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クラッシュやスティール・パルスらがコミットし、1970年代から80年代にかけて展開された反人種差別の運動 “Rock Against Racism” について調べていく中で、発端となった1976年のエリック・クラプトンによる差別発言に辿り着いた。 エリック・クラプトンが人種差別発言を行ったということを薄々知ってはいたが、この機会に発言の原文を読んでみたところ、吐き気を催す酷いものであった。 私自身は40年以上にわたって彼のファンであり続け、当ブログでも「エリック・クラプトン 70年代の武道館セットリスト」を書き起こすなどしている。 しかしこの差別発言に関してあまりにも無知かつ無自覚であったと猛省するしかなかったので、その内容を記録しておくことにした。
エリック・クラプトンがライブ会場のMCで露骨な人種差別発言を行ったのは、1976年のイギリス・バーミンガムでのことだった。
事の一部始終は書籍「ロック・クロニカル 現代史のなかのロックンロール」(広田寛治著 河出書房新社)に詳しいので引用させていただく。 76年9月、バーミンガムで開かれたエリック・クラプトンのコンサートで、時間が凍りついてしまったかのような奇妙な静寂の時が流れたという。
この時の実際の発言そのものは様々な報道やサイトで断片的に掲載されており、またFacebookグループのComunidade Cultura e Arte がそれらを取りまとめている。
この中に出てくるwogsやcoonなどの差別語は、現在の欧米の報道ではwxxx、cxxxなどとマスクされるものであるが、ここでは敢えてそのまま引用しておく。 Do we have any foreigners in the audience tonight?
あまりにも酷い内容なのでとても全文翻訳する気にはなれないが、ざっくり要約するとこんな塩梅だ。
「この会場に外国人のクソ野郎はいるか?いるなら出ていけ。会場だけじゃない、国からもだ。よく聞け。エノック・パウエルに投票しろ。黒人やアラブ人やジャマイカ人は出ていけ。イギリスは白人のための白人の国だ。」 言うまでもなく、エリック・クラプトンはブルースでキャリアを開拓し、この発言の数年前にレゲエで復活を遂げた人物である。 その彼が黒人やジャマイカ人を差別し罵倒するとは。 さらに驚くべきことに、エリック・クラプトンはこの年、ボブ・マーリーのライブを観に行き、またフレディ・キングとセッションを行った記録が残っているのである。 1977年に発刊された写真集「エリック・クラプトン」(新興楽譜出版社)の巻末の年表には、次のような記載がある。 1976/5/25
当然ながらこの後、エリック・クラプトンは人種差別発言を生涯にわたって非難されることになった。
2017年に伝記映画 “Life in 12 bars” (邦題「エリック・クラプトン~12小節の人生~」)が制作されたが、この映画に関するメディアとのQ&Aセッションでも、1976年の人種差別発言について質問されている。 ローリングストーン誌に掲載されたエリック・クラプトンの発言は次のようなものだった。 根拠もなく半人種差別主義者のようだった。
一応反省の弁は見せているが、発言の前半は文字通り差別主義者の典型的な言い訳 “I have a black friend” である。
本当に反省しているのか、疑問に思わざるを得ない。 また差別発言をアルコールのせいにしているが、酔っているときほど本音が出やすいものではないのだろうか。
残念ながら “Rock Against Racism” を経ても、ロック・ミュージシャンによる人種差別発言が止むことはなかった。
近年ではモリッシーが差別主義者になってしまったことで知られている。 例えば2016年8月、モスリム系として初のロンドン市長となったサディク・カーン氏についてモリッシーは「ハラルを食ってる野郎が早口で話すからさっぱりわからねえ」と発言している。 また本邦でも最近、小沢健二が次のようなツイートを残している。
「圧死笑」。何なんだ。 いい加減にしてもらいたい。 再び「ロック・クロニカル 現代史のなかのロックンロール」から引用しておく。 歴史的にみれば、自国の植民地支配を正当化し、偏狭な愛国主義をテコに失業問題を人種差別の理由にする考え方こそが、世界中で差別を生み出してきた原因であったのだ。
なお “Rock Against Racism” の詳細は、HEAPSの記事「ステージとフロアの上でぶち壊した「音楽と人種の壁」パンクとレゲエ、白と黒が混ざり合った音楽ムーブメント、あの5年間」を一読いただければと思う。
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1971年に不朽の名盤 "Led Zeppelin IV" をリリースして大きな評価を獲得したレッド・ツェッペリンは、翌1972年1月から "Houses of the Holy" のレコーディングを開始する。 2月に入るとオーストラリアやニュージーランドのツアーでいったんレコーディングを中断するが、5月には作業を完了させ、続けて大規模な北米ツアーに再び乗り出した。 そして10月、レッド・ツェッペリンは2度目にして最後となる再来日を果たす。 前年のライブは東京、大阪、広島で行われたが、この年は東京、大阪と名古屋、京都の四箇所になった。 これら日本での全音源を含め、1972年のライブをブートで追いかけてみたい。 なお、1969年から1971年の音源は、下記のリストを参照いただければと思う。 また今回も詳細な情報は、ledzeppelin.com を参照させていただいた。
2月16日、レッド・ツェッペリンはオーストラリア西部のパースに上陸した。
