、また自社の事業活性化にも繋がるはずだ。
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サージェント・ペパーズ 50周年エディションが来た

28/5/2017

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ビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の50周年記念エディションが到着した。
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予約していたアマゾンからの発送だが、いつにも増して厳重な梱包。段ボールで二重になっている。それにしてもでかいし重い。
​
1987年の20周年記念エディションと比べてみる。CDがアナログを凌駕し始めた1987年には、歌詞通り '20 years ago today' がプロモーションの合言葉に使われたのを今でもはっきり覚えているが、そこからさらに30年もの年月が経過した事実にも改めて驚愕。
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さて開梱してみると、まずはマスターテープのケースを捩った仕様。
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さらに中味は、重量級ブックレット(重い原因はこれだった)、ポスター数点、そしてアナログ盤当時のサイズで制作されたジャケット。当然裏面には歌詞が掲載されている。涙。
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ジャケットを開くと、CD 4枚にBlu-RayとDVD。どこから手を付けるべきか悩んでしまうが、そりゃまずオリジナル音源にリミックスを施した一枚目からでしょう。
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このリミックス、とにかく凄い。
40年以上聴き続けてきたオリジナル盤の問題点をすべて解決し、完全に21世紀仕様として蘇らせている。
オリジナル盤では、楽器やボーカルを完全に左右へ振り分けた疑似ステレオだった。
例えば一曲目のタイトル曲ではポールのリードボーカルを右へ寄せ切っていたし、リンゴのドラムも塊となって片チャンネルにまとめられていた。
新しいリミックスでは、定位が完璧に修正されている。
まずタイトル曲のポールのリードボーカルが完全にセンターに移動されていることに気づく。
リンゴのドラムも、タムやハイハットなどが分離され、定位し直されている。
オリジナルの録音では8チャンネルしかないためドラムは塊になっていたはずだが、どうやって分離したのだろう。
現在のデジタル技術の粋なのだろうが驚くしかない。
リンゴのドラムの改善が特に顕著なのは2曲目の 'With A Little Help From My Friends' で、スネアがセンター、ハイハットがやや左側に寄せられており、ドラムがクリアに分離されたため今まで聞こえにくかったコーラスでのタンバリンまではっきり聞き取れるようになった。
なお 'A Day In Life' では、ピアノなどが左側でリズムを刻んでいるため、敢えてドラムは右側へ寄せたままになっている。
'Lucy In The Sky' のイントロではハープシコードがパンポットで微妙に左右に動くことで全体に広がりを持たせているし、アルバム全体を通じてコーラスの広がりも圧倒的。
​またポールのベースの音質の改善も顕著で、輪郭がはっきりしたうえに、重い音になっている。

2枚目以降のアウトテイク集にまで辿り着くにはまだしばらく掛かりそうだが、これはとにかく「買い」である。

追記 (21:00 28/5/2017)
NPRでのジャイルス・マーティン(ジョージ・マーティンの息子)のインタビューによると、オリジナル制作当時は4トラックを重ね続けて音を作っていったので、今回の50周年記念エディションにあたっては最初のテイクを含むテープに遡って音源としたとのこと。
それらはヒスノイズもなく極めてクリアな音だったとも証言している。
音質改善はデジタル技術に頼ったわけではなく、全て原音の良さにあった。
​ますます恐るべしである。
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自学自習で資格を取る 情報セキュリティマネジメント編

27/5/2017

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​前記事「自学自習で資格を取る ITIL Foundation編」にて取り上げたIT資格試験は海外のものだったが、日本でIT資格試験を語る上では独立行政法人情報処理推進機構(以下 IPA)が提供している情報処理技術者試験を避けては通れないので、今回はIPAの情報セキュリティマネジメント試験対策について紹介する。
​
​情報セキュリティマネジメント試験は2016年度春期から実施されるようになった新しいもので、IPAによれば「情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験」とされている。
 
