久保田直己 不撤不散
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「桜を見る会」の私物化

9/11/2019

22 コメント

 
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Photo by Anthony DELANOIX on Unsplash

毎年4月に新宿御苑で開催される「桜を見る会」の、首相・安倍晋三による私物化が指摘されて久しい。
この問題について2019年11月8日、参院予算委員会で日本共産党の田村智子議員が安倍を徹底的に追及した。
安倍は例によってまともに答えることもできず、答弁を押し付けられた官房審議官・大塚幸寛ともども、壊れたテープレコーダーのように無意味な言葉を発するだけであった、
その全ては下記の動画により一目瞭然であるが、ここでは動画からテキストを書き起こすとともに、田村氏が安倍に突き付けたブログなどのエビデンスも紹介してみたい。

​
​田村議員
共産党の田村智子です。
安倍内閣のモラルハザードが問われていますが、私は総理自身の問題を質問いたします。
毎年4月総理大臣主催の「桜を見る会」が新宿御苑で行われていますが、安倍総理の下で参加者数、支出額が年々増えています。
これ2013年以前は資料がないということですので、2014年を見ると参加者1万3,700人、支出額3,005万円、予算の1.7倍です。
ここから伸び続けて、今年は参加者18,200人、支出額5,520万円、予算の3倍を超えました。
驚くのは来年度の要求額ですね。
先の国会で予算とかけ離れていると批判されたからなのか、今年度の支出額を超えて、5,730万円を要求 しているわけなんです。
総理、なぜこんなに参加者と支出額を増やしてきたんですか。
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出典:https://twitter.com/jcp_kokkaiinfo/status/1192741200068923393/photo/1

​大塚審議官
あのお答えいたします。
まず要求額でございますが、あのこの「桜を見る会」の概算要求に当たりましては例えばテロ対策の強化や混雑緩和のための措置などの近年に講じた改善点を反映させるなどいたしまして、まあ実態に合わせた積算をさせていただきました。
その結果として、ただいまご紹介ございました来年度要求は5728万8千円を要求をさせていただいているところでございます。
それからあの招待者とが増えている理由でございますが、こちらにつきましては「桜を見る会」には、例えば外交団、国会議員、都道府県知事、議長をはじめ、各界において功績功労のあった方々を、各省庁間の意見等を踏まえ幅広く招待をしております。
そしてその上で内閣官房に、内閣府において、最終的に取りまとめればというところでございますが、そうした結果といたしまして、こうした招待者、参加者が増えているということでございます。
田村議員
まあ総理主催ですからね、総理に答えていただきたいんですね。
あの次の資料でね、じゃあ今テロ対策等と言いましたけど支出内訳を見てくださいよ。
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出典:https://twitter.com/jcp_kokkaiinfo/status/1192741200068923393/photo/2
一番経費がかかっているのは飲食物提供ですね。
で、これ案内状も実は2.5倍に増えてるんですよ。
これ、案内状というのは、封筒の裏面は総理のお名前です。
表面に招待者の名前を記して必ず一人一人に送付をいたします。
招待者が本当に増えたってことがわかるわけですよ。
招待者増えれば参加者も増える、混雑緩和のために会場設営費もどんどん増えるということですね。
​で、もう一つ見たいんです
「桜を見る会」の開催要領。
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出典:https://twitter.com/jcp_kokkaiinfo/status/1192741790782083074/photo/1
これ、あの毎年閣議に配布がされているということなんですけれども、この中の招待範囲、いま色々言いました。
で、確かに皇族とか各国大使、また議会関係や地方議会関係、行政関係、このあたりはですね、年々増えるとか、あり得ないんですよ。
内閣府に訊きましたら、推定だがまあ2,000人くらいでほぼ固定的だって言うんですね。
そうすると一番下ですね、その他各界の代表者等、これが増えたってことだと思うんですが。
​じゃあこれ内閣府でいいですよ。
その「等」を含めて、これはどういう方々で一体どうやって招待する人を決めるんですか?
大塚審議官
お答えをいたします。
あの今のその開催を言えます、その他各界の代表者「等」のでございますが、これは正しく各界においてその功績などとかが幅広く招待できるよう「等」をつけているというものでございまして、何か特定の分野ですとかカテゴリーをあの想定しているものではございません。
あの、正しくこういったことを踏まえまして各省庁から幅広くご推薦をいただき、最終的に私ども内閣府、内閣官房において取りまとめているところでございます。
田村議員
各省庁から推薦をいただいて功労功績が認められる方ってことなんですね、「等」を含めて。
で、あの開催要領にはね、その計約1万人なんですよ、招待範囲。
当然各府省はこれを念頭に入れて功労功績のある方を推薦しているはずで、事実安倍総理より前はだいたい1万人前後なんですよ。
なぜ1.8万人にもなるのかってことです。
「桜を見る会」に参加した皆さんはインターネットでその模様をたくさん発信していただいているので見てみました。
稲田朋美 日々の活動報告 平成26年4月12日。

" 「桜を見る会」、地元福井の後援会の皆様も多数お越し下さり、たいへん思い出深い会となりました。"

これ、当時規制改革担当大臣。
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出典:​https://www.inada-tomomi.com/blog/297
世耕弘成後援会ニュース、2016年新年号。
「桜を見る会」にて地元女性支援グループの皆さんと、という写真が載っています。
当時、官房副長官。
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出典:​https://sekohiroshige.jp/supporter/kawara-ban/kawara-ban-016-2016.pdf
2016年に初入閣された松本潤衆院議員の国会奮戦記。
なかなか興味深いものがありました、2013年4月20日。
​
" 内閣総理大臣主催「桜を見る会」
役職ごとに案内状が割り当てられます。
​参加するにはこの案内状が無ければ入場できません。
今回は限られた少数の案内しか入手できず、残念ながら後援会の皆様にご案内することができず、やむなく我が陣営は不参加ということになってしまいました。"
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出典:https://jun.or.jp/diary/2013-04.htm
その後2015年4月18日。

​" 選挙のうぐいす嬢の皆様をはじめ後援会の皆様と参加致しました。"
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出典:​https://jun.or.jp/diary/2015-04.htm
もう一人ご紹介します。
萩生田光一の永田町見聞録、2014年4月18日。

 " 総理主催の「桜を見る会」が催され、今年は平素ご面倒をかけている常任幹事会の皆様をご夫婦でお招きしました。"

萩生田大臣、当時は自民党総裁特別補佐ですけれども、常任幹事会の皆様というのはどういう方でどの府省が推薦してくださったんですよね?
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出典:​http://blog.livedoor.jp/hagiuda1/archives/2014-04-18.html
萩生田
「桜を見る会」については各界において功績功労のある方々を各省庁からの意見等を踏まえ幅広く招待してものと承知しており、最終的な取りまとめは内閣官房及び内閣において行われていると承知しております。
実際に参加された方は手続きにのっとり招待された方であると承知をしております。
議場騒然、議事停まる。