その後20日、第二の都市メルボルンでライブを決行している。 セットリストは前年とほぼ同様に "Immigrant Song" で始まり、アルバム "I" から "IV" までまんべんなく取り上げられたものとなっている。 2月25日はニュージーランドのオークランド。 ここでは "III" からのアコースティックセットが組まれている。 2月27日、オーストラリアへ戻り、最大の都市シドニーでのライブとなる。 ブート音源は残念ながら出だしの "Immigrant Song" と "Heartbreaker" の二曲が欠けてしまっている。 この日は久しぶりにジョン・ポール・ジョーンズのオルガンを中心にした "Thank You" で〆られた。 ブリスベーンでの2月29日のライブで、オーストラリアとニュージーランドでのツアーは終了した。
5月は27日のアムステルダムと28日のブリュッセルの2箇所だけのヨーロッパ公演が行われた。
いずれもオーストラリアでのセットリストに近いが、"Rock and Roll" が新たに加わっているところに注目したい。 そして6月6日、デトロイトを皮切りにいよいよ北米ツアーの幕が開けた。 この日初めて最後の曲が "Rock and Roll" となった。 6月7日のモントリオールでは、 "Rock and Roll" に続けて "Thank You" が演奏されている。 6月9日のシャルロットと6月11日のボルティモアの〆は "Rock and Roll" から "Communication Breakdown" への流れ。 6月15日、ニューヨーク州ユニオンデールでのセットリストからは "Rock and Roll" がなぜか消えてしまった。 シアトルでは6月18日と19日で二日間連続のライブが行われている。 18日は元々バンクーバーで予定されていたものだったが、バンクーバー市当局の許可が下りず急遽シアトルに変更となった。 18日の演奏は短めになっているが、打って変わって19日は3時間以上にも及ぶ長丁場のライブになり、"Rock and Roll" から "Thank You" などを挟んで "Dancing Day" で終わるという凄まじいセットリストだった。 22日のサン・ベルナルディノからカリフォルニア入りしてからは、連日 "Rock and Roll" で〆る壮絶なライブを展開している。 25日のロサンゼルスでは、ライブは3時間に及んだ。 なお27日のロング・ビーチでの音源の一部は、正式なライブ盤 "How The West Was Won" で聴くことができる。 そして北米ツアーは28日のアリゾナ州タスコンが最終日となった。
北米ツアーからおよそ3か月後の10月2日、遂にレッド・ツェッペリン2度目の来日が武道館で開幕した。
驚くことに、北米ツアーとは変わって先頭の曲が "Rock and Roll" になり、さらに "Houses of the Holy" からふんだんに演奏されることになっている。 これは映画「永遠の歌 "The Song Remains The Same"」で観ることができるマディソン・スクエア・ガーデンでのセットリストの原型と言っていいだろう。
翌3日の武道館二日目は "The Crunge" と "The Ocean" が演奏された。 初日と併せると "Houses of the Holy" の曲がほぼすべて披露されたことになる。 4日は大阪フェスティバル・ホール。 セットリストは武道館初日とほぼ同じ。 5日にいったん名古屋へ移動。 名古屋市公会堂では東京や大阪では演奏されなかった "Thank You" が〆となった。 3日間の休みを挟んで、大阪二回目の10月9日。 セットリスト自体は4日のものと大きな変わりはないが、"Whole Lotta Love" のメドレーが30分に達する長さとなった。 10月10日、来日最終日の京都。 そしてこれが最後の日本でのライブとなった。 キャパの小さい京都会館なので、行かれた方は間近で観ることができたのではないだろうか。
二度目の来日を果たしたレッド・ツェッペリンは、11月末にスイスのモントルーにて二回演奏し、続けて全英ツアーを開始する。
12月3日のグラスゴーや8日のマンチェスターでは、日本でのセットリストとほぼ同様の構成で演奏された。 20日、ブライトンでは "Heartbreaker" で〆るという変則的な形になっている。 12月22日と23日、ロンドンのアレクサンドラ・パレスでのライブ。 この日を最後に、1972年のレッド・ツェッペリンのツアーは終了する。
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毎年4月に新宿御苑で開催される「桜を見る会」の、首相・安倍晋三による私物化が指摘されて久しい。 この問題について2019年11月8日、参院予算委員会で日本共産党の田村智子議員が安倍を徹底的に追及した。 安倍は例によってまともに答えることもできず、答弁を押し付けられた官房審議官・大塚幸寛ともども、壊れたテープレコーダーのように無意味な言葉を発するだけであった、 その全ては下記の動画により一目瞭然であるが、ここでは動画からテキストを書き起こすとともに、田村氏が安倍に突き付けたブログなどのエビデンスも紹介してみたい。 田村議員 共産党の田村智子です。 大塚審議官 あのお答えいたします。
田村議員
まあ総理主催ですからね、総理に答えていただきたいんですね。 一番経費がかかっているのは飲食物提供ですね。 これ、あの毎年閣議に配布がされているということなんですけれども、この中の招待範囲、いま色々言いました。
大塚審議官
お答えをいたします。
田村議員
各省庁から推薦をいただいて功労功績が認められる方ってことなんですね、「等」を含めて。 世耕弘成後援会ニュース、2016年新年号。 2016年に初入閣された松本潤衆院議員の国会奮戦記。 その後2015年4月18日。 もう一人ご紹介します。
萩生田
「桜を見る会」については各界において功績功労のある方々を各省庁からの意見等を踏まえ幅広く招待してものと承知しており、最終的な取りまとめは内閣官房及び内閣において行われていると承知しております。
議場騒然、議事停まる。
萩生田 自分の知り合いの方をのべつまくなし呼べるという仕組みになっておりません。
田村議員
常任幹事会って何ですか?
