<![CDATA[久保田直己​ よう知らんけど - Blog]]>Sat, 20 Oct 2018 11:55:18 +0900Weebly<![CDATA[テイラー・スウィフト 中間選挙での見解を公表]]>Mon, 08 Oct 2018 09:18:02 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/taylorswift
Photo by Arnaud Jaegers on Unsplash

アメリカの国民的な女性歌手であるテイラー・スウィフトが、中間選挙に関する見解を自身のインスタグラムで公表した。アメリカのみならず、日本の多くの有権者の方々にも読んでほしい内容なので、ここで翻訳し紹介したい。
私は11月6日の次期中間選挙について、この投稿を書いています。私はテネシー州で投票することになります。過去、私は政治的見解を公にすることに消極的でした。しかし過去二年間の私の人生や世界での出来事によって、私は今、まったく異なる感触を持っています。この国の誰もが享受すべきと信じる人権を守り闘う候補者は誰かという点に基づいて、私は常に投票しているし、これからもそのようにするでしょう。私はLGBTQの権利の闘いを信じているし、性的指向や性別によるいかなる形の差別も間違っていると考えます。有色人種に対してこの国で未だに見ることができる体系だったレイシズムは、恐ろしく、ぞっとしますが、広がりつつあると観ています。
肌の色、性別、あるいは誰を愛するのかにかかわらず、すべてのアメリカ人の尊厳のために闘おうとしない人物に投票することはできません。テネシー州の上院議員として立候補しているのは、マーシャ・ブラックバーンという名前の女性です。私は女性に投票してきたし、これからも女性に投票し続けますが、マーシャ・ブラックバーンは支持できません。彼女の議会での投票行動の記録は、ぞっとし、恐ろしいものです。男女同一賃金に彼女は反対しました。DV、ストーキング、デート・レイプから女性を守ろうとするViolence Against Women Actの再認可に彼女は反対しました。彼女は、ゲイのカップルにサービスを拒否する権利を企業は持っていると信じています。さらに彼女はゲイのカップルは結婚する権利を持つべきでないと信じています。これらは私のテネシーの価値観ではありません。私は上院にはフィル・ブレデンに、下院にはジム・クーパーに投票します。どうか、どうかあなたの州で立候補している候補について学び、あなたの価値観に最も近い人に投票してください。私たちの多くは、すべての課題で100%同意できる候補や党を見つけることは決してないでしょうが、それでも私たちは投票しなければならないのです。
過去二年間で、多くの知的で思慮深く、自立した人々が18才になり、現在投票の権利を持っています。まず登録しなければなりませんが、それはすばやく簡単なことです。10月9日はテネシー州で投票するための登録の最終日です。vote.orgへアクセスして、必要な情報を探してください。よい投票を!🗳😃🌈

​日本のセレブリティで、ここまで腹を括れる人がいるだろうか。
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<![CDATA[世界の中心で輝くポンコツ]]>Mon, 24 Sep 2018 03:54:37 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/montreal
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Photo by Eva Blue on Unsplash

9月21日、カナダのモントリオールで、世界各国の女性外相を招いた会合が開催された。
しかし本邦から参加したのは河野太郎であり、しかも記念撮影では唯一の男性として、何とど真ん中で写りこむという恥ずかしい姿を晒してしまったのである。

当たり前であるが、海外では呆れられてしまった。
例えば香港のSouth China Morning Postでは次のように伝えている。
On Friday, Japan’s Foreign Minister Taro Kono was the only man in group photo on the first day of the Montreal meeting.
Kono took part in some of the events. He attended the meeting to highlight the “positive stance” of Prime Minister Shinzo Abe’s administration in promoting measures to empower women, Jiji Press reported.
However Abe’s cabinet is largely dominated by men: it has only two female ministers.

日本の外務大臣である河野太郎は、金曜日のモントリオール会合初日の記念撮影での唯一の男性だった。
河野はいくつかの会合に出席した。時事通信によると、女性の地位向上を促進する安倍政権の「すべての女性が輝く社会づくり」に焦点を当てるため、この会合に出席したと伝えられている。
しかし安倍内閣はほとんどが男性で占められている。女性の閣僚はたった二人しかいない。
呆れられているうちは、まだマシなのかもしれない。
ドイツのドイチェベレは河野と日本の存在を完全に無視している。
クロアチアの報道でも、日本や河野は影も形もなし。

無能な安倍政権が、日本は女性の地位向上でも完全に後進国であることを、またも自ら世界中に知らしめてしまった。
いい加減にこんな国辱政治は終わらせなければいけない。
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<![CDATA[「ごはん論法」でぐだぐだになった自民党総裁選討論]]>Sun, 16 Sep 2018 11:39:20 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/sosaisen
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写真は朝日新聞のYouTubeチャネルの動画からキャプチャー

9月14日、日本記者クラブの主催で、自民党総裁選の候補である安倍晋三と石破茂の公開討論が、二時間にわたって行われた。
討論の最中から、安倍晋三の支離滅裂な発言や不誠実な態度を指摘する声がネット上で流れてきたので、実際にどのような討論が成されたのか、確認してみることにした。
討論の動画は、朝日新聞東京新聞FNNなどのYouTubeチャネルで観ることができる。
今回は朝日新聞による動画から引用したため、以下の時刻表示は朝日の動画のものとご理解いただきたい。
なお討論は二部形式で構成されており、第一部は「候補者二人による討論」、そして第二部は「記者クラブの企画委員からの質問への回答」となっている。

