Photo by Chris Yates on Unsplash 先日作成した記事「始まったCDの寿命問題」について、思いのほか広く関心を持っていただくことができ、一週間で30万近いアクセスと5,000以上の「いいね」を頂戴した。 通常は一日あたり1,500アクセス程度なので、ちょっとしたバイラルである。 なお自分ではFacebookページで紹介しただけなのだが、アクセス元を分析してみるとTwitterからの流入がたいへん多いことが判った。 多くの方にシェアいただいたようで、たいへん有難いことである。 その記事中で「最も確実な対策はバックアップを取っておくこと」と結論付けたのだが、複数の方からバックアップの具体的な方法についてご質問をいただいた。 そこで続編として、簡単なバックアップの方法をご案内しておきたい。 まず、バックアップ用の外付けHDDを予め用意しておこう。 外付けHDDは、既に1TBの容量でも1万円を切っている。 CD 一枚当たりの平均の容量を500MBとして計算すると、1TBあれば2,000枚まで収納できることになる。 数千枚規模で所有している方でも、HDDは安価になっているので、価格について心配する必要はあるまい。 また、バックアップのツールで最も簡単なものは、Windows Media Playerだ。 Windowsに付属しているものなので、別途ソフトウェアを購入する必要もない。 最初にWindows Media Playerを立ち上げたら、CDを挿入して「取り込みの設定」タブをクリックする。 ここでメニューの中から「その他のオプション」を選択。 次に「音楽の取り込み」タブで、HDDのドライブの指定と、取り込み形式の設定を行う。 ここで取り込み形式を「WAV(無損失)」にしておけば、CDの音質を損なうことなく、バックアップを取ることができる。 MP3など圧縮形式にすると容量は小さくなるが、芯のないペラペラな音になってしまうので注意が必要だ。 これではバックアップの意味がない。 そして「OK」をクリックした後、「CDの取り込み」タブをクリックすればバックアップが開始される。 バックアップの時間はCDドライブの性能やUSBポートの転送速度などに左右されるが、ざっくり一枚あたり5分程度とみておけばよいだろう。 枚数によってはそれなりの作業時間が必要になるので、特に古いものや貴重なものから優先的にバックアップすればよいと思う。 また、HDD自体も壊れるものなので、ドライブ丸ごとコピーを作っておけばさらに安心である。 CDのバックアップは、著作権法第30条に定められているように、あくまでも「個人的に又は家庭内」で使用するためのものであり、有償無償を問わず他人に渡したり、業務で使用することは厳禁である。
ネットワーク上に置いて、他のユーザーがアクセスできるようにしてもいけない。 また著作権については共謀罪の対象となっているので、「バックアップを他人に渡す相談」をしただけで、共謀罪として摘発可能な法的要件が成立してしまう。 くれぐれもご注意いただきたい。
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Immediateレーベルの "Blues Anytime" シリーズは私もアナログで愛聴し、その後CDで買いなおした経験があるので、同情申し上げるしかない。 ちなみにこのCDは、ジミー・ペイジやエリック・クラプトンらが60年代に自宅録音に近い形で残したブルースのセッション集で、今となっては非常に貴重な音源である。
CDは1982年に商用化された後、音楽用途で急速に普及が進み、早くも1986年には販売数がアナログを超えるに至った。
80年代当時から、CDの物理的な寿命は25~30年くらいではないかと言われていたことを記憶している。 そして今年は、初期に販売されたCDの30年目を過ぎた頃だ。 私自身が購入したアナログ盤として一番最後となったのは Gun's N Roses の "Appetite For Destruction" で、その直後にCDで買いなおしている。
まずこれをチェックしたところ、今の時点では無事だった。
また、1988年にリリースされた Living Colour の "Vivid" 以降は、CDのみの購入になっている。
こちらも無事。
そして90年前後から、アナログ盤で所有していた音源をCDで買いなおすという行為に走ったのであった。 このうちの何枚かをチェックしたところ、Led Zeppelin の "II" で剥離が始まっているのを発見。 ラベル面、データ面共に、端から虫食い状に穴が開いている。
この状態ではまだ再生が可能だった。
なお Led Zeppelin であればいくらでも買いなおしが効くので、被害としてもまだましな方である。 問題はCDが廃盤になっていたりブートだったりと、もはや買いなおしが効かない場合だ。 例えば、Wet Willie の "Left Coast Live"。
この盤は高校生だった70年代に愛聴していたレコードの一枚だが、CDは1989年に発売された際に買いそびれてしまっていた。
その後再発されることがなく、ヤフオクなどでの出品も見当たらないため、中々入手することができなかったが、数年前にスウェーデンの中古盤サイトでたまたま発見して購入できた。 こういう類のものは剥離で崩壊されてしまうと本当に困るが、取り合えずこの一枚は無事だった。 さて、CD単品をある程度ピックアップしてチェックした後は、ボックスセットの状態を確認することにした。 数あるボックスセットの中でも、個人的に最も貴重なのは Derek and the Dominos の Layla 20周年記念盤である。 これは1990年に販売されたものなので、既に29年が経過している。