萩生田
2014年の常任幹事会というのは後援会の中の常任幹事の方ということだと思います。
田村議員
後援会なんですよ。
安倍
いやあの今説明しますから。
田村議員
いやちょっと安倍総理の事でお訊きしますよ。 ホテルから貸し切りバスで移動すると。
安倍
あの今申し上げましたように「桜を見る会」についてはですね、これは昭和27年以来、内閣総理大臣が各界において功績功労のあった方々をお招きをし、日ごろの労苦慰労をするためなどのため開催しているものと承知をしておりますが、萩生田大臣からも答弁させていただいた通りですねえ、様々な例えば地元において自治会等等等ですね、あるいはPTA、PTA等で役員をされている方々もおられるわけでございますから、当然そういう方々とですね、これはあの後援会入っている方々がこれは重複することも当然あるわけでございました。
田村議員
これねえ、じゃあちょっと調べてくださいよ、例えば友田県議。
大塚審議官
あの、具体的なその招待者のその推薦、例えば推薦名簿ですが推薦に係る書類は、これはあの毎回のその「桜の会」の資料を以って使用目的を終えるということをございますし、それから個人情報を含んだ膨大な量の文書を適切に管理すると必要が生じることもございました。
田村議員
いやあの、本当にね、検証ができない状態なんですよね。
大塚審議官
あのお尋ねの招待状につきましては、あの正しく各府省と通じてもともとご推薦いただいておりますしその各府省等通じて発送いただくなど、まあ最も効率的と考える方法で招待者の手元に届くように毎回しているところでございます。
田村議員
あのね、そんなことを訊いているんじゃないんですよ。
大塚審議官
あのその具体的な各推薦者の最初の取りまとめの検討過程に係る情報につきましては、あのこれを明らかにすることは内閣官房内閣府を受けます円滑な取りまとめに支障を及ぼす恐れがあると考えてございまして、あのただいまのお尋ねにつきましてはお答えを差し控えさせていただきたいと考えております。
田村議員
これで私たちはね、総理、お答えくださいよ。
安倍
あの、これは先ほどあの赤旗の取材に私の後援者があの応えたいということは、私も寡聞にして存じ上げないのですが、あのそこでですね、今も既に申し上げておりますように、個別の方については招待されたかを含め個人に関する情報であるため、回答を差し控えさせているというのは、従来からの政府の立場でございます。
田村議員
これね、開催要領の逸脱が疑われてるんですよ。
ここで大塚が現れ、田村氏が「ちょっと何であなたが答えるの」と猛抗議。
大塚審議官 あの、先ほど総理からもご説明したしましたが、その個々の方についてその功績功労は何か、その以前にその招待されたかどうかということは、これはあの個人に関する情報でございまして、あのお答えを従来から差し控えさせていただきことでございます。
田村議員
これね、いま後ろからもありましたが、税金を使った公的行事なんですよ。
また出張る大塚を田村氏が「あなたもういい、もういい、手を上げないで」と叱りつける。
安倍 あの先ほど来、答弁をさせていただいておりますようにですねえ、「桜を見る会」については昭和27年以来、内閣総理大臣が各界において功績功労があった方々をお招きをし、日ごろの労苦をですね、日頃の労苦を慰労するため開催をしているものでございます。
議場騒然、議事停まる。
田村議員 そしたらね、委員長ね、私の質問にも全然お答えいただいてませんので。
予算委員長
じゃあ後刻理事会で協議をさせていただきます。
田村議員
もうちょっとブログ見てみたいんですよ。
(なお、藤井律子は予算委員会直後にブログの関連記事をすべて削除して隠滅を謀っている。)
まあこういうのはねぇ、もういっぱいあるんです、インターネットで検索すると。 総理ね、これで総理しか答えられないんです。
安倍
あの「桜を見る会」につきましては、既に政府委員から答弁をしている通りでございまして、個々の個人名等等についてはお答えは差し控えさせていただきたいということでございます。
田村議員
前夜祭と一体でしょ。 (指摘された防府ライオンズクラブの会報には「まずこの会は望んでも出席できないと言う事です。安倍総理の後援会、事務所、そのような経緯を通してでないと出席は出来ないそうで、今回お誘いがあったのでチャンスとばかりに出席を決めました。」との記載がある。) 安倍 あのその懇親会にですね、私が出席をして写真等を撮っているのは事実でございます。
田村議員
セットなんですよ。
議場騒然、議事停まる。
大塚審議官 あの「桜を見る会」のあの開演時間につきましては、開催を(聞き取り不能)通り、午前8時半から午前10時30分の間の随時入園参観ということになっております。
安倍
あの、これは招待者のですねえ、そのそれぞれの受付時間の方対応に関するこの情報につきましては、これはあのセキュリティに関することであるため回答を差し替えさせていただきたいと、このように思います。
田村議員
だから、なんで開門前に山口の後援会の皆さんと、あなた写真撮ってるんですかってことなんですよ。
安倍
あのこれについてはですね、どういう形で私が動くかということにもかかってまいりますので、そのセキュリティに関わることでございますので、回答を控えさせていただきたいと思います。