試験はすべて四肢択一のマークシートで、午前中は小問50題、午後は長文のケーススタディ3題が出題される。
2016年度春期の最初の試験の合格率はなんと88%の高さに達したため「セキュリティ関係者が挙って受けたからではないか」と語られたものだが、秋期分も併せた2016年度年間の合格率も79%と発表されているので、そういうものなのであろう。
実際に2016年度秋期の試験を受けてみた自身の経験で結論を先に言ってしまうと、「セキュリティの実務経験があれば努力なしで合格できるが、セキュリティやITの経験がなければ範囲が広すぎて手が付けられない」ということになる。身も蓋もないが、受験した人は同じ感覚を持つだろう。
例えば、2016年度秋期の午前の問題の一つはこんなものである(ただし大幅に短く改題)。
  • スマートフォンの利用状況などを一元管理する仕組みはどれか。
  1. BYOD
  2. ECM
  3. LTE
  4. MDM

​これを見て「あほちゃうか」と思った人は100%合格できる。
何のことか判らない方は膨大な勉強時間が必要だし、それに見合う試験とも思えないので止めておいたほうがいい。
 
試験の範囲はIPAがシラバスとして公開している。
これによると、出題範囲は情報セキュリティ全般から、DBやネットワークの基礎、プロジェクト・マネジメント、法務など多岐に渡る。したがっていくら簡単とは言っても、何も準備しないでよいという訳にはいかない。
合格率80%の試験で落ちたらさすがに恰好悪いでしょ。
しかし幅は広くても深くはないので、セキュリティやITのベンダー、もしくはIT部門での業務経験がある人であれば、対策本を一冊買って通勤の行き帰りに読めば十分合格できると思う。
先ほどはスマートフォンに関する実際の問題を挙げてみたが、
  • DNSとDMZとDHCPとはそれぞれ何か
  • WEPとWPAはどちらが安全か
  • ウイルス感染時の最初の対応はまず「LANを引っこ抜く」こと
これくらいが常識として理解している方であれば、厚手の対策本でも、ばんばん飛ばし読みすることができる。
なお私自身はリックテレコムの「情報セキュリティマネジメント完全対策」を使った。
​実は暗号化に対する知識が甘くて、共通鍵・公開鍵・秘密鍵の位置づけを整理して頭に叩き込む必要があったが、その程度で済んだ。

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また前述したように、午後の試験はケーススタディとなっているため、実務経験で判断するしかない、言い換えると実務経験があれば悩まず解答できる内容である。
例えば2016年秋期の概要は次の通り。
  1. オンラインストレージサービスからの情報漏えい事故の事後対策
  2. ノートPC紛失対策
  3. セキュリティパッチ適用の全社ルール策定

​こうして眺めてみても、冒頭で指摘したように「セキュリティの実務経験があれば努力なしでも合格できるが、セキュリティやITの経験がなければ範囲が広すぎて手が付けられない」という試験の特性をご理解いただけるのではないかと思う。
受験料は5,700円だし、IT業界の皆さんは「もぐり」と言われないよう取得しておくべきだろう。
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共謀罪に対する国連人権理事会プライバシー権特別報告者の懸念           UNHR Mandate of the Special Rapporteur for the right to privacy on 'Anti-conspiracy' bill in Japan

20/5/2017

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2017年5月現在国会で審議が続いている「組織的犯罪処罰法の一部を改正する法案」、いわゆる「共謀罪」に対して、国連人権理事会のプライバシー権特別報告者であるジョセフ・ケナタッチ氏から、日本政府に対して懸念の書簡が届けられた。
原文は国連人権理事会のWebサイトでPDFにて公開されている。
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​また弁護士の海渡雄一氏らのグループの努力により、早速日本語による全文翻訳も作成された。