​萩生田
自分の知り合いの方をのべつまくなし呼べるという仕組みになっておりません。
その方たちが例えば各種業界団体の東京都単位の役員になっている、そういう方について。
それは何年のでしょう?
常任幹事の中にそういう各種団体の長の方がいらっしゃって、その方達がお招きされたと承知しております。
まああの私が主催者じゃないのに何かお招きしたというのは、ちょっとあの僭越な言い回しだなと思います。
田村議員
常任幹事会って何ですか?
常任幹事会って何の団体の常任幹事なんですか?
萩生田
2014年の常任幹事会というのは後援会の中の常任幹事の方ということだと思います。
田村議員
後援会なんですよ。
ね、総理ね、つまり自民党の閣僚や議員の皆さんは後援会支援者の招待枠を自民党の中で割り振ってるって事じゃないですか。
これ総理でなければ答えられない。
総理、お答えください。
総理でなければ答えられない。
総理でなければ答えられないでしょう。
安倍
いやあの今説明しますから。
「桜を見る会」についてはですね、各界において功績功労のあった方々をですね、各省庁からの意見等を踏まえ、幅広く招待をしております。
招待者については内閣官房および内閣府において、まあ最終的に取りまとめをしているものと承知をしております。
私は主催者としての挨拶や招待者の接遇は行うのでありますが、招待者のとりまとめ等には関与していないわけであります。
その上で個々の招待者については招待されたかどうかを含めて個人に関する情報であるため従来から回答を差し控えさせているものと承知しています。
その詳細についてはですね、詳細については、政府参考人に答弁させます。
田村議員
いやちょっと安倍総理の事でお訊きしますよ。
友田保・下関市選出の山口県議会議員のブログ2014年5月1日号。

" 4月12日に安倍首相が主催する「桜を見る会」に行って参りました。今回は私の後援会女性部の7名の会員の方と同行しました。
早朝7時30分にホテルを出発し貸切りバスで新宿御苑に向かい、到着するとすぐに安倍首相夫妻との写真撮影会が満開の八重桜の下で行われました。
安倍首相には長く政権を続けてもらい、今後もずっと「桜を見る会」に下関の皆さんを招いていただきたい。"

とあるのですね。
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出典:​tomoda-t.com/2009hp-tsusin-201403-201712.html
ホテルから貸し切りバスで移動すると。
総理ね、そういうご自身も地元後援会の皆さんも多数招待されてるんじゃないですか?
安倍
あの今申し上げましたように「桜を見る会」についてはですね、これは昭和27年以来、内閣総理大臣が各界において功績功労のあった方々をお招きをし、日ごろの労苦慰労をするためなどのため開催しているものと承知をしておりますが、萩生田大臣からも答弁させていただいた通りですねえ、様々な例えば地元において自治会等等等ですね、あるいはPTA、PTA等で役員をされている方々もおられるわけでございますから、当然そういう方々とですね、これはあの後援会入っている方々がこれは重複することも当然あるわけでございました。
そういう中で招待されているものと承知をしております。
田村議員
これねえ、じゃあちょっと調べてくださいよ、例えば友田県議。
後援会の女性部、どういう功労功績が認められたのかと。
で、どの府省が、府省ってのは内閣府とその他いろいろな省ってことですよね。
どの府省の推薦で招待されたのか、ちゃんと調べてくださいよ、総理。
大塚審議官
あの、具体的なその招待者のその推薦、例えば推薦名簿ですが推薦に係る書類は、これはあの毎回のその「桜の会」の資料を以って使用目的を終えるということをございますし、それから個人情報を含んだ膨大な量の文書を適切に管理すると必要が生じることもございました。
これは従前からその一連の書類につきましては保存期間1年未満の文書として、終了後遅滞なく廃棄する取り扱っているところでございます。
田村議員
いやあの、本当にね、検証ができない状態なんですよね。
私もね、友田県議とか下関の後援会ですが、なんで招待されるんだろうかと。
だって内閣府が発送しているので。
でわが党の新聞、赤旗が現地取材をしました。
下関市の後援会員の男性は今年の「桜を見る会」についてこうお話ししてるんです

" 2月ごろ下関市の安倍事務所から「桜を見る会」に行きませんかと案内がきた。
名前や住所などの必要事項を紙に書いて安倍事務所に送り返すと、内閣府から「桜を見る会」の招待状が届いた。
安倍政権になってから毎年参加している。
​下関からは毎年数百人が上京する。"

案内状というのは、発送は内閣府が一括して行い、必ず招待者一人ひとりに当てて送付をする。
これ以外の発送ルートはありません。
総理、安倍事務所が取りまとめをしなければ、下関市の後援会員の名前や住所がどうしてわかるんでしょうか。
これ、もしね、内閣府が独自に知っていたってことになるとさらに大問題だと思うんですけれども、総理いかがですか。
大塚審議官
あのお尋ねの招待状につきましては、あの正しく各府省と通じてもともとご推薦いただいておりますしその各府省等通じて発送いただくなど、まあ最も効率的と考える方法で招待者の手元に届くように毎回しているところでございます。
田村議員
あのね、そんなことを訊いているんじゃないんですよ。
その下関市の後援会の人たちの名前を、それじゃあもう内閣府がお答えいただくっていうならね、どうやって確認したんですか?
どうしてわかったんですか?
各府省のとりまとめなんでしょう?
どの府省が、下関のね、あの安倍さん関係の後援会の人の名前と住所を抑える事が出来るって事なんですか?
大塚審議官
あのその具体的な各推薦者の最初の取りまとめの検討過程に係る情報につきましては、あのこれを明らかにすることは内閣官房内閣府を受けます円滑な取りまとめに支障を及ぼす恐れがあると考えてございまして、あのただいまのお尋ねにつきましてはお答えを差し控えさせていただきたいと考えております。
田村議員
これで私たちはね、総理、お答えくださいよ。
安倍事務所に申し込んだら内閣府から招待状が来たという証言を複数の方から得ているんですよ。
得ているんですよ。
それ以外に発送する術はないんですよ。
で、そうじゃないって言うんだったら、こう、ちゃんと安倍事務所も一緒に確認してくださいよ、地元事務所に。
安倍
あの、これは先ほどあの赤旗の取材に私の後援者があの応えたいということは、私も寡聞にして存じ上げないのですが、あのそこでですね、今も既に申し上げておりますように、個別の方については招待されたかを含め個人に関する情報であるため、回答を差し控えさせているというのは、従来からの政府の立場でございます。
田村議員
これね、開催要領の逸脱が疑われてるんですよ。
各界を代表する功労功績のあった方を府省が取りまとめてね、招待するんですよ。
これ以外ないんですよ。
じゃあ萩生田さんの後援会の常任幹事、萩生田さん、これ何の功労功績があったと思われます?
ここで大塚が現れ、田村氏が「ちょっと何であなたが答えるの」と猛抗議。

