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4月7日、川崎のClub Cittaで行われたスティーヴ・ハケットのライブを、前から三列目で観ることができた。 スティーヴの指使いを間近に観察できる席である。 このため彼がタッピング奏法の元祖の一人であるとの説が正しいことを、自分の目で確認しようと構えて臨んだ。 実際、1973年にリリースされたジェネシスのアルバム "Selling England by the Pound" でタッピング奏法が使われている。 これは冒頭の曲 "Dancing with the Moonlit Knight" のライブ動画で確認できる。 こちらの動画の04:01あたりで、指でなくピックでタッピングしているのが判るが、7日のライブでも同様であった。 またスティーヴ・ハケットに続いて1975年、クイーンのブライアン・メイが超鉄板曲 "Bohemian Rhapsody" でタッピング奏法を披露している。 公式動画の05:16あたり。 さらに1977年のアルバム "News of the World" の "It's Late" では、タッピングにアーミングを組み合わせた派手なギター・ソロを聴くことができる。 タッピング奏法は1978年のヴァン・ヘイレンのファースト・アルバムの "Eruption" や "You Really Got Me" で知られているが、これより数年早くスティーヴ・ハケットやブライアン・メイが既に実装済みなのであった。 なおエディ・ヴァン・ヘイレンのタッピング奏法は、1982年にリリースされたマイケル・ジャクソンの代表曲 "Beat It" のギター・ソロで完成形として炸裂する。
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ここ数年、東京都内の多くの公衆トイレが改装され、急激に綺麗になっている。とりわけ地下鉄であるメトロの改善が著しい。 検索してみたところ、東京メトログループの中期計画である「東京メトロプラン2018」なる文書を見つけたが、この中で明確に「清潔で快適なトイレの提供・増設」が謳われていた。 今後のトイレ改装に合わせて、洋式トイレに置き換えていくとともに、便座クリーナー、温水洗浄便座、手指乾燥機を備えた清潔で快適なトイレを提供していきます。 さて実はあまり他人に教えたくない秘密の情報だったのだが、表題の「東京で最も綺麗でロックな公衆トイレ」とはメトロの駅の中である。 それも東京のど真ん中で、半蔵門線、有楽町縁、南北線が交差する永田町駅だ。 この三つの路線の乗り換えポイントに、駅内の飲食街 "Echika" があるのは、東京在住の方であればだいたいご存知であろう。 この "Echika" の突き当りにも中々清潔なトイレがあるのだが、問題の場所はそこではない。 "Echika" へ入って左側のフードコートのスペースにも、人知れずトイレが設置されているのである。 しかもトイレへ至る通路のデコレーションが、たいへんロックなことになっているのだ。 そしてトイレの入口がこちら。 トイレの内側まで撮影するのはさすがに遠慮しておくが、いつも空いていて、しかもホテルやデパートに匹敵するほど清潔なのには驚かされる。 フードコートのメニューは豊富で、価格もお手頃なので、トイレを借りたら是非飲食で返してあげていただきたい。
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2018年は明治維新から150年とのことで、官邸主導で「明治150年」なるキャンペーンが進められているが、憲法論議へ向けた悪用の予感しかない。 案の定、正月から艦船「三笠」でのイベントが開催されている有様である。 そんな事より、ちょうど100年前の1918年、米価急騰に怒って民衆が立ち上がった米騒動、あるいはベトナム反戦や公民権獲得などで全世界が騒然となった50年前の1968年に焦点を当てるべきではないか。 その1968年、日本では米軍基地がベトナム戦争への補給路として使われることで、全国的な怒りが爆発した。 1月の米原子力空母「エンタープライズ」入港阻止闘争、3月の王子米軍野戦病院反対闘争、10月の米軍ジェット燃料輸送阻止闘争である。 そしてベトナム戦争が終結して40年以上経過した現在でも、日本の主権を踏みにじる米軍の傍若無人ぶりは、沖縄へ押し付けた形になっただけで本質的に何も変わっていない。 普天間や辺野古、高江の状況で一目瞭然だ。 またこの1968年には米国においても、キング牧師暗殺という犠牲を払いながら公民権獲得が進められていた。 しかし一昨年、大統領の地位にトランプが着いて以来、シャーロッツビルでのヘイト・クライムなど、時計の針が逆回転したかのような様相を呈している。 ロックにおいて1968年は、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルの始動、「エレクトリック・レディランド」や「ベガーズ・バンケット」といった名盤のリリースなど、歴史的な年となった。 恐らく今年は50年記念盤として各レーベルが多くのプロモーションを仕掛けてくるだろう。 しかしこんな社会情勢の今だからこそ、無邪気に50周年盤ではしゃぐだけではなく、その当時の時代背景にまで思いを巡らせてみてはどうだろうか。 そうした観点で、1968年の出来事を整理してみた。