​まず第一部では、候補者がテーマを自由に選んで相手に質問し、相手が回答したあと再質問あるいは反論するという形式となっていた。
最初に口火を切ったのは、現職の総裁である安倍である。
安倍「地方政策のどこに問題があったのか。」
石破「後継者がいない。そして付加価値を上げることを支援しなければならない。」
安倍「問題点を指摘することも大切だが、具体的な政策を進めることも大切。」
自分で問題点に関する質問をしておきながら、「問題点を指摘することも大切だが、具体的な政策を進めることも大切」とは、いったいどういう了見なのであろう。
出だしから不誠実さが全開である。
​次に石破から民主主義のあり方について質問が成された。ここで驚くべき発言が飛び出す。24分経過したあたり。
石破「民主主義のありかたについて訊きたい。民主主義が有効に働くにはどうすればいいのか。きちんと情報を提供することと、少数意見を尊重することだ。」
安倍「絶え間ぬ努力が必要。正確な情報を伝えていくことが求められている。」
石破「政府から出てくる数字が実際と違っていたり、撤回されて、正確な情報を伝えていることになるのか。野党の後ろには国民がいる。国民の納得を高めていくための考えがあれば訊きたい。」
安倍「今の安倍政権が執っているのはトリクルダウンの政策だとの主旨の話をいただきましたが、私はそんなことを一度も言ったことはありません。」
トリクルダウンだと一度も言ったことはない?!
ではここで2013年12月19日、日本アカデメイアでの安倍晋三のスピーチを振り返ってみよう。
大企業の業績回復の果実が、国内の中小・小規模企業、そして、その従業員の皆さんに、行き渡らないようであれば、アベノミクスは失敗であると、私は考えています。
確かに「トリクルダウン」という言葉は使っていない。
しかしこれは「パンは食べたが米は食べてないから朝ごはんは食べていない」という「ごはん論法」の典型例である。
この後、自衛隊に関する討議に続き、石破から社会保障に関する質問が出される。34分前後の発言。
石破「社会保障のあり方について訊きたい。医療保険ができた時からまったく違う状況になっている。高齢者の方々が誇りをもって暮せ、保育は福祉だという原点に立ち返る必要がある。」
安倍「まず働き方を変える。65才以上の雇用が継続されることが可能になる制度を作る。年金も70才を超えても受給年齢を選択できるようにしたい。」
石破「生活保護以下の人たちが300万人いるが、実際の受給者は70万人。こういう人たちに光を当てていかなければならない。総裁の意見を聞きたい。」
安倍「いくつになっても、どんな状況になっても再出発できる、様々なライフステージで、様々な働き方ができる社会にしていく。」
65才になっても、70才を超えても、いくつになっても働けと。
社会保障の議論になっていないばかりか、めちゃくちゃな主張だ。
そして社会保障の話題から、格差是正や働き方に関する議論に流れるが、ここでもまた恐るべき発言が飛び出す。
安倍「格差が今広がっているのか、そうではないのか。」
石破「企業が収益を上げたが、労働者へ廻る労働分配率は40数年ぶりの低迷。過労死するまで働いて、どうしてこういうことが起こるのか。所得を上げていかなければならない。残念ながらそうはなっていない。」
安倍「企業が収益を上げて分母が大きくなっているから、労働分配率が下がっている。最低賃金が26円上がったのは28年ぶり。」
​企業は収益が上がっているのに労働分配率が下がっているという事実に対し開き直るばかりか、最低賃金がわずか26円だけ上がったことを自慢しだす始末である。
第一部の〆は、最近頻発している災害に対する対策の話題だった。
石破「災害列島に対する対策を教えてほしい。平時からの態勢が必要である。」
安倍「既にやっていることもある。国土強靭化のための対策を三年でやっていく。ライフラインを維持できるように全国で点検する。タイムリーに糾合できるのは総理大臣だけ。」
石破「防災省として一つのところで全部対応することが大切。被災者の立場に立った防災とは何なのか。」
安倍「民主党時代とは違う。私が指示を出す。例えばコンビニ。」
防災省が必要だと主張する石破に対して、「首相である私が指示を出す」と言い張る安倍晋三。しかも行政機関でも何でもないコンビニ。呆れたものだ。
今年7月5日の豪雨で、西日本を中心に11万人もの人々が避難する夜、「赤坂自民亭」と称して飲み会を強行していたのは、いったいどこの誰なのか。
それだけではない。2014年2月16日の豪雪で、山梨県全域がアクセス不能になっている真っ最中、首相が赤坂で呑気に天ぷらを食べていたのも記憶から消えてはいない。
広島の土砂崩れでも、熊本での地震でも、この人物がいったい何を指揮したというのか。