​大塚審議官
あの、先ほど総理からもご説明したしましたが、その個々の方についてその功績功労は何か、その以前にその招待されたかどうかということは、これはあの個人に関する情報でございまして、あのお答えを従来から差し控えさせていただきことでございます。
田村議員
これね、いま後ろからもありましたが、税金を使った公的行事なんですよ。
誰でも参加できるわけじゃないんですよ。
だから招待範囲も人数も開催要領を閣議に配って、各府省からの推薦で功労功績が認められる方を招待するんですよ。
そしたらね、当然それぞれの方にどのような功労功績があるのか説明できなきゃおかしいですよ。
それが「桜を見る会」なんじゃないんですか、総理。
総理、お答えくださいよ、そういうものでしょ、公的行事で。
また出張る大塚を田村氏が「あなたもういい、もういい、手を上げないで」と叱りつける。

安倍
あの先ほど来、答弁をさせていただいておりますようにですねえ、「桜を見る会」については昭和27年以来、内閣総理大臣が各界において功績功労があった方々をお招きをし、日ごろの労苦をですね、日頃の労苦を慰労するため開催をしているものでございます。
で先ほど来申し上げておりますようにですね、個々の方々につきましてはですね、個人情報であるため回答を控えさせていただいているということでございます。
議場騒然、議事停まる。

田村議員
そしたらね、委員長ね、私の質問にも全然お答えいただいてませんので。
で、先ほどの萩生田幹事長の常任幹事会、後援会、常任幹事会。
どの府省からなのか。
で、下関の安倍事務所、ね、これね、安倍事務所にどっかの府省が連絡とったのか、こういうことをぜひね、これをお調べいただいて、ちゃんと委員会に御報告いただきたいというふうに思うんですね。
はい、お願いします。
予算委員長
じゃあ後刻理事会で協議をさせていただきます。
田村議員
もうちょっとブログ見てみたいんですよ。
藤井律子・山口県周南市長のブログ、2018年5月4日。
これ当時、山口の県議なんですけどね。

​" 「桜を見る会に行ってきました」
片山さつき先生とも久しぶりの再会を果たしました。
今日は山口県からたくさんの人が来てくださっているわね~。
10メートル歩いたら山口県の人に出会うわよ!といつものように元気よくお声をかけていただきました。"
(なお、藤井律子は予算委員会直後にブログの関連記事をすべて削除して隠滅を謀っている。)

藤井律子山口県周南市長が、本日の参院予算委で安倍首相主催の桜を見る会に関する田村智子議員の質疑に自身のブログが使われたことを受けてか、関連するブログ記事をことごとく削除。というわけで、消すと増える法則が発動しますw pic.twitter.com/1fxugE1hNE

— GEISTE (@J_geiste) November 8, 2019
まあこういうのはねぇ、もういっぱいあるんです、インターネットで検索すると。
結局ね、私はね、税金を使った公的行事っていう自覚もなく、安倍総理が地元からの招待者をどんどん増やしたんじゃないかと。
さらにはね、地元後援会の恒例行事にしてきたんじゃないかっていうことも指摘したいんです。
先ほどその他に友田県議のブログです。
「桜を見る会」の記述は前日の行動から始まります。

" 前日の早朝に飛行機で上京。
夜にはANAインターコンチネンタルホテルの大広間において下関市、長門市そして山口県内外からの招待客約400人による安倍首相夫婦を囲んだ盛大なパーティー。
次の日早朝7時30分にホテルを出発し貸し切りバスで新宿御苑に"

と続いていくんですね。
もう一つ、吉田真次・下関市議会議員、今年の「桜を見る会」についてブログで発信しています。
やはり

" 前日12日に飛行機で東京へ。
夜は「桜を見る会」の前夜祭。
​安倍総理夫妻と写真を撮っていただきました。"
​
で、前夜祭の宴会会場の写真。
続けて翌日の新宿御苑の写真なんですね。
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出典:​https://ameblo.jp/s-yoshida706/entry-12454495443.html
総理ね、これで総理しか答えられないんです。
「桜を見る会」は安倍晋三後援会「桜を見る会」前夜祭とセットで、総理が後援会や支援者、山口県の関係者のご苦労を慰労し親睦を深める、そういう行事になっているんじゃないですか?
安倍
あの「桜を見る会」につきましては、既に政府委員から答弁をしている通りでございまして、個々の個人名等等についてはお答えは差し控えさせていただきたいということでございます。
田村議員
前夜祭と一体でしょ。
で、もう少し示しますよ、首相動静。
この3年間「桜を見る会」の前日、ホテルニューオータニの宴会場で安倍晋三後援会「桜を見る会」前夜祭に出席と、3年間ずっとあるんですよ、総理。
それ以前もホテルや名称は異なりますが、必ず前日夜は後援会の方々と懇親会・宴会にご夫婦でご出席されてるんですよ、総理は。
よくご存知でしょう、ご自身が。
今年の前夜祭の参加者は約850人、翌朝貸切バス17台で新宿御苑に移動。
これはね、防府市ライオンズクラブの会報に寄せられた寄稿、寄せられた文章からわかりました。
私達の取材でも複数の参加者からですね、貸切バス17台だと自分は何段何番目に乗るんだということがね、全部確認できたわけですよ。
まさに安倍総理の後援会の一大行事になってるんじゃないかと。
違いますか、セットでしょ、総理も。
総理にとっても、「桜を見る会」前夜祭と翌日の「桜を見る会」がセットになって、山口県の皆さんと親しく懇親をする。
そういう場になってるんじゃないですか。

​(指摘された防府ライオンズクラブの会報には「まずこの会は望んでも出席できないと言う事です。安倍総理の後援会、事務所、そのような経緯を通してでないと出席は出来ないそうで、今回お誘いがあったのでチャンスとばかりに出席を決めました。」との記載がある。)
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出典: http://hofu-lions-club.com/PDF/kaihou70.pdf

​安倍
あのその懇親会にですね、私が出席をして写真等を撮っているのは事実でございます。
もちろんそれは各個人がですね、それぞれの費用によってこの上京し、そしてこのそのホテルとの関係においてもそれはホテルに直接払い込みをしているというふうに承知をしているところでございます。
なお招待客については先ほど来から答弁をしているとおりでございます。
田村議員
セットなんですよ。
じゃあね、「桜を見る会」当日の首相動静、これも指摘します。
今年は午前7時48分、 総理は夫妻で新宿御苑に到着。
そして7時49分、昭恵夫人とともに地元の後援会関係者らと写真撮影とあります。
さかのぼれば毎年午前8時前に地元後援会関係者らと写真撮影されてるんですね。
「桜を見る会」の開門及び受付時間は午前8時30分です
開門もしていないのに会場で地元後援会の皆さんと記念撮影を毎年されておられる。
まさに後援会活動そのものじゃないですか。
議場騒然、議事停まる。