なお、ケナタッチ氏による懸念のポイントは次の通り。
  • 法修正の重要な部分は「別表」の形になっているため、専門家でさえ実際の適用範囲の理解が困難。
  • 277に上る「犯罪」には、およそ組織犯罪やテロリズムと無関係のものが多い。
  1. 森林法第198条:保安林における産物の窃取
  2. 文化財保護法第193、195、196条:重要文化財の無許可での輸出や破壊
  3. 著作権法第119条:著作権の侵害
  • 政府は「テロ組織を含む組織犯罪グループ」が関与する犯罪に限定されると主張しているが、「組織的犯罪グループ」の定義はあいまいで、テロ組織と明確に限定されていない。
  • 捜査対象となる「計画」と「準備行為」も何によって構成されるのか定義があいまいで、禁止行為の範囲が明確でなく、恣意的な適用の危険性が懸念される。
  • こうした定義のあいまいさが残ったままであるため、「計画」や「準備行為」の存在や範囲を確定するには相当高いレベルでの監視に繋がると考えるのは合理的である。
  • 監視実施を事前に認可する法的に独立した組織を確立する計画もない。このため実際の運用は捜査当局の自由裁量のままになっている。
  • 法案の拙速な可決をするための政府の圧力で、国民的議論の十分な推進が毀損されている。

これに対して日本政府はどう応えるつもりなのだろうか。

追記 (2017/05/21) 各メディアでの関連記事
  • ​朝日新聞:「共謀罪」法案、国連特別報告者が懸念 首相に書簡送る
  • 毎日新聞:共謀罪 プライバシー制約の恐れ 国連報告者、政府に書簡
  • 東京新聞:「恣意的運用」国際視点から警告 国連報告者、首相に書簡 「共謀罪」採決強行
  • 東京新聞:全文日本語翻訳記事
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Windows クライアントでのランサムウェア「WannaCry」対策

15/5/2017

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Photo by Markus Spiske on Unsplash

先週世界各地で猛威を振るったランサムウェア「WannaCry」が、週明けの日本でも問題になっている。
​被害の状況やランサムウェアの挙動などについては、IT専門メディアから一般紙に至るまで広く報じられているが、Windowsクライアント側での具体的な対応については全然見当たらないので、ここにまとめておきたい。

セキュリティ更新プログラムMS17-010は、既に3月10日にリリース済。 マイクロソフトのセキュリティ情報のページで提供されているので、基本的には最新の更新プログラムが適用されていれば対策がなされている。詳細はこちらを参照されたい。

Windows 10での確認
なお、セキュリティ更新プログラムMS17-010がWindows 10に適用されているかどうかは、次の手順で確認できる。
左下のWindowsマークをクリック ⇒ Windowsシステムツール ⇒ コントロールパネル⇒プログラム ⇒ プログラムと機能 ⇒ インストールされた更新プログラムを表示
これで下記のいずれかが当っていればOK。詳細はこちらを参照。
  • KB4012606
  • KB4013198
  • KB4013429
  • KB4015217
  • KB4015219
  • KB4015221
  • KB4015438
  • KB4019472
  • KB4019473
  • KB4019474


Windows 7での確認
​Windows 7での確認手順も同様である。
左下のWindowsマークをクリック ⇒ コントロールパネル ⇒ プログラム ⇒ プログラムと機能 ⇒ インストールされた更新プログラムを表示
下記のいずれかが当っていればOK。これについても詳細はこちら。
  • KB4012212
  • KB4012215
  • KB4015549
  • KB4019264
 
なおWindows 10や7以外については、
セキュリティ更新プログラムの展開に関する情報: 2017年4月12日
2017年3月のマイクロソフト セキュリティ情報の概要
を参照されたい。
またウイルス対策ソフトが最新になっているのは当然の前提である。
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自学自習で資格を取る ITIL Foundation編

13/5/2017

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Photo by Craig Garner on Unsplash