予想もしていなかった事態だが、ボックス内のスポンジが経年劣化し、粉状になって崩れ落ちていた。
不幸中の幸いでCD自体は問題なく、また崩れたスポンジが融着するような状態にもなっていなかった。 セットのCD一枚目は現在も通常の販路で容易に購入することができるものだが、二枚目と三枚目はアウトテイクやセッション音源なので、腐食は本当に困る。 (余談だが、できれば2020年になったら、50周年記念盤として再発してほしい。)
湿気や直射日光を避けることがCDを剥離から防ぐ予防策になるようだが、いずれにせよ物理的な媒体である以上、CDの経年劣化は避けられない。
最も確実な対策は、バックアップを取っておくことであろう。 ただし著作権法第30条に違反しないように、あくまでも個人使用のためと気を付けなければならない。 さらに数百枚、数千枚のCDのバックアップ作業は現実的でないので、メジャー・タイトルは買いなおせると割り切って、貴重盤に絞るしかない。 もはやこうなってくると、情報システムのバックアップとあまり変わらない気がしてくるが、仕方ない。 Photo by Ashley Jurius on Unsplash この数年、自衛官募集ポスターの劣化が著しい。 いわゆる「萌え」系のイラストが席巻しているのである。 徳島地方協力本部に至っては「萌える就職先」と断言する始末だ。 さらに防衛省自体も、こうしたポスターをまとめて紹介するページまで作成している。 自衛隊の“チホン”と呼ばれる各地の地方協力本部(地本)が話題になる機会のひとつが独自に作成している自衛官募集ポスターです。特にマンガ・イラストのポスターは人気で、キャラクターを一般から公募、選ばれた作品で自衛官募集ポスターを展開しています。 「萌え」系イラストを配したポスターを制作する真意についてネット上でも様々な憶測が飛んでいるが、おそらく「何も考えていない」のが正解ではないだろうか。 一例として、2015年の神奈川地方協力本部による入札公告を見てみたい。 1 趣旨 自衛隊神奈川地方協力本部(以下、「神奈川地本」という。)では、陸・海・空自衛隊のイメージアップ及び自衛官の志願者アップを図るため、自衛官募集ポスター等を作成します。 採用基準のトップが「萌キャラ、ゆるキャラ、その他なんでも可」とは、いったい何なのか。 脱力するしかない。 そして採用されたのが、テレビアニメ「ハイスクール・フリート」とのコラボ企画だった。 同様の企画は全国の地方協力本部にも広がっていた。 特に茨城地方協力本部では、2014年から「I☆P's(アイピース)」なるキャラクターを全面的に展開し続けている。 キャラクターは三人設定されており、それぞれ「小梅」は陸上自衛隊、「のばら」は海上自衛隊、「ひばり」は航空自衛隊を表しているらしい。 改めてI☆P'sメンバーの名前を紹介します! また東京地方協力本部では、アニメ「ゲート」とのコラボになっている。 こちらは一応自衛隊をテーマにしたアニメであるが、女性のヘソだしの必然性は全く無いだろう。 そして極めつけは滋賀地方協力本部である。 こちらはカドカワの「ワールドウィッチーズ」10周年イベントとのコラボだそうだ。 さすがにこれは一線を超えてしまっている。 ミニスカートの女性が下着を見せている意味がまったくわからない。(なおアニメに詳しい人によると、これは水着とのことだが、水着であっても問題の本質は何も変わらない。) 一般企業の新卒募集でこんなイラストを使ったら、セクハラとして指弾され、一発でアウトだ。 防衛省は「何も考えていない」のを通り越して、「社会通念上許される常識的な範囲」についてすら考えていないのではないか。 武力を持った組織の人権感覚がこんな状態とは、本当に恐ろしいことだ。 ところで最近、首相・安倍晋三は憲法改悪を強引に推し進めるため、自衛官の子供が「お父さんは憲法違反なの」と訊いて泣いたとの出所不明な与太話をオハコにしている。
子供が泣いたらいちいち憲法を変えるのかよと突っ込みたくなるが、まず「お父さんはこんなポスターで応募したの」と言われないようにすべきではないのか。 訳の分からない与太話よりも、よっぽど現場の自衛官が不憫である。 Photo by Tim Gouw on Unsplash 「アベノミクス」を盛るための恣意的な統計値の操作、辺野古に反対する沖縄の民意踏みにじりなど、安倍政権は混迷しながらも、いよいよ剥き出しのファシズムを隠そうともしなくなった。 こうした中、安倍政権に対する怒りを表明するためのデモが企画されたが、なんと主催者がツイッターで概要をアナウンスしたと同時に、アカウントが凍結されてしまったのである。 あからさまなヘイト・ツイートは放置する一方、政権に批判的なアカウントを次々と凍結し、その理由すら明かさないツイッター日本法人に対する抗議の意味も込めて、主催者のFacebookページで公開されたデモ告知を全文紹介しておきたい。 写真撮影とバナー制作:木村夏樹氏 #AbeOut0223 2月23日(土) 12時 日比谷公園中幸門集合 12時15分 出発 13時ごろ 楓川弾正橋公園終点、解散 安倍政権の終わりの始まりにする2019年、デモ二発目になります。今回もコールは「安倍は辞めろ」のみになります(一部エリアでは例外あり)。安倍晋三が辞めなくてはいけない理由は山ほどありますが、皆さんが考える最も辞めるべき理由をプラカ、ゲートフラッグ、ダンマクに託して来てください。 沖縄の県民投票前日、故翁長元県知事が過去にネトウヨの罵倒に晒された銀座のど真ん中で安倍にダメ出しすることで、沖縄で安倍政権と戦う人たちへのエールになると考えてこの日に設定しました。そういうプラカ等がたくさんあったら嬉しいです。 また、311からまもなく8年、どうせ日比谷公園出発ならと、東京電力本社前を通過するルートを設定しました。フクイチの事故は安倍晋三の責任でもありますから。なので、日比谷公園から東電前までは原発反対のコールになります。予めご了承ください。 みんなで安倍を終わらせましょう。 写真撮影とバナー制作:木村夏樹氏