大塚審議官
あの「桜を見る会」のあの開演時間につきましては、開催を(聞き取り不能)通り、午前8時半から午前10時30分の間の随時入園参観ということになっております。
これが「桜を見る会」でございます。
安倍
あの、これは招待者のですねえ、そのそれぞれの受付時間の方対応に関するこの情報につきましては、これはあのセキュリティに関することであるため回答を差し替えさせていただきたいと、このように思います。
田村議員
だから、なんで開門前に山口の後援会の皆さんと、あなた写真撮ってるんですかってことなんですよ。
答えてくださいよ。
安倍
あのこれについてはですね、どういう形で私が動くかということにもかかってまいりますので、そのセキュリティに関わることでございますので、回答を控えさせていただきたいと思います。
田村議員
しんぶん赤旗の取材でね、下関市の後援会の男性。
到着すると安倍事務所の秘書らがバスの座席を回って入場のための受付票を回収する。
その秘書が受付を済ませ、参加者用のリボンを配る。
まとめてのチェックインで手荷物検査はなかった。
何がテロ対策を強めたですか。

これ調べてください、調べてください。
議場騒然、議事停まる。

大塚審議官
お答えいたします。
あの受付に関するお尋ねだというふうに受け止めました
あの受付時の対応に関する情報はこれはまさしくセキュリティに関することであるため、あのお答えは差し控えさせていただきたいと考えております。
安倍
あの今、あの政府参考人からお答えをさせていただきましたように、受付の仕方等々を持ちしましてもですね、これはあのまさに、これは例えば、その後の私との関係においてもですね、これはセキュリティに関わることでございますから、これはお答えを差し控えさせていただきたいとこのように思います。
田村議員
開園前にね、手荷物検査もしないで大量に入ったらそれこそセキュリティ上の問題じゃないですか。
「桜を見る会」は参加するのは無料なんですよ。

会場内でも無料で食べ、酒その他のアルコール、オードブルやお菓子、お土産をふるまうんですよ。
これを政治家が自分のお金でやったら明らかに公職選挙法違反、そういうことをあなたは公的行事で税金を利用して行なっているんですよ。
これだけでも重大問題だと。
まさにモラルハザードは安倍総理が起こしている
とこのことを指摘して、質問を終わります。

 追記  (11:00 10/11/2019)

なお「桜を見る会」の会場である新宿御苑は環境省の管轄下で、飲酒は厳禁とされている。
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ヘイトの挙句の自爆訴訟

2/11/2019

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Photo by Helloquence on Unsplash

2019年3月、ツイッターで「ヘイトの先頭に立っていた」と指摘されていた「凪論」なる人物が名誉毀損の民事訴訟を起こしたが、東京高裁は2019年9月、その主張をすべて退ける判決を下した。
東京高裁の判決は「凪論」の目論見に反し、ヘイトスピーチ解消法(判決内では「差別的言動解消法」)に基づいて、原告である「凪論」のヘイトスピーチを指弾する画期的な内容となってしまった。
最高裁へ上告する2週間の期限が過ぎ判決が確定したため、このほど入手した判決文に沿って詳細に紹介していきたい。
なお個人情報に配慮し、「凪論」を含め関係者の本人特定につながる情報には可能な限りマスクをさせていただいている。

1. 訴状の概要

対象となったツイートの内容は次のようなものである。
あろうことかaaaのbbbの職員、「凪論」ことccc某がヘイトの先頭に立っていたことが発覚。きっちり社会的責任取ってください。ブログ削除して逃亡程度では落とし前つかんよ。
dddddddd

(注 原文にはそれぞれ、aaa: 地域名、bbb: 職場名、ccc: 「凪論」の実際の姓、dddddddd: ブログのリンク が記載されている。)
要は当ツイートでの「ヘイトの先頭に立っていた」との記述、およびブログのリンクを張り付けた行為が名誉毀損に当たるから損害賠償を払えという告訴である。
なお以下の判決文引用において判りやすくするために、原告である「凪論」を「N」、被告を「H」、上記ブログの持ち主を「B」として記載させていただくこととした。

2. 東京高裁の判断

東京高裁は、以下に引用するように、Nの主張を「すべて理由がないもの」として退けた。
違法性阻却ないし責任阻却事由が認められ、また評価を述べた部分も論評としての域を超えた人身攻撃であるとまでは認められず、違法な侮辱により名誉感情を侵害したとはいえないから、NのHに対する請求はすべて理由がないものと判断する。

3. 判断の理由

東京高裁は上記のような判断に至った理由を、ツイートの内容と趣旨、およびリンク先のブログの内容に大別して列挙している。
ツイートについてはNが「ヘイトの先頭に立っていた」ことを「事実を摘示したもの」と認めた。その根拠は、Bがブログで指摘していたN自身によるブログの内容そのものであった。まさに告訴したら返り討ちに会ったというしかない。
また何より重要なのは、Nのブログの内容について「本邦外出身者を不当に差別し、地域社会から排除することを扇動することにつながりかねない言動として、差別的言動解消法のヘイトスピーチに該当する可能性がある」として、ヘイトスピーチ解消法に基づく判断を下した箇所であろう。
以下、判決文から引用する。
「本件ツイートの趣旨・内容はいかなるものか」

本件ツイートの「ヘイトの先頭に立っていた」との記載は、閲覧者の普通の注意と読み方によれば、Nが率先してヘイトスピーチを行っていたとの事実を指摘していると読むことができる。

そして、そのことは、本件ツイートにリンクして一帯となるB投稿中の「一定の研修を経てもなお差別意識を持つ者」、「N氏がまさにそのような性向の人物である」、「ヘイト暴力の被害者を揶揄する姿勢」であり、N氏は、「ブログで民族差別暴言をも書いています」との記述によって、Nがヘイトスピーチを率先して行っている人物であるとの事実を摘示していることがより明確となる。

すなわち、「ヘイトの先頭に立っていた」という記述は、より具体的な裏付けとなる上記各事実の記載により、証拠等をもって決することができるものとして、事実を摘示したものということができる。
(なお、この点は、上記のとおり摘示する事実が、差別的言動解消法の差別的言動に該当する法的な意味を有する事実であるとしても、異ならない。)
「事実の真実性、又は真実と信じることについて相当の理由があるか」