1/15-18 佐世保エンタープライズ入港阻止闘争
1/30 テト攻勢、サイゴンの米大使館をベトコンが一時占拠 2/29 ビートルズ「サージェント・ペパーズ」でグラミー賞四部門受賞 3/8-4/15 王子米軍野戦病院反対闘争 3/15 南ベトナムで米軍によるソンミ村大虐殺(1969年11月に発覚) 3/17 ミック・ジャガー、反戦デモに参加 3/31 米軍による北爆一時停止 4/4 キング牧師暗殺 4/11 米議会で住宅に関する公民権法が通過 5/3 パリ5月革命 5/13 ベトナム和平をめぐりパリでゼネスト 5/27 西ベルリンでゼネスト 6/5 ロバート・ケネディ暗殺 6/19 ワシントン10万人集会 6/21 ディープ・パープル「ハッシュ」でデビュー 8月 ジェフ・ベック・グループ「トゥルース」リリース 8/9 クリーム「素晴らしき世界」リリース 8/20 ワルシャワ条約機構軍がプラハ制圧 8/28 シカゴの民主党大会でベトナム和平を巡り大荒れ 10/5 ジェイムス・ブラウン「セイ・イット・ラウド - アイム・ブラック・アンド・アイム・プラウド」R&Bチャート1位6週 10/12 メキシコ五輪でアフリカ系米選手、差別への抗議行動 10/16 ジミ・ヘンドリックス「エレクトリック・レディランド」リリース 10/21 国際反戦デーでの米軍ジェット燃料輸送阻止闘争に騒乱罪を適用 10/31 北爆停止 11/5 ニクソン、米大統領に当選 11/22 ビートルズのいわゆる「ホワイト・アルバム」リリース 11/26 クリーム、ロイヤル・アルバートで最終公演、解散 12/6 ローリング・ストーンズ「ベガーズ・バンケット」リリース 12/10 ローリング・ストーンズ「ロックンロール・サーカス」収録
この後1969年になると、キング・クリムゾン、レッド・ツェッペリン、イエスなどがデビューし、いよいよロックの黄金期の幕が開ける。
しかしベトナム戦争終結には更に1975年まで待つこととなる。 Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash ここ数年、国内外のミュージシャンを問わず片っ端からライブを観に行っているが、2017年は全部で20件を超えていた。 いくつかの大規模なライブについては、「ロックっていいね!倶楽部」でセットリストなどを紹介してきたが、この際全部洗い出してみることにした。 基本的に自分用の備忘録でもあるので、適当に流していただけるとありがたい。
一年の最初のライブがこれである。 キワモノと言えばその通りなのだが、非常に楽しかった。 JOJO広重氏の「ノイズに間違いという言葉はない」というMCと、畑中さんの温泉ホテルでの歌謡ショー宣伝がひとつのステージから発せられるカオス感。
畑中階段が強烈過ぎて、記憶から飛んでしまっている。残念。
ガンズは1988年にサンプラで観て以来、およそ30年ぶり。アクセル・ローズの風貌はすっかり変わってしまったが、ダフはスリムでまったく変わっていない。 スラッシュのギターも健在。 本来は客層が違うであろうヘッドライナーのBABYMETALにも大きな歓声があがっていた。よい事だ。
最新アルバム "LOUD HAILER" の曲を中心に "The Revolution Will Be Televised" からスタート。 トラメガと抗議と左翼が先端である。 何となく、ざまあみろだ。 ところでこの数年、タル・ウィッケンフェルドをはじめ女性プレイヤーを起用することが多かったジェフだが、今回も女性ギタリストのカルメン・ヴァンデンバーグがきれっきれのサイドワークを聴かせてくれた。
キング・クリムゾンとして来日してさほど時間が経っていないのに、スティック・メンとしてトニー・レヴィンとメル・コリンズが再来日。 クリムゾンのナンバーも "Lark's Tongues Aspic PartII" などを演奏。 本家と比べるのは酷だが、カバーはどうしても音が薄くなってしまう。
たまには、まったく気分を変えて、こうしたライブに出かけるのもよいものだ。 ゴーゴーズの曲も盛りだくさんで贅沢なステージだった。
最近のブルーノートはどうしたのだろうか。 年に何回か、ジャズ本流からかけ離れたアーティストを招聘しており、2017年も、レジデンツやジョン・ケイルなどがプレイしている。 今回は残念ながらステージでの目玉の被りものはなし。 3日間のライブはすべて満席だったもよう。
2017年度のベストの一つ。 詳細は「スティーヴン・タイラー来日 武道館セットリスト」をご覧いただきたい。
残念ながらクリス・スクワイアは鬼籍に入ってしまったが、まさか2017年になってジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンをひとつのステージで観られるとは思わなかった。 こうしたライブは今のうちに、できるだけ観ておくしかない。 セットリストなどの詳細は「Anderson, Rabin and Wakeman 初日セットリスト」にて。
