|
Photo by Samuel Dixon on Unsplash
2017年の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に続き、「ホワイト・アルバム」の50周年記念となるデラックス・エディションがリリースされた。 リリース初日に早速入手したので、開封の儀を記録しておく。 セット本体はLPサイズより若干小さいものだが、164ページの分厚い写真集と解説集になっており、ずっしりとくる超重量級。
カバーには、かつてのアナログのオリジナル盤のようにシリアル・ナンバーが振られている。 そして音源は、新たにリミックスされたCD 2枚に加え、長らく「イーシャー・デモ」として知られているものが1枚。さらにアルバム制作中の別テイクがCD 3枚にわたって収録されている。またBlu-rayには5.1chの音源やモノラルも収められている。 日本盤には50ページ近いライナーが付いており、一曲ずつが詳細に解説されている。 また、メンバー4人のA4サイズのポートレートと、巨大なポスターも付属している。このポスターは "Glass Onion" のPVでも使用されているもの。 まずリミックスされたCD 2枚を聴いてみたところ、当たり前ではあるがそれぞれの楽器の輪郭や定位が、完璧と言っていいほどに改善されている。 さらに、既にYouTubeで公開されている "While My Guitar Gently Weeps" のアコースティック・バージョンなど、「イーシャー・デモ」や別テイク集にも貴重な音源が満載。 「サージェント・ペパーズ」と共に、こちらも必携である。
0 コメント
Photo by Arnaud Jaegers on Unsplash アメリカの国民的な女性歌手であるテイラー・スウィフトが、中間選挙に関する見解を自身のインスタグラムで公表した。 アメリカのみならず、日本の多くの有権者の方々にも読んでほしい内容なので、ここで翻訳し紹介したい。 私は11月6日の次期中間選挙について、この投稿を書いています。 日本のセレブリティで、ここまで腹を括れる人がいるだろうか。
Photo by Aaron Burden on Unsplash
2018年の前半も、多くの才能あるミュージシャンを失う結果になってしまった。 ここでは国内外合わせて、鬼籍に入った方々を振り返ってみたい。(以下、敬称略)
1月5日 藤岡幹大
BABYMETALを支える「神バンド」のギタリスト。 2017年12月に発生した転落事故の療養中に様態が急変し死去。享年わずか36才。
1月10日 エディ・クラーク
モーターヘッドのオリジナル・ギタリスト。 2015年にフィル・テイラーとレミー・キルミスターが亡くなっているため、エディの死によりモーターヘッドのオリジナル・メンバーは全員いなくなってしまった。 肺炎で入院中の他界。67才。
1月15日 ドロレス・オリオーダン
アイルランド出身のクランベリーズのボーカル。 アルバムのセールスは4,000万枚を超えている。 滞在中のロンドンのヒルトン系ホテルで、亡くなっている姿が発見された。46才。
ドロレスの死に対して、バンドのメンバー達のコメントに続き、アイルランドの大統領も「深い悲しみ」とのメッセージを発表している。
1月16日 デイヴ・ホーランド
ジューダス・プリーストの元ドラマーで、1979年から1989年の10年間叩き続けた。 80年代のNWOBHM時代の代表作 "British Steel" 制作などに貢献している。 ジューダス・プリースト脱退後はトラピーズを再結成し活動していた。 死因は発表されていない。 享年69才。
2月7日 パット・トーピー
Mr. Bigのドラマー。 2014年にパーキンソン病を患っていることを公表していたが、2014年と2017年の来日では病を圧してバンドに同行し、パーカッションとコーラスでライブに参加した。 パットの音楽への熱い思いに観客が感動した矢先の、合併症による様態急変だった。64才。
4月24日 森田童子
70年代にアンダーグラウンドな人気を集め、引退後、テレビドラマに楽曲が使用されることで広く知られるようになった。 本名は一貫して公表せず、引退後の生活も明らかになっていない。 4月に亡くなっていたことも、6月のJASRAC会報に掲載されて初めて世の中に知られるようになった。 65才だった。
5月16日 西城秀樹