本件ツイートが公開された前年の平成25年頃より、在特会等によるヘイトスピーチが社会問題となり、新聞等のメディアでも大きく取り上げられていたこと、Nが作成した「凪論」のブログには、「京都朝鮮第一初級学校街宣名誉毀損裁判傍観記」、「西村斉氏の父親=エロ仙人氏という誤りはなぜ発生したか ~在日特権を許さない市民の会と体質が変わらない京都朝鮮学校と原告弁護団~」、「李明博大統領がいわゆる従軍慰安婦問題の解決を要求 ~また始まった韓国の反日カードの時代~」等の記事があり、その中には「彼ら(京都朝鮮学校及びその弁護団のこと)は、在日特権を許さない市民の会などに対する怒りや憎悪の果てに自らもまた同じダークサイドに陥ったと言えよう」との記載があり、また、「日本を憎むことでしかアイデンティティを保つことができない韓国人の気質」との記載もあること、そのような「凪論」の筆者であるNが子どもの人権を護るべきbbbの職員であること、Nの勤務するaaa市bbbやaaa市長に対して、「凪論」の記載などを理由に市会議員であるBから抗議があったこと、以上の事実を認めることができる。
​
そして、上記の認定の「凪論」の記載のうち、ヘイトスピーチの被害者について、在特会などに対する怒りや憎悪の果てに自らもまたダークサイドに陥ったとの記載は、同被害者を揶揄し、貶めている記載であるということが可能であるし、また、「日本を憎むことでしかアイデンティティを保つことができない韓国人の気質」との記載は、本邦外出身者を不当に差別し、地域社会から排除することを扇動することにつながりかねない言動として、差別的言動解消法のヘイトスピーチに該当する可能性があるということができる。

4. ツイートに関する結論
​
前述したように、東京高裁はツイートの「ヘイトの先頭に立っていた」との記載について「真実性があるか、又は真実と信じるについて相当の理由がある」と断じた。
本件ツイートの「ヘイトの先頭に立っていた」との記載は、Nが率先してヘイトスピーチを行っていた事実を摘示するものであるが、上記「凪論」の記載が、ヘイトスピーチに該当する可能性があるということができるから、真実性があるか、又は真実と信じるについて相当の理由がある。

5. Bブログに関する結論

またBによるブログでのNに関する記述も悉く「真実性があるか又は真実と信じるについて相当の理由がある」とされている。
ヘイトスピーチの被害者に対し酷薄な感情しかもっていない事実およびその被害者をブログで貶めている事実を摘示しているが、上記「凪論」の記載が、同被害者を揶揄し、貶めている記載であるということが可能であるから、真実性があるか又は真実と信じるについて相当の理由がある。

Nが一定の研修を経ても差別意識を持ち差別人権侵害問題に対し酷薄な感情しか持てないという事実を摘示しているが、上記「凪論」の記載が、同被害者を揶揄し、貶めている記載であるということが可能であるから、真実性があるか又は真実と信じるについて相当の理由がある。

Nがヘイトスピーチを行う勢力により暴力に遭った被害者を揶揄している事実及びNがヘイトスピーチによる被害者に対して思いを馳せたり気の毒に思ったりすることのない人物であるということが可能であるから、真実性があるか又は真実と信じるについて相当の理由がある。
​
Nが、徳島県教組事務所襲撃事件の被害者を突き放す態度を示している事実、他人の恐怖や苦しみを感じ取れない人物であるという事実及び民族差別を行う人物であるという事実を摘示したものというべきであるが、上記「凪論」の記載が、ヘイトスピーチの被害者を揶揄する記載であるということが可能であり、また、ヘイトスピーチに該当する可能性がある記載もあることから、被害者を突き放すとか、他人の恐怖や苦しみを感じ取れないという記載については、真実性があるか又は真実と信じるについて相当の理由がある。

6. 総合的な結論

以上のように、「凪論」ことNにとって完膚なきまでの敗訴となった。
本件ツイート及びそれにリンクする本件B投稿中の本件各B記述の内容は、名誉侵害の不法行為の違法性ないし責任を欠くものというべきで、NのHに対する損害賠償請求は理由がない。

​なお、侮辱として名誉感情を害するとの主張もするが、上記の認定判断によれば、社会通念上許される限度を超える侮辱行為があったとも認めることもできず、名誉感情の侵害を理由とする不法行為の主張も理由がない。
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安倍応援団の自爆攻撃

22/10/2019

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国民民主党・参院議員の森ゆうこ氏による質問内容が事前に漏れ、質問が予定されていた予算委員会よりも前にネット・メディアで公開されたうえ批判を受けるという事態が発生した。
まず当件のおおよその流れを整理するため、10月19日の朝日新聞の紙面から引用させていただく。
国民民主党の森ゆうこ参院議員が政府側に事前通告していた質問内容が外部に流出していたとされる問題で、野党側の「質問通告漏洩問題調査チーム」が18日、内閣府からの聞き取り調査の結果を発表した。
内閣府の説明によると、15日の参院予算委員会での森氏の質問内容について、内閣府の事務局が11日夜、森氏が参考人招致を求めていた国家戦略特区ワーキンググループの原英史・座長代理に対し、原氏に関連しない質問も含めたすべての質問内容をメールで送付した。原氏はその後、知り合いの大学教授に質問内容を電話とメールで連絡したという。
大学教授にどの範囲の質問内容が示されたかは不明だが、この大学教授は14日に放送されたDHCテレビのネットニュースで森氏の「質問通告を見た」と発言し、森氏への批判を展開した。
記事内では実名を伏せられているが、この大学教授とは嘉悦大学の高橋洋一氏である。
右派論客、あるいは安倍晋三応援団として知られている人物だ。
当の高橋氏は10月18日にツイッターで次のように吠えている。

質問通告項目を守秘なんていう国会議員は、質問したことがないか、いじめのためにしか質問しないヤツだな。そんなの不要だよ

— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) October 18, 2019

​「いじめのための質問」なのかはさておき、実は高橋氏のこの主張はあながち間違っているわけでもない。
某国会議員のベテラン元秘書に確認したところ、実は質問通告に関しては明確な規定がないとのことである。規定がないから罰則もない。
特に野党側の質問には、所轄省庁から民間に問い合わせを求めるものも含まれるため、省庁から外部へ関係ない質問内容が送られてしまうことは従来もあったそうだ。
とても法治国家とはいいがたいが、与野党ともに紳士協定として運営してきた。
それを国会よりも前にネットで晒しものにするという形で踏みにじる人物が現れたのだから、たまったものではない。
この件を踏まえて自民党側でも民間側に守秘義務や罰則を課す動きがあるようだが、当然であろう。

ところで野党側の質問についてあれこれ言われているようだが、自民党が野党だった時の質問内容はどうだったのか。
これについては、立憲民主党の有田芳生・参院議員が、小泉進次郎氏の質問要旨を実例として公開している。