後半一時間の第二部は、記者クラブの企画委員による代表質問である。
第一部では二人の候補者へ均等に時間が配分されたが、第二部は現役の総裁である安倍が集中砲火を浴びることになった。
委員「内閣不支持の最大の理由が、総理大臣を信頼できないとなっている。なぜこうなっているのか。何をすべきなのか。」
安倍「(加計について)私の妻や友人がかかわってきたことでございますから、国民の皆さまが疑念を持つ、疑惑の気持ちを持つというのは当然のことなんだろうと。」
委員「(モリカケと昭恵について)いくつかの事実で見れば、幅広い意味で関係があったと思う。その関係を意図的に狭めて答弁しているように見える。一点の曇りもないという言葉とはあまりにも隔たっている。」
安倍「答弁の記録をちゃんと読んでいただければお分かりになるであろうと、こう思うわけであります。」
この後もぐだぐだの言い訳が続く。持ち時間がオーバーして、司会から注意されても無視してしゃべり続ける。
国会答弁でもよく見る姿だ。
委員「国会に嘘をついた。総理大臣の職を辞しても当たり前だと思う。そういったことが頭をかすめたことはないのか。」
委員「加計に利用されたとも言えるのに、なぜ抗議しないのか。」
さらに、ぐだぐだぐだぐだ。
委員からの「そんなことは訊いていない」との声も遮って、ぐだぐだぐだぐだ。
委員「膿を出しきったのか。」
安倍「出し切ったとかそういうことではない。」
既に第二部になってから20分が経過している。
YesかNoかで応えるべき質問から、なぜ逃げ回るのか。
質問から逃げているだけではない。
2017年2月17日の衆議院予算委員会での森友学園に関する自分自身の発言「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」からも、ひたすら逃げ回っているのである。

​続く経済政策についても、委員の「経済政策でもマイナス面を振り返って進めるべきだ」との声に対し、またもぐだぐだぐだぐだ。
司会から「簡潔にお願いします。」と叱られてしまう。
アベノミクスの後始末についても、こんなザマだ。
委員「アベノミクスを続けてきた結果、日銀の国債保有量がこれほどの大きさになった。世界の中央銀行でも例がない。このリスクの高い不正常な状態をそのまま次の政権に引き渡すのか。道筋をつけて引き渡すのか。」
安倍「緩和政策については黒田さんに任せています。」
災害対策であれほど自分が指揮を執ることを譲らなかったのに、国債政策になったとたん、日銀の黒田に放り投げる態度。
いったい何を言っているのだろうか。
そして1時間38分あたりで、話題が拉致問題に変わり、ここでも驚くべき発言が出る。
委員「拉致問題が解決できるのは安倍政権だけだと言っていたのに、いったいどうなっているのか。」
安倍「拉致問題が解決できるのは安倍政権だけだと私が言ったことはございません。ご家族の方がそういう発言をされたことは承知している。」
委員「進んでるんですか。」
安倍「あらゆるチャンスを逃さずに掴みたい。」
散々拉致問題を政局に絡めておきながら、「拉致問題が解決できるのは安倍政権だけだと私が言ったことはございません」とは、よくも言えたものだ。
しかも被害者家族への責任転嫁とも取られかねない、配慮のない言葉まで続いている。
なお2012年12月28日に、家族会・救う会が首相官邸で安倍晋三に面会した際には、このような発言を残しているのである。
安倍総理は、「拉致問題の解決は私の使命」などと述べた。
またしても、「ごはん論法」炸裂だ。

討論の動画を丸二時間観ていたら、気分が悪くなってしまった。
「ごはん論法」によるごまかし、論点をずらして討論からの逃亡。
国会中継で日常的に見ることができる姿だが、メディアはニュース用に編集した情報として流すため、その実態がなかなか有権者の目に触れることはない。
そして政治部の記者たちによる会見も、通常はなれ合いで酷いものである。
今回の記者会見のように、全メディアは政権に鋭く突っ込んで、その結果答弁がぐだぐだに崩れていくありのままの姿をきちんと報じてほしいものだ。
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<![CDATA[安倍とヤクザと火炎瓶 判決文を読む]]>Sun, 02 Sep 2018 03:04:24 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/molotov
Photo by Ricardo Gomez Angel on Unsplash

この8月、正に自民党総裁選が始まるタイミングで、安倍晋三が暴力団への支払いをケチって火炎瓶を投げ込まれたとの過去の事件が蒸し返され、SNSを賑わせた。
ツイッターでは、「#ケチって火炎瓶」「#安倍とヤクザと火炎瓶」などのタグが連日トレンド入りしている始末である。

この事件は、1999年の下関市長選を巡るトラブルで、安倍晋三の事務所が暴力団関係者から5回に渡り火炎瓶による襲撃を受けたと言われるものである(うち一箇所は勘違いによる無関係の結婚式場だった)。
翌2000年には、福岡地裁小倉支部で事件関係者に対する判決が下っているが、判決は裁判所のサイトFで全文公開されている

判決の文中に出てくる被告人Aとは指定暴力団組長,BはAと親交を結ぶ者で、さらに衆議院議員Gは火炎瓶を投げ込まれた当事者である。
なお1999年当時、山口県下関市選出の衆議院議員は安倍晋三のみであるため、衆議院議員Gは安倍晋三しかありえない。