言うまでもなく、日本を代表するアイドル歌手の草分け。 「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をはじめ、数々のヒット曲で知られているが、ライブではキング・クリムゾンなどのカバーを歌い、またテレビ番組でドラマーとしての腕を披露することもあった。 2003年に脳梗塞を発症し、懸命のリハビリで復帰を果たしたものの、2011年に再発してしまった。 4月25日に自宅で倒れ、意識不明のまま心不全で亡くなった。63才。
6月23日 ヴィニー・ポール
パンテラのドラマーで創立メンバーの一人だった。 ラスベガスの自宅で心臓発作で倒れ、帰らぬ人となった。54才。
60代で亡くなった方が多いが、70才を超えている人はいない。
旅立つには若すぎる。 藤岡さんにいたっては30代だった。合掌。 Photo by Hanny Naibaho on Unsplash
何十年も飽きもせず、キング・クリムゾンやAC/DCなどを聴き続けている中高年ロック・ファンはたいへん多い(とあえて断定する)。 このように新しい音楽に対する興味を失う現象を、ストリーミング・サービスの大手 Deezer が「音楽的麻痺(Musical Paralysis)」と名付け、全英でその実態調査を行った。 調査の結果はなぜか Deezer のサイトに掲載されていないが、NMEやLouderなど様々な音楽誌が、断片的に記事にしている。 これらを繋ぎ合わせてみると、凡そ次のような結果が見えてきた。 1,000人の英国人のうち、殆どの人が30才7か月で「音楽的麻痺」に陥っており、その理由は次の通り。
また「音楽的麻痺」に陥っていても、約半数(47%)の人たちは「新しい音楽を発見するための時間が欲しい」と考えており、さらに41%の人たちが「将来は新しい音楽を発見するために時間を使うだろう」と予測している。 一方、音楽の発見のピークは24才5か月となっており、この年齢の75%が毎週10曲以上の新しい曲を聴き、64%が毎月少なくとも5以上の新しいアーティストを探している。 なおピークは地域差があり、スコットランドでは40才7か月と最高齢を示している一方、ウェールズでは24才8か月で、実に16才もの差異が見られる。 こうした調査結果から、いずれの音楽誌も「音楽的麻痺を解消するには当誌をご覧ください」のような結論に導いているのはご愛敬である。 翻って日本のロック・ファンも、「選択肢が余りにも多い」ために「音楽的麻痺」に陥っているのであれば、大変もったいない話ではないか。 まもなくやってくる夏場のフェスは、知らないバンドを聴くための絶好の機会だ。 たまには新しい音楽にも触れてみてはどうだろうか。 イエスのベーシストだったクリス・スクワイアによって1975年にリリースされたソロ・アルバム "Fish Out Of Water" がリミックスされ、ボックスセットとして蘇った。
デジタル音源はCD 2枚とDVD 2枚の計4枚。CDの1枚目は今回新たにリミックスされたオリジナルの5曲。また2枚目は従来のミックス音源に加えて、"Lucky Seven" と "Silently Falling" のシングル・ヴァージョン、アラン・ホワイトとの共作 "Run With The Fox"、"Return Of The Fox" の計4曲が収録されている。
DVDの1枚目は5.1チャンネルのサラウンド音源。
2枚目はビジュアル・コンテンツで、 "Fish Out Of Water" のプロモーション動画と、クリスのインタビューを楽しむことができる。 さらにアナログ音源としてLP丸ごとに併せ、各シングルも付属。
ブックレットは、それぞれの曲のオリジナル・テープのトラックの情報を撮影した写真などが含まれており、資料としても貴重なものであった。
ダメ押しでジャケット写真の裏面を巨大化したポスターまで着いてくる。
往年のファンには至れり尽くせりで涙ものであるが、クリスは既にこの世にいない。合掌。
Photo by Jonathan Dubon on Unsplash