[注意事項] 1.団体の幟や旗などをお持ちの方は、デモ隊の後方部にてご参加をお願いいたします。 2.主催よりゲートフラッグの用意があります。持ち手を現地で募集しますので、ご協力よろしくお願いします。 3.極左のプラカなど、主催が問題ありと判断したものは下げていただくこともございます。予めご了承ください。 4.言うまでもなく極左、極右、ネトウヨ、顕正会は見つけ次第排除します。 5.その他不明な点がありましたら、当日腕章をしたスタッフまでお尋ねください。 怒りの可視化 サイバー攻撃対策の一環として、総務省は家庭や企業にあるインターネット家電などのいわゆる「IoT機器」に無差別に侵入して対策が不十分な機器を洗い出す、世界でも例のない調査を行うことになりました。(中略) 続けて2月1日には、詳細が総務省から発表された。 ここでは、ZDnetの記事から引用させていただく。 総務省と情報通信研究機構(NICT)は2月1日、脆弱なIoT機器の調査とユーザーにセキュリティ対策を促すプロジェクト「NOTICE(National Operation Towards IoT Clean Environment)」を2月20日に開始すると発表した。NICTがネットワーク経由で調査するが、総務省は「セキュリティが目的であり、通信の秘密は侵害せず、調査などで得られた情報は厳格な安全管理措置を講じる」と主張している 昨今、いわゆるIoT機器の導入が爆発的に広がり、それらを踏み台にしたサイバー攻撃が相次いでいることから、政府が対策の音頭を取ること自体は何ら不自然なことではない。 しかしNHKの記事も指摘しているように、「予想されるIDとパスワード」で実際に機器へのアクセスを実施するというのであれば、それはパスワード攻撃そのものであり、不正アクセス行為になってしまう。 最高刑では懲役を含む刑事罰を科せられるほどの重大なことだ。 不正アクセス行為の禁止等に関する法律 こうした事態を避けるため、2018年3月6日に関連法規が変更されていた。 NICTが不正アクセス禁止法の構成要件から除外されたのである。 5年間という期間限定ではあるが、NICTは堂々とIoT機器へのアクセスが行えることになった。 しかし関連法規を変えても、「通信の秘密の侵害」を禁じた日本国憲法第21条に抵触する可能性が極めて高い。 日本国憲法第21条 先ほどのZDnetの報道によると、総務省は「セキュリティが目的であり、通信の秘密は侵害せず、調査などで得られた情報は厳格な安全管理措置を講じる」と主張している。 しかしまったく同じ2月1日、総務省は、基幹統計である「小売物価統計調査」で不適切な調査が行われていたと発表した。 厚労省で発覚した、賃金統計不正に次ぐものだ。 自分たちが実施したい法案を裏付けるために、国の根幹となる基幹統計まで胡麻化すような人たちの主張を、性善説で鵜呑みにすることはできない。 ところで非常に奇妙なことに、情報セキュリティに関する重大な懸念に対して、当のセキュリティ業界からは何の声も聞こえてこない。 私が調べた限りでは、独立系のITジャーナリストとして知られる三上洋氏が「国がやるべきことではない」と懸念を表明しているだけである。 ここで総務省が1月に公開した資料「国立研究開発法人情報通信研究機構法(平成11年法律第162号) 附則第8条第2項に規定する業務の実施に関する計画の認可申請の概要」を参照してみたい。 一番最後のページの一番下に、このような記載がある。 電気通信事業者への通知に関する業務を、認定送信型対電気通信設備サイバー攻撃対処協会に委託する等 非常に分かりにくいが、今回のIoT機器への無差別侵入と脆弱性調査によって発覚した情報の連絡は、「認定送信型対電気通信設備サイバー攻撃対処協会」として認定された団体に外注するということだ。 そして1月8日、一般社団法人ICT-ISACが「認定送信型対電気通信設備サイバー攻撃対処協会」として認定されていた。 総務省が「無差別侵入と脆弱性調査」を行うと発表する、わずか2週間前のことである。 なんと手際のよいことか。 2月2日現在、「認定送信型対電気通信設備サイバー攻撃対処協会」の認定を受けている団体はICT-ISACだけだ。 これは明らかにICT-ISACへ競争入札なしに発注することを前提として、様々な準備が進められてきたということであろう。 では、ICT-ISACとはどのような団体なのだろうか。 Webサイトによると、「サイバーセキュリティに関する情報収集・調査・分析」などを目的とするとされている。 そして会員企業のリストを見てみると、実にほぼすべてのセキュリティ・ベンダー、通信キャリア、テレビキー局などが名前を連ねているのである。 アルテリア・ネットワークス株式会社 またICT-ISACの定款には、このような記述がある。 第9条 社員が次の各号のいずれかに該当する場合には、社員総会の決議によって除名することができる。 これでは、会員企業は批判を封じ込められているも同然ではないか。