さて、まず判決文の6ページ目に注目してみたい。
ア 被告人BがG議員に対し,怨恨を持つに至った経緯
自己の経営するSの資金繰りが苦しかった被告人Bは,G議員の地元秘書でかねてから交際していたWに対し,平成11年に行われた下関市長選挙で自派と対立するX候補を当選させないように活動して貢献したと主張して金員の支払いを要求し,300万円の提供を受けた。
暴力団による支払要求の根拠が何であれ、安倍晋三の地元秘書が300万円を支払ったことは、事実として判決で認定されているのだ。
そして42ページに犯行の動機が記載されている。
第1の各犯行は,下関市長選に関してG議員側に協力したことで金銭を要求したがG議員側からその要求を拒絶されたことから,G議員側に対して恨みを持った被告人Bが,怨恨を晴らすとともに暴力団組織の力を借り,暴力に訴えるなどしてG議員側から多額の金銭を得ようと企て,親交のあった被告人Aに依頼し, 同被告人が,被告人Bからの報酬を得ようと目論み,配下のC,F及びEに命じて敢行されたものであり,金銭を得るためには火炎びんを投げ付けたり,放火することをも厭わない身勝手な動機に基づくものであり,その理不尽な動機に酌量の余地は全くない。
暴力団に「下関市長選に関してG議員側に協力したことで金銭を要求」されることとは、いったい何なのか?
現在、全国の全ての都道府県で暴力団排除条例が施行されており、反社会勢力と何等かの関係を持つ者への利益供与は厳しく禁じられている。
民間では、売買取引やアルバイトまで、あらゆる契約行為において反社会勢力との関係がチェックされ、徹底的に排除されているのは言うまでもない。
ましてやどんな理由であれ、事務所から暴力団関係者に300万円もの金銭を支払った者が、国会議員や首相の座に留まっていていいはずがない。
どうせ本人は釈明すらしないだろうから、メディアによる追及が望まれるところである。
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<![CDATA[知の崩壊と首相の座]]>Sun, 12 Aug 2018 10:55:01 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/no_intellect_pm
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Photo by Jared Rice on Unsplash

2018年の国会最終日で内閣不信任案を提出した野党を代表して、枝野幸男議員が不信任の趣旨説明を3時間近くにも渡って繰り広げた。
この大演説が文字起しされ、「枝野幸男、魂の3時間大演説」と題された書物として出版されたことが話題となっている。
現在のメディア情勢では、この内容が報道記事になることは殆どないだろう。
しかしこの書籍によれば、枝野氏は簡単なレジュメだけを元に、極めて論理的かつ端的に「安倍政権が不信任に足る7つの理由」を展開している。
こうした知性こそ、国会での議論としてふさわしいものと言えよう。

一方、今回の国会での与党側の答弁は、余りにも不誠実で、国会や国民を愚弄するものであった。
さらに残念なことに、その見苦しい姿も報道では切り取られ加工されてしまい、実態が国民の目に触れることは殆どない。
しかしながら国会の模様はYouTubeなど動画で記録されているため、検索など多少の手間をかければ、生の様子を振り返ることはできる。

例えば、こちらのアーカイブが、5月28日の衆議院予算委員会の集中審議のもようである。

この日の予算委員会では、加計疑惑に関する集中答弁が行われていた。
無会派の江田憲司議員は、「加計孝太郎から首相・安倍晋三への、飲食やゴルフなどの供与」疑惑を追及している。
これに対する安倍晋三の答弁(YouTubeで3:12:06辺り)を、まず見ていただきたい。
なお下記の文字書き起こしは、ツイッターのアカウント @buu34 氏によるものを引用させていただいた。
あのー、まるで犯罪者扱いされていることは、極めて、極めてこれは、えー、失礼な話ではないかと思いますよ、これ、自白しろとかですね、それは犯罪者扱いではないんでしょうか。つまり、対価性の認識と言うことをおっしゃった、わけでございますが、まさにずーっと、いわば、たとえば大蔵省の人はですね、えー、MOF担から御馳走されるわけでありますから、直接付き合ってる相手から、御馳走されれば、当然これは、対価性の認識っていうのは、起こるんだろうと、こう思うわけでございますが、ないんです、ずーっと御馳走してもらい続けていたんだろうと。え、こう思いますよ、で、一方、私の場合は、こちら側もですね、相当、あ、あ、あの、いわば、何回も、こちら側も、ですね、御馳走していることも、ある、わけで、あります。これ、40年間、中でもやってみなければいけないような話でありますが、しかし、ゴルフ等においてはですね、これ、たか、あの、割と、高価な、これ、あの、お、えー、費用がかかります、から、それはこちら側で、こちら側で全てもっている、と言うこと、でございます。え、焼肉、焼肉屋等で、エーの場合はですね、これもう、こちらが払ってる場合もありますし、それ、それがですね、私はその、いわば、えー、贈収賄に、なるとは、とても、考えられない、わけで、ございまして。その、えー、こちら側もですね、十分費用を出している、ところで、ございますし、またですね、先ほど申し上げましたように、秘書官、等の支払いについては、ま、あの、えー、大体、大体の場合は、こちら側が行っている、それと、たとえばですね、向こう側が開いている、この、桜を見る会、沢山ですね、この、この相当の人数、4~50人か100人か分かりませんが、そういう所に来て、いわば花を添えてもらいたいと言う事が果たして、これ向こう側に御馳走してもらう事になるのかどうかと言う、実際にですね、その食事の費用は払ったとしても、私はまさに、その後も、ま、家でもう一回食べるってことも、な、な、え、結果として、みんなと、皆さんに、お話をしなければならないわけでありますから、と言うこと、で、えーございまして、今の、えー、江田委員の推論には、私は、納得できないと言うことでございます。
何を言っているのか、さっぱりわからない。もはや不誠実などというレベルを通り越してしまっている。
幼稚な人物が口先だけでいい加減な言葉を適当に繋ぎ合わせて垂れ流しているだけなのであろう。
それでもこの酷い答弁から、何とか趣旨を抜き出してやると、「加計に奢ることもある」「ゴルフや焼き肉は40年間奢り奢られの関係なので贈収賄にはあたらない」と言いたいようだ。
それ自体、まったくもって許しがたい主張である。
加えて、その高々10秒程度で答えられる内容を、無駄な言葉で延々と引き伸ばすのは、発声者が決定的に知性を欠いているからだと考えざるを得ない。
冒頭で紹介した枝野氏の演説とは比べるまでもなく、まさに月とすっぽんである。