4月7日、川崎のClub Cittaで行われたスティーヴ・ハケットのライブを、前から三列目で観ることができた。 スティーヴの指使いを間近に観察できる席である。 このため彼がタッピング奏法の元祖の一人であるとの説が正しいことを、自分の目で確認しようと構えて臨んだ。 実際、1973年にリリースされたジェネシスのアルバム "Selling England by the Pound" でタッピング奏法が使われている。 これは冒頭の曲 "Dancing with the Moonlit Knight" のライブ動画で確認できる。 こちらの動画の04:01あたりで、指でなくピックでタッピングしているのが判るが、7日のライブでも同様であった。 またスティーヴ・ハケットに続いて1975年、クイーンのブライアン・メイが超鉄板曲 "Bohemian Rhapsody" でタッピング奏法を披露している。 公式動画の05:16あたり。 さらに1977年のアルバム "News of the World" の "It's Late" では、タッピングにアーミングを組み合わせた派手なギター・ソロを聴くことができる。 タッピング奏法は1978年のヴァン・ヘイレンのファースト・アルバムの "Eruption" や "You Really Got Me" で知られているが、これより数年早くスティーヴ・ハケットやブライアン・メイが既に実装済みなのであった。 なおエディ・ヴァン・ヘイレンのタッピング奏法は、1982年にリリースされたマイケル・ジャクソンの代表曲 "Beat It" のギター・ソロで完成形として炸裂する。 ここ数年、東京都内の多くの公衆トイレが改装され、急激に綺麗になっている。とりわけ地下鉄であるメトロの改善が著しい。 検索してみたところ、東京メトログループの中期計画である「東京メトロプラン2018」なる文書を見つけたが、この中で明確に「清潔で快適なトイレの提供・増設」が謳われていた。 今後のトイレ改装に合わせて、洋式トイレに置き換えていくとともに、便座クリーナー、温水洗浄便座、手指乾燥機を備えた清潔で快適なトイレを提供していきます。 さて実はあまり他人に教えたくない秘密の情報だったのだが、表題の「東京で最も綺麗でロックな公衆トイレ」とはメトロの駅の中である。 それも東京のど真ん中で、半蔵門線、有楽町縁、南北線が交差する永田町駅だ。 この三つの路線の乗り換えポイントに、駅内の飲食街 "Echika" があるのは、東京在住の方であればだいたいご存知であろう。 この "Echika" の突き当りにも中々清潔なトイレがあるのだが、問題の場所はそこではない。 "Echika" へ入って左側のフードコートのスペースにも、人知れずトイレが設置されているのである。 しかもトイレへ至る通路のデコレーションが、たいへんロックなことになっているのだ。 そしてトイレの入口がこちら。 トイレの内側まで撮影するのはさすがに遠慮しておくが、いつも空いていて、しかもホテルやデパートに匹敵するほど清潔なのには驚かされる。 フードコートのメニューは豊富で、価格もお手頃なので、トイレを借りたら是非飲食で返してあげていただきたい。
Photo by Eric Ward on Unsplash
2018年は明治維新から150年とのことで、官邸主導で「明治150年」なるキャンペーンが進められているが、憲法論議へ向けた悪用の予感しかない。 案の定、正月から艦船「三笠」でのイベントが開催されている有様である。 そんな事より、ちょうど100年前の1918年、米価急騰に怒って民衆が立ち上がった米騒動、あるいはベトナム反戦や公民権獲得などで全世界が騒然となった50年前の1968年に焦点を当てるべきではないか。 その1968年、日本では米軍基地がベトナム戦争への補給路として使われることで、全国的な怒りが爆発した。 1月の米原子力空母「エンタープライズ」入港阻止闘争、3月の王子米軍野戦病院反対闘争、10月の米軍ジェット燃料輸送阻止闘争である。 そしてベトナム戦争が終結して40年以上経過した現在でも、日本の主権を踏みにじる米軍の傍若無人ぶりは、沖縄へ押し付けた形になっただけで本質的に何も変わっていない。 普天間や辺野古、高江の状況で一目瞭然だ。 またこの1968年には米国においても、キング牧師暗殺という犠牲を払いながら公民権獲得が進められていた。 しかし一昨年、大統領の地位にトランプが着いて以来、シャーロッツビルでのヘイト・クライムなど、時計の針が逆回転したかのような様相を呈している。 ロックにおいて1968年は、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルの始動、「エレクトリック・レディランド」や「ベガーズ・バンケット」といった名盤のリリースなど、歴史的な年となった。 恐らく今年は50年記念盤として各レーベルが多くのプロモーションを仕掛けてくるだろう。 しかしこんな社会情勢の今だからこそ、無邪気に50周年盤ではしゃぐだけではなく、その当時の時代背景にまで思いを巡らせてみてはどうだろうか。 そうした観点で、1968年の出来事を整理してみた。