自民党が野党だったときの質問通告。小泉進次郎、菅原一秀、河井克行の各議員(それぞれ現大臣)は、こんな手法で政権を追及していたのか。驚くばかりだ。河井法務大臣への野党の質問が近いのだが……。 pic.twitter.com/RooA9WxiFv

— 有田芳生 (@aritayoshifu) October 17, 2019


1. 政権交代について

2. 政治不信について
​
3. その他
いやあ酷い。
これで政府や省庁側は、どうやって回答を準備しろというのか。

そして環境大臣に就任した当の本人はこのありさまである。
10月7日のサンスポから引用する。
事前に用意した答弁資料を読み上げる無難なデビューを選択したようだ。
官僚が用意した文面を読み上げるだけの答弁。
「無能」の誹りを受けても反論のしようがあるまい。

こうした事態を受けて、野党側の怒りも限界を超えてしまったようである。
10月17日のテレビ朝日は次のように伝えている。
野党の統一会派は、政府側に事前に通告した国会での質問内容が外部に漏れていた疑いがあるとして、今後は詳細な質問内容を通告しないと決めました。
当面、質問の詳細な内容は事前通告されないことになってしまった。
石炭火力発電をどのように減らしていくのかと国連で質問されて答えに窮するような環境大臣・小泉進次郎をはじめ、閣僚として居座る安倍内閣の無能な面々は、官僚による事前の準備無しで、これからどのように答弁するつもりなのだろうか。
高橋洋一氏が不用意にも与党側へ加えてしまった傷はあまりにも深い。
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次のノーベル賞候補は杉田水脈センセーかもしれない

13/10/2019

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2019年のノーベル化学賞を吉野彰氏が受賞した。
吉野氏らによるリチウムイオン電池の開発がスマホの普及に大きく貢献したことは、私ごときが言うまでもない。

しかし、リチウムイオン電池も軽く吹っ飛ぶ驚くべき技術を体験した方がいる。
自由民主党所属の衆議院議員である杉田水脈氏である。
なんと電源を切ってあるスマホからデータを丸ごと抜くことができるのだそうだ。
とりあえずご本人の弁を記録した動画をご覧いただきたい。

してますよ〜。笑 pic.twitter.com/wP8yEQ7Sif

— ノンタン (@wLQlYunUFn7rWcZ) October 12, 2019

​以下、動画から肝心のポイントを抜粋しておく。
でももう仕方がないじゃないですか。
で、家においておきました、もう。
で、その他の先生たちも空港で、空港まで来ている秘書さんに預けて、それでもう皆、中国に行ったんですね。
と言うのも、やっぱり今ねえ、スマホを電源を切って鞄の中に入れておいても、空港なんかをこう通過したりとかするときに、全部データを抜かれるんだと。
非常に恐ろしいということなんで、スマホも持っていかないでください、携帯も持っていかないでください、とこういうふうなことだったんですね。
一言で「スマホのデータ」と言っても当然ながらサイズは様々であるが、とりあえず私自身のiPhoneの環境で杉田氏のご高説を検証してみたい。
機種は iPhone X で、ストレージの容量は256GBである。
このうちOSも含めて、現在はおよそ60GBの領域を使用している。
ビットに換算すると480Gbitになる。

キャリアはソフトバンクでLTE回線なので、理論上の最大速度は150Mbpsとなっている。
しかし「データを抜かれる」速度を計算するためには、実際のアップロードの速度が必要だ。
10月13日15時時点での、私のiPhoneからのアップロード実測値は24.2Mbpsであった。
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この環境でiPhoneに入っているデータをすべて抜くためには、5時間30分の時間を要する。
空港でチェックインして搭乗するまでの時間では収まらないだろう。

なお現在導入が進められている5Gでは、速度が桁違いに速くなる。
2019年4月に、Verizonの広報担当であるDavid Weissmann氏が計測したところ、ダウンロードで762Mbpsもの速度が出たとのことだ。 

Thrilled to be in Minneapolis as @verizon 5G UWB makes history!

Speed test here in front of US Bank Stadium

Impressive! pic.twitter.com/jvW4YlYPMA

— David Weissmann (@djweissmann) April 3, 2019

​残念ながらアップロードのデータは公開されていないが、ダウンロードとほぼ同じ速度が出ると仮定して計算してみたい。
その結果、10分強の時間で私のiPhoneのデータを転送可能であることが判った。
それにしても10分以上も送信しっぱなしであればスマホ本体がかなり発熱するので、注意深い人であれば、スマホが何か不審な挙動を執っていることに気づくだろう。

さらにキャリアの回線以外でデータを抜く手段としては、WiFiのアクセスポイントを悪用することが考えられよう。
ちなみに私の自宅のネットワーク環境は、2Gの光回線にIEEE802.11ac対応の無線ルータで構成されている。
個人ユーザーのスペックとしては、高速の部類に入るであろう。
実際にアップロードの速度を測ったところ、401Mbpsであった。
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この環境でiPhone内のすべてのデータをアップロードすると、およそ20分の時間を要することになる。
LTEほどの長さではないが、先ほどの5Gの場合と同様に、スマホ本体が発熱するレベルである。

なお、2019年7月にリリースされたiOS 12.4以降のOSを搭載したiPhone同士であれば、ネットワークを経由せずにデータを移行することも可能である。
しかし2台のiPhoneをペアリングさせるなど、いくつかの手順を踏む必要があるため、他人のiPhoneの中身をコピーすることは不可能だ。
またApple製品の専門誌であるMacRumorsの検証によると、iPhone同士のデータ転送は「iCloudよりは速かった」ということなので、WiFiより多少速い程度と思われる。

ここまでiPhoneのケースで検証してみたが、Androidはどうだろうか。
Androidの場合、あらかじめバックドアを仕掛けておけば、データを抜くことは技術的に可能である。
実際フォーブス誌は、一部のAndroid系廉価スマホに出荷時点で "Triafa" なるバックドアが仕込まれていたことを報じている。
しかしバックドアを悪用したデータ伝送でも、先ほど計算したような時間が必要であることには何ら変わらない。
そして何といっても大前提となるのは「スマホに電源が入っていること」である。

ここで話を杉田水脈議員に戻したい。
彼女によると「スマホを電源を切って鞄の中に入れておいても、空港なんかをこう通過したりとかするときに、全部データを抜かれる」技術が存在するそうだ。
このような技術があれば、5Gすら不要であろう。
しかも当のAppleやGoogle自身も持ち合わせていない技術である。

とにかく極右やネトウヨの皆さんは、前代未聞・驚天動地の技術を数々ご存知のようで、まったく驚かされるばかりである。
例えば、ツイートの文面だけで相手の国籍を読み取ってしまう「国籍透視」能力も、広く普及しているようだ。
一般社会ではまったく知る由もない技術だが、ここはひとつノーベル賞でも目指してもらいたいものだ。