しかし、こんな幼稚な人物に5年もの期間、首相の座に座らせているのは、実像を伝えないメディアの責任であり、また見ようとしない有権者の責任でもある。
ぜひ先ほどの動画だけでもご覧いただき、この面々が首相や内閣にふさわしいか、よく考えていただきたい。
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<![CDATA[遊泳禁止の海域で五輪を強行するのか]]>Mon, 30 Jul 2018 15:00:00 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/odaiba
Photo by Jeremy Bishop on Unsplash

2017年10月4日、東京都と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、水泳とトライアスロンの五輪会場として予定されているお台場海浜公園(以下「お台場」)の水質調査結果を公表した。
この調査によると、ふん便性大腸菌群数は最大7,200個/100ミリリットルで、国際水泳連盟が定める基準値「1,000個/100ミリリットル以下」の7倍以上となっている。
トライアスロンの観点でも、大腸菌数が最大5,300個/100ミリリットルも検出されており、こちらは国際トライアスロン連合の基準値「250個/100ミリリットル以下」の20倍以上の値だ。

また都の発表の2か月前の2017年8月、港区による「お台場海浜公園を "泳げるお台場" にするための実証実験」について、TBSラジオが報じている
お台場海浜公園はもともと、大腸菌の数や水の透明度などが、環境省の「海水浴の基準」を満たしていない日があり水質が不安定…。そのため東京都は、原則として海に入ることを禁止していて、顔を海水につけることも、泳ぐことも出来ません。
海水に顔をつけてもいけない遊泳禁止のお台場で、トライアスロン競技!
呆れるしかないが、こうした問題に対して当の競技団体はどのように考えているのだろうか。
日本トライアスロン連合は、2013年の時点で「東京港お台場水質(Q&A)」というプレスリリースを出している。
一般遊泳には適さなくとも、競技としての水泳は限定的な時間内であり、また、競技として訓練された選手たちの大会であり、対応できるものであると回答し実施されたことがあります。
​「一般遊泳には適さなくても、訓練された選手たちなら対応できる」??
何を言っているのか、さっぱりわからない。
この団体は選手たちの健康や安全を守るつもりがあるのだろうか。

さて、この地域の水質については、2014年に国土交通省が開催したシンポジウム「東京湾の水環境に関する研究」で、東大・水環境制御研究センター教授の古米弘明氏がたいへん判り安い発表を行っている。
この時の講演「台場周辺海域における雨天時越流水の流出特性と水質に及ぼす影響」から引用してみたい。
雨が降ると大腸菌だとか、ふん便性大腸菌という、お腹由来の微生物の濃度が、あっという間に上がってしまうということです。 港湾では干満がありますので、沖合の海水が満ちてくると濃度が下がったりしますけれども、やはり干潮になるとさらに上がるというように、越流が発生すればどこかから必ず到達してきます。 すなわち、下水道システムから雨が降ったときに越流した下水が出てきて、お台場下海浜公園に到達するということになるわけです。

雨が降ったときに、海浜公園で遊ぶことはないですけれども、 1日、2 日たつと、水辺へ遊びに行きたくなる。しかしながら、まだ微生物の汚染レベルが高いので、泳いではいけないのではないかと、皆さんもお感じになるかと思います。
古米教授が指摘する「雨のときの越流の発生」とは、大雨で下水処理場の処理能力が破綻してしまい、下水が河川に垂れ流しになってしまうことである。
実際、当事者のひとつである板橋区は、下水垂れ流しについて、Webサイトの記事「下水処理場は万能ではありません」で、次のように認めている。
平常時は下水処理が順調に機能しているのですが、大雨になると下水がそのまま川に流入する越流水が問題化しています。区部の汚水と雨水が同じ下水管に入る合流式下水道では、雨量が増えて下水管を流れる水量が一定量を越えると、川に放流する構造になっており、これを越流と言っています。東京湾でし尿由来の大腸菌が検出されたり、海浜公園などに一般家庭や飲食店で使用されている動植物油脂等からなる廃油ボールが漂着したりするなどは、越流水による都市問題とされています。
テレビ朝日の報道によると、今年2018年7月になって、東京都がお台場の水質改善の実証実験を開始したという。
しかし五輪本番までわずか2年しかない。
いまさら実証実験を行っているような状況で、果たして間に合うのか。
しかも要因はお台場に限られたものではなく、都内全域にまたがり、非常に複雑なものなのだ。
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<![CDATA[国会議員による最悪の人権感覚    The worst sense of a parliamentarian for human rights]]>Sun, 22 Jul 2018 05:12:24 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/worst-human-right-sensation-by-a-parliamentarian
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Photo by Peter Hershey on Unsplash

自民党の衆議院議員・杉田水脈が、2015年にネット番組「日いづる国より」へ出演し、常軌を逸したLGBT差別を開陳していたことが明らかになった。

It became uncovered that Mio Sugita, a member of LDP and the House of Representative, had appeared in the internet program ‘From Rising Sun Country’ in 2015 and made ridicurous discrimination against LGBT people.