田村議員
しんぶん赤旗の取材でね、下関市の後援会の男性。
議場騒然、議事停まる。
大塚審議官 お答えいたします。
安倍
あの今、あの政府参考人からお答えをさせていただきましたように、受付の仕方等々を持ちしましてもですね、これはあのまさに、これは例えば、その後の私との関係においてもですね、これはセキュリティに関わることでございますから、これはお答えを差し控えさせていただきたいとこのように思います。
田村議員
開園前にね、手荷物検査もしないで大量に入ったらそれこそセキュリティ上の問題じゃないですか。 Photo by Helloquence on Unsplash 2019年3月、ツイッターで「ヘイトの先頭に立っていた」と指摘されていた「凪論」なる人物が名誉毀損の民事訴訟を起こしたが、東京高裁は2019年9月、その主張をすべて退ける判決を下した。 東京高裁の判決は「凪論」の目論見に反し、ヘイトスピーチ解消法(判決内では「差別的言動解消法」)に基づいて、原告である「凪論」のヘイトスピーチを指弾する画期的な内容となってしまった。 最高裁へ上告する2週間の期限が過ぎ判決が確定したため、このほど入手した判決文に沿って詳細に紹介していきたい。 なお個人情報に配慮し、「凪論」を含め関係者の本人特定につながる情報には可能な限りマスクをさせていただいている。 1. 訴状の概要 対象となったツイートの内容は次のようなものである。 あろうことかaaaのbbbの職員、「凪論」ことccc某がヘイトの先頭に立っていたことが発覚。きっちり社会的責任取ってください。ブログ削除して逃亡程度では落とし前つかんよ。 要は当ツイートでの「ヘイトの先頭に立っていた」との記述、およびブログのリンクを張り付けた行為が名誉毀損に当たるから損害賠償を払えという告訴である。 なお以下の判決文引用において判りやすくするために、原告である「凪論」を「N」、被告を「H」、上記ブログの持ち主を「B」として記載させていただくこととした。 2. 東京高裁の判断 東京高裁は、以下に引用するように、Nの主張を「すべて理由がないもの」として退けた。 違法性阻却ないし責任阻却事由が認められ、また評価を述べた部分も論評としての域を超えた人身攻撃であるとまでは認められず、違法な侮辱により名誉感情を侵害したとはいえないから、NのHに対する請求はすべて理由がないものと判断する。 3. 判断の理由 東京高裁は上記のような判断に至った理由を、ツイートの内容と趣旨、およびリンク先のブログの内容に大別して列挙している。 ツイートについてはNが「ヘイトの先頭に立っていた」ことを「事実を摘示したもの」と認めた。その根拠は、Bがブログで指摘していたN自身によるブログの内容そのものであった。まさに告訴したら返り討ちに会ったというしかない。 また何より重要なのは、Nのブログの内容について「本邦外出身者を不当に差別し、地域社会から排除することを扇動することにつながりかねない言動として、差別的言動解消法のヘイトスピーチに該当する可能性がある」として、ヘイトスピーチ解消法に基づく判断を下した箇所であろう。 以下、判決文から引用する。 「本件ツイートの趣旨・内容はいかなるものか」 「事実の真実性、又は真実と信じることについて相当の理由があるか」 4. ツイートに関する結論 前述したように、東京高裁はツイートの「ヘイトの先頭に立っていた」との記載について「真実性があるか、又は真実と信じるについて相当の理由がある」と断じた。 本件ツイートの「ヘイトの先頭に立っていた」との記載は、Nが率先してヘイトスピーチを行っていた事実を摘示するものであるが、上記「凪論」の記載が、ヘイトスピーチに該当する可能性があるということができるから、真実性があるか、又は真実と信じるについて相当の理由がある。 5. Bブログに関する結論 またBによるブログでのNに関する記述も悉く「真実性があるか又は真実と信じるについて相当の理由がある」とされている。 ヘイトスピーチの被害者に対し酷薄な感情しかもっていない事実およびその被害者をブログで貶めている事実を摘示しているが、上記「凪論」の記載が、同被害者を揶揄し、貶めている記載であるということが可能であるから、真実性があるか又は真実と信じるについて相当の理由がある。 6. 総合的な結論 以上のように、「凪論」ことNにとって完膚なきまでの敗訴となった。 本件ツイート及びそれにリンクする本件B投稿中の本件各B記述の内容は、名誉侵害の不法行為の違法性ないし責任を欠くものというべきで、NのHに対する損害賠償請求は理由がない。
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国民民主党・参院議員の森ゆうこ氏による質問内容が事前に漏れ、質問が予定されていた予算委員会よりも前にネット・メディアで公開されたうえ批判を受けるという事態が発生した。 まず当件のおおよその流れを整理するため、10月19日の朝日新聞の紙面から引用させていただく。 国民民主党の森ゆうこ参院議員が政府側に事前通告していた質問内容が外部に流出していたとされる問題で、野党側の「質問通告漏洩問題調査チーム」が18日、内閣府からの聞き取り調査の結果を発表した。