1/15-18 佐世保エンタープライズ入港阻止闘争
1/30 テト攻勢、サイゴンの米大使館をベトコンが一時占拠 2/29 ビートルズ「サージェント・ペパーズ」でグラミー賞四部門受賞 3/8-4/15 王子米軍野戦病院反対闘争 3/15 南ベトナムで米軍によるソンミ村大虐殺(1969年11月に発覚) 3/17 ミック・ジャガー、反戦デモに参加 3/31 米軍による北爆一時停止 4/4 キング牧師暗殺 4/11 米議会で住宅に関する公民権法が通過 5/3 パリ5月革命 5/13 ベトナム和平をめぐりパリでゼネスト 5/27 西ベルリンでゼネスト 6/5 ロバート・ケネディ暗殺 6/19 ワシントン10万人集会 6/21 ディープ・パープル「ハッシュ」でデビュー 8月 ジェフ・ベック・グループ「トゥルース」リリース 8/9 クリーム「素晴らしき世界」リリース 8/20 ワルシャワ条約機構軍がプラハ制圧 8/28 シカゴの民主党大会でベトナム和平を巡り大荒れ 10/5 ジェイムス・ブラウン「セイ・イット・ラウド - アイム・ブラック・アンド・アイム・プラウド」R&Bチャート1位6週 10/12 メキシコ五輪でアフリカ系米選手、差別への抗議行動 10/16 ジミ・ヘンドリックス「エレクトリック・レディランド」リリース 10/21 国際反戦デーでの米軍ジェット燃料輸送阻止闘争に騒乱罪を適用 10/31 北爆停止 11/5 ニクソン、米大統領に当選 11/22 ビートルズのいわゆる「ホワイト・アルバム」リリース 11/26 クリーム、ロイヤル・アルバートで最終公演、解散 12/6 ローリング・ストーンズ「ベガーズ・バンケット」リリース 12/10 ローリング・ストーンズ「ロックンロール・サーカス」収録
この後1969年になると、キング・クリムゾン、レッド・ツェッペリン、イエスなどがデビューし、いよいよロックの黄金期の幕が開ける。
しかしベトナム戦争終結には更に1975年まで待つこととなる。 Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash ここ数年、国内外のミュージシャンを問わず片っ端からライブを観に行っているが、2017年は全部で20件を超えていた。 いくつかの大規模なライブについては、「ロックっていいね!倶楽部」でセットリストなどを紹介してきたが、この際全部洗い出してみることにした。 基本的に自分用の備忘録でもあるので、適当に流していただけるとありがたい。
一年の最初のライブがこれである。 キワモノと言えばその通りなのだが、非常に楽しかった。 JOJO広重氏の「ノイズに間違いという言葉はない」というMCと、畑中さんの温泉ホテルでの歌謡ショー宣伝がひとつのステージから発せられるカオス感。
畑中階段が強烈過ぎて、記憶から飛んでしまっている。残念。
ガンズは1988年にサンプラで観て以来、およそ30年ぶり。アクセル・ローズの風貌はすっかり変わってしまったが、ダフはスリムでまったく変わっていない。 スラッシュのギターも健在。 本来は客層が違うであろうヘッドライナーのBABYMETALにも大きな歓声があがっていた。よい事だ。
最新アルバム "LOUD HAILER" の曲を中心に "The Revolution Will Be Televised" からスタート。 トラメガと抗議と左翼が先端である。 何となく、ざまあみろだ。 ところでこの数年、タル・ウィッケンフェルドをはじめ女性プレイヤーを起用することが多かったジェフだが、今回も女性ギタリストのカルメン・ヴァンデンバーグがきれっきれのサイドワークを聴かせてくれた。
キング・クリムゾンとして来日してさほど時間が経っていないのに、スティック・メンとしてトニー・レヴィンとメル・コリンズが再来日。 クリムゾンのナンバーも "Lark's Tongues Aspic PartII" などを演奏。 本家と比べるのは酷だが、カバーはどうしても音が薄くなってしまう。
たまには、まったく気分を変えて、こうしたライブに出かけるのもよいものだ。 ゴーゴーズの曲も盛りだくさんで贅沢なステージだった。
