Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash ここ数年、国内外のミュージシャンを問わず片っ端からライブを観に行っているが、2017年は全部で20件を超えていた。 いくつかの大規模なライブについては、「ロックっていいね!倶楽部」でセットリストなどを紹介してきたが、この際全部洗い出してみることにした。 基本的に自分用の備忘録でもあるので、適当に流していただけるとありがたい。
一年の最初のライブがこれである。 キワモノと言えばその通りなのだが、非常に楽しかった。 JOJO広重氏の「ノイズに間違いという言葉はない」というMCと、畑中さんの温泉ホテルでの歌謡ショー宣伝がひとつのステージから発せられるカオス感。
畑中階段が強烈過ぎて、記憶から飛んでしまっている。残念。
ガンズは1988年にサンプラで観て以来、およそ30年ぶり。アクセル・ローズの風貌はすっかり変わってしまったが、ダフはスリムでまったく変わっていない。 スラッシュのギターも健在。 本来は客層が違うであろうヘッドライナーのBABYMETALにも大きな歓声があがっていた。よい事だ。
最新アルバム "LOUD HAILER" の曲を中心に "The Revolution Will Be Televised" からスタート。 トラメガと抗議と左翼が先端である。 何となく、ざまあみろだ。 ところでこの数年、タル・ウィッケンフェルドをはじめ女性プレイヤーを起用することが多かったジェフだが、今回も女性ギタリストのカルメン・ヴァンデンバーグがきれっきれのサイドワークを聴かせてくれた。
キング・クリムゾンとして来日してさほど時間が経っていないのに、スティック・メンとしてトニー・レヴィンとメル・コリンズが再来日。 クリムゾンのナンバーも "Lark's Tongues Aspic PartII" などを演奏。 本家と比べるのは酷だが、カバーはどうしても音が薄くなってしまう。
たまには、まったく気分を変えて、こうしたライブに出かけるのもよいものだ。 ゴーゴーズの曲も盛りだくさんで贅沢なステージだった。
最近のブルーノートはどうしたのだろうか。 年に何回か、ジャズ本流からかけ離れたアーティストを招聘しており、2017年も、レジデンツやジョン・ケイルなどがプレイしている。 今回は残念ながらステージでの目玉の被りものはなし。 3日間のライブはすべて満席だったもよう。
2017年度のベストの一つ。 詳細は「スティーヴン・タイラー来日 武道館セットリスト」をご覧いただきたい。
残念ながらクリス・スクワイアは鬼籍に入ってしまったが、まさか2017年になってジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンをひとつのステージで観られるとは思わなかった。 こうしたライブは今のうちに、できるだけ観ておくしかない。 セットリストなどの詳細は「Anderson, Rabin and Wakeman 初日セットリスト」にて。
鈴木茂さんの "LAGOON" は40年を超える愛聴盤になっており、最近は毎年ビルボードでの彼のライブへ通っているものの、このアルバムからの演奏がないのが寂しい。 ローウェル・ジョージを思わせるような絶妙なギターワークと比べ、ボーカルが細すぎるが、それも含めて彼の持ち味なのであろう。
実はフィル・マンザネラをライブで聴くのは初めてであった。 もともとキューバ出身の彼らしく、ラテン系のミュージシャンで固めていた。 この編成で聴く "More Than This" もまたよし。 なおライブ演奏をそのままCDに収めたパッケージの予約を、ライブ当日に受け付けるという商法が取られていた。 既に数年前からピーター・ガブリエルなどが同様の方法でライブ音源をリリースしていたが、ブート対策とファンへの還元を兼ねたものとして支持したい。
初日は雷雨だったので屋内に避難し、二日目は朝からスタジアムの席に陣取り、ビールを飲みながらだらだらと過ごした。 今回の目当ては、二年前にフジロックでも観たフー・ファイターズ。 それからフジロックではフー・ファイターズと重なってしまって観られなかったロイヤル・ブラッド。 また十数年ぶりになるスティーブ・サラスも楽しみだった。 そしてまたしてもBABYMETAL。 あとは全然知らなかったザ・ストラッツが最高なロックンロール・バンドで、こうした発見もフェスならではある。 なお一日中スタジアムから見下ろしていた感触では、Man With A Mission の動員が最大だったと思われる。 フー・ファイターズの詳細は「サマソニでフー・ファイターズが大炸裂」に記載させていただいた。
普段はEDM系はまったく聴かないのだが、80年代にリアルタイムで彼らのオーケストラヒットを体験していたので、どうなっているのか観に行った次第。 気さくな人達であった。
デュラン・デュランも30年ぶり。オープニングアクトのシック共々、2017年のベストのひとつに挙げておきたい。 こちらも詳細は「デュラン・デュラン 武道館セットリスト」で紹介している。
テリー・ボジオ目当て。数年前に川崎のクラブCITTAで観た時は、ボジ夫のドラムキットがフル装備だったので、狭いブルーノートのステージでどうなるのかが最も気になるところだったが、さすがに櫓のようなドラムを持ち込むことはできず、通常6発あるバスドラも3つに抑えていた。 軽く40は超えるタム類も20個くらい。それでも他のドラマーと比べれば異常な多さではある。 ボジ夫は生音がでかいので、PAを通さなくても十分に爆音であった。
最高のアメリカン・ロック・ショー。こちらも詳細は「Mr.Big 武道館セットリスト」で。
レジデンツに続く、ブルーノートによる謎の招聘。 "Monday Morning" などヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲も多数演奏してくれたが、残念ながら客席は半分も埋まっていなかった。
2017年のラウドパークの目的はアリス・クーパー。 さすが長年築き上げてきた最高のパッケージ・ショーだった。 ニタ・ストラウスばかり観ていたわけではないが、結果的にそうなってしまったと言われても仕方ないので「ニタ・ストラウスを観た」もご覧いただきたい。
2017年にもなって、こんなハコで、こんなバンドを拝めるとは。これも最高だった。 こちらの詳細も「スパークス 4年ぶりの単独来日ライブ」にて。
"Cupid & Psyche 85" が長年の愛聴盤だったので、来日を待ち望んでいたアーティストのひとつ。 打ち込みが基本になっているものの、グリーンがギターを弾きまくり、また往年の高音ボイスも健在だった。 ところで「スクリッティ・ポリッティ」とはイタリア語で「政治的文書」という意味だが、グリーンはMCで共産主義者であったことを明かしている。さすがだ。
2017年ライブ行脚の最後は、ビルボード東京での岸谷香さん。
震災翌年に行われたプリンセス・プリンセスの復活ライブ以来であった。 バックはチェロとドラムだけで、本人もピアノやギターで八面六臂の大活躍。 今年50才になったとのことであるが、同じ時間を生きてきた人が元気に頑張っている姿は、本当に嬉しい。 しかし畑中階段で始まり、〆は岸谷香さんとなった2017年。カオスな一年であった。
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