久保田直己 不撤不散
  • Home
  • Blog
  • Music
  • Politics
  • About

Facebook広告の設定と結果の実際

7/5/2017

0 コメント

 
Picture
Photo by William Iven on Unsplash

私自身がFacebookページの運用を開始してから凡そ6年になる。
Facebookページに多くの「いいね」を集めるためには効果的なFacebook広告を出稿することが重要になるが、開始当初からFacebook広告出稿のためのガイドとなる書籍は殆ど無かったし、さらに具体的な結果の数値はまったく見当たらなかった。
前者についてはFacebookの仕様が頻繁に変更されるため、書籍では追いつかないからであろう。
最近も「広告マネージャ」が大幅に変更になったばかりだ。
​また後者に関しては企業ユーザーの場合、広告出稿金額やその効果などのデータは重要な機密に当たるので、外部に公表されないのは当然と言える。
しかし私が運営しているFacebookページ「ロックっていいね!倶楽部」は一切の利潤を考えない単なるコミュニティに過ぎないので、様々なデータを公表することに何の差支えもない。
そこで、まず最新の「広告マネージャ」による広告ターゲットの絞り込み方を、続けて広告効果の具体的な数値を提供してみたい。

「広告マネージャ」によるターゲットの絞り込み
 
まず「広告マネージャ」を立ち上げると、デフォルトの設定として、地域は日本全国、年齢は18才以上、性別は男女双方になっている。右上にオーディエンスサイズが表示されているが、デフォルトの状態では3,200万人が対象になってしまい、ターゲティングの必要性が痛感される。
Picture

​そこで評価ターゲット設定に「ロック」と入力してみると、キーワードとして「ロックミュージック」の他、「オルタナティブロック」など各ジャンルが自動表示される。
Picture

​取り合えず「ロックミュージック」を選択してみる。オーディエンスサイズは480万人に絞られるが、まだまだ大きすぎて話にならない。
Picture

​当Facebookページにて最近はプログレ系のネタが多かったので、対象のキーワードを「プログレッシブ・ロック」に変更。
​これでもまだ26万人もいて、絞り切れない。他のジャンルでもだいたい同じくらいである。
Picture

​そこで最近来日したばかりで、当Facebookページでも取り上げた「ポール・マッカートニー」をAND条件で加えてみると、3万4千人にまで絞られる。
まあいい感じではある。
​要するに日本のFacebookユーザーのうち3万4千人が、プログレとポールの両方好きと表明しているわけだ。
Picture

​なお余談だが、キーワード「プログレッシブ・ロック」上にカーソルを置くと、全世界で4,945万人ものプログレ愛好家がいることがわかる。
Picture

​同様にポール・マッカートニーのファンは685万人である。
Picture

​さて、ここでもう少しターゲットの絞り込みを行ってみたい。当Facebookページのインサイトを見ると、圧倒的に男性の率が高い。
Picture

​このため今回はターゲットを女性のみに絞ることにする。
また「プログレとポールが好き」な女性の多くは、ある年齢以上と推定されるので、年齢も「35才から64才」の範囲に設定する。
ここまで絞るとオーディエンスサイズは4,200人。
​あとは広告の原稿を「プログレとポールが好きな女性」向けにチューニングすればよい。
Picture

​最後に気を付けなければならないのは「つながりの種類」の設定である。
今回はFacebookページへの「いいね」を集めることを主眼としているので、既に「いいね」していただいている方へ広告表示しても意味がない。
そこで ”あなたのページに「いいね!」した人を除外” することにする。
​これで設定は完了だ。
Picture

Facebook広告の結果
 
ところで、当Facebookページの広告出稿は2014年を最後に停止しており、現在はすべてオーガニックな増加のみである。
しかし広告の仕組みの変更や効果の確認のため、年に一度は少額で広告出稿をしている。
下記の表の上の行が2016年度、下が2015年度の結果である。
​「結果の単価」は、ひとつの「いいね」を獲得するために使用された金額である。
Picture
Facebookの広告の場合、入札制度を取っているので、同じターゲットに対する広告が競合した場合、入札金額が高いほうが優先して表示される。
当Facebookページの場合、立ち上げ当初で競合の少なかった2012年前後には、「いいね」獲得の単価は2円から3円くらいだった。
その時点の数値と比較すると、現在は高くなったとは言える。
しかしアカウント属性が全く不明なTwitterや、ターゲティングすらできない一般のバナー広告と比べ、きめ細やかなターゲット設定が可能なFacebook広告は、引き続き有効なツールであることに間違いない。
​広告を主要な収入としているSNS各社の中で、TwitterがFacebookに水をあけられるのも、これでは仕方があるまい。
0 コメント



返信を残す

    Categories

    すべて
    Business
    Law
    Music
    Social

    RSSフィード

不撤不散
HOME        BLOG        MUSIC        POLITICS        ABOUT
All copy right reserved.  Since March 18 2017.
  • Home
  • Blog
  • Music
  • Politics
  • About