​以下、番組内での発言を書き下ろす。また全文を英訳した。
I wrote down all her comments. English follows Japanese.
​はっきり申し上げます。
生産性がない同性愛の人たちに皆さんの税金を使って支援をする、どこにそういう大義名分があるんですか。
テレビの討論番組から電話がかかってきまして、このLGBTの知識を学校教育で教えるべきかどうかってことに対しての意見をくださいということを言われまして。
私は当然そんなものは必要ありませんって言ったら、なんて言われたかと言いますとね。
同性愛の子供は、普通に正常に恋愛できる子供に比べて自殺率が6倍高いんだと。
それでもあなたは必要ないですかっていうようなことを言われまして。
私はそれでも優先順位は低いし、同じですよね、学校の先生も今モンスターペアレンツとか学級崩壊だとか、やらなくちゃいけないことはいっぱいあるのに、こういうことをやっている時間は本当に無いでしょうし。
あと、じゃあどうやって子供たちに先生が正しい知識を教えられるんですかと。
誤った知識を教えてしまったらおかしいじゃないですか。
あと思春期の子供って本当いろいろあるんですね。
私も女子高で育ちましたから、周りが女性ばっかりなんですね。
ちょっとかっこいい女の子がいたらラブレター書いたりとかね。
かっこいい先輩に交換日記してくださいとか、やったりとかしてるんですけど。
でもこう年を取っていくと普通に男性と恋愛ができて、結婚もできて、母親になってってしていくわけです。
その多感な思春期の時期にですね。いや女性が女性を好きになるのはおかしくないですよ、男性が男性を好きになるのはおかしくないですよ、もっと皆さん堂々と胸をはって、そんな縮こまらずに同性愛の人もちゃんと胸をはってましょうって教育をしたらどうなりますか。
ちゃんと正常に戻っていける部分も、戻っていけなくなってしまいますよね。
​Let me explain it clearly.
I have no idea why we should use our tax money to support homosexual people who are not productive.
When I got a phone call from a guy of TV discussion program, I was asked to give my opinion on whether or not to teach LGBT in school education.
Of course, I answered that there was no need for such things. And let me tell you what I was told after that.
I was told that suicide rate of homosexual children was six times higher than normal children.
And I was asked if I still thought there was no need for school education about LGBT even with this fact.
I still have a low priority on this issue. I think school teachers have the same opinion.
There are many things that school teachers have to tackle with such as ‘helicopter parents’ or ‘class collapsing’. They have really no time to treat LGBT matter. 
Then how can teachers teach correct knowledge to children?
It is a problem if they teach incorrect knowledge.
And adolescent children sometimes have strange feelings.
I grew up in a girl’s high school, so there were only female people around me.
If you have a cool girl, you can write a love letter to her.
Or you can ask a cool senior student to exchange diaries.
But as years go by, you can usually fall in love with a man, get married and become a mother.
During a phase of sensitive adolescence, what may be occured with LGBT education?
By teaching like it’s not strange for a woman to love a woman, for a man to love a man?
What may be occured if you teach that homosexual people should not be timid but be dignified?
You can not go back to a normal place.
ナチスの優性思想と何ら変わらない。このような人物が日本の国会議員である。
No difference from Nazi's dominant thought. Such a person is a Japanese parliamentarian.
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<![CDATA[2018年上半期に亡くなったミュージシャン]]>Sun, 15 Jul 2018 15:06:47 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/death_1h2018
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Photo by Aaron Burden on Unsplash

2018年の前半も、多くの才能あるミュージシャンを失う結果になってしまった。
ここでは国内外合わせて、鬼籍に入った方々を振り返ってみたい。(以下、敬称略)

1月5日 藤岡幹大

BABYMETALを支える「神バンド」のギタリスト。2017年12月に発生した転落事故の療養中に様態が急変し死去。享年わずか36才。

1月10日 エディ・クラーク

モーターヘッドのオリジナル・ギタリスト。2015年にフィル・テイラーとレミー・キルミスターが亡くなっているため、エディの死によりモーターヘッドのオリジナル・メンバーは全員いなくなってしまった。肺炎で入院中の他界。67才。

1月15日 ドロレス・オリオーダン

アイルランド出身のクランベリーズのボーカル。アルバムのセールスは4,000万枚を超えている。滞在中のロンドンのヒルトン系ホテルで、亡くなっている姿が発見された。46才。

ドロレスの死に対して、バンドのメンバー達のコメントに続き、アイルランドの大統領も「深い悲しみ」とのメッセージを発表している。

1月16日 デイヴ・ホーランド

ジューダス・プリーストの元ドラマーで、1979年から1989年の10年間叩き続けた。80年代のNWOBHM時代の代表作 "British Steel" 制作などに貢献している。
ジューダス・プリースト脱退後はトラピーズを再結成し活動していた。死因は発表されていない。享年69才。

2月7日 パット・トーピー

Mr. Bigのドラマー。2014年にパーキンソン病を患っていることを公表していたが、2014年と2017年の来日では病を圧してバンドに同行し、パーカッションとコーラスでライブに参加した。
パットの音楽への熱い思いに観客が感動した矢先の、合併症による様態急変だった。64才。

4月24日 森田童子

70年代にアンダーグラウンドな人気を集め、引退後、テレビドラマに楽曲が使用されることで広く知られるようになった。
本名は一貫して公表せず、引退後の生活も明らかになっていない。4月に亡くなっていたことも、6月のJASRAC会報に掲載されて初めて世の中に知られるようになった。65才だった。

5月16日 西城秀樹

言うまでもなく、日本を代表するアイドル歌手の草分け。「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をはじめ、数々のヒット曲で知られているが、ライブではキング・クリムゾンなどのカバーを歌い、またテレビ番組でドラマーとしての腕を披露することもあった。

