久保田直己 不撤不散
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1975年 復活したレッド・ツェッペリンのブート音源

23/7/2021

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Photo by Michael Kucharski on Unsplash
1973年7月29日にニューヨークのマディソン・スクェア・ガーデンで全米ツアーを終了したレッド・ツェッペリンは、映画「永遠の詩」の作業の後、"Physical Graffiti" のレコーディングを開始した。
一時、ジョン・ポール・ジョーンズが脱退をほのめかすなどの揉め事があったものの、レコーディングは翌年1974年まで続き、また1974年はツアーのない初めての年となった。
1974年にはアトランティック・レーベルとの契約が切れたため、独自の「スワン・ソング」レーベルを立ち上げるなど、ツアーに出ないものの、充実した音楽活動が行われていた。

1975年に入ると、オランダとベルギーでの2回のライブの後、大規模な全米ツアーを開始した。
5月にロンドンへ戻ったレッド・ツェッペリンは、アールズ・コートで5日に渡るライブを繰り広げ、その音源は2009年に正式なDVDでリリースされている。
しかし、秋、ギリシャのロードス島でロバートが交通事故を起こして両脚を折る事態となり、この年後半のワールド・ツアーは中止を余儀なくされた。

1975年のブート音源の特徴は、いわゆる「サウンドボード」ものが多いところにあり、その結果、非常に高品質な音を聞くことができる。
また When the Levee Breaks が時たま演奏されたり、"Physical Graffiti" から選曲されているのも興味深い。

なお、以下のライブ会場やセットリストなどの情報は、引き続き ledzeppelin.com を参照させていただいている。
併せて1969年から1972年まで、および1979年の音源は、下記を参照いただきたい。

  • 1969年のレッド・ツェッペリン
  • ブートで辿る1970年のレッド・ツェッペリン
  • 1971年 レッド・ツェッペリン初来日の全音源
  • 1972年 レッド・ツェッペリン最後の来日6日間の音源
  • 1973年 レッド・ツェッペリン絶頂期のライブ音源
  • 1979年 ネブワースでのレッド・ツェッペリン

1975年1月11日、レッド・ツェッペリンは1年半ぶりのツアーをオランダ、ロッテルダムから開始した。
残念ながらこの日の音源は見当たらないが、翌12日のブリュッセルでのライブが記録されている。
この日のセットリストは、Rock and Roll、Sick Again、 Over the Hills and Far Awayで始まっており、この構成は1975年のツアーで殆ど変わっていない。
1月18日、ミネソタ州ブルーミントンから全米ツアーが開始される。
1月20日から22日まで、3夜連続のシカゴでのライブ。
​​Kashmir, The Wanton Song, In My Time of Dying が登場。
24日にも In My Time of Dying が披露されている。
1月25日、インディアナポリス。
1月29日、ノース・カロライナ。
1月31日、デトロイト。
2月3日、一年半ぶりのマディソン・スクエア・ガーデン。
演奏の一部が8mmで動画として記録されている。
2月6日はカナダのモントリオール。
ここでの締めは、 Black Dog と Heartbreaker。
2月7日は再びマディソン・スクエア・ガーデン。
2月8日のフィラデルフィアも、8mmで記録されていた。
2月10日、ランドオーバーのキャピタル・センター。
2月12日、三回目のマディソン・スクエア・ガーデン。
2月13日と14日は、連夜でニューヨーク州のユニオンデール。
13日は、アンコールでロン・ウッドが登場する。
2月16日、セント・ルイス。
2月26日、再びカナダのモントリオール。
この直前の2月24日に "Physical Graffiti" がリリースされた。
2月28日からはアメリカの南部から西部となる。
ルイジアナ州のバトン・ルージュ。
3月3日、テキサス州のフォトワース。
3月4日と5日は、隣のダラス。
3月10日からアメリカとカナダの西海岸でのツアーが始まる。
3月11日、カリフォルニア州ロング・ビーチ。
3月14日、カリフォルニア州サンディエゴ。
3月17日、ワシントン州シアトル。
Whole Lotta Love のメドレーの中で The Crunge が演奏されている。
3月19日と20日は、カナダのヴァンクーヴァー。
3月21日、再びシアトル。
こちらも8mmの記録が残っている。
3月24、25、27日はロサンゼルスのフォーラムで全米ツアーの締めとなる。
全米ツアーを終えたレッド・ツェッペリンは5月17日から25日まで、ロンドンのアールズ・コートで連夜のライブを繰り広げた。
この後、ツアーは1977年4月まで、およそ二年にわたって中断することになる。
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