鈴木茂さんの "LAGOON" は40年を超える愛聴盤になっており、最近は毎年ビルボードでの彼のライブへ通っているものの、このアルバムからの演奏がないのが寂しい。 ローウェル・ジョージを思わせるような絶妙なギターワークと比べ、ボーカルが細すぎるが、それも含めて彼の持ち味なのであろう。
実はフィル・マンザネラをライブで聴くのは初めてであった。 もともとキューバ出身の彼らしく、ラテン系のミュージシャンで固めていた。 この編成で聴く "More Than This" もまたよし。 なおライブ演奏をそのままCDに収めたパッケージの予約を、ライブ当日に受け付けるという商法が取られていた。 既に数年前からピーター・ガブリエルなどが同様の方法でライブ音源をリリースしていたが、ブート対策とファンへの還元を兼ねたものとして支持したい。
初日は雷雨だったので屋内に避難し、二日目は朝からスタジアムの席に陣取り、ビールを飲みながらだらだらと過ごした。 今回の目当ては、二年前にフジロックでも観たフー・ファイターズ。 それからフジロックではフー・ファイターズと重なってしまって観られなかったロイヤル・ブラッド。 また十数年ぶりになるスティーブ・サラスも楽しみだった。 そしてまたしてもBABYMETAL。 あとは全然知らなかったザ・ストラッツが最高なロックンロール・バンドで、こうした発見もフェスならではある。 なお一日中スタジアムから見下ろしていた感触では、Man With A Mission の動員が最大だったと思われる。 フー・ファイターズの詳細は「サマソニでフー・ファイターズが大炸裂」に記載させていただいた。
普段はEDM系はまったく聴かないのだが、80年代にリアルタイムで彼らのオーケストラヒットを体験していたので、どうなっているのか観に行った次第。 気さくな人達であった。
デュラン・デュランも30年ぶり。オープニングアクトのシック共々、2017年のベストのひとつに挙げておきたい。 こちらも詳細は「デュラン・デュラン 武道館セットリスト」で紹介している。
テリー・ボジオ目当て。数年前に川崎のクラブCITTAで観た時は、ボジ夫のドラムキットがフル装備だったので、狭いブルーノートのステージでどうなるのかが最も気になるところだったが、さすがに櫓のようなドラムを持ち込むことはできず、通常6発あるバスドラも3つに抑えていた。 軽く40は超えるタム類も20個くらい。それでも他のドラマーと比べれば異常な多さではある。 ボジ夫は生音がでかいので、PAを通さなくても十分に爆音であった。
最高のアメリカン・ロック・ショー。こちらも詳細は「Mr.Big 武道館セットリスト」で。
レジデンツに続く、ブルーノートによる謎の招聘。 "Monday Morning" などヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲も多数演奏してくれたが、残念ながら客席は半分も埋まっていなかった。
2017年のラウドパークの目的はアリス・クーパー。 さすが長年築き上げてきた最高のパッケージ・ショーだった。 ニタ・ストラウスばかり観ていたわけではないが、結果的にそうなってしまったと言われても仕方ないので「ニタ・ストラウスを観た」もご覧いただきたい。
2017年にもなって、こんなハコで、こんなバンドを拝めるとは。これも最高だった。 こちらの詳細も「スパークス 4年ぶりの単独来日ライブ」にて。
"Cupid & Psyche 85" が長年の愛聴盤だったので、来日を待ち望んでいたアーティストのひとつ。 打ち込みが基本になっているものの、グリーンがギターを弾きまくり、また往年の高音ボイスも健在だった。 ところで「スクリッティ・ポリッティ」とはイタリア語で「政治的文書」という意味だが、グリーンはMCで共産主義者であったことを明かしている。さすがだ。
2017年ライブ行脚の最後は、ビルボード東京での岸谷香さん。
震災翌年に行われたプリンセス・プリンセスの復活ライブ以来であった。 バックはチェロとドラムだけで、本人もピアノやギターで八面六臂の大活躍。 今年50才になったとのことであるが、同じ時間を生きてきた人が元気に頑張っている姿は、本当に嬉しい。 しかし畑中階段で始まり、〆は岸谷香さんとなった2017年。カオスな一年であった。
Google Homeに続いて、Amazon Echo Dotを入手した。