​2003年に脳梗塞を発症し、懸命のリハビリで復帰を果たしたものの、2011年に再発してしまった。4月25日に自宅で倒れ、意識不明のまま心不全で亡くなった。63才。

6月23日 ヴィニー・ポール

パンテラのドラマーで創立メンバーの一人だった。ラスベガスの自宅で心臓発作で倒れ、帰らぬ人となった。54才。

60代で亡くなった方が多いが、70才を超えている人はいない。旅立つには若すぎる。
​藤岡さんにいたっては30代だった。合掌。
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<![CDATA[災害対策に無関心な総理大臣]]>Sun, 08 Jul 2018 07:41:57 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/pm_and-_disaster
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西日本を中心にした連日の豪雨で、河川の氾濫や土砂崩れなどが広範囲に発生し、死者65名、安否不明45名に達する大災害になってしまった(2018年7月8日正午現在)*。
しかしこの災害が正に進行している最中の7月7日、総理大臣・安倍晋三はあろうことかほぼ丸一日私邸へ戻ったまま、災害救援の陣頭指揮に立つことはなかった。翌7月8日もほぼ相変わらずだ。
そもそもこの人物は、災害で国民の生命や財産、生活が破壊されている時に、関心を示してこなかった経緯がある。

2014年2月14日から関東や東北地方で降り始めた雪は記録的な積雪量になり、後に気象庁から「平成26年豪雪」と命名される雪害をもたらした。
とりわけ積雪量の多かった山梨県では、すべての鉄道が運休となり、また中央自動車道や中部横断自動車道、主要国道の通行止めも加わって、県全体が孤立状態になった。
こうしてすべての物流が停止したことで山梨県内では食料や燃料が底をついてしまった。
富士河口湖町のホテルでは数十名の宿泊客が隔絶された環境で孤立する事態にもなっている。

この雪害の際、総理大臣は何をしていたのか、当時の「首相動静」で振り返ってみたい。
首相動静(2014年2月15日)
【午前】公邸で過ごす。
【午後】2時25分、報道各社のインタビュー。31分、ソチ冬季五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手を電話で祝福。54分、東京・富ケ谷の自宅。
首相動静(2014年2月16日)
【午前】東京・富ケ谷の自宅で過ごす。
【午後】5時49分、東京・赤坂の天ぷら料理店「楽亭」。支援者らと食事。8時5分、自宅。
なんと15日には五輪の羽生結弦選手に頼まれもしない電話を掛けたあげく、さっさと私邸へ帰宅。翌16日も私邸から出ることはなく、夕方赤坂で支持者らと天ぷらを食べただけであった。

半年後の2014年8月20日、前日からの大雨で、午前1時半から午前4時にかけて広島市内の数か所で大規模な土砂崩れが発生した。
これは後に「広島土砂災害」と呼ばれている。
直接の死者は74名に達し、災害関連死の3名を加えると、死者総数は77名となる大災害である。
さらに行方不明者の捜索は一か月に及ぶこととなった。

そして大災害から一夜明けた20日朝、総理大臣はなんと閣僚らとゴルフに出かけたのである。
官邸に戻り、危機管理センターで対策会議を持ったのは昼近くになってからであった。
首相動静(2014年8月20日)
【午前】7時26分、山梨県富士河口湖町のゴルフ場「富士桜カントリー倶楽部」。森喜朗元首相、茂木経産相、岸外務副大臣、加藤官房副長官、萩生田光一自民党総裁特別補佐、山本有二同党衆院議員、笹川陽平日本財団会長、日枝久フジテレビ会長とゴルフ。9時22分、同県鳴沢村の別荘。10時59分、官邸。11時、危機管理センターで古屋防災相、西村内閣危機管理監。菅官房長官同席。23分、報道各社のインタビュー。

2018年7月5日、西日本での豪雨が報道される中、自民党は閣僚と若手議員の交流と称した大宴会を開いていた。
出席者の一人である参議院議員の片山さつきは、「安倍総理  初のご参加で大変な盛り上がり!」とツイートで報告している。

​なおこの日は、翌日にオウム真理教関係者7名の一斉死刑を控えていたことが後日判明するが、死刑執行に署名を終えた法務大臣・上川陽子も楽し気に宴会に参加している。
当然、総理大臣も死刑の件は知っていたはずである。よくも大宴会を開いたうえ、バカ騒ぎの写真をSNSで公開できたものだ。

ところで「首相動静」によると、さすがに7月6日は一日中公務に費やされているが、驚くべきは7日と8日の行動だ。
首相動静(7月7日)
午前8時現在、公邸。朝の来客なし。
午前9時43分、公邸発。同44分、官邸着。
午前10時1分から同16分まで「7月5日からの大雨に関する関係閣僚会議」。
午前11時35分、官邸発。
午前11時49分、東京・富ケ谷の私邸着。
午後は来客なく、私邸で過ごす。
午前0時現在、私邸。来客なし。
首相動静(7月8日)
午前8時31分、東京・富ケ谷の私邸発。同42分、官邸着。同9時2分から同22分まで、非常災害対策本部会議。
午前9時48分から同10時42分まで、ポンペオ米国務長官の表敬。
午後1時から同23分まで、韓国の康京和外相の表敬。
午後2時16分、官邸発。
午後2時29分、私邸着。
7日はわずか15分ほど会議を開いて私邸に戻り、その後公に姿を現すことはなかった。
8日も20分の非常災害対策本部会議の後、米国務長官と韓国外相に面会したら、早くも午後2時過ぎには私邸へ帰宅している。
まだ1,000万人近い国民に避難勧告が出され、多くの人々の安否が気遣われる最中である。
NHKの報道によると、総理大臣は「時間との戦いだ」と語ったそうだが、公邸に詰めることすらしないで、いったいどの口から言うのであろうか。