以前、某ITベンダーで資格試験の企画運営を担当していたことがあった。
IT製品のビジネスはベンダー、インテグレータ、販売パートナーなどから成るエコシステムに支えられているが、資格試験業界もまた独自のエコシステムとして対策本関係者やスクール、試験配信業者などを抱えている。
さらに資格試験はIT製品のプロモーションツールとしての一面を持つ一方で、取得人数が多いものほどビジネスとして独立した収益が要求されるなど、外からは中々窺い知れない世界であった。
自分自身が資格試験業界に身を置いていると、担当している資格試験の受験に制限がかかることがあるし、そもそも受験しようという気持ちが沸いてこない。
そんなことを言い訳にして、30年近くもIT業界で仕事をしながら資格を一つも取得してこなかったのだが、さすがに恰好がつかないので、いくつかの資格に挑戦してみることにした。
とは言え、IT関連の資格と言っても様々なベンダーが提供しているものから、経済産業省などの公的機関が実施しているものまで数多くある。
今更年齢的に特定のベンダー製品のエンジニアとして仕事をするわけでもないので、公的でマネジメントの要素を持つ資格を選択することにした。
またスクールに通う費用や時間を節約するために自学自習が前提である。
天に唾するような方針だが仕方がない。

そんなわけでまず選んだ資格が、ITIL試験である。
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)とは、英国政府がITサービスのマネジメントのためのベスト・プラクティスを体系的にまとめたもので、2017年5月現在、Version 3になっている。
既に世界中の情報システム部門やシステム・ベンダーなどがITサービスの企画、設計、運用、管理のために活用しており、日本でも総務省による自治体CIO向けのトレーニングで利用されている。
ITILの資格は、基礎となるFoundationから最上位のMasterまで4つのレベルがある。
まずFoundationの試験に合格してから、いくつかのコースを積み重ねながら上位レベルへ上がっていく構造だ。
上位レベルの資格取得は、大学の単位制度に近しいものがあるが、とにもかくにもまずFoundationを取らなければ話にならない。
ITIL Foundationの試験は日本の場合、認定試験機関のEXINが運営しており、さらに指定配信会社になっているプロメトリックやピアソンVUEの会場でオンライン受験することになる。
このため最寄りの試験会場でいつでも受験することが可能で、要するに合格できそうな状況になって申し込めばよいため、非常に便利である。
しかし問題は受験料の26,000円だ。
日本独自の公的な試験であるIPAの情報技術者試験は5,700円、中小企業診断士でも13,000円である。
CCNCやオラクルマスターなどベンダーの資格試験とほぼ同じ価格レンジではあるが、やはり高い。
言葉を変えれば、自腹で再受験はしたくない。
​
勉強のためのテキストは、大体2,000円から3,000円前後のものが殆どなので、こちらは費用的な問題はない。
​私はマイナビ出版の「ITILの基礎 -ITILファンデーション(シラバス2011)試験対応」を使ったが、他にもいくつか出版されているので、好みのものを選択すればいいと思う。

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ところでITILのベスト・プラクティスは大きく5つのテーマに分かれており、ITサービスを企画、設計、移行、運用するプロセスが、それぞれストラテジ、デザイン、トランジション、オペレーションに相当する。
​また全体を通して継続的サービス改善のプロセスが必要になる。それぞれのプロセスの細かい学習に入っていくと、この全体像を見失いがちになるので、常に5つのプロセスを俯瞰する意識を持つことがコツの一つかと思う。
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また、テキストを読んだだけで判ったつもりになりがちだが、これは危険だ。
一回や二回読んだ程度では2日も経てば忘却の彼方へ消えるのが当たり前である。
そのためインプットした知識を定着させるべく、模擬試験でアウトプットする工程が非常に重要になるのだが、残念ながらITIL Foundationの過去問題は市販で出回っていないし、またテキスト巻末の問題も微々たる量である。
そこでお世話になったのがping-t.comで無償提供されている問題集だ。
これは本当に有難かったし、心から感謝したい。
受験される方には是非利用してみていただきたい。