最近のブルーノートはどうしたのだろうか。 年に何回か、ジャズ本流からかけ離れたアーティストを招聘しており、2017年も、レジデンツやジョン・ケイルなどがプレイしている。 今回は残念ながらステージでの目玉の被りものはなし。 3日間のライブはすべて満席だったもよう。
2017年度のベストの一つ。 詳細は「スティーヴン・タイラー来日 武道館セットリスト」をご覧いただきたい。
残念ながらクリス・スクワイアは鬼籍に入ってしまったが、まさか2017年になってジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンをひとつのステージで観られるとは思わなかった。 こうしたライブは今のうちに、できるだけ観ておくしかない。 セットリストなどの詳細は「Anderson, Rabin and Wakeman 初日セットリスト」にて。
鈴木茂さんの "LAGOON" は40年を超える愛聴盤になっており、最近は毎年ビルボードでの彼のライブへ通っているものの、このアルバムからの演奏がないのが寂しい。 ローウェル・ジョージを思わせるような絶妙なギターワークと比べ、ボーカルが細すぎるが、それも含めて彼の持ち味なのであろう。
実はフィル・マンザネラをライブで聴くのは初めてであった。 もともとキューバ出身の彼らしく、ラテン系のミュージシャンで固めていた。 この編成で聴く "More Than This" もまたよし。 なおライブ演奏をそのままCDに収めたパッケージの予約を、ライブ当日に受け付けるという商法が取られていた。 既に数年前からピーター・ガブリエルなどが同様の方法でライブ音源をリリースしていたが、ブート対策とファンへの還元を兼ねたものとして支持したい。
初日は雷雨だったので屋内に避難し、二日目は朝からスタジアムの席に陣取り、ビールを飲みながらだらだらと過ごした。 今回の目当ては、二年前にフジロックでも観たフー・ファイターズ。 それからフジロックではフー・ファイターズと重なってしまって観られなかったロイヤル・ブラッド。 また十数年ぶりになるスティーブ・サラスも楽しみだった。 そしてまたしてもBABYMETAL。 あとは全然知らなかったザ・ストラッツが最高なロックンロール・バンドで、こうした発見もフェスならではある。 なお一日中スタジアムから見下ろしていた感触では、Man With A Mission の動員が最大だったと思われる。 フー・ファイターズの詳細は「サマソニでフー・ファイターズが大炸裂」に記載させていただいた。
普段はEDM系はまったく聴かないのだが、80年代にリアルタイムで彼らのオーケストラヒットを体験していたので、どうなっているのか観に行った次第。 気さくな人達であった。
デュラン・デュランも30年ぶり。オープニングアクトのシック共々、2017年のベストのひとつに挙げておきたい。 こちらも詳細は「デュラン・デュラン 武道館セットリスト」で紹介している。
テリー・ボジオ目当て。数年前に川崎のクラブCITTAで観た時は、ボジ夫のドラムキットがフル装備だったので、狭いブルーノートのステージでどうなるのかが最も気になるところだったが、さすがに櫓のようなドラムを持ち込むことはできず、通常6発あるバスドラも3つに抑えていた。 軽く40は超えるタム類も20個くらい。それでも他のドラマーと比べれば異常な多さではある。 ボジ夫は生音がでかいので、PAを通さなくても十分に爆音であった。
最高のアメリカン・ロック・ショー。こちらも詳細は「Mr.Big 武道館セットリスト」で。
レジデンツに続く、ブルーノートによる謎の招聘。 "Monday Morning" などヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲も多数演奏してくれたが、残念ながら客席は半分も埋まっていなかった。
2017年のラウドパークの目的はアリス・クーパー。 さすが長年築き上げてきた最高のパッケージ・ショーだった。 ニタ・ストラウスばかり観ていたわけではないが、結果的にそうなってしまったと言われても仕方ないので「ニタ・ストラウスを観た」もご覧いただきたい。
2017年にもなって、こんなハコで、こんなバンドを拝めるとは。これも最高だった。 こちらの詳細も「スパークス 4年ぶりの単独来日ライブ」にて。
"Cupid & Psyche 85" が長年の愛聴盤だったので、来日を待ち望んでいたアーティストのひとつ。 打ち込みが基本になっているものの、グリーンがギターを弾きまくり、また往年の高音ボイスも健在だった。 ところで「スクリッティ・ポリッティ」とはイタリア語で「政治的文書」という意味だが、グリーンはMCで共産主義者であったことを明かしている。さすがだ。