Amazon Echoは、アマゾンから「招待」されないと購入することができない。 そして「招待」されるためにはまず「招待」の申込をしなければならないという手順になっているが、実際にやってみた人でなければ何を言っているのかさっぱり判らないだろう。 本当に訳が判らないが、申し込まないことには入手できないので仕方ない。 私の場合、11月の中旬に申し込んだところ、2週間くらいで「招待」のメールが飛んできた。 ネット上のブログやニュースなどでは、アマゾンのプライム会員なのに何週間も待たされたり、逆に非プライム会員でも数日後には招待されたりといった情報が飛び交っており、この辺りの基準もさらに訳が判らない。私自身はプライム会員であるので、「招待」のメールさえ貰えれば、翌日には実機を届けてもらうことができた。 さて何とか入手したAmazon Echo Dotだが、筐体は掌に乗る程度で、直径はCDよりも小さい。 諸々のスペックやセットアップの詳細については、既に多くの記事で報じられているので、ここでは全て割愛し、ひたすら「ロックを聴くためのデバイス」としてどうなのかという視点でのみ追及してみたい。 まずAmazon Echo Dotに先んじて入手したGoogle Homeと異なる点は、音声の外部出力ができることである。 内蔵スピーカで聴く限りでは昔のトランジスタラジオのような音だが、外部出力端子に直接ヘッドフォンのジャックを刺して聴くことができるし、アンプを通して外部スピーカを鳴らすことも可能だ。 この点は大きい。 楽曲はAmazon Musicから配信されるが、ストリーミングのビットレートが最大256kbpsあり、ファイルサイズに換算すると一曲5MBほどに当たる。 CDのサイズからはかなり圧縮されているが、MP3のように明らかに楽器の線が細くなるような音質劣化は感じられなかった。 音声外部出力ができず、本体からの音質も劣悪なGoogle Homeは、この点において、Amazon Echo に相当に遅れを取っていると言わざるを得ない。
そして音質の次は、楽曲の選曲能力の確認である。
あらかじめGoogle検索で「Amazon Echo 選曲」と入力してみたところ、何故か的確な情報が全くヒットしない。 何か嫌な予感がする。もしかしたら業界的に敢えて触れてはいけない部分なのかも知れない。 ならば益々自分で掘り下げてみるしかないではないか。 では公平を期して、Google Homeでの実験と同様に、まずレッド・ツェッペリンをキーワードにして試してみる。 アレクサ、レッド・ツェッペリンをかけて。 「レッド・ツェッペリンの楽曲をシャッフル再生します」と答えた後は、順不同で曲を流してきた。一曲しか返してこないGoogle Homeよりは、まあましか。 続けて、「アルバム名」を加える。 アレクサ、レッド・ツェッペリン ファーストをかけて。 またも「レッド・ツェッペリンの楽曲をシャッフル再生します」で始まり、しかもファーストではなくサードの曲からであった。 どうも「バンド名とアルバム名」の組み合わせをうまく認識できない様子である。 仕方ないので、若干方針を変えて、「曲名」で挑戦。 アレクサ、「ステアウェイ・トゥ・ヘブン」 をかけて。 「ステイカン・トゥ・ヘブンという曲を見つけられませんでした」。 もはや何が何だかわからない。 「バンド名と曲名」を組み合わせて「レッド・ツェッペリンのステアウェイ・トゥ・ヘブンをかけて」では音声での回答すらなく、謎のノイズ音で停止してしまう始末である。 そこで「曲名」を邦題にしてみることにした。 アレクサ、「天国への階段」をかけて。 「渡辺香津美、天国への階段を再生します」。 いや、それ全然違うし。 「曲名」での指定もかなり怪しい。 さらに方針を変更し、さすがにこれを認識しなかったらまずいだろうと思われる鉄板曲を投入。 アレクサ、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をかけて。
回答は、何と「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が聴きたければ、有償の Amazon Music Unlimited に加入しろとのことである。
「ホテル・カリフォルニア」でも同じ。 この辺りでちょっと日本のバンドにも挑戦してみることにした。 外道や頭脳警察はまったく認識されなかった。まあ仕方ない。 そして「プリンセス・プリンセスのダイヤモンドをかけて」と要求したところ、またしても Amazon Music Unlimited に加入するよう勧められた。 ご丁寧に、30日無料、4000万曲が月380円との説明付きである。 仕方ないので受け入れることにした。 手続きそのものは、Amazon Echoからの「購入しますか」との問いに「はい」と応えるだけで、あっという間に完了した。 曲を出し渋ったうえで有償サービスへ誘導するとは、さすが「AI」である。 しかし「AI」と言っても、実際はバックエンドで動いている決済システムへのトリガーが、マウスのクリックから音声入力に替わった程度のことだ。 横道に逸れてしまうが、鉄道の運行状況の確認なども、既にスマホ用に動いているビジネスロジックをキックして答えを持ってくるだけなので、現時点での「AI」はしょせんがこの程度と達観し、過大な期待はしないほうがよいのだろう。 さて、選曲の能力の話に戻る。 「曲名」や「バンド名と曲名」での指定の多くは Amazon Music Unlimited に加入することが前提になっているようだ。 既に加入手続きを済ませてしまったので、これで多少は改善されただろう。 再度「スモーク・オン・ザ・ウォーター」に挑戦。 