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今年もコピペだった安倍晋三の原爆慰霊挨拶

11/8/2019

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今年も8月6日の広島と9日の長崎で、原爆慰霊式典が開催された。
首相として出席した安倍晋三は両日とも挨拶したが、その内容はまたもコピペの使いまわしであった。

まず首相官邸のサイトに掲載されている「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式あいさつ」から見てみたい。
フォントを赤くしている部分は、9日の長崎でのあいさつと同じである。
今から74年前の今日、原子爆弾により、十数万ともいわれる貴い命が失われました。街は焦土と化し、人々の夢や明るい未来が容赦なく奪われました。一命をとりとめた方々にも、筆舌に尽くし難い苦難の日々をもたらしました。
 原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠を捧(ささ)げます。
 そして、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。
 核兵器によってもたらされた
広島と長崎の悲劇を決して繰り返してはなりません。唯一の戦争被爆国として、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力をたゆまず続けること。これは、令和の時代においても、変わることのない我が国の使命です。新しい時代を平和で希望に満ち溢(あふ)れた時代としなければなりません。
 近年、世界的に安全保障環境は厳しさを増し、核軍縮をめぐっては各国の立場の隔たりが拡大しています。
 我が国は、「核兵器のない世界」の実現に向け、非核三原則を堅持しつつ、被爆の悲惨な実相への理解を促進してまいります。核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取組を主導していく決意です。
 明年は、核兵器不拡散条約(NPT)発効50周年という節目の年を迎え、5年に1度のNPT運用検討会議が開催されます。この会議において、意義ある成果を生み出すために、一昨年、
ここ広島から始まった核軍縮に関する「賢人会議」の提言等を十分踏まえながら、各国に積極的に働きかけていく決意です。
 私たちには、唯一の戦争被爆国として、核兵器の非人道性を、世代や国境を越えて伝え続ける務めがあります。
 被爆者の方々から伝えられた被爆体験を、しっかりと、若い世代へと語り継いでいく。
 そして、
広島や長崎を訪れる世界中の人々が、被爆の悲惨な実相に触れることで、平和への決意を新たにすることができる。そうした取組を我が国として、着実に推し進めてまいります。
 被爆者の方々に対して、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、
今後も、被爆者の方々に寄り添った援護施策を総合的に推進してまいります。特に、原爆症の認定について、引き続き、一日も早く結果をお知らせできるよう、できる限り迅速な審査を行ってまいります。
 結びに、「国際平和文化都市」として発展を遂げた、ここ
広島市において、「核兵器のない世界」と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓い申し上げます。原子爆弾の犠牲となられた方々のご冥福と、ご遺族、被爆者の皆様、並びに、参列者、広島市民の皆様のご平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。
全文1091文字中、長崎と異なる箇所はわずか37文字。
実に96.6%もコピペ再利用されていたことになる。

続いて、9日の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典あいさつ」。
こちらも6日の広島での挨拶と重なる部分を赤いフォントにしてみた。
本日、被爆74周年の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠を捧(ささ)げます。
 そして、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。
 今から74年前の今日、
一発の原子爆弾により、一瞬にして街は焦土と化し、7万ともいわれる貴い命が失われました。人々の夢や明るい未来が容赦なく奪われ、一命をとりとめた方々にも、筆舌に尽くし難い苦難の日々をもたらしました。
 核兵器によってもたらされた
長崎と広島の惨禍を決して繰り返してはなりません。唯一の戦争被爆国として、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力をたゆまず続けること。これは、令和の時代においても、変わることのない我が国の使命です。新しい時代を平和で希望に満ち溢(あふ)れた時代としなければなりません。
 近年、世界的に安全保障環境は厳しさを増し、核軍縮をめぐっては各国の立場の隔たりが拡大しています。
 我が国は、「核兵器のない世界」の実現に向け、非核三原則を堅持しつつ、被爆の悲惨な実相への理解を促進してまいります。核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取組を主導していく決意です。
 明年は、核兵器不拡散条約(NPT)発効50周年という節目の年を迎え、5年に1度のNPT運用検討会議が開催されます。この会議において、意義ある成果を生み出すために、昨年
11月にここ長崎で開催された核軍縮に関する「賢人会議」の提言等を十分踏まえながら、各国に積極的に働きかけていく決意です。
 私たちには、唯一の戦争被爆国として、核兵器の非人道性を、世代や国境を越えて伝え続ける務めがあります。
 被爆者の方々から伝えられた被爆体験を、しっかりと、若い世代へと語り継いでいく。
 そして、
長崎や広島を訪れる世界中の人々が、被爆の悲惨な実相に触れることで、平和への決意を新たにすることができる。そうした取組を我が国として、着実に推し進めてまいります。
 被爆者の方々に対して、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、被爆者の方々に寄り添
いながら、今後とも、援護施策を総合的に推進してまいります。特に、原爆症の認定について、引き続き、一日も早く結果をお知らせできるよう、できる限り迅速な審査を行ってまいります。
 結びに、
市民の皆様のたゆみない御努力により、「国際文化都市」として見事に発展を遂げられた、ここ長崎市において、「核兵器のない世界」と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓い申し上げます。
 原子爆弾の犠牲となられた方々のご冥福と、ご遺族、被爆者の皆様、並びに、参列者、
長崎市民の皆様のご平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。
長崎では1152文字中、95文字が異なってはいるが、91.8%もの部分が広島からの使いまわしであった。
広島と異なる箇所も、単に「広島」と「長崎」を入れ替えただけであったり、若干の文言を加えた程度である。
もはや手抜きというレベルを超えて、敢えて嫌がらせとしてやっているとしか思えない。

安倍晋三のふざけた態度は、広島市長や長崎被爆者代表の挨拶の時にも、露骨に表れていた。
広島市長の挨拶では終始しかめ面をして目を閉じ、「唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いをしっかりと受け止めて頂きたい」との市長の言葉に目を泳がせている。

報道ステーション
広島市長「唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いをしっかりと受け止めて頂きたい」

安倍、目が泳ぐ。 pic.twitter.com/UN6vkVEKy1

— ジョンレモン (@horiris) August 6, 2019

長崎では、被爆者代表の山脇氏の「この場で安倍総理にお願いしたい。被爆者が生きている間に世界で唯一の被爆国としてあらゆる核兵器保有国に核兵器を無くそうと語りかけてください。」との訴えに、安倍晋三は片目を閉じ、やはり目を泳がせていた。

長崎平和祈念式典 #nhk
被爆者代表、山脇さん
「この場で、安倍総理にお願いしたい。被爆者が生きている間に世界で唯一の被爆国としてあらゆる核兵器保有国に核兵器を無くそうと語りかけてください。核兵器廃絶の毅然とした態度を…」

