衆議院議員選挙直後の10月28日、国会での野党の質問を大幅に削減し、与党側を拡大することを検討するよう安倍晋三首相が自民党幹部へ指示を出したとの報道が流れた。 政権与党は事前に官僚から予算案や法案について十分に説明を受けており、政府と一体になって動いているため、野党側に多くの質問時間が配分されているのは不公平でも何でもない。 そもそも現行の時間配分である「与党:野党 = 2:8」は、民主党が政権を握った際に、野党であった自民党の要求に応じて設定されたのであるから、全くふざけた話だ。 ところで、与党の質問時間が足りないと主張する自民党議員の質問内容はどんなものなのか。 まず今回の時間配分の提案者の一人と言われる石崎徹・衆院議員の質問から確認してみたい。 なお以下すべての写真は11月2日に放映された「報道ステーション」からキャプチャーで拝借した。 2017年3月 衆院内閣委 石崎徹 働き方大臣ということでプレミアムフライデーに百貨店に行かれたということでございますが、このあたりご感想を少し これが国会での「質問」なのだろうか。よくも時間が足りないなどと言えたものだ。 2017年2月 衆院予算委 武藤容治 これまでの総理のご努力はまさに日本の財産であり、私は世界の財産でもあると思っております 身内のおべんちゃらは国会ではなく党本部でやったらどうか。 2017年3月 参院予算委 堂故茂 いつか言おうと思っていたんですが、答弁に立たれる度に必ずボタンをおかけになります これも酷い。もはや「質問」にすらなっていない。 さらに、堂々と「質問の時間が余った」と言い放つ自民党議員たち。 2016年3月 衆院厚生労働委 白須賀貴樹 2015年12月 衆院環境委 助田重義 そして極め付けはこちら。 2016年11月 衆院内閣委 谷川弥一 質問は終わったんですが、あまりにも時間が余っているんで 朝日新聞の報道によると、般若心経で質問時間を潰した谷川弥一議員はまだ時間を持て余し、さらに夏目漱石の朗読を始めたという。 谷川氏は法案が審議入りした11月30日の衆院内閣委員会で、40分間の質問時間をもらって最初に質問に立った。最初はカジノ合法化の理由をただしていたが、28分が過ぎた時点で「一応質問が終わったのですが、あまりにも時間が余っているので」と前置きし、「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時……」と般若心経を唱え、「『般若波羅蜜多』は『般若』は知恵、『蜜多』は行く、『波羅』が彼岸、『幸せになるための道』ということなんです。『どうしたら幸せになるの?』といったら『無念無想で生き抜け』ということなんです」などとしゃべり続けた。 こんな議員らは質問の時間配分増加どころか、質問に立たせるべきではないだろう。
国会は小学校の学級会ではないのだ。
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午後6時、雨の降りしきる東京のJR秋葉原駅前は異様な空気に包まれていた。選挙戦を締めくくる「最後の訴え」で安倍首相が到着する1時間半前から、無人の自民党選挙カーの周囲を人が埋め尽くし、数え切れない日の丸の旗が揺れている。
この21日の秋葉原に限らず、安倍首相が街宣で訪れた先々から異様な光景が報告されていたが、開票まで報道に載ることはなかった。ここでは各地の状況を記録しておきたい。
なお動画や写真はツイッターの投稿から引用させていただいた。
10月16日 大阪・梅田
この日、安倍首相による選挙戦初の大阪入りとなる街宣では、抗議のプラカードを掲げる女性に対し、自民党支持者と思われる男性たちからまるで暴力団のような言葉が浴びせられた。なお男性の襟には日本会議のバッチが確認できる。
こんなん、お前国賊やないかい。何をやっとんや、これ、お前。どうせお前ら沖縄行って同じことやってんねやろ。わかっとんねんぞ、お前。いい加減にせい、お前、バカタレ、ほんま。
「国賊」!!これが敗戦から70年も経った日本の現実である。
10月18日 東京・池袋
東京でも熱狂的な聴衆が集めり、そこへ日の丸が配布された。
ここでは抗議のプラカードを掲げた女性が、支持者と思しき男性から二度に渡って傘で殴られるとの報告が挙がっている。
10月20日 東京・三軒茶屋
午前中の神奈川県下に続き、下北沢、自由が丘、三軒茶屋、そして大井町と街宣が繰り広げられた。
「おいTBS! 選挙違反は犯罪なんだよ」「おいテレ朝!選挙違反は犯罪なんだよ」なるプラカードを掲げたグループが街宣周囲を練り歩く異様な光景。