アレクサ、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」をかけて。 Amazon Music Unlimited に加入後は、無事認識するようになった。 「ディープ・パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーター」でもOK。 「ホテル・カリフォルニア」や「イーグルスのホテル・カリフォルニア」でも大丈夫になった。 ところが「ディープ・パープルのマシン・ヘッド」のように、「バンド名とアルバム名」では相変わらず認識してくれない。 レッド・ツェッペリンの「ステアウェイ・トゥ・ヘブン」はやはりダメ。 ところが「レッド・ツェッペリンのコミュニケーション・ブレークダウン」ではなぜか認識した。 謎である。 取り合えず気を取りなおして、振り出しに戻り、「バンド名」をどこまで認識するか試してみることにした。 アレクサ、ビートルズをかけて。 「ビートルズの楽曲をシャッフル再生します」と答えて、延々とビートルズを流し始めた。 「ビートルズのヘイ・ジュード」など「曲名」を付けても、今回はほとんど大丈夫。 さすがにビートルズではある。 しかしプログレで試したとたん、まさかの事態が発生した。 アレクサ、ピンク・フロイドをかけて。 いくら何でも「ピンク・フロイドの楽曲を見つけられませんでした」となるとは思わなかった。 キング・クリムゾンやEL&Pもダメ。 Google Homeではソフト・マシンやホークウィンドも認識したのに、トホホとしか言いようがない。 結論。結局のところ、Amazon Echo では、ある程度メジャーな「バンド名」しか認識されないようである。 さらにメジャーなものでも「バンド名とアルバム名」の組み合わせはほとんど認識されず、「曲名」や「バンド名と曲名」の指定では、ほぼ有償サービスの加入が前提になる。 そういう訳で、なぜ「Amazon Echo 選曲」で検索をかけてもヒットしないのか、その理由が判った気がする。 もっとカジュアルな使い方しか想定されていないのだろう。 「朝らしい曲かけて」みたいなやつだ。 申し訳ないけど、そんな使い方は、私には要らない。 「外道の香りをかけて」との指示に対して、高音質で確実にかけて欲しいのだ。 Amazon Echo はGoogle Homeよりもはるかに音質がいいのに、楽曲の認識能力の点で「ロックを聴くためのデバイス」としては結局いまひとつであった。 実に残念である。 8月に先行予約しておいたCD "Yardbirds '68" が到着した。 jimmypage.comに直接オーダーしておいたので、アマゾンなどの一般流通に先駆けての入手だ。 CDは二枚組で、一枚目はライブ、二枚目は未発表のアウトテイク集になっている。 ライブ音源は1968年3月、ニューヨークのアンダーソン・シアターでのもので、過去に本人たちの許可なくリリースされた曰く付きの "Live Yardsbirds!" と同じ内容である。 ライブのメンバーは、ジミーのほか、キース・レルフ(ボーカル、ハープ)、ジム・マッカーティ(ドラム)、クリス・ドレヤ(ベース)の計四人。 "Live Yardsbirds!" についてはジミー・ペイジが激怒して回収させたという逸話が残っているが、この件について相当腹に据えかねたのであろう。 今回のリリースはジミー自身がプロデューサーを担当している。 新しいCDの音質はクリアで、各楽器はステレオにミックスし直されているが、ドラムは一塊になったままなので、恐らくマスター・テープもそれ以上分離されたものがなかったのだろう。 またギターは鋭角的な音に改善されているが、ベースの輪郭がはっきりしないままだ。 ジミーの作業をしての結果であるから、これが限界と思われる。 なお、ライブのセット・リストは次の通り。
このメンバーでのライブは1968年7月7日が最後になっており、同年10月15日、英サリー大学にて、後にレッド・ツェッペリンとなる4人のメンバーでニュー・ヤードバーズを名乗った初のライブを行っている。 さらに、レッド・ツェッペリンとして10月にファースト・アルバムを録音しており、結果的にその半年前の "Yardbirds '68" は、ツェッペリン移行へ向けたヤードバーズの最後の姿を捉えた形になった。 ところで、一曲目の "Train Kept A Rollin" では "Dazed and Confused" のブリッジで知られるリフから開始され、続く "Mr, You're A Better Man Than I" ではジミーのワウ・ペダル全開のソロが展開される。後にレッド・ツェッペリンのライブでも定番となる "Dazed And Confused" では、既にジミーがバイオリンの弓を使用したギター・ソロをとっているが、当たり前ながらロバート・プラントと繰り広げたようなギターとボーカルの絡みはない。 ジミーの溢れんばかりのアイデアが詰め込まれているが、キース・レルフの力量がまったく着いていっていないことが明確にわかる。 さらにジム・マッカーティのドラムもよれており、ライブ全体を通じてスネアがもたつきまくっている。音質がクリアになるほど、ジミー以外のメンバーの演奏力の欠如が目立ってしまうのも、残酷なものだ。 後半の "White Summer" はジミーの独壇場で、後のレッド・ツェッペリンの楽曲として既に完成した姿を見せている。またCD 二枚目に含まれる "Tangerine" の原曲 "Knowing That I'm Losing You" も、ロバートのボーカルを加えれば、レッド・ツェッペリンのバージョンだと言われても納得してしまう完成度である。 はっきり言って、この二枚組は誰にでもお勧めできるような代物ではない。 しかし初期のレッド・ツェッペリンの音が、どのような経緯を経てできあがってきたのかを確認するためには、貴重な記録である。
