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これまで1969年から1973年までのレッド・ツェッペリンのライブ音源を整理してきたが、ネブワースに出演した季節になったので、今回は1979年の音源について整理してみたい。
1973年のマディソン・スクェア・ガーデンでのライブを最後にツアーを停止したレッド・ツェッペリンは、1975年になって漸くライブ活動を再開した。 しかしロバート・プラントがギリシャで自動車事故を起こして両足骨折の重傷を負ったため、ツアーは全面キャンセルとなってしまう。 さらに不幸なことに1977年の全米ツアー中、ロバートの長男が感染症で亡くなってしまい、その後ツアーは無期限延期となった。 ネブワース出演は2年ぶりのライブであり、また母国イギリスでのライブとしては実に4年ぶりのものであった。 なお今回も詳細な情報は、ledzeppelin.com を参照させていただいている。 また1969年から1973年までの音源は、下記を参照していただきたい。
1979年2月にアルバム "In Through the Out Door" のミキシング作業を完了させたレッド・ツェッペリンは、8月のネブワース・フェスティバルで久しぶりのライブを行うことになった。
この年のネブワースにはトッド・ラングレンやニュー・バーバリアンズなどが出演しているが、事実上レッド・ツェッペリンの復活の舞台と見てよいだろう。 ネブワースのおよそ二週間前の7月23日と24日、ウォーミング・アップを兼ねて、デンマークのコペンハーゲンでライブが行われた。 いずれもオーディエンス録音のブート音源が残っているが、演奏はむしろネブワースよりもクオリティが高いと思われる。 なおネブワースのアンコールで加えられた "Whole Lotta Love" と "Heartbreaker" は、ここでは省略されている。
ネブワース・フェスティバルでのレッド・ツェッペリンの出演は、8月4日と11日の2回にわたって行われた。
両日共にプロショットの動画が撮影されているため、おそらく公式に編集して世に出す予定だったのだろう。 実際、レッド・ツェッペリンの公式YouTubeチャネルでは "Kashmir" と "Rock And Roll" の映像が公開されているが、残念ながらライブの全貌は流出物のブートに頼らざるを得ない。 初日の8月4日の演奏は後年言われるように、相当に悲惨なものであった。 一曲目の "The Song Remains The Same" ではジミー・ペイジがギターを弾き切らずに適当にごまかしているのが丸わかりで、さらにロバートも声が出ていない。
二回目となる8月11日は、初日と比べて相当改善されている。
ライブでの演奏の出来に大きな波があるのが、レッド・ツェッペリンの音源漁りの醍醐味でもあると言っておきたい。
80年代に出回ったネブワースのブートを購入して、緊張感のない演奏にがっかりした記憶がある。
現物を手放してから既に30年近く経っているため、今となっては確かめるすべがないが、おそらく8月4日の分だったのではなかろうか。
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