しかしこうした「鞭」だけではなく、しっかり「飴」も用意されている。 降って湧いたような、2億台近くに及ぶIoT機器のセキュリティ対策需要だ。 飴と鞭を用意されたセキュリティ業界は、これからも憲法違反の疑念に対して沈黙を続けるのだろうか。
1月2日、沖縄にルーツを持つハワイ在住の日系米国人 Rob Kajiwara 氏がホワイトハウスに対して、沖縄県民投票が完了するまで辺野古埋め立て工事を延期することを求める署名を開始した。
日本国内からはローラさんや所ジョージさんらが次々と賛同を表明して話題になったが、6日にはなんとクイーンのブライアン・メイ氏が「緊急!」というツイートをしたのだった。
これが報道され広く知られるやいなや、例によってネトウヨの皆さんが噛みつきはじめたが、あまりにも頓珍漢で、各所で自爆を重ねていった。
「クイーンが反日バンドだったとかショックだわ」といつもの如くの「反日」認定であるが、「もうレットイットビーは二度と聞かない」とは。。。
いくら何でもネタであろうと思いたいところだが、このアカウントの人は某アマチュア楽団のトランペット奏者であることが知られており、しかもツイートの翌日には鍵アカウントになってしまったため、実は本気の書き込みだったのだろう。 なお単純に「反日」「親日」という二項対立で相手を位置づけるのは思考停止と言うしかないが、敢えてその図式に乗ったとしても、クイーンほど筋金入りの「親日」バンドはいないのである。
そしてなぜか「反日」認定はビートルズへ飛び火。
残念ながらクイーンは1人ではない。
ブライアン・メイがなぜ「売名行為」をする必要があるのか。
ブライアン・メイは日本共産党と何の関係もない。
ましてや映画「ボヘミアン・ラプソディ」は中国共産党と何の関係もない。
そして極めつけは百田尚樹さんである。
62才の百田さんが同時代のクイーンを知らないはずはなかろうが、悔しさだけは十分伝わってこようというものだ。
ところで署名は2019年1月14日正午現在で20万筆を超え、あと数千筆でサイトのトップに常時掲載されるところまで来た。
しかし今も沖縄では自民系首長が住民投票の実施を無視し、防衛省はさらに辺野古の西部の埋め立てを狙っている。 わずかな力かもしれないが、さらに署名数を積み重ねていきたい。 署名はこちらからどうぞ。
Photo by Haley Lawrence on Unsplash
1969年から50年が経過した。 1969年は、アポロ11号による人類初の月面有人着陸で歴史に刻まれた年である。 一方この頃、ベトナム戦争は解決の目途がないまま泥沼化していった。アメリカでリチャード・ニクソンが大統領に就任し、また南ベトナムでは解放戦線側が全土解放を目指して臨時革命政府を樹立する。 日本では、年を越した大学紛争が東大安田講堂攻防で頂点を迎え、さらに秋には国際反戦デーや佐藤首相訪米阻止闘争で全国各地が騒乱状態となった。 また1969年は、映画「男はつらいよ」が初めて製作され、テレビで「コント55号の裏番組をブッ飛ばせ!」「8時だョ!全員集合」「サザエさん」の放送が開始された。 社会的にも文化的にも、来るべき1970年代が予感される年であった。 ロックにおいてもまた、1969年は大きな転換期であった。 1960年代最後のエポックとして、初の大規模なフェスであるウッドストックが開催された。 しかしビートルズは事実上の解散状態になってしまい、ローリング・ストーンズはブライアン・ジョーンズを失ってしまう。 こうした1960年代の終焉と裏腹に、レッド・ツェッペリン、キング・クリムゾン、イエス、EL&Pなど、1970年代に活躍するバンドが次々と登場していった。
1/2 ビートルズ、レット・イット・ビーのプロジェクト開始
1/13 キング・クリムゾンがロンドンでリハーサル開始 1/17 「レッド・ツェッペリン」リリース 1/18 - 19 東大安田講堂攻防戦、600名以上逮捕 1/20 リチャード・ニクソンが米大統領就任 1/30 ビートルズがアップル・ビル屋上でライブ演奏 2/8 ブラインド・フェイス結成 2/24 ジミ・ヘンドリックス最後の英国公演 3/1 ジム・モリスンが公然猥褻罪で逮捕 3/2 中ソ国境紛争(ダマンスキー島事件) 3/12 ポール・マッカートニーとリンダ結婚 3/20 ジョンとヨーコ結婚 3/22 ジョンとヨーコ「ベッド・イン・ピース」開始 3/30 フランシーヌ・ルコント、パリで焼身自殺 4/7 永山則夫、連続射殺事件容疑で逮捕 4/9 キング・クリムゾン、スピークイージーでライブ・デビュー 4/21 ジャニス・ジョプリン、ロイヤル・アルバートでコズミック・ブルースとステージ・デビュー 4/26 ハンブル・パイ結成 4/27 「コント55号の裏番組をブッ飛ばせ!」放送開始 5/13 ビートルズ、赤盤・青盤のジャケット撮影 6/7 ブラインド・フェイス、ハイドパークでデビュー 6/8 南ベトナム解放民族戦線が臨時革命政府樹立 6/9 ミック・テイラーがローリング・ストーンズに加入 6/28 CSN&Yデビュー 7/3 ブライアン・ジョーンズ死亡 7/20 アポロ11号、人類初の月面有人着陸 7/25 イエス、デビュー 8/14 北アイルランド宗教紛争にイギリス軍介入 8/15 - 17 ウッドストック・フェスティバル 8/27 「男はつらいよ」公開 9/13 ジョン・レノンらトロントでロックンロール・リバイバル・ショー出演 9/15 ディープ・パープルがロイヤル・フィルと共演ライブ 10/1 ビートルズ「アビーロード」リリース 10/4 「8時だョ!