さらに「北朝鮮とは話し合うべきでない」と絶叫する首相に熱狂する聴衆。話し合わないのなら、何を始めると言うのか。
10月21日 東京・秋葉原
そして選挙戦最終日の秋葉原。もはやファシズム感を隠そうともしない街宣と聴衆。
この日も「おいTBS!」「おいテレ朝!」のプラカードが練り歩き、最後には取材陣が「マスゴミ帰れ!」との罵声を浴びせられることになった。
ところで、こうした場で熱狂した人たちに思い出してもらいたいのは、森友学園問題だ。
「安倍首相がんばれ!安倍首相がんばれ!」と幼稚園児たちに叫ばせ、「安倍晋三記念小学校」と名付けた学校まで建設しようとした人物が、その後どのような仕打ちを受けたのか。 そして、1934年にナチスが行ったことにも気が付いてほしい。大規模なホロコーストが開始されるに先んじて大量に粛清されたのは、邪魔となった跳ね返りの突撃隊である。 彼らは自分たちの損得に合わないと見るや、熱烈な支持者でさえもバッサリと切り捨てるのだ。
追記 (20:30 27/10/2017)
散々「北朝鮮」で煽っておきながら、選挙が終わったとたんに「北朝鮮のおかげ」との麻生発言。有権者をバカにするにも程がある。 麻生副総理がまた放言…自民圧勝は「北朝鮮のおかげ」 自民大勝、麻生氏「北朝鮮のおかげ」発言 野党は批判 麻生副総理「北朝鮮のおかげ」…衆院選勝利 自民大勝「北朝鮮のおかげ」 麻生氏、衆院選結果で発言 この数年、夏になるとフジロックかサマーソニックのいずれかは必ず参加している。 10月のLoud Parkも二年連続で泊まり込んで観に行った。OzzfestやKnotfestなども都合がつけば出向くようにしている。 近年ロックフェスは若者の姿が少なく、中高年の祭典だと揶揄する向きもあるが、出かけてみると実際その通りなのでまあ仕方ない。 とは言え、20代の若者たちと比べれば明らかに体力は落ちているので、中高年は自分の年齢を自覚したうえで行動したいものである。 そこで主なフェスごとに、中高年向けのちょっとしたコツを披露しておく。 フジロック 20年の歴史を誇るフェスの草分け。野外に大きなステージがいくつも組まれ、その間の距離がかなりあるうえ、晴れ間のビーチパラソルも雨天の傘も禁止なので、体力がどこまで続くかが勝負になる。 また会場の苗場付近での宿泊地確保も困難を極める。 若いうちはテントや車での雑魚寝、あるいは大広間での相部屋も苦にはならないだろうが、中高年になるとそうもいかない。 昼間の環境が過酷なだけに、せめて夜くらいは温泉にでも浸かってのんびりしたいところだ。 そうなると残された方法は越後湯沢駅周辺に投宿して、朝晩シャトルバスで通うしかない。 ここで大きなポイントは、シャトルバスに乗る時刻である。 シャトルは朝7:00から運行しているので、乗車は早ければ早いほうがよい。 実は朝6:36に東京駅を発車する新幹線が、越後湯沢に8:06に到着するのだ(2017年10月時点)。 この時刻を過ぎたとたんに、シャトルバス乗り場は長蛇の列となる。 9時過ぎれば、乗車までに二時間待ちくらいを覚悟したほうがよい。 これでは何のために越後湯沢で宿泊しているのか訳が分からない。 そこで起床したらさっさとバスに乗って、会場が開くのを待ち、開場と同時に山の斜面などできるだけ日光を防げる位置を確保する。 このくらいの努力をしても罰は当たるまい。 サマーソニック 例年、フジロックの2週間後くらいに東京と大阪で同時に開催される大都市圏での最大のフェス。 東京の会場は幕張一帯であるため、東京近郊の在住であれば泊まり込まなくても通うことができる。 サマーソニックの場合、通常の一日券17,500円の倍近い価格である31,000円のプラチナチケットを購入すると様々な特典がついており、そのうちの一つが専用の観覧エリアである。 特に人気が高いミュージシャンのステージでは入場制限がかかるケースがあり、そういう場合にはプラチナが威力を発揮する。 例えば2017年度は、中田ヤスタカときゃりーぱみゅぱみゅで観客が溢れてしまい、途中から制限がかかって入場不可となった。 しかしプラチナには大きな落とし穴がある。 プラチナ専用で用意されているエリアは、ステージの両脇だけであり、正面から観ることができないのだ。 これは幕張メッセの会場でも、マリンスタジアムのアリーナでも同じ。 実際2015年にロバート・プラントが来た際、プラチナを購入して臨んだが、余りにも位置がしょぼいため、結局は通常のエリアへ入って観ることになった。 