このところAIスピーカーが注目を集めているので、早速Google Home を入手してみた。Google HomeのセットアップやIoT連携などは様々なメディアで報じられているので、ここでは割愛する。逆に音楽コンテンツに触れたものは全く見当たらないため、これは自分で試してみるしかないと考えた。
ところでGoogle Homeは力ずくで引っ張ると、スピーカーが露出する。
スピーカーは2発内蔵されているが、はっきり言って音質は良くない。イコライザーで不自然に低音を強調し、中音域はカットしたような音になっている。もう少し言ってしまうと、スネアがフロアタムのように聴こえるのだ。
しかも外部スピーカー端子がないので、もっとましなオーディオ機器につなぐこともできない。Google Homeの現時点での利用法の大半が音楽試聴であると考えれば、これはハードウェアとして早急に改善すべきポイントであろう。今現在、この点はまもなく発売となるAmazon Echoに期待するしかない。 まあ何はともあれ、Google Homeの音楽コンテンツに対する処理能力を試してみることにする。コンテンツ・ソースとして、セットアップの際にGoogle Play MusicとSpotifyを選択することができるが、今回はGoogle Play Musicだけにしてみた。要するにGoogle HomeのAIエンジンによる音声認識能力と、Google Play Musicのデータ量ということだ。 そして今回の実験は、特にハードロックに焦点を当ててみた。
実験1 アルバム名の認識
まず有り体のところから。 OK Google、レッド・ツェッペリンをかけて。 “Stairway To Heaven” とは、あまりにも凡庸で残念。 そこで次はアルバム名を加えてみる。 OK Google、レッド・ツェッペリン ファースト(注:「I」)をかけて。 レッド・ツェッペリン「アイ」? どうやら「I」を誤読した模様。 そしてIIは認識せず、「レッド・ツェッペリン イー・リマスタードという曲はありませんでした」との謎の返答をしてきた。このまま続ける。 OK Google、レッド・ツェッペリン サード(注:「III」)をかけて。 レッド・ツェッペリン「アイアイアイ」。「I」を「アイ」と認識していることが確定。 OK Google、レッド・ツェッペリン フォー(注:「IV」)をかけて。 レッド・ツェッペリン「アイヨー」??「I」が「アイ」になるのは判ったが、「V」がなぜ「ヨー」になるのか。 次はアルバム名と曲名が同じ場合、どうなるかをテスト。 OK Google、レッド・ツェッペリン House of the Holy をかけて。 曲名ではなく、アルバムの邦題「聖なる館」として認識。頭がいいのか、悪いのか。
実験2 曲名と演奏者の認識
まず ”God Save The Queen” をどう捉えるのか確認。 OK Google、God Save The Queen をかけて。 何だ、この長い紹介は。 仕方ないのでバンド名を追加してみる。 OK Google、ピストルズのGod Save The Queen をかけて。 完璧。 続けてモーターヘッドで試してみる。 OK Google、モーターヘッドのGod Save The Queen をかけて。 またも完璧! 実験1と実験2の結論。 バンド名と曲名を指定すれば、ばっちりである。
実験3 オタク度の深さ
バンド名と曲名を指定すればほぼ認識することが判明したので、どこまでマイナーな物に対応できるのか確認してみることにした。 まずは古いものから。 OK Google、ブルーチアーのSummertime Blues をかけて。 すげぇ。 LAメタル系はどうか。 OK Google、ラットのWay Cool Jr. をかけて。 「Jr.」を「ジェイ・アール・ドット」と読み上げてきたが、ツェッペリンの「アイ」問題と同じであろう。 こうなったら日本の70年代物で試してみるしかない OK Google、頭脳警察の「銃を取れ」をかけて。 ライブ音源(笑。 OK Google、外道の「香り」をかけて。 またもライブ音源!!(笑笑。 コンテンツ的にはかなり使えることが判ったが、つくづく惜しむらくはやはり音質の悪さである。
おまけ