全員集合」放送開始 10/5 「サザエさん」放送開始 10/12 「クリムゾン・キングの宮殿」リリース 10/17 レッド・ツェッペリン、三回目の全米ツアー開始 10/21 国際反戦デーで1594人逮捕 11/5 赤軍派53人逮捕 11/11 ジム・モリソン、機内泥酔で逮捕 11/15 ジャニス・ジョプリン、ライブで卑猥発言をしたとして逮捕 11/16 佐藤首相訪米阻止闘争で2,500人逮捕 12/6 オルタモントの悲劇 12/16 ジョン・レノンが世界12か国で「ウォー・イズ・オーヴァー」の看板広告、EL&P結成 12/27 「レッド・ツェッペリンII」全米一位七週
何はともあれ、2019年は50周年記念盤商法に思い切り付き合わざるを得ない年になりそうである。
Photo by Konstantinos Papadopoulos on Unsplash 2018年は、森友・加計疑惑や財務省次官のセクハラなど、政府の底なしのモラル崩壊で始まった年であった。 そしてこれらの恥ずべき事態は、年末に至っても何一つ解決していないどころか、まともに説明すらもされていない。 さらに夏以降には、入管法強行採決や辺野古土砂投入など、剥き出しの強権的な体質が民意を踏みにじり、国の破壊が本格的に始まってしまったのである。 また自民党によるファシズムが進行する中、個々の閣僚や議員たちの無能っぷりや不祥事も、次々と発覚した年でもあった。 こうした自民党のデタラメが余りにも多すぎて、もはや何が何だか訳が分からなくすらなっているので、年の納めにきちんと整理しておきたいと思う。 なお2018年の前半については、「2018年も留まることのない自民党と安倍政権の不祥事」をご覧いただきたい。 6月 沖縄県連会長、喧嘩で書類送検 自民党県連会長の国場幸之助衆院議員(45)が、那覇市の路上で酒に酔った状態で観光客男性とトラブルとなって重傷を負った件で、那覇署は10日午前、国場氏と男性の2人を、傷害容疑で身柄不拘束のまま那覇地検に書類送検した。 衆院厚生労働委員会で、受動喫煙対策を訴える肺がん患者に「いい加減にしろ!」とヤジ 受動喫煙対策が議論された衆院厚生労働委員会で、6月15日、参考人として招かれたがん患者が意見を述べている最中に、自民党の穴見陽一議員が「いい加減にしろ!」とヤジを飛ばしていた。 7月 西日本の豪雨を余所に「赤坂自民亭」と称する大宴会強行 あの酒盛りをしていた時間にも西日本では避難している人たちはたくさんいましたが、安倍晋三総理や上川陽子法務大臣(衆・静岡1区)などは楽しそうに記念写真を撮影していました。 5日夜は、東日本から西日本の広い範囲で記録的な大雨になる恐れがあると気象庁が発表していた。 衆院議院運営委員長・古屋圭司、二重帳簿でパーティー券収入過少申告 自民党の古屋圭司・衆院議院運営委員長の事務所が政治資金パーティー券の販売実態をノートで管理し、政治資金収支報告書に実際の収入の半分程度に過少記載していた疑いのあることが分かった。 総務相・野田聖子巡り、金融庁が総務省側へ事前に文書開示 野田聖子総務相の事務所秘書が仮想通貨関連会社の関係者を伴って金融庁から規制の説明を求めた問題で、金融庁が総務省側に対して開示決定通知書などを事前に渡していたことが25日、分かった。 杉田水脈「新潮45」でのLGBT差別で大規模な抗議デモ、「新潮45」は事実上の廃刊に 7月18日(水)発売の月刊誌『新潮45』2018年8月号(新潮社)に、杉田議員が「LGBT」支援の度が過ぎる」というタイトルの文章を寄稿。 自民党の二階俊博幹事長は2日夜、LGBT(性的少数者)をめぐる月刊誌への寄稿で党の指導を受けた杉田水脈衆院議員などをめぐり「こういうことは大げさに騒がない方がいい。この程度の発言があったからといって、帰国してからどうだっていう話ではない」と発言したことについて、「『この程度』とは、発言者(杉田氏ら)のことであり、LGBTの方々を指して言っているわけではない」との補足コメントを公表した。 だめだ、こりゃ。二階や杉田は、次のHUFFPOSTの記事を穴が開くまで読め。 差別煽動効果の問題。政治家の差別は、一般庶民の差別に比べて、非常に強力に差別を煽動してしまうこと。これが最大の問題である。 なお杉田は、ネットメディアの「No Hate TV」から「2018最悪ヘイト王第一位」に選出された。 写真は「No Hate TV」からキャプチャー 10~12月 10月に行われた内閣改造で初入閣した面々が、さっそくポンコツぶりを全開 【詳報】初入閣12人 自民内から「在庫一掃」の声 「全裸訪問」に「不法献金」、沖縄北方担当相・宮腰光寛 宮腰光寛沖縄・北方担当相は30日の記者会見で、2007年に東京都内の衆院赤坂議員宿舎で酒に酔って裸で他の議員の部屋を訪れたという週刊文春の報道について「深く反省し、ご迷惑をかけたみなさまには改めておわび申し上げたい」と陳謝した。 新たに宮腰光寛沖縄・北方担当相が談合で処分を受けた企業から献金を受けていたことが判明した。 