前述した2017年の中田ヤスタカのステージでも、その直前のバンドから潜り込んでおけば、この写真のように楽勝でかぶりつきにて観ることができている。 ほんの少しの努力をしてみるだけで、通常チケットでプラチナ専用エリアよりも全然悪くない位置で参戦できるのだから、はっきり言ってサマソニのプラチナはお勧めできない。 その費用の余裕があれば、近郊の駅周辺にホテルを取ったほうがましである。 Loud Park 毎年10月に大宮のさいたまスーパーアリーナで2日間に渡って開催される、文字通り爆音系のフェス。 古典的なハードロックからスラッシュメタルに至るまで幅広いサブ・ジャンルのバンドの演奏を一挙に観ることができる。 ステージは左右に Ultimate Stage と Big Rock Stage の二つが設けられ、間髪を空けず相互にライブが繰り広げられるのが特徴。 また客席はオールスタンディングのアリーナと、自由席と指定席から成るスタンドに分かれる。 スラッシュ系やデスメタル系ではアリーナで必ずサークルピットやダイブが発生するので、中高年には危険。 したがってスタンドの自由席でゆっくり座って観覧することを勧めたい。 スタンド自由席はステージ前方にも設けられているため、指定席よりもむしろ良席と言える。 しかしタイムテーブルによっては、Ultimate Stage と Big Rock Stage を移動する必要がある。 このため、いっそのこと、どちらかにどっしり固定してしまうのも良いだろう。 なおこの方法では2017年の初日の場合、アリス・クーパーとスレイヤーを流れで押さえることができたが、二日目はジーン・シモンズとマイケル・シェンカーのどちらかを選択する必要があった。
まあ贅沢は言うまい。 市民運動の現場で水を配っては元気を与え、さらに最近はイベントやセミナー、リーフレットなど様々な知識も配る「東京給水クルー」(TQC) が素晴らしい取り組みを開始したので、その内容をチラシから全文紹介する。 東京都知事小池百合子氏は、本年9月1日に横網町公園で行われた「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」に、歴代都知事が行ってきた虐殺犠牲者への追悼文の送付を拒否しました。 また、虐殺の現場のひとつであり犠牲者慰霊碑の立つ、地元墨田区の山本亨区長も、小池都知事に追随するかのように例年行っていた追悼文の送付を取りやめました。 いずれも「都慰霊協会主催の慰霊祭ですべての犠牲者の追悼を行うから」という、理不尽な説明しかなされていません。 災害被害者と虐殺の犠牲者を区別しない行政のこのような態度は、負の歴史を消し去ることに繋がり、同じ過ちを繰り返しかねない危険な兆候であります。 歴史教育が教科書検定によって歪められ、また受験のために近現代史が疎かになることの多い現在、不幸な歴史を繰り返さないために次代を担う若い人たちに、私たちの祖父母の時代に起きた朝鮮人虐殺という歴史の事実と出会う機会を作りたい。 そんな思いで、私どもTQCは書籍『九月、東京の路上で』(加藤直樹著 2014年「ころから」刊)を、高等学校の図書室に寄贈するプロジェクトを立ち上げました。 『九月、東京の路上で』は、関東大震災後の在日朝鮮人・中国人虐殺について、丹念な取材を通じて事実(史実)を綴ったルポルタージュです。 発刊当初から『図書新聞』や大手メディア各紙誌で好評価を受けて増版を重ね、現在も書籍通販Amazonの部門別(日本史/明治・大正)ベストセラー上位にランクされています。 当事者の証言に現場の地図や解説を添えることで個々のエピソードをくっきりと浮かびあがらせる構成は、高校生にも読みやすく、理解しやすいものになっています。 多くの皆さまのご賛同とご参加を得られれば幸いです。 プロジェクト参加方法
プロジェクトA:プロジェクト参加者の出身高等学校へ寄贈する プロジェクトB:事件の舞台になった土地の公立高校または公立図書館に寄贈する お申し込みはこちらから → http://tqc.official.jp/kizou_pjt/ Photo by Artem Bryzgalov on Unsplash 未だに年間20回以上はライブを観に行っているので、良い席を確保する努力が生活の一部になってしまっている。 今から30年以上前、海外ロック・アーティスト招聘のほとんどはウドーが仕切っていたが、まだネットも携帯もなかったので、良席のチケットを取るのは力業だった。 