Google Homeに 1から100万まで数えるように指示するという、有名な実験の追試をやってみた。 この数年、夏になるとフジロックかサマーソニックのいずれかは必ず参加している。 10月のLoud Parkも二年連続で泊まり込んで観に行った。OzzfestやKnotfestなども都合がつけば出向くようにしている。 近年ロックフェスは若者の姿が少なく、中高年の祭典だと揶揄する向きもあるが、出かけてみると実際その通りなのでまあ仕方ない。 とは言え、20代の若者たちと比べれば明らかに体力は落ちているので、中高年は自分の年齢を自覚したうえで行動したいものである。 そこで主なフェスごとに、中高年向けのちょっとしたコツを披露しておく。 フジロック 20年の歴史を誇るフェスの草分け。野外に大きなステージがいくつも組まれ、その間の距離がかなりあるうえ、晴れ間のビーチパラソルも雨天の傘も禁止なので、体力がどこまで続くかが勝負になる。 また会場の苗場付近での宿泊地確保も困難を極める。 若いうちはテントや車での雑魚寝、あるいは大広間での相部屋も苦にはならないだろうが、中高年になるとそうもいかない。 昼間の環境が過酷なだけに、せめて夜くらいは温泉にでも浸かってのんびりしたいところだ。 そうなると残された方法は越後湯沢駅周辺に投宿して、朝晩シャトルバスで通うしかない。 ここで大きなポイントは、シャトルバスに乗る時刻である。 シャトルは朝7:00から運行しているので、乗車は早ければ早いほうがよい。 実は朝6:36に東京駅を発車する新幹線が、越後湯沢に8:06に到着するのだ(2017年10月時点)。 この時刻を過ぎたとたんに、シャトルバス乗り場は長蛇の列となる。 9時過ぎれば、乗車までに二時間待ちくらいを覚悟したほうがよい。 これでは何のために越後湯沢で宿泊しているのか訳が分からない。 そこで起床したらさっさとバスに乗って、会場が開くのを待ち、開場と同時に山の斜面などできるだけ日光を防げる位置を確保する。 このくらいの努力をしても罰は当たるまい。 サマーソニック 例年、フジロックの2週間後くらいに東京と大阪で同時に開催される大都市圏での最大のフェス。 東京の会場は幕張一帯であるため、東京近郊の在住であれば泊まり込まなくても通うことができる。 サマーソニックの場合、通常の一日券17,500円の倍近い価格である31,000円のプラチナチケットを購入すると様々な特典がついており、そのうちの一つが専用の観覧エリアである。 特に人気が高いミュージシャンのステージでは入場制限がかかるケースがあり、そういう場合にはプラチナが威力を発揮する。 例えば2017年度は、中田ヤスタカときゃりーぱみゅぱみゅで観客が溢れてしまい、途中から制限がかかって入場不可となった。 しかしプラチナには大きな落とし穴がある。 プラチナ専用で用意されているエリアは、ステージの両脇だけであり、正面から観ることができないのだ。 これは幕張メッセの会場でも、マリンスタジアムのアリーナでも同じ。 実際2015年にロバート・プラントが来た際、プラチナを購入して臨んだが、余りにも位置がしょぼいため、結局は通常のエリアへ入って観ることになった。 前述した2017年の中田ヤスタカのステージでも、その直前のバンドから潜り込んでおけば、この写真のように楽勝でかぶりつきにて観ることができている。 ほんの少しの努力をしてみるだけで、通常チケットでプラチナ専用エリアよりも全然悪くない位置で参戦できるのだから、はっきり言ってサマソニのプラチナはお勧めできない。 その費用の余裕があれば、近郊の駅周辺にホテルを取ったほうがましである。 Loud Park 毎年10月に大宮のさいたまスーパーアリーナで2日間に渡って開催される、文字通り爆音系のフェス。 古典的なハードロックからスラッシュメタルに至るまで幅広いサブ・ジャンルのバンドの演奏を一挙に観ることができる。 ステージは左右に Ultimate Stage と Big Rock Stage の二つが設けられ、間髪を空けず相互にライブが繰り広げられるのが特徴。 また客席はオールスタンディングのアリーナと、自由席と指定席から成るスタンドに分かれる。 スラッシュ系やデスメタル系ではアリーナで必ずサークルピットやダイブが発生するので、中高年には危険。 したがってスタンドの自由席でゆっくり座って観覧することを勧めたい。 スタンド自由席はステージ前方にも設けられているため、指定席よりもむしろ良席と言える。 しかしタイムテーブルによっては、Ultimate Stage と Big Rock Stage を移動する必要がある。 このため、いっそのこと、どちらかにどっしり固定してしまうのも良いだろう。 なおこの方法では2017年の初日の場合、アリス・クーパーとスレイヤーを流れで押さえることができたが、二日目はジーン・シモンズとマイケル・シェンカーのどちらかを選択する必要があった。