PCを触ったことがないしUSBも知らない最強のポンコツ、サイバーセキュリティー担当相・桜田義孝 桜田義孝五輪相は5日の記者会見で、文部科学副大臣だった平成25年に東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含むごみ焼却灰などの指定廃棄物を「福島に置けばいい」と発言したことについて、改めて陳謝した。 日本政府でサイバーセキュリティー担当を兼務する桜田義孝五輪相が日常的にパソコンを使用していないと明らかにしたことについて、海外メディアは相次いで報道した。サイバー対策の責任者がパソコンを使わないことが驚きを持って受け止められている。 野党は「USBが何であるかもわからない」「USBは穴に入れるらしいですけれども、わからないので、官僚に聞いてください」といった前回の桜田大臣の答弁に言及。この発言は米ニューヨークタイムズ紙や、英ガーディアン紙をはじめとした世界中のメディアで報道され、失笑を買った。 人は自分の能力が不足していたり、自分がそれに適していないということを認識することが難しい。そのため能力が低い人ほど、自分を高く評価してしまうというダニング・クルーガー効果がおきやすい。 弱者たたきで名を馳せた地方創生担当相・片山さつき、底なしの不正発覚 条例違反の看板、各地に設置 看板の条例違反認める片山さつき地方創生担当相は21日の衆院内閣委員会で、さいたま市、浜松市、名古屋市にそれぞれ設置された自身の書籍の広告看板が条例に基づく市の許可を得ていなかった時期があり、条例違反だったことを認めた。「更新が切れていた時期はそうだった」と述べた。 政治資金で「入浴剤」爆買いと500万円不正計上疑惑 片山さつき地方創生担当大臣(59)の疑惑が噴出。特に政治資金をめぐる疑惑は尽きず、収支報告書の訂正は40カ所以上、総額は500万円を超えている。 政治資金不記載訂正 一回目 政治資金収支報告書によると、片山氏が参院で2度目の当選を果たした2016年、投開票日(7月10日)直前の6月下旬から7月上旬にかけて、8つの業界団体から片山氏が代表をつとめる政党支部、政治団体、片山氏個人に対し、「寄附」、「陣中見舞」などの目的で計200万円が支出されている。だが、受け取った片山氏側の収支報告書には、献金は一切記載されていないのだ。 政治資金不記載訂正 二回目 片山さつき地方創生担当相が代表を務める政治団体「自民党東京都参院比例区第25支部」が平成26年と28年の政治資金収支報告書を訂正していたことが6日、分かった。収入に10万円ずつの未記載があった。2日付。この政治団体は先月31日にも報告書を訂正している。 政治資金不記載訂正 三回目 片山さつき地方創生担当相の事務所は13日、関連する政治団体の政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出たと発表した。収入の記載漏れが34件(計450万円)、支出の記載漏れが6件(計90万3000円)あった。日付の訂正なども7件あったという。 政治資金不記載訂正 四回目 片山さつき地方創生相の関連の政治団体3団体が、2017年の政治資金収支報告書で、計約600万円分の資金の出入りを訂正していたことがわかった。 政治資金不記載訂正って「反射的」に起こるものなのですか 政治団体の政治資金収支報告書の訂正が相次いでいる片山さつき地方創生相は4日の閣議後会見で、3回目の訂正をした際に「それ以上ない」と国会で答弁しながら4回目の訂正があったことについて、「(過去3回の訂正で)繰り越しが増えるので反射的に増えてしまうものだ」と釈明した。相次ぐ訂正には「大変申し訳ない」と謝罪した。 追加 大晦日にとんでもないニュースが飛び込んできた。 前衆院議員・赤枝恒雄が東京医大の裏口入学で口利き 東京医科大の不正入試問題で、医学部看護学科の一般入試で特定の受験生を合格させるよう前理事長に依頼した国会議員について、同大職員が、同大出身の産婦人科医で自民党前衆院議員の赤枝恒雄氏(74)だと説明していることが大学関係者の話でわかった。 2019年に行われる統一地方選や参院選の折には、ぜひとも思い出しておきたいものだ。 Photo by David Menidrey on Unsplash ちょうど一年前「2017年 ライブ三昧を振り返る」と題した記事を書いたが、2018年もジャンルを問わず、片っ端からライブを観に行くことになってしまった。 いきなり縁起のいい話ではないが、近年はレミーやクリス・スクワイヤなどライブを観た直後に亡くなってしまうミュージシャンも出始めている。 往年のミュージシャンの場合、「もうこれが最後かもしれないな」と考えると、財布が許す限りライブを観に行かざるを得ない。 あまり不吉なことを言いたくはないけれど、こんなことをやっていられるのも、多分あと5年くらいであろう。 何しろ今年元気に来日してくれたポール・マッカートニーだって、もう76才なのである。 ポール・スタンレー ビルボード東京 1/13(土) 2017年のジーン・シモンズに続いて、2018年はポール・スタンレーとエース・フレーリーがそれぞれソロで来日した。 ポール・スタンレーは自身のバンド「ソウル・ステーション」を率いての来日で、キッスの曲は一切演奏せず、モータウンを中心にしたソウル・ナンバーを披露。 彼のボーカルの線の細さが気になるところではあったが、たいへん楽しいライブであった。 なお2019年にはキッスとしての大規模なワールド・ツアーが予定されている。 