記事内では実名を伏せられているが、この大学教授とは嘉悦大学の高橋洋一氏である。
右派論客、あるいは安倍晋三応援団として知られている人物だ。 当の高橋氏は10月18日にツイッターで次のように吠えている。
「いじめのための質問」なのかはさておき、実は高橋氏のこの主張はあながち間違っているわけでもない。 某国会議員のベテラン元秘書に確認したところ、実は質問通告に関しては明確な規定がないとのことである。規定がないから罰則もない。 特に野党側の質問には、所轄省庁から民間に問い合わせを求めるものも含まれるため、省庁から外部へ関係ない質問内容が送られてしまうことは従来もあったそうだ。 とても法治国家とはいいがたいが、与野党ともに紳士協定として運営してきた。 それを国会よりも前にネットで晒しものにするという形で踏みにじる人物が現れたのだから、たまったものではない。 この件を踏まえて自民党側でも民間側に守秘義務や罰則を課す動きがあるようだが、当然であろう。 ところで野党側の質問についてあれこれ言われているようだが、自民党が野党だった時の質問内容はどうだったのか。 これについては、立憲民主党の有田芳生・参院議員が、小泉進次郎氏の質問要旨を実例として公開している。
1. 政権交代について 事前に用意した答弁資料を読み上げる無難なデビューを選択したようだ。
官僚が用意した文面を読み上げるだけの答弁。
「無能」の誹りを受けても反論のしようがあるまい。 こうした事態を受けて、野党側の怒りも限界を超えてしまったようである。 10月17日のテレビ朝日は次のように伝えている。 野党の統一会派は、政府側に事前に通告した国会での質問内容が外部に漏れていた疑いがあるとして、今後は詳細な質問内容を通告しないと決めました。
当面、質問の詳細な内容は事前通告されないことになってしまった。
石炭火力発電をどのように減らしていくのかと国連で質問されて答えに窮するような環境大臣・小泉進次郎をはじめ、閣僚として居座る安倍内閣の無能な面々は、官僚による事前の準備無しで、これからどのように答弁するつもりなのだろうか。 高橋洋一氏が不用意にも与党側へ加えてしまった傷はあまりにも深い。
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2019年のノーベル化学賞を吉野彰氏が受賞した。 吉野氏らによるリチウムイオン電池の開発がスマホの普及に大きく貢献したことは、私ごときが言うまでもない。 しかし、リチウムイオン電池も軽く吹っ飛ぶ驚くべき技術を体験した方がいる。 自由民主党所属の衆議院議員である杉田水脈氏である。 なんと電源を切ってあるスマホからデータを丸ごと抜くことができるのだそうだ。 とりあえずご本人の弁を記録した動画をご覧いただきたい。
以下、動画から肝心のポイントを抜粋しておく。 でももう仕方がないじゃないですか。
一言で「スマホのデータ」と言っても当然ながらサイズは様々であるが、とりあえず私自身のiPhoneの環境で杉田氏のご高説を検証してみたい。
機種は iPhone X で、ストレージの容量は256GBである。 このうちOSも含めて、現在はおよそ60GBの領域を使用している。 ビットに換算すると480Gbitになる。 キャリアはソフトバンクでLTE回線なので、理論上の最大速度は150Mbpsとなっている。 しかし「データを抜かれる」速度を計算するためには、実際のアップロードの速度が必要だ。 10月13日15時時点での、私のiPhoneからのアップロード実測値は24.2Mbpsであった。
この環境でiPhoneに入っているデータをすべて抜くためには、5時間30分の時間を要する。
空港でチェックインして搭乗するまでの時間では収まらないだろう。 なお現在導入が進められている5Gでは、速度が桁違いに速くなる。 2019年4月に、Verizonの広報担当であるDavid Weissmann氏が計測したところ、ダウンロードで762Mbpsもの速度が出たとのことだ。
残念ながらアップロードのデータは公開されていないが、ダウンロードとほぼ同じ速度が出ると仮定して計算してみたい。 その結果、10分強の時間で私のiPhoneのデータを転送可能であることが判った。 それにしても10分以上も送信しっぱなしであればスマホ本体がかなり発熱するので、注意深い人であれば、スマホが何か不審な挙動を執っていることに気づくだろう。 さらにキャリアの回線以外でデータを抜く手段としては、WiFiのアクセスポイントを悪用することが考えられよう。 ちなみに私の自宅のネットワーク環境は、2Gの光回線にIEEE802.11ac対応の無線ルータで構成されている。 個人ユーザーのスペックとしては、高速の部類に入るであろう。 実際にアップロードの速度を測ったところ、401Mbpsであった。
この環境でiPhone内のすべてのデータをアップロードすると、およそ20分の時間を要することになる。