さてITIL Foundationの試験当日だが、全40問を一時間でこなすことになる。
問題は4択で、1分半で一問を片付けなければならないから、悩んでいる暇はない。
しかし合格ラインは65%で、40問中の26問に合えばいいのだから、落ち着いて肩の力を抜いた程度でちょうどいい。
またオンライン試験であっても、気になる問題にはチェックをつけて後から見直すことができる。
本番ではとにかく全部解答して、再度見直すくらいのペース配分がちょうど良いと思う。
そしてオンライン試験だからこそ、提出ボタンをクリックした瞬間に合否を確認することもできる。
​
合格証はEXINのサイトからPDFでダウンロード可能で、また別途申し込めば硬い紙に印刷されたものを取り寄せることもできる。
​その後上位レベルを目指すのであれば、コースの積み重ねとなるが、さすがにここからは自学自習という訳にはいかない。
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Facebook広告の設定と結果の実際

7/5/2017

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Photo by William Iven on Unsplash

私自身がFacebookページの運用を開始してから凡そ6年になる。
Facebookページに多くの「いいね」を集めるためには効果的なFacebook広告を出稿することが重要になるが、開始当初からFacebook広告出稿のためのガイドとなる書籍は殆ど無かったし、さらに具体的な結果の数値はまったく見当たらなかった。
前者についてはFacebookの仕様が頻繁に変更されるため、書籍では追いつかないからであろう。
最近も「広告マネージャ」が大幅に変更になったばかりだ。
​また後者に関しては企業ユーザーの場合、広告出稿金額やその効果などのデータは重要な機密に当たるので、外部に公表されないのは当然と言える。
しかし私が運営しているFacebookページ「ロックっていいね!倶楽部」は一切の利潤を考えない単なるコミュニティに過ぎないので、様々なデータを公表することに何の差支えもない。
そこで、まず最新の「広告マネージャ」による広告ターゲットの絞り込み方を、続けて広告効果の具体的な数値を提供してみたい。

「広告マネージャ」によるターゲットの絞り込み
 
まず「広告マネージャ」を立ち上げると、デフォルトの設定として、地域は日本全国、年齢は18才以上、性別は男女双方になっている。右上にオーディエンスサイズが表示されているが、デフォルトの状態では3,200万人が対象になってしまい、ターゲティングの必要性が痛感される。
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​そこで評価ターゲット設定に「ロック」と入力してみると、キーワードとして「ロックミュージック」の他、「オルタナティブロック」など各ジャンルが自動表示される。
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​取り合えず「ロックミュージック」を選択してみる。オーディエンスサイズは480万人に絞られるが、まだまだ大きすぎて話にならない。
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​当Facebookページにて最近はプログレ系のネタが多かったので、対象のキーワードを「プログレッシブ・ロック」に変更。
​これでもまだ26万人もいて、絞り切れない。他のジャンルでもだいたい同じくらいである。
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​そこで最近来日したばかりで、当Facebookページでも取り上げた「ポール・マッカートニー」をAND条件で加えてみると、3万4千人にまで絞られる。
まあいい感じではある。
​要するに日本のFacebookユーザーのうち3万4千人が、プログレとポールの両方好きと表明しているわけだ。
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​なお余談だが、キーワード「プログレッシブ・ロック」上にカーソルを置くと、全世界で4,945万人ものプログレ愛好家がいることがわかる。
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​同様にポール・マッカートニーのファンは685万人である。
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​さて、ここでもう少しターゲットの絞り込みを行ってみたい。当Facebookページのインサイトを見ると、圧倒的に男性の率が高い。
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​このため今回はターゲットを女性のみに絞ることにする。
また「プログレとポールが好き」な女性の多くは、ある年齢以上と推定されるので、年齢も「35才から64才」の範囲に設定する。
ここまで絞るとオーディエンスサイズは4,200人。
​あとは広告の原稿を「プログレとポールが好きな女性」向けにチューニングすればよい。
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​最後に気を付けなければならないのは「つながりの種類」の設定である。
今回はFacebookページへの「いいね」を集めることを主眼としているので、既に「いいね」していただいている方へ広告表示しても意味がない。
そこで ”あなたのページに「いいね!」した人を除外” することにする。
​これで設定は完了だ。
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Facebook広告の結果
 