2017年ライブ行脚の最後は、ビルボード東京での岸谷香さん。
震災翌年に行われたプリンセス・プリンセスの復活ライブ以来であった。 バックはチェロとドラムだけで、本人もピアノやギターで八面六臂の大活躍。 今年50才になったとのことであるが、同じ時間を生きてきた人が元気に頑張っている姿は、本当に嬉しい。 しかし畑中階段で始まり、〆は岸谷香さんとなった2017年。カオスな一年であった。
Google Homeに続いて、Amazon Echo Dotを入手した。
Amazon Echoは、アマゾンから「招待」されないと購入することができない。 そして「招待」されるためにはまず「招待」の申込をしなければならないという手順になっているが、実際にやってみた人でなければ何を言っているのかさっぱり判らないだろう。 本当に訳が判らないが、申し込まないことには入手できないので仕方ない。 私の場合、11月の中旬に申し込んだところ、2週間くらいで「招待」のメールが飛んできた。 ネット上のブログやニュースなどでは、アマゾンのプライム会員なのに何週間も待たされたり、逆に非プライム会員でも数日後には招待されたりといった情報が飛び交っており、この辺りの基準もさらに訳が判らない。私自身はプライム会員であるので、「招待」のメールさえ貰えれば、翌日には実機を届けてもらうことができた。 さて何とか入手したAmazon Echo Dotだが、筐体は掌に乗る程度で、直径はCDよりも小さい。 諸々のスペックやセットアップの詳細については、既に多くの記事で報じられているので、ここでは全て割愛し、ひたすら「ロックを聴くためのデバイス」としてどうなのかという視点でのみ追及してみたい。 まずAmazon Echo Dotに先んじて入手したGoogle Homeと異なる点は、音声の外部出力ができることである。 内蔵スピーカで聴く限りでは昔のトランジスタラジオのような音だが、外部出力端子に直接ヘッドフォンのジャックを刺して聴くことができるし、アンプを通して外部スピーカを鳴らすことも可能だ。 この点は大きい。 楽曲はAmazon Musicから配信されるが、ストリーミングのビットレートが最大256kbpsあり、ファイルサイズに換算すると一曲5MBほどに当たる。 CDのサイズからはかなり圧縮されているが、MP3のように明らかに楽器の線が細くなるような音質劣化は感じられなかった。 音声外部出力ができず、本体からの音質も劣悪なGoogle Homeは、この点において、Amazon Echo に相当に遅れを取っていると言わざるを得ない。
そして音質の次は、楽曲の選曲能力の確認である。
あらかじめGoogle検索で「Amazon Echo 選曲」と入力してみたところ、何故か的確な情報が全くヒットしない。 何か嫌な予感がする。もしかしたら業界的に敢えて触れてはいけない部分なのかも知れない。 ならば益々自分で掘り下げてみるしかないではないか。 では公平を期して、Google Homeでの実験と同様に、まずレッド・ツェッペリンをキーワードにして試してみる。 アレクサ、レッド・ツェッペリンをかけて。 「レッド・ツェッペリンの楽曲をシャッフル再生します」と答えた後は、順不同で曲を流してきた。一曲しか返してこないGoogle Homeよりは、まあましか。 続けて、「アルバム名」を加える。 アレクサ、レッド・ツェッペリン ファーストをかけて。 またも「レッド・ツェッペリンの楽曲をシャッフル再生します」で始まり、しかもファーストではなくサードの曲からであった。 どうも「バンド名とアルバム名」の組み合わせをうまく認識できない様子である。 仕方ないので、若干方針を変えて、「曲名」で挑戦。 アレクサ、「ステアウェイ・トゥ・ヘブン」 をかけて。 「ステイカン・トゥ・ヘブンという曲を見つけられませんでした」。 もはや何が何だかわからない。 「バンド名と曲名」を組み合わせて「レッド・ツェッペリンのステアウェイ・トゥ・ヘブンをかけて」では音声での回答すらなく、謎のノイズ音で停止してしまう始末である。 そこで「曲名」を邦題にしてみることにした。 アレクサ、「天国への階段」をかけて。 「渡辺香津美、天国への階段を再生します」。 いや、それ全然違うし。 「曲名」での指定もかなり怪しい。 さらに方針を変更し、さすがにこれを認識しなかったらまずいだろうと思われる鉄板曲を投入。 アレクサ、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をかけて。
