Photo by Chris Yates on Unsplash 先日作成した記事「始まったCDの寿命問題」について、思いのほか広く関心を持っていただくことができ、一週間で30万近いアクセスと5,000以上の「いいね」を頂戴した。 通常は一日あたり1,500アクセス程度なので、ちょっとしたバイラルである。 なお自分ではFacebookページで紹介しただけなのだが、アクセス元を分析してみるとTwitterからの流入がたいへん多いことが判った。 多くの方にシェアいただいたようで、たいへん有難いことである。 その記事中で「最も確実な対策はバックアップを取っておくこと」と結論付けたのだが、複数の方からバックアップの具体的な方法についてご質問をいただいた。 そこで続編として、簡単なバックアップの方法をご案内しておきたい。 まず、バックアップ用の外付けHDDを予め用意しておこう。 外付けHDDは、既に1TBの容量でも1万円を切っている。 CD 一枚当たりの平均の容量を500MBとして計算すると、1TBあれば2,000枚まで収納できることになる。 数千枚規模で所有している方でも、HDDは安価になっているので、価格について心配する必要はあるまい。 また、バックアップのツールで最も簡単なものは、Windows Media Playerだ。 Windowsに付属しているものなので、別途ソフトウェアを購入する必要もない。 最初にWindows Media Playerを立ち上げたら、CDを挿入して「取り込みの設定」タブをクリックする。 ここでメニューの中から「その他のオプション」を選択。 次に「音楽の取り込み」タブで、HDDのドライブの指定と、取り込み形式の設定を行う。 ここで取り込み形式を「WAV(無損失)」にしておけば、CDの音質を損なうことなく、バックアップを取ることができる。 MP3など圧縮形式にすると容量は小さくなるが、芯のないペラペラな音になってしまうので注意が必要だ。 これではバックアップの意味がない。 そして「OK」をクリックした後、「CDの取り込み」タブをクリックすればバックアップが開始される。 バックアップの時間はCDドライブの性能やUSBポートの転送速度などに左右されるが、ざっくり一枚あたり5分程度とみておけばよいだろう。 枚数によってはそれなりの作業時間が必要になるので、特に古いものや貴重なものから優先的にバックアップすればよいと思う。 また、HDD自体も壊れるものなので、ドライブ丸ごとコピーを作っておけばさらに安心である。 CDのバックアップは、著作権法第30条に定められているように、あくまでも「個人的に又は家庭内」で使用するためのものであり、有償無償を問わず他人に渡したり、業務で使用することは厳禁である。
ネットワーク上に置いて、他のユーザーがアクセスできるようにしてもいけない。 また著作権については共謀罪の対象となっているので、「バックアップを他人に渡す相談」をしただけで、共謀罪として摘発可能な法的要件が成立してしまう。 くれぐれもご注意いただきたい。
0 コメント
返信を残す |