2018年3月、自民党の憲法改正推進本部は、大規模災害などに対応する緊急事態条項を憲法改正案に盛り込む方針になったという。
しかし、相次ぐ災害で苦しむ国民には関心を示さない連中が、本当のところ緊急事態条項で何を狙っているのか。
災害時のこの政府の対応をよく見て、有権者はしっかり考えた方がいい。

(* 2018年7月15日現在、死者209名、行方不明21名、避難者に身を寄せている人5,200名に達している。
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<![CDATA[可視化されないフリーランスの落とし穴]]>Sun, 01 Jul 2018 08:43:47 GMThttp://naomikubota.tokyo/blog/freelance
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6月29日、参議院本会議でいわゆる「働き方改革関連法」が成立した。
これによって、残業や休日出勤に対する割増賃金が支払われない「高度プロフェッショナル制度」が合法化されてしまった。
「高度プロフェッショナル制度」の対象となる年収基準や職種の定義は、国会に諮らず厚生省令で変更できるため、タガの外れた「働かせ放題」制度になってしまう懸念を残したままである。
政府は「さまざまな働き方」などと口当たりのよい言葉を使っているが、既に労働者派遣法が修正されてから、正規雇用という働き方の破壊は進行している。
正規雇用の破壊で生み出される非正規労働、特にフリーランスは、収入の不安定さに加え、取引先に対して圧倒的に立場が弱いことも忘れてはなるまい。
ここでは、特に見落としがちなケースをいくつか挙げてみたい。

空発注

案件が確定していないにも関わらずフリーランスを集めて、案件が取れなかった時には即日打ち切りとする手口である。
会社対会社、組織対組織の取引でこんな話は耳にしたことがないので、立場の弱いフリーランスに狙いを定めてバッファーにしているのだろう。まったく卑劣である。

一例だが、某IT機器販社が、見込み客との間で契約が締結されていないうちから、フリーのエンジニアを囲い込んだことがあった。
二日目あたりから周囲の営業たちから「あの案件はヤバいかもしれない」という声が聞こえてくる。
そして三日目、結局契約に至らないことが判明し、「申し訳ないけど明日から来ないでいい」と通告されるのである。
こうした事例は契約前のトラブルとしても散見される。案件が取れそうだと餌を見せながら、ずるずると何週間も引っ張った挙句、結局契約に至らない。
その期間は当然ながら、フリーランス側の収入はゼロになる。
案件が固まっていない話には、安易に乗るべきではない。

契約無視

正規雇用の立場にいると信じがたい事態であるが、契約上の条件を無視した要求を受けることさえある。
全てのビジネスは契約に則って履行されるのが当たり前であるにも関わらずだ。
ソフトウェア・ビジネスであればライセンス数以上の使用は違反になるし、ミュージシャンが司会の仕事を契約したのであれば決して演奏することはない。それが契約である。
ところが大手企業の中で「ビジネスは契約に基づく」ことを理解していない人物を時折見かけるのはどうしたことだろう。

ところで民法上の委託契約は、納品物を確約する「請負」と、納品物を伴わない業務委託の「準委任」のどちらかになる。
フリーランスの現場常駐型の契約は「準委任」が基本で、さらに支払い条件によって、一か月の稼働時間の上限と下限を定めるケースと、時給払いのケースがある。
前者のケースでは、上限時間を超えれば追加の支払いが発生し、下限を切れば減額される。

さてここで、某システム・インテグレータの案件で、「準委任」による時給払いのケースを例に挙げてみたい。
契約上は、稼働した時間に時給を掛けた分が支払われる。精算をする上で、それ以上でも以下でもない。
ところが業務開始後、このシステム・インテグレータが「組織と組織の約束なので、月に160時間は稼働してもらわないと困る」と、追加条件を言い出したのである。
そんなことは契約上に書いてないし、現場の状況を勘案したうえで已む無く受けいれるとしても、少なくとも稼働開始前に確認しておくべき事項であろう。
そもそも「組織と組織の約束」とは何なのか。クライアントとシステム・インテグレータの間でそのような話があったとしても、その組織の外から契約しているフリーランスに求めるのは筋違いだ。
ところが契約の文言に無いことを指摘したところ、突如システム・インテグレータの現場責任者がキレて暴言を吐き散らし始める事態となった。
再度確認するが、ビジネスとは当事者双方ともに契約に則っていなければならないものである。
契約以外の条件を口頭でのませようとするのは、ビジネスの基本が判っていない、或いは判っていながら自分が負うべき負担を立場の弱い者へ押し付けようとしているのだろう。

​以上、いくつかの事例で示したように、正規雇用でない、特にフリーランスの場合、立場の不安定さだけでなく、目に見えない様々な差別的扱いを受けることが多い。
基本中の基本である契約すら顧みられないのであれば、いったいどうすればいいのか。
非正規労働に対する不当な扱いが蔓延したまま、これ以上の雇用破壊を許したら、社会は修復不能なまでに壊れてしまうだろう。
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