ポール・ウェラー 横浜 Bay Hall 1/20(土) オールスタンディングの会場にふさわしく、ジャムやスタイル・カウンシル時代の曲も含めたノリのよいステージを観せてくれた。 還暦直前ですっかり白髪になってしまったが、額の血管がぶち切れそうになりながら歌う姿は若い頃から何も変わっていない。 アーチ・エネミー 六本木 EX THEATER 2/20(火) 頻繁に来日してくれるアーチ・エネミーだが、2018年の来日は通算18回目となった。 ボーカルがアンジェラ・ゴゾウからカナダ人のアリッサ・ホワイトグラズに替わってからでも4回目である。 アリッサはデス・ボイスからクリーンなシャウトまで多彩な歌い方ができる人であった。 スティーヴ・ハケット 川崎 Club Citta 4/7(土) スティーヴ・ハケットもこのところ頻繁に来日してくれる。 前回はすべてジェネシスの楽曲だったが、今回は前半がソロ・アルバムからのセットで、後半がジェネシスというマニア向けの構成。 それにしても "The Musical Box" や "Supper's Ready" を全編通して演奏するとは思わなかった。 ギズモドローム 渋谷 オーチャード・ホール 4/9(火) スチュワート・コープランドやエイドリアン・ブリューらによるスーパー・バンド。 特にスチュワートが大活躍で、ドラムのみならずギターも弾きまくり、実に半分近くの曲でギターを手にしていた。 発売されたばかりのアルバムはもちろんのこと、ポリスやキング・クリムゾンの曲も演奏する大サービスであった。 キャメル 川崎 Club Citta 5/19(土) 18年ぶりの来日で、名盤「ムーンマッドネス」完全再現を売り文句にしたライブ。 長期療養から復帰したアンディ・ラティマーの体調が心配されるところだったが、2時間以上にわたるステージを連日こなした。これぞプログレ。 PUFFY ビルボード東京 7/18(水) 長年聴いていたのに、なかなかライブを観る機会に恵まれず、実は初めてのPUFFY。 デビューから20年以上経ち、当然ながら彼女たちもすっかり大人になったが、肩の力を抜いたいいライブだった。 掛け合い漫才のようなMCも最高。 ソフト・マシン ビルボード東京 7/28(土) 結論からはっきり言ってしまうと、2018年のワースト・ライブだった。 全盛期からのメンバーであるロイ・バビントンは指が全然動かず、ベースでリフがまともに弾けない。 ギターのジョン・エサリッジもやたら速弾きをするものの、"Hazard Profile" ではアラン・ホールズワースのパートを弾かず、ゲストのゲイリー・ハズバンドにキーボードで代役させる始末。 さすがにこれには客席から失笑がもれていた。 ドラムのジョン・マーシャルは高齢で背中が曲がり、もはや歩くのもやっとという状態だったので、たぶんこれが最後の来日になるかもしれないが、再度来日してももう観に行かないと思う。 ソニックマニア 幕張メッセ 8/17(金) この数年、夏はフジロックかサマーソニックのどちらかに必ず足を運ぶようにしている。 どちらを選ぶかの判断基準は極めて単純で、爆音が楽しめるかどうかだけである。 そんなわけで2018年の夏は、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 目当てでソニックマニアの一択になってしまった。 ラウドパークでさえ爆音とは感じられない耳になってしまっているが、さすがにマイブラは凄まじかった。 いや、爆音どころか轟音。深夜の徹夜状態の体にはきつすぎて、吐き気を催すほどの音量だった。 なお後日、ジョーズ・ガレージでこの日のブートを買ってしまったのは内緒である。 ソンズ・オブ・アポロ 恵比寿 Liquidroom 9/12(水) ビリー・シーン、マイク・ポートノイらによる超絶技巧のハードロック・スーパーバンド。 ギターもベースもダブルネックで押し通し、奏法だけでなく体力まで超絶だった。 これでビリー・シーンは還暦である。恐るべし。 また、マイク・ポートノイが終始笑顔であったのも印象的だった。 リアム・ギャラガー 武道館 9/13(木) ノエルのサマーソニックでのライブから一か月後にリアムが来日。 いつまで兄弟喧嘩を続けているのか知らないが、まあいい。 二時間以上のライブが多い中で、あっさりと80分くらいで終了してしまった。 まあいい。 ジョー・ペリー 品川プリンス ステラボール 9/18(火) 2017年のスティーヴン・タイラーのソロ来日に続いて、ジョーもソロで来日。 ボーカルにエクストリームのゲイリー・シェローンを迎え、さらにスペシャル・ゲストはエアロスミスでの同僚のブラッド・ウィットフォード。 最新のソロ・アルバム "Manifesto" からの楽曲に加え、 "Toys in the Attic" や "Sweet Emotion" などエアロスミスの曲もふんだんに演奏してくれた。 ジョーの演奏自体はかなり雑であったが、それも含めてのジョーなので文句は言うまい。 デイブ・スチュワート&バーバラ・ガスキン 青山 月見ル君想フ 10/21(日) ハットフィールズ & ザ・ノースなどでの活躍で知られるカンタベリーの大御所。 小さな会場で、デイブの足元の席を確保することができた。まさにかぶりつきである。 デイブとバーバラのほかに若手のギタリストであるベレン・マシューズを同行させていたが、最新アルバムでのドラマーのギャビン・ハリソンの参加は無し。 この手の音楽での打ち込みはあまりにも残念である。 次回はぜひフル・バンドで来日してほしい。 