まあ贅沢は言うまい。 Photo by Artem Bryzgalov on Unsplash 未だに年間20回以上はライブを観に行っているので、良い席を確保する努力が生活の一部になってしまっている。 今から30年以上前、海外ロック・アーティスト招聘のほとんどはウドーが仕切っていたが、まだネットも携帯もなかったので、良席のチケットを取るのは力業だった。 新聞の朝刊でライブの告知広告をチェックするや否や青山のウドー事務所へ駆けつけて整理券を確保する。 そして後日、乃木坂の別の事務所で、整理券の順にチケットが発行される仕組みになっていた。 これがエスカレートして、予め朝刊のゲラ段階の情報を入手したうえで始発に乗ってウドーへ向かうようになり、これで常に前から三列目くらいのチケットをゲットしていた。 こうなると、もはやライブを観に行くことより、良席を取ることが目的化してしまった。 まったくアホなことである。 その後チケットの予約がネットに移行してからは、こうした馬鹿げた行為はできなくなってしまったが、その代わりに先行予約のための会員制度を活用することになった。 こうした会員制度は殆どが有償なので、果たして会費を払うだけの価値があるのか、実体験に基づいて検証してみたい。 ウドー 海外アーティスト招聘の草分けであるウドーは先行予約できる有償の会員制度として「ウドープレミアム・メンバーズ」を用意している。 年会費は4,800円となっており、決して安くはない。 しかし一般販売よりも座席の位置を優遇してくれるので、年に数回チケットを購入するのであれば、十分元は取れるのではないかと思う。 昔のように整理券のために始発で青山まで飛んでいくことを考えれば、これくらいの金額は仕方ないのだろう。 さて席の位置の件について今年の例で言えば、Anderson, Rabin & Wakemanはオーチャード・ホールで前から四列目、Mr. Bigは武道館のアリーナど真ん中であった。 なかなか最前列という訳にはいかないが、このくらいの位置感で見られるのなら上々である。 クリエイティブマン Summer SonicやLoud Parkのような大規模なフェスに加え、マイケル・モンローやポール・ウェラーなど渋いところまで幅広く招聘しているクリエイティブマンの先行予約制度は「3A Members」と名付けられており、こちらも年会費5,000円となかなかの金額である。 3Aでは、ウドー同様にチケットの先行予約ができるほか、フェスのグッズが貰えたり、無償でライブのモニター招待があるなど、お徳感満載だ。 モニター招待は月に数回案内があるので、知らないバンドを観に行くためには絶好のチャンスである。 私自身、守備範囲外のソウル系アーティストやサマソニで来日した新人バンドなどに招待してもらった。 ちなみにモニターに応募して外れたことはまだないので、これだけで十分に年会費の元を取っている。 Blue Note Tokyo 基本的にジャズの店であるが、最近はなぜかレジデンツやジョン・ケイルなど捻くったところを呼んでくれるので、時々寄らせていただいている。 先行予約は「JAM SESSION」という制度を設けており、入会金1,000円、年会費3,500円となっている。 「JAM SESSION」で何回か予約をかけたが、すべてアリーナの四列目内であった。 ジョン・ケイルのライブで演奏前にステージを撮影したのがこちら。 ドラムの生音がそのまま聞こえるような席である。 キャンディ・ダルファーやブレッカー・ブラザースなど人気の高いミュージシャンでも、ほぼ同じような良席を確保することができた。 ビルボードライブ東京 ビルボードの先行予約制度は「Club BBL」となっており、初期手数料1,080円と年会費3,240円が必要になる。 ビルボードの場合、会員専用の席が用意されており、図のピンクのエリアで観ることができる。 最前列から二列は自由席になっているが、会員でも最前列で観るためには、敢えて自由席で予約して当日の開場時間に入ればよい。
このようにすべてをネットだけで完結するのではなく、若干でも努力を擁する要素を残しているところは好感が持てる。 なお、岸谷香クラスの人気アーティストになると会員予約だけで埋まってしまい、一般販売ではアウトになってしまうケースがあるので、ここも確実に席を押さえたければ会員になっておくのがよかろう。 なお、ぴあやe+も会員にはなっているが、実際のところ殆ど使ったことがない。
Art work from "The Satanic Majesties Request"
5月に発売となったビートルズのサージェント・ペパーズ 50周年エディションに続き、ローリング・ストーンズのサタニック・マジェスティーズも50周年となり、記念盤が発売になった。
ジャケットは四つ折りになっており、CDはステレオ・ミックスとモノラルの二枚。
更にライナーノートと併せ、日本盤のシングル「ランターン」と「シーズ・ア・レインボー」のジャケットが同梱されている。
CDもシングル・ジャケットに合わせた梱包で、芸が細かい。
肝心の音のほうについては、旧盤と比べ音圧が全体に大きくなっており、また様々な細かい楽器がくっきり浮き上がる仕上げになっている。
しかし、音の定位には変化がないように聴こえ、ドラムも一塊になっているので、サージェント・ペパーズのように各楽器ごとに分離できるようなマスターテープは無かったということなのだろう。 ところで、予約注文をアマゾンとユニヴァーサルの両方に入れてしまっており、同時に到着した。間抜けな話である。 |