ところで、当Facebookページの広告出稿は2014年を最後に停止しており、現在はすべてオーガニックな増加のみである。
しかし広告の仕組みの変更や効果の確認のため、年に一度は少額で広告出稿をしている。
下記の表の上の行が2016年度、下が2015年度の結果である。
​「結果の単価」は、ひとつの「いいね」を獲得するために使用された金額である。
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Facebookの広告の場合、入札制度を取っているので、同じターゲットに対する広告が競合した場合、入札金額が高いほうが優先して表示される。
当Facebookページの場合、立ち上げ当初で競合の少なかった2012年前後には、「いいね」獲得の単価は2円から3円くらいだった。
その時点の数値と比較すると、現在は高くなったとは言える。
しかしアカウント属性が全く不明なTwitterや、ターゲティングすらできない一般のバナー広告と比べ、きめ細やかなターゲット設定が可能なFacebook広告は、引き続き有効なツールであることに間違いない。
​広告を主要な収入としているSNS各社の中で、TwitterがFacebookに水をあけられるのも、これでは仕方があるまい。
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クールジャパン戦略とは何か  What is 'Cool Japan' strategy?

4/5/2017

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​3月21日に行われた、内閣府の「クールジャパン人材育成検討会(第1回)」での提出資料が公開された。
All the presentation materials have been publicized that were provided for 'Cool Japan Human Resource Development Study Committee #1' of Cabinet Office, Government of Japan held on March 21.

以下、中村委員による資料から画像を拝借し紹介。
The followings are the images from one of the committee members, Pofessor Nakamura of Keio University.
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言葉を失う。
Nothing to say. Meanwhile I don't wanna be 'Cool'.
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ブログのPV数とアフィリエート