LTEほどの長さではないが、先ほどの5Gの場合と同様に、スマホ本体が発熱するレベルである。 なお、2019年7月にリリースされたiOS 12.4以降のOSを搭載したiPhone同士であれば、ネットワークを経由せずにデータを移行することも可能である。 しかし2台のiPhoneをペアリングさせるなど、いくつかの手順を踏む必要があるため、他人のiPhoneの中身をコピーすることは不可能だ。 またApple製品の専門誌であるMacRumorsの検証によると、iPhone同士のデータ転送は「iCloudよりは速かった」ということなので、WiFiより多少速い程度と思われる。 ここまでiPhoneのケースで検証してみたが、Androidはどうだろうか。 Androidの場合、あらかじめバックドアを仕掛けておけば、データを抜くことは技術的に可能である。 実際フォーブス誌は、一部のAndroid系廉価スマホに出荷時点で "Triafa" なるバックドアが仕込まれていたことを報じている。 しかしバックドアを悪用したデータ伝送でも、先ほど計算したような時間が必要であることには何ら変わらない。 そして何といっても大前提となるのは「スマホに電源が入っていること」である。 ここで話を杉田水脈議員に戻したい。 彼女によると「スマホを電源を切って鞄の中に入れておいても、空港なんかをこう通過したりとかするときに、全部データを抜かれる」技術が存在するそうだ。 このような技術があれば、5Gすら不要であろう。 しかも当のAppleやGoogle自身も持ち合わせていない技術である。 とにかく極右やネトウヨの皆さんは、前代未聞・驚天動地の技術を数々ご存知のようで、まったく驚かされるばかりである。 例えば、ツイートの文面だけで相手の国籍を読み取ってしまう「国籍透視」能力も、広く普及しているようだ。 一般社会ではまったく知る由もない技術だが、ここはひとつノーベル賞でも目指してもらいたいものだ。
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「アビー・ロード」50周年記念のボックスセットが到着した。 2017年の「サージェント・ペパーズ」、2018年の「ホワイト・アルバム」に続く企画である。 早速アマゾンの段ボールを開封したところ、ボックスセットの上にミニ・ポスターが張りつけられていた。 ひっくり返してボックスの裏面を見ると、セットの内容が一目でわかるようになっている。 セット自体はLPサイズで、リミックスのCD 1枚とアウトテイクやデモが収録されたCD 2枚、さらにオーディオのBlu-rayで構成されている。 また写真集を兼ねたボックス本体ですべての曲が詳細に解説されており、さらに日本盤では付属のライナーで翻訳を読むことが可能だ。 なお開封の儀はビートルズの公式YouTubeチャネルでも公開されているので、こちらも参考にしてほしい。 肝心のリミックスの音だが、オーバーダビングされたコーラスやギターなどの分離がはっきりして、定位もクリアになった。 特にピアノやパーカッションなど、今まで気づかなかったような音まで聴こえるようになっており、オリジナルから50年も経っているのに新たな発見があることに驚かされる。 ボックスセットのリリースに合わせて "Here Comes The Sun" のプロモ動画が9月27日に公開されているが、特にこの曲で楽器の輪郭が顕著に改善されているのが判るので、聴いてみてほしい。 ところでApple Musicでは、このスーパー・デラックス・エディションのリミックスのみならず、アウトテイクやデモも含めた全曲を試聴できるようになっている。 ボックスセットの購入を検討する際には、こちらも是非利用いただければと思う。 いよいよ来年2020年は、怒涛の1970年から50年目に当たる。 これから10年は50周年記念商法に付き合うことになりそうだが、こうなったらとことん付き合うしかあるまい。
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"Led Zeppelin III" をリリースした翌年の1971年、遂にレッド・ツェッペリンが待望の初来日を果たした。 ライブ会場は東京と大阪だけでなく、バンド側の強い希望で広島が加えられている。 広島に着いたレッド・ツェッペリン一行は原爆ドームと原爆資料館を訪れ、また広島でのギャラをすべて原爆の被害者に寄贈した。 こうした彼らの思いであろうか、広島はもとより、東京や大阪でも長時間にわたって緊張感の高い演奏が繰り広げられた。 1971年は歴史的名盤 "Led Zeppelin IV" がリリースされており、レッド・ツェッペリンにとっても頂点のひとつを極めた年でもある。 ここでは東京、広島、大阪での全5公演の他、この年のライブ音源をブートで辿ってみることとしたい。 また1969年の音源は「1969年のレッド・ツェッペリン」、そして1970年については「ブートで辿る1970年のレッド・ツェッペリン」を併せて参照いただければ有難い。 なおセットリストなどの詳細な情報は、ledzeppelin.com を参照した。
1970年9月まで怒涛の全米ツアーを繰り広げたレッド・ツェッペリンは、1971年3月5日から北アイルランドのベルファストを皮切りに、ヨーロッパ・ツアーを開始した。