新聞の朝刊でライブの告知広告をチェックするや否や青山のウドー事務所へ駆けつけて整理券を確保する。 そして後日、乃木坂の別の事務所で、整理券の順にチケットが発行される仕組みになっていた。 これがエスカレートして、予め朝刊のゲラ段階の情報を入手したうえで始発に乗ってウドーへ向かうようになり、これで常に前から三列目くらいのチケットをゲットしていた。 こうなると、もはやライブを観に行くことより、良席を取ることが目的化してしまった。 まったくアホなことである。 その後チケットの予約がネットに移行してからは、こうした馬鹿げた行為はできなくなってしまったが、その代わりに先行予約のための会員制度を活用することになった。 こうした会員制度は殆どが有償なので、果たして会費を払うだけの価値があるのか、実体験に基づいて検証してみたい。 ウドー 海外アーティスト招聘の草分けであるウドーは先行予約できる有償の会員制度として「ウドープレミアム・メンバーズ」を用意している。 年会費は4,800円となっており、決して安くはない。 しかし一般販売よりも座席の位置を優遇してくれるので、年に数回チケットを購入するのであれば、十分元は取れるのではないかと思う。 昔のように整理券のために始発で青山まで飛んでいくことを考えれば、これくらいの金額は仕方ないのだろう。 さて席の位置の件について今年の例で言えば、Anderson, Rabin & Wakemanはオーチャード・ホールで前から四列目、Mr. Bigは武道館のアリーナど真ん中であった。 なかなか最前列という訳にはいかないが、このくらいの位置感で見られるのなら上々である。 クリエイティブマン Summer SonicやLoud Parkのような大規模なフェスに加え、マイケル・モンローやポール・ウェラーなど渋いところまで幅広く招聘しているクリエイティブマンの先行予約制度は「3A Members」と名付けられており、こちらも年会費5,000円となかなかの金額である。 3Aでは、ウドー同様にチケットの先行予約ができるほか、フェスのグッズが貰えたり、無償でライブのモニター招待があるなど、お徳感満載だ。 モニター招待は月に数回案内があるので、知らないバンドを観に行くためには絶好のチャンスである。 私自身、守備範囲外のソウル系アーティストやサマソニで来日した新人バンドなどに招待してもらった。 ちなみにモニターに応募して外れたことはまだないので、これだけで十分に年会費の元を取っている。 Blue Note Tokyo 基本的にジャズの店であるが、最近はなぜかレジデンツやジョン・ケイルなど捻くったところを呼んでくれるので、時々寄らせていただいている。 先行予約は「JAM SESSION」という制度を設けており、入会金1,000円、年会費3,500円となっている。 「JAM SESSION」で何回か予約をかけたが、すべてアリーナの四列目内であった。 ジョン・ケイルのライブで演奏前にステージを撮影したのがこちら。 ドラムの生音がそのまま聞こえるような席である。 キャンディ・ダルファーやブレッカー・ブラザースなど人気の高いミュージシャンでも、ほぼ同じような良席を確保することができた。 ビルボードライブ東京 ビルボードの先行予約制度は「Club BBL」となっており、初期手数料1,080円と年会費3,240円が必要になる。 ビルボードの場合、会員専用の席が用意されており、図のピンクのエリアで観ることができる。 最前列から二列は自由席になっているが、会員でも最前列で観るためには、敢えて自由席で予約して当日の開場時間に入ればよい。
このようにすべてをネットだけで完結するのではなく、若干でも努力を擁する要素を残しているところは好感が持てる。 なお、岸谷香クラスの人気アーティストになると会員予約だけで埋まってしまい、一般販売ではアウトになってしまうケースがあるので、ここも確実に席を押さえたければ会員になっておくのがよかろう。 なお、ぴあやe+も会員にはなっているが、実際のところ殆ど使ったことがない。
衆議院解散後の政局が混乱を極める中、民進党代表代行・枝野幸男氏が10月1日、「FORCE QUIT 新しい未来を求めるデモ」の出発地点である東京・新宿の柏木公園に現れ、現状の説明と決意表明を行った。
「この国の民主主義と立憲主義と報道の自由をはじめとして表現の自由と、情報公開と、安倍政権が壊してきたもの、こうした大事な社会の軸になるべき基本はしっかりと守る。これを守るために闘っていく。」と語り、同席した日本共産党参議院議員・山添拓氏とがっつり握手。 以下、ツイッターで全文書き起こししてくれた方がいるので、引用させていただく。