3/5/2017

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私は、まったく別のテーマで複数のブログを運営しているが、最も長いものが「ロックっていいね!倶楽部」で、ロックに関するその時々の話題を紹介している。
もともとは同じタイトルのFacebookページから派生したものだが、Facebookページでの投稿が日々流れてしまうフロー型の性質であるため、コンテンツをストックするために並行してブログの運用を開始した。
ブログ開設が2011年8月だから、そろそろ6年が経つ。
この間、時々休んだりもしたが、2014年には何の根拠もなく「一年間で記事数を1,000にする」という目標を立てて、ひたすら書きまくった。
最も多い時には一日に3記事、一か月で90近い記事を書いたこともある。
その結果、現在では記事数の総計が1,200を超えており、個人のブログとしては異常とさえ言える規模になっている。
​
ところで、各コンテンツの賞味期間は決して長くはない。
​下記のグラフは2017年4月に投下した記事のPV数を日々トラッキングしたものだが、どんなテーマであっても3日目には完全に陳腐化する。
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しかし記事数のストックが多いことが幸いし、一日に一回しか見ていただけないような記事の積み重ねによって、結構な数のPVが生み出されている面もある。
下記の表は2017年1月のデータで、一番右側がPV数、その左側がユニークユーザ数を示している。
実はこの月は新規の記事を一本も書いていない。
​すべて過去記事へのアクセスだけだが、それでも一日あたり200前後、ひと月で6,000以上のPVをいただいている。
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また陳腐化が速いとは言え、過去記事でもリンク切れなどをメンテナンスし、テキストも多少修正することによって、「使いまわし」は十分可能である。
​例えばこの4月でも、数年前に書いた記事が一日で多くのPVを叩き出しているケースがある。
  • コージー・パウエルの仕事 70年代  1,518 PV
  • 昭和歌謡とキング・クリムゾン  1,419 PV
  • イアン・ギラン リッチーも俺もクソヤロウだった  1,390 PV
  • レッド・ツェッペリン 最後のライブ音源  1,319 PV
2017年4月は、スティーヴン・タイラーやポール・マッカートニーなどの来日が相次いだため、久しぶりに10本ほどの記事を書いた。
これくらい書くと一か月あたり50,000を超えるPVに達する。
​過去最大のPVは12万くらいだったので、この辺りが実力なんだろう。
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さて、各ブログ記事にはアフィリエート・バナーを張っているのだが、そこで生み出される金額をお見せしたい。
この表はアマゾンのアフィリエートの結果だが、右端の数字が月額の累計値である。
アマゾンの場合は1,000円を超えると支払われる仕組みになっているので、昨年5月に一度支払があったものの、その後は毎月100円にも満たない額であり、もう一年近く支払に至っていない。
ちなみにアマゾンの他にはアフィリ大手のA8のバナーを張っていたこともあったが、こちらについては遂に一円にもならなかった。
アマゾン分を時間給に換算すれば10円にも満たないだろう。
​しかもセットリストを書くネタ集めにライブを観に行けば完全に大赤字である。
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ところで、このブログの特異な点は、同名のFacebookページと連結することによって、多くの流入をいただいているところにある。
非常にコアな層から多くのアクセスを集めて、十分ターゲティングした商品のバナーを張っても、ご覧の通り収支的には散々な状態だ。
Facebookページには13,000名以上参加いただいており、投稿によっては10,000リーチを超えることもあるが、これを開封率10%のメールマガジンの発行数に換算すると、10万通に相当する。個人はもちろんのこと、企業でもこれだけのリストを構築するのは並大抵のことではなかろう。
そして誘導先のブログでの収益につながらない。
はっきり言ってブログを「アフィリエートの道具」と考えるのは愚の骨頂だ。
何の意味もない。
​ブログを書くことで自分が楽しみ、更に誰かに楽しんでもらうことができれば、それで十分なのではないか。
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自覚なきブラック企業

30/4/2017

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長時間勤務による過労死や残業代未払いなど、所謂「ブラック企業」の問題が指弾されて久しい。
大手企業の場合、労働基準法を熟知しながら敢えて違法すれすれの運用をしたり、組織的に記録を改ざんするなど意図的で悪質な例が後を絶たないが、中小企業の場合は、違法行為であるという自覚すらないケースがある。
​今まで経験した事例から考えてみたい。

経営戦略がない
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このタイトルを見て、意味がわからない方も多いのではないだろうか。
意味がわからないが、実はこれが多くの中小企業の実態である。
中小企業庁が毎年発行している「小規模企業白書」の2016年度版によると、小規模事業者の法人のうち、実に36%が「経営計画を作成したことがない」とアンケートに答えている。
小規模事業者の定義は「常時使用する従業員数20名以下の事業者」であるが、もう少し規模の大きい中小企業でも、経営計画を立案せず、経営戦略がないまま突っ走っているケースがあることは容易に想像がつく。
さて某周辺機器メーカーのケースは、正にこの典型的な例であった。
営業へ配属されると、いきなり利益のノルマを課され、そして顧客リストらしきものを渡される。
このリストがとんでもない代物で、3年前の展示会で集めた名刺だったりするのだ。
こんなところへ電話を掛けたって先方は覚えているはずもなく、例え記憶があっても「何で今頃電話してきたんだ」と怒られるのがせいぜいである。
当たり前だ。
通常、予め申込者が把握できている自社イベントであればイベント翌日には参加者と不参加者に分けて一斉メール配信などを行うし、一般的な展示会で収集した名刺でも遅くとも2週間以内には精査してコンタクトを開始する。
リード・ジェネレーションの基本中の基本である。
ところがこの企業ではすべての施策がやりっぱなしであった。
PDCAサイクルのうち「D」だけを延々と繰り返している。
投資対効果もあったものではない。
そして利益ノルマだが、例えば月100万円の利益を粗利20%で出すためには、月額500万円の売上が必要になる。
500万円の売上を毎月継続的に作るためには、パイプラインでその10倍の金額、すなわち5,000万円くらいの案件は持っていなければならない計算になる。
こうした数字はSalesforceのようなCRMツールを使って管理するのが理想的だし、そうでなくても最低限Excelで管理して毎月見直すことぐらいは行うはずだ。
そしてリードをきちんとナーチャリングしていれば、パイプラインはできあがっていく。
しかし、ここではリードが放置され、まったく根拠のない利益ノルマだけが与えられる。
現代の竹槍。
根本的に、この企業では経営計画も経営戦略もなく、結果として日々の戦術に展開されることもない。
だから意味のない作業が延々と強要され、金を産まない長時間残業だけが繰り返される。
会社側も従業員も誰一人幸せになることはない。
​こんなことに付き合うだけ人生の無駄である。