半年ぶりのライブは、前年にリリースされた "III" に収録されている "Immigrant Song" で開幕。 さらにこの時点では未公開だったアルバム "Led Zeppelin IV" から "Black Dog" "Stairway to Heaven" "Rock and Roll" が初めてライブ演奏されている。 翌日3月6日のダブリンでは、"Rock and Roll" がアンコール曲となった。 3月9日から4月1日まで全英ツアーをこなし、一か月後の5月3日と4日にデンマークでライブを行っている。 5月3日もアンコールの "Rock and Roll" で〆られた。 5月10日にリバプールで、また7月5日にはミラノで散発的にライブを行った後、8月7日のスイスに上陸したレッド・ツェッペリンは、続けて大規模な北米ツアーを開始した。 ロサンゼルスでのライブは8月21日と22日と二回続けて行われた。 いずれも最終曲はジョン・ポール・ジョーンズのオルガン・ソロに続く "Thank You" となっている。 23日のテキサス州フォート・ワース、31日のフロリダ州オーランドでのセットリストもほぼ同様。 9月4日、カナダのトロントでは、ライブ前に "Led Zeppelin III" に対するゴールドを受賞した。 9月9日のヴァージニア州ハンプトンでの音源は、残念ながら "Moby Dick" の途中で切れてしまっている。 アンコール曲は、9月11日のニューヨーク州ロチェスターまで "Thank You" だったが、13日のカリフォルニア州バークレーでは再び "Rock and Roll" となった。 14日にもバークレーでライブが行われているが、この日は "Whole Lotta Love" で終了している。
そして9月23日、ついにレッド・ツェッペリンが日本に上陸した。
初日の武道館では、バンドが登場する前に司会者によるMCがあり、「レッド・ツェッペリンの演奏会、今日は第一部も二部もありません」などと話していて、現代とは違う時代の空気を感じさせる。 しかしバンドが登場するやいなや "Immigrant Song" でロバートが吠え、"Heartbreaker" でジミーが炸裂。 "Since I've Been Loving You" も、その後公開されたマディソン・スクェア・ガーデンでの演奏を凌ぐ凄まじさである。 さらに30分にわたる "Whole Lotta Love" では、"How Many More Times" "You Shook Me" なども交えた変幻自在のアドリブ大会。 こんな演奏を突き付けられた当時の観客は、腰を抜かしたであろう。 なおこの日のアンコールは "Communication Breakdown" だった。 武道館の二日目は、初日に無かったジョン・ポール・ジョーンズによるオルガンのソロと "Thank You" で終了し、その後アンコールの "Communication Breakdown" へ突入。 9月27日、東京に続く広島でのライブ。 武道館でのライブも凌ぐ緊張感で演奏されている。 アンコールの "Communication Breakdown" の途中で演奏をいったん停め、ロバートが観客に「ステージに押し寄せるな。落ち着け。そこで座れ」となだめたうえで演奏を再開した様子が判る。 9月28日、大阪の初日ではビートルズの "Please Please Me" と "From Me to You" のサワリを歌って "Celebration Day" に突入するという遊びを見せている。 さらにアコースティック・セットの中では "We Shall Overcome" や "Down by the Riverside" を交え、また最後の "Communication Breakdown" の前に "C'mon Everybody" をカバー。 翌29日、大阪の二日目では "Thank You" に続けて "Rock and Roll" が演奏されるという豪華なセットリストとなった。
来日後およそ一か月の休暇を取り、11月8日に "Led Zeppelin IV" をリリースしたレッド・ツェッペリンは、11月11日のニューキャッスルから全英ツアーを開始する。
11月16日は初めて "Gallows Pole" でライブを終了してみせた。 11月24日、マンチェスターでは再び "Thank You" を最後に持ってきている。 12月21日のサリズビュリーでのライブで、1971年のツアーは終了した。 翌年1972年は、二回目にして最後となった再来日が行われる。
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昨年末あたりから、楽天やアマゾンなど実際のサービスを装った偽装メールが蔓延しており、内閣サイバーセキュリティセンターや警視庁が注意を呼び掛ける事態になっている。
また現実には、さらに多くの英語スパム・メールが飛び交っていると思われる。 幸い、そのほとんどがスパム・フィルターによって隔離されているため、目にすることは少ない。 試しに隔離されたものからサンプルを拾ってみたところ、メールのタイトルがパスワードになっており、差出人は受信者のものを偽装していたものがあった。 あたかも「お前のメールアドレスもパスワードも知っているぞ」と脅さんばかりである。 Hello!