この時点で100% 明確な言質となったわけではないが、市民、共産党、社民党と約束した立憲野党での共闘態勢推進に、枝野氏は腹を括ったと見える。 そもそも新党を名乗っても、この二人にどれだけの違いがあるというのだろうか。
同類。
Photo by Markus Petritz on Unsplash クラウドソーシング大手の CrowdWorks で、野党攻撃や周辺諸国への差別的な記事の執筆作業依頼の掲載があったことを、Webメディアが暴いた。
CrowdWorksでの依頼内容は「保守(反民進・嫌韓)系まとめブログサイトの運営管理」とされており、具体的には民進党や共産党への「反日」レッテル張り、「嫌韓」や憲法改悪プロパガンダ、さらには自民党内の反主流派まで攻撃するコンテンツ作成だった。 また別のアカウントでも「女尊男卑の風潮に独自の意見で論理的にモノ申してください」と題して、女性差別のためのコンテンツ募集が行われていた。 依頼内容の詳細には
なお問題発覚後、CrowdWorks は「利用規約および仕事依頼ガイドラインに反する案件」として、これらの記事の削除に至った。 さらに CrowdWorks と並ぶ大手 Lancers でも、卑劣な排外的内容のメルマガ作成依頼の掲載が確認されている。 今回明らかになったのは、TwitterやYouTube、ブログなどに溢れる排外的、差別的コンテンツが組織的に量産されている実態である。一件当たりの単価が安いのが特徴だが、量が嵩めばそれなりの金額にはなる。
その後 CrowdWorks は、こうした卑劣な行為の締め出しに乗り出した。 資金元がどこの誰なのか現時点では明らかになってないが、仕組みを一つずつ断ち切っていくしかない。
Art work from "The Satanic Majesties Request"
5月に発売となったビートルズのサージェント・ペパーズ 50周年エディションに続き、ローリング・ストーンズのサタニック・マジェスティーズも50周年となり、記念盤が発売になった。
ジャケットは四つ折りになっており、CDはステレオ・ミックスとモノラルの二枚。
更にライナーノートと併せ、日本盤のシングル「ランターン」と「シーズ・ア・レインボー」のジャケットが同梱されている。
CDもシングル・ジャケットに合わせた梱包で、芸が細かい。
肝心の音のほうについては、旧盤と比べ音圧が全体に大きくなっており、また様々な細かい楽器がくっきり浮き上がる仕上げになっている。
しかし、音の定位には変化がないように聴こえ、ドラムも一塊になっているので、サージェント・ペパーズのように各楽器ごとに分離できるようなマスターテープは無かったということなのだろう。 ところで、予約注文をアマゾンとユニヴァーサルの両方に入れてしまっており、同時に到着した。間抜けな話である。 Photo by William Iven on Unsplash iPhone Xの発表など話題に事欠かないデバイス界隈であるが、現在のOSのシェアはどうなっているのか。 最新のデータで、世界と日本の両面から俯瞰してみたい。 2017年4月、遂にAndroidのシェアがWindowsを凌駕した。一方、iOSは10%台で安定した推移になっている。 では日本の場合はどうだろうか。 日本の状況は、世界の動きとは全く異なることが一目で判る。 Windowsのシェアが圧倒的でおよそ半分を占めており、続いてiOSが20%ほど。そしてOS XとAndroidが続く。 デスクトップのOSのシェア 次にデスクトップのOSのシェアを見てみたい。こちらはMarketShareの集計によるもので、全世界の2017年8月分のデータである。 この8月に至っても、世界的にWindows 7がほぼ半分を占めており、Windows 10は30%に達していない。 また既にサポート切れとなりセキュリティ上の問題が懸念されるXPが6%も残っている。憂慮せざるを得ない事態である。 モバイルのOSのシェア モバイルでは、MarketShareのデータでもStatCounterと同様の傾向を示しており、2017年8月時点で、Androidが世界の3分の2を押さえている。 iOSはAndroidの半分で3分の1に過ぎないが、いずれにせよこの二つのOSで完全に市場を押さえ込んでおり、Windowsなどは見る影もない。 実際のトランザクションでのOSのシェア では手元のデータで、直近の日本でのトランザクションから、OSのシェアを見てみたい。 こちらの表は、私が運営するブログ「ロックっていいね!倶楽部」の2017年8月の日々のアクセス数を集計したものである。 アクセスの総計は21,729であるため、母数としてはまあ十分であろう。 トップの二つはAndroidとiPhone用のiOSで、この二つで3分の2のシェアに達している。