デフ・レパード 武道館 10/24(水) 3年前の来日に行きそびれてしまったので、今回は個人的に雪辱戦であった。 Hysteriaツアーと称するだけに、アルバム "Hysteria" の曲を中心に、アンコールの "Photograph" までヒット曲のオン・パレード。 特に還暦を過ぎたのに、30代くらいにしか見えないフィル・コリンの鍛え上げたマッチョな体型には驚かされた。 最強のロック・ショーである。 ゴング ビルボード東京 10/31(水) 数年前に原宿のアストロホールで観てから、デヴィッド・アレンもジリ・スミスも亡くなってしまった。 しかし今回はゲストでスティーヴ・ヒレッジが参加とのことなので、これは行くしかない。 なお正直に言うと、他のメンバーはまったく知らない人たちばかりであった。 ステージのバックには初期三部作「ラジオ・ノーム・インヴィジブル」のイラストに合わせたサイケな映像が終始流されており、バンドが原点回帰を狙っているのは判った。 それでもデヴィッド・アレンの強烈なビジュアルとスピリットが欠落した喪失感はあまりにも大きく、とても穴埋めできるものではないことも改めて実感。 ポール・マッカートニー 東京ドーム 11/1(木) この数年、毎年のように来日しているポールだが、飽きずに毎回観に行っている。 プログレ系のライブでは観客がほぼオッサンばっかりという現状の中で、老若男女あらゆる層が来ているポールはさすがと言うしかない。 最後のアビー・ロード・メドレーには、毎度泣かされる。 2CELLOS 武道館 11/19(月) 2CELLOSは今までオーチャードやフジロックのグリーンステージで観てきたが、今回は彼らにとって初めての武道館である。 前半はオーケストラを従えてのアコースティック・セットで、後半がAC/DCやアイアン・メイデンなどのいつものカバー版となっていた。 楽器がエレクトリックだとは言え、チェロの演奏に武道館の音響は悪すぎる。 フジロックの野外での演奏もかなり辛かった。 MCで「次は東京ドーム」だとはったりを噛ましていたが、できればオーチャードのような音響がしっかりしたホールにしてほしい。 ボン・ジョヴィ 東京ドーム 11/26(月) 1990年の大晦日に東京ドームで観て以来、実に28年ぶりのボン・ジョヴィであった。 ニューアルバム "This House is not for Sale" の曲に往年のヒット曲を散りばめての演奏である。 たぶんデビュー当時からファンであったのだろう女性たちが「きゃあ、ジョーーーン!!」と叫んだり泣いたりするのも微笑ましい。 アメリカのスタジアム・ロックの王道だ。 キング・クリムゾン 渋谷 オーチャード・ホール 11/27(火) 前回の来日に同様に、オーチャード・ホールでの観戦となった。 来日初日となるこの日はなんと "21st Century Schizoid Man" を演奏しなかったが、セットリストは以前ならあり得なかった曲 "Moon Child" や "Fallen Angel"、"Lizard" などを含む、全経歴にわたるものだった。 なお、その後のセットリストでは "21st Century Schizoid Man" を演奏する代わりに "Larks' Tongues In Aspic Part II" を外したりと、連日かなり曲が入れ替わっていたらしい。 これは全公演観ろというフリップ翁のメッセージなのかもしれない。 岸谷香 ビルボード東京 12/17(月) 2017年に続いて、2018年のライブの〆もビルボードでの岸谷香になった。 今回は若手の女性メンバーのバンドによるアコースティック・ライブである。 岸谷さんのステージは、とにかくMCが面白い。 2019年5月にはツアーを行うとのことなので、お勧め。 ところで岸谷さんは今年51才だが、プリンセス・プリンセスの頃からテンションが全然下がっていないし、20代のバンド・メンバーにも全く負けてない。
もしかすると、これはあと20年はいけるかもしれない。 冒頭の「あと5年」説はとりあえず取り消しておく。 Photo by Nick Fewings on Unsplash この人物については、もはや自分自身の文章で言及することすら不快なので、あえて報道の引用のみで不快感の要因を共有しておきたい。 過労死遺族らが傍聴するなか質問に対し笑う安倍晋三首相と加藤勝信厚労相=26日、参院厚労委 しんぶん赤旗より引用 入管法強行採決前日、技能実習生の死亡について、安倍首相は「知らない」と笑顔で言った ハーバービジネスオンラインより引用 人間の命について真剣に議論すべき国会の場で、空疎な笑顔を見せる首相・安倍晋三。 そして沖縄県民の民意を踏みにじって辺野古に土砂を投入した翌日、またしても不誠実な笑顔を見せたのであった。 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設工事で名護市辺野古沿岸部の埋め立てが始まったことについて質問が飛ぶと、首相は苦笑い。身体を反転させて無言でゴルフ場に戻った。 朝日新聞より引用 安倍晋三は、人間の尊厳を踏みにじり、国民を痛めつけることに喜びすら覚えているのではないか。
各種の世論調査では、安倍に首相を続けさせる理由として「他に適切な人物がいない」ことを理由に挙げる人たちがいるが、誰が首相の職に就いても少なくともこの冷血漢よりはましである。 何よりもサルがバスを運転していたら、乗客はまず全力でサルを運転席から引き吊り下さなくてはならないのだ。 |