労働関連法を知らない
 
これも驚くべきことであるが、労働基準法などを敢えて踏みにじるというレベルではなく、守るべき法規を本当に知らないので、平然とめちゃくちゃなことをやる。
件のメーカーでは、新卒や中途に関わらず、入社後の半年間は就業開始の40分前に出社してデスクの雑巾がけをすることになっていた。
この作業の分は賃金として支払われない。
いわゆる「サビ残」の一種で、完全に労働基準法違反だ。
悪質な企業の「サビ残」の場合、証跡が残らないようにやるものだが、ここはある意味違っていた。
この件を就業規則に堂々と記載していたのである。
しかも日々の「掃除チェック表」まで作成してオフィス内に吊るしていた。
全部コピーを取って労基署へ持っていってくれと言わんばかりだ。
そして当然ながら労基署へ持っていかれることになった。
また退職に対する対応もでたらめだった。
民法上は、従業員側からの退職の申し出は2週間前までで構わないとされている。
しかし引き継ぎなどがあるし、常識の範囲として一か月前までには会社側へ提出するのが一般的だろう。
ところが退職希望の一か月前に退職届を出したところ、会社側は「では退職日を今月末にする」と言ってきた。
一か月分の給与を払いたくないからだ。
​これについても労基署行き。その結果労基署の指導が入り、「来月は出社しなくてもいいから給与は満額支払う」と掌を返したような対応になった。

コンプライアンスに無頓着
 
法的にグレーゾーンであっても、ダメなものはダメである。
例えば、採用時の圧迫面接。非常に威圧的な態度で応募者の対応を見る手法だが、強い立場を悪用したある種のパワー・ハラスメントとも言える。
こんなやり方を許しているような企業は、入社してもどんな環境が待っているのか推して知るべしだ。
そもそも入社しない限り、応募者と会社は赤の他人に過ぎない。
むしろ採用で縁が無かったからこそ、その応募者がいつ取引先になるか分からないし、ましてやコンシューマ向けの製品を扱っている企業であれば、もう二度とその企業の製品は購入されないという深刻なネガティブ・インパクトに直結することを肝に銘じるべきだろう。
また社内においても、人事管理の基本的なルールが判っていないケースもある。
例えば、部下を何等かの理由で叱らなければならない時は通常、個室で他人に見えないようにするものだ。
ところが逆に、社長が社員を叱る際、相手が役員だろうが一営業だろうが、できるだけ多くの人を集めて吊るしあげる企業があった。
さらに酷いことに、「お前もそう思うだろう」と周囲に同意を求めるのだ。
文革の紅衛兵かよ。
ここは社員の定着率が極めて悪く、早ければ三か月、長くても二年で多くの人が去っていった。
​愚かなことだ。
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