ブログを制作するにあたっては、レスポンシブ・デザインを考慮する必要があるどころか、もはやモバイル・セントリックでなければならない状況になっていた。 またStatCounterで見た以上に、日本ではiOSが好んで使用されていることがわかる。 Windowsについては、7と10がほぼ横並び。国内ではWindows 7から10へのリプレイスが進んでいることが示唆されるが、それにしてもデスクトップ全体の沈下が著しい。StatCounterではまずまずのシェアを示していたが、実際に使用されているデバイスとしてはこの程度なのだろうと推測される。 タブレットについてはAndroidとiOSを合わせても5%程度に過ぎず、スマホの大画面化のあおりを受けているのだろう。 それにしてもLinuxがなかなか健闘しており、Windows8.0と8.1が合算してもLinuxに敵わないところも興味深い。
Photo by Rita Morais on Unsplash
日本のSNSにおけるヘイトスピーチの蔓延は目を覆わんばかりである。とりわけTwitterの状況は酷い。数年に渡って差別煽動を垂れ流すヘイトグループのアカウントが凍結されないばかりではなく、在日外国人やLGBTなどマイノリティに対するヘイトスピーチをTwitter側へ報告してもツイートを削除されるケースは殆どない。逆に通報した側のアカウントがなぜか凍結されてしまうという事態すら生じている。 これは明らかにヘイトスピーチ解消法違反であり、またヘイト行為を禁じたTwitterルールを自ら踏みにじる行為と断言できる。 本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律 Twitterルール
一方、ドイツでは2017年6月30日、SNS企業がヘイトスピーチに相当する投稿を削除しない場合、最大で60億円の罰金を科す法案が可決されている。Twitterも24時間以内に削除することに合意しているが、施行は10月からということもあり、まだ多くのヘイトが放置されているのが現状だ。こんな状況に業を煮やしたユダヤ系アーティストが、独Twitter社のハンブルグ・オフィス前の道路に、Twitter上の大量のヘイトをスプレーで書きつけるという行動に出た。
日本のアンティファはドイツでのこの行動に大いにインスパイアされた。日本法人であるTwitter Japanに対しても、これまでのヘイト放置の反省や、明確かつ具体的なヘイト対策を迫るアクションが求められたのである。しかし東京では道路にスプレーで文字を書くわけにはいかない。ともあれTwitter Japan前での行動の呼びかけが開始された。
これに対し、Twitter Japan公式アカウント、続いて日本法人代表の笹本裕氏が、ヘイト問題へ真剣に取り組む意志を表明するに至った。
さらに Twitter APAC & Japan Marketing DirectorのNick Watanabe氏をはじめ、世界中のTwitterの上級管理職の個人アカウントが、続々とアイコンを “No Hate” に替え始めたのである。
9月8日18時、Twitter Japanが入居する東京スクエアガーデン前の歩道は、Twitter上で報告したにも拘わらず未だ削除されていないヘイトをプリントした数千枚の紙で埋め尽くされた。すべてTwitter Japanが放置してきたヘイトである。
人の心を踏みにじり傷つけてきたヘイトが、路上で踏みにじられる。
見るも悍ましいヘイトの数々。
抗議のスタンディングとスピーチ。
最後は破られ、ゴミ箱へ放り込まれるヘイト。ゴミはゴミ箱へ。
いまや殆どの企業が、就業規則でも差別やハラスメントを明確に禁ずる条項を定めている時代である。冒頭に述べたようにTwitterによるヘイト放置は、ヘイトスピーチ解消法違反であり、かつサービス・プロバイダーとしての自社のルールにも反している。
今、世界中が見つめているのはTwitter Japanの行動だ。繰り返すが言葉だけではなく、具体的で迅速な行動である。このことをよく肝に銘じていただきたい。 |