これをざっくり翻訳すると、こんなところだろう。
お前のメールアドレスをハッキングした。
なんとも効率の悪い犯罪である。
スパム・フィルターを通り抜けたとしても、日本人の多くは見知らぬ相手からの長文の英語メールなんかそのままゴミ箱行きにするだろうし、ビットコインで送金できる人も限られているだろう。 なお、私のPCはデスクトップなので、そもそもWebカメラは付いていない。アホか。 しかしメールアドレスとパスワードの組み合わせが漏洩している事態は看過できない。 例えば、ビジネスSNSとして日本でもユーザーの多いLinkedInは、2012年にハッキングされ、1億6,000万以上ものメールアドレスとパスワードの組み合わせが窃取されている。 もしこの組み合わせをLineやAmazonなど他のサービスでも使いまわしをしていたなら、簡単にアカウントを乗っ取られてしまうだろう。 では、どのサイトからメールアドレスが流出し、その中に自分のものが含まれているかどうか、チェックするにはどうすればいいのだろうか。 こうした情報を、マイクロソフトのTroy Hunt氏が "have i been pwned?" というサイトで提供してくれている。 このサイトによると、情報漏洩を起したサイト数は398、漏洩したアカウントは延べ84億にも及んでいる。 最大の漏洩は2019年1月に発生した Collection #1 からのもので、実に7億7,000万ものメールアドレスとパスワードが窃取されている。 また、メールアドレスやパスワードが漏洩したものに含まれているかどうか、簡単にチェックすることもできる。 メールアドレスが漏洩している場合は、このような結果が表示される。
漏洩していないメールアドレスの場合は、グリーンになる。
パスワードについては、こちらのURLで同様に確認できる。
メールアドレスの漏洩が確認できた場合、それをIDとしているすべてのサービスで別のアドレスに変更、もしくはパスワードを直ちに変更すべきだ。
またパスワードを変更する場合は、英数小文字だけのシンプルなものは避けなければならない。 また単純な英単語を使うと辞書攻撃で突破されるリスクが高いが、単語の中のいくつかの文字を特殊文字に置き換えればリスクは大きく低減する。 例えば "beatles123" や "be@tles" だけではなく、"be@tle$_123" くらいにはしておきたい。 さらに各サービスごとに多要素認証の設定もしておくべきであろう。
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今年も8月6日の広島と9日の長崎で、原爆慰霊式典が開催された。 首相として出席した安倍晋三は両日とも挨拶したが、その内容はまたもコピペの使いまわしであった。 まず首相官邸のサイトに掲載されている「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式あいさつ」から見てみたい。 フォントを赤くしている部分は、9日の長崎でのあいさつと同じである。 今から74年前の今日、原子爆弾により、十数万ともいわれる貴い命が失われました。街は焦土と化し、人々の夢や明るい未来が容赦なく奪われました。一命をとりとめた方々にも、筆舌に尽くし難い苦難の日々をもたらしました。
全文1091文字中、長崎と異なる箇所はわずか37文字。
実に96.6%もコピペ再利用されていたことになる。 続いて、9日の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典あいさつ」。 こちらも6日の広島での挨拶と重なる部分を赤いフォントにしてみた。 本日、被爆74周年の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠を捧(ささ)げます。
長崎では1152文字中、95文字が異なってはいるが、91.8%もの部分が広島からの使いまわしであった。
広島と異なる箇所も、単に「広島」と「長崎」を入れ替えただけであったり、若干の文言を加えた程度である。 もはや手抜きというレベルを超えて、敢えて嫌がらせとしてやっているとしか思えない。 安倍晋三のふざけた態度は、広島市長や長崎被爆者代表の挨拶の時にも、露骨に表れていた。 広島市長の挨拶では終始しかめ面をして目を閉じ、「唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いをしっかりと受け止めて頂きたい」との市長の言葉に目を泳がせている。
長崎では、被爆者代表の山脇氏の「この場で安倍総理にお願いしたい。被爆者が生きている間に世界で唯一の被爆国としてあらゆる核兵器保有国に核兵器を無くそうと語りかけてください。」との訴えに、安倍晋三は片目を閉じ、やはり目を泳がせていた。
そんなに慰霊式典に出席するのが嫌なら、そして平和が嫌いなら、もう広島にも長崎にも沖縄にも、いっそ行かないほうが良いのではないか。 あまりにも失礼である。 そして残念ながら安倍政権下の日本は、2016年10月28日の国連総会にて、唯一の被爆国でありながら核兵器保有国と共に、核兵器禁止条約に反対した。 まったく恥ずべき事態だ。 |































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