回答は、何と「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が聴きたければ、有償の Amazon Music Unlimited に加入しろとのことである。
「ホテル・カリフォルニア」でも同じ。 この辺りでちょっと日本のバンドにも挑戦してみることにした。 外道や頭脳警察はまったく認識されなかった。まあ仕方ない。 そして「プリンセス・プリンセスのダイヤモンドをかけて」と要求したところ、またしても Amazon Music Unlimited に加入するよう勧められた。 ご丁寧に、30日無料、4000万曲が月380円との説明付きである。 仕方ないので受け入れることにした。 手続きそのものは、Amazon Echoからの「購入しますか」との問いに「はい」と応えるだけで、あっという間に完了した。 曲を出し渋ったうえで有償サービスへ誘導するとは、さすが「AI」である。 しかし「AI」と言っても、実際はバックエンドで動いている決済システムへのトリガーが、マウスのクリックから音声入力に替わった程度のことだ。 横道に逸れてしまうが、鉄道の運行状況の確認なども、既にスマホ用に動いているビジネスロジックをキックして答えを持ってくるだけなので、現時点での「AI」はしょせんがこの程度と達観し、過大な期待はしないほうがよいのだろう。 さて、選曲の能力の話に戻る。 「曲名」や「バンド名と曲名」での指定の多くは Amazon Music Unlimited に加入することが前提になっているようだ。 既に加入手続きを済ませてしまったので、これで多少は改善されただろう。 再度「スモーク・オン・ザ・ウォーター」に挑戦。 アレクサ、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をかけて。 Amazon Music Unlimited に加入後は、無事認識するようになった。 「ディープ・パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーター」でもOK。 「ホテル・カリフォルニア」や「イーグルスのホテル・カリフォルニア」でも大丈夫になった。 ところが「ディープ・パープルのマシン・ヘッド」のように、「バンド名とアルバム名」では相変わらず認識してくれない。 レッド・ツェッペリンの「ステアウェイ・トゥ・ヘブン」はやはりダメ。 ところが「レッド・ツェッペリンのコミュニケーション・ブレークダウン」ではなぜか認識した。 謎である。 取り合えず気を取りなおして、振り出しに戻り、「バンド名」をどこまで認識するか試してみることにした。 アレクサ、ビートルズをかけて。 「ビートルズの楽曲をシャッフル再生します」と答えて、延々とビートルズを流し始めた。 「ビートルズのヘイ・ジュード」など「曲名」を付けても、今回はほとんど大丈夫。 さすがにビートルズではある。 しかしプログレで試したとたん、まさかの事態が発生した。 アレクサ、ピンク・フロイドをかけて。 いくら何でも「ピンク・フロイドの楽曲を見つけられませんでした」となるとは思わなかった。 キング・クリムゾンやEL&Pもダメ。 Google Homeではソフト・マシンやホークウィンドも認識したのに、トホホとしか言いようがない。 結論。結局のところ、Amazon Echo では、ある程度メジャーな「バンド名」しか認識されないようである。 さらにメジャーなものでも「バンド名とアルバム名」の組み合わせはほとんど認識されず、「曲名」や「バンド名と曲名」の指定では、ほぼ有償サービスの加入が前提になる。 そういう訳で、なぜ「Amazon Echo 選曲」で検索をかけてもヒットしないのか、その理由が判った気がする。 もっとカジュアルな使い方しか想定されていないのだろう。 「朝らしい曲かけて」みたいなやつだ。 申し訳ないけど、そんな使い方は、私には要らない。 「外道の香りをかけて」との指示に対して、高音質で確実にかけて欲しいのだ。 Amazon Echo はGoogle Homeよりもはるかに音質がいいのに、楽曲の認識能力の点で「ロックを聴くためのデバイス」としては結局いまひとつであった。 実に残念である。 |



















RSSフィード