安倍さん、片目だけ目が泳いでいるのがバレてるんですけど。 pic.twitter.com/Qx0DaJLM3C

— ジョンレモン (@horiris) August 9, 2019

​そんなに慰霊式典に出席するのが嫌なら、そして平和が嫌いなら、もう広島にも長崎にも沖縄にも、いっそ行かないほうが良いのではないか。
あまりにも失礼である。
そして残念ながら安倍政権下の日本は、2016年10月28日の国連総会にて、唯一の被爆国でありながら核兵器保有国と共に、核兵器禁止条約に反対した。
まったく恥ずべき事態だ。
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動員と暴力の自民党 秋葉原街宣

27/7/2019

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参議院議員選挙投票前日、7月20日の東京・秋葉原。
自民党の最終演説会が、安倍晋三や麻生太郎ら党幹部を迎えて行われた。
この時、自民党・中央区議によって撮影された動画に、大量の日の丸を林立させた聴衆と、憲法改悪を叫ぶ街宣車の様子が記録されている。
もはやファシストぶりを隠そうともしない、本当に気持ちの悪い異様な光景である。

参議院選挙秋葉原駅ロータリー前、最終演説会 pic.twitter.com/jB1fG0Wsom

— 太田 太 (中央区 自民党) (@Chuo_Futoshi) July 20, 2019

しかし演説会の本当の姿は、この動画に映っていない。
実は、人垣の後方で自民党関係者あるいは自民党支持者による暴力行為が堂々と行われていた。
例えば「ここはてめえらの国じゃねえんだ、朝鮮野郎」と周囲を恫喝し、純度100%のヘイトを吐き散らす男。

安倍首相のサポーターやばすぎでしょ□□□□□こういう人って本気で、安倍首相に反対する人は全員日本人じゃないと思いこんでんのかな…。

pic.twitter.com/KFRflc2p27

— Farid Yasu☪︎ (@Yasu9412) July 20, 2019

​さらに市民の体を掴んで暴力的に排除するチンピラのグループ。
ヒトラー・ユーゲントと何が違うのか。

刺青をちらつかせて暴行でカウンターを排除するんだ。
秋葉原安倍街宣 pic.twitter.com/i0yi7WZyqJ

— aijin (@aijin81) July 20, 2019

別アングル pic.twitter.com/Bt08vvcWtv

— □金官サコミ□□□ (@kinkanSKM) July 20, 2019

自民党の支持者が大っぴらに「外国人の政治活動は禁止」というようなプラカを抗議する人達に掲げていました。安倍に抗議する奴はきっと日本人ではない、反日だ!という妄想なんだろうけど、これが怖い。

日の丸振って、反日とみなし、多数の支持者が平気でヤカラかましてくる。歪んだ熱狂、怖いです。 pic.twitter.com/UoK4s76lkC

— 暴れ太鼓❗️なまはげちゃん✨きらきら✨ (@Fudoumae1) July 21, 2019

あ、そうそうカウンターに殴りかかってきたこの人もあげとくね。 pic.twitter.com/Tqc7evrRlV

— takeuchi(選挙行こう)□□□□ (@takeuchi_gr) July 20, 2019

このオッさんが「おい、仕事はどうした?無職なのか?」とか突っかかってきた。
・・土曜の夜だろ。
#0720AKIHABARA pic.twitter.com/Xv378nNZQ9

— ジャポニスタン (@japonistan) July 20, 2019

自民党支持者が持ち込んだ数々のプラカードの内容もおぞましかった。
「核戦争には慣れている」「日韓断交」「外国人の政治活動は犯罪なんだよ」など、目を覆いたくなるような文言の数々。
これらのプラカードは自民党関係者によって咎められることも排除されることもなかった。
要するに自民党としては完全にOKということなのだろう。

“We are used to nuclear war. Why don’t you try?” Final LDP rally at Akihabara in Tokyo pic.twitter.com/CRpRKt2Mqh

— Motoko Rich (@motokorich) July 20, 2019

ちなみにこのような使い古したヘイトプラカを上げていたジジウヨ3名、自民党の人は全く止めなかったので、これは自民党応援として認められてるみたいです。 pic.twitter.com/5EyL9P8CwJ

— takeuchi(選挙行こう)□□□□ (@takeuchi_gr) July 20, 2019

おい、外国人のわたしの職場に、自民党候補のポスターを貼ってくれと送ってくるんやけどな、、、 pic.twitter.com/C2iWZAoMAO

— ナチュラル・ボーンべッド (@shiso_ume) July 21, 2019

報道各社は、自民党が参加者に配布していたこのプラカードについて、ちゃんと調査報道したほうがよいのでは?@tbs_houtoku @asahi @TVTOKYO_senkyo pic.twitter.com/dAt4kGBXcP

— takeuchi(選挙行こう)□□□□ (@takeuchi_gr) July 20, 2019

​そして、このようなプラカードは組織的に配布されていた。

不正の現場#akiba #参院選2019 #会いにいける国難 pic.twitter.com/L1uWQ1Y9SF

— だいなか〜る@明日なき戦い (@DynacarlSS) July 20, 2019

​しかも聴衆の多くは、バスを使った動員だったのである。

各所から続々と自民党応援団を乗せた貸切バスが秋葉原に到着。ホントに組織的なのはどちらかがわかる。#会いに行ける国難 #秋葉原 pic.twitter.com/3z4jFxN2d1

— アンチウエポン (@Az2ej0AJpoLWwsC) July 20, 2019

pic.twitter.com/SvHCVTseTP

— oh-my-ft2 (@Ft2Oh) July 20, 2019

​さらに「派遣」で集められてきたことを告白する「聴衆」。

自民動員「本当はやりたくない」
私「じゃあなんで?」
自民動員「派遣なんですよ」

弱い者を動員して演出する安倍自民党。 pic.twitter.com/5qcRqPxw8P

— 渡辺@潜伏中だっていちこくみん (@oredayo8) July 20, 2019

​こうした暴力と動員にもめげず、「安倍辞めろ」コールを最後まで貫いた市民には最大の敬意を払いたい。

Movilizacion Antifascista #0720AKIHABARA#Japon contra el imperialismo y el fascismo pic.twitter.com/lLau5nh4D4

— Sare Antifaxista (@Antifaxismoa) July 20, 2019

秋葉原駅前の自民党演説で起こったことを改めて書きたい。最初は反安倍勢力はまるで目立たなかったが丸川珠代の演説が始まった瞬間、駅前の集団が豹変。安倍辞めろコールの大合唱に。麻生、安倍の演説が終わるまでずーっと安倍やめろは鳴り止みませんでした。自民の動員勢力はやる気なく下向いてました pic.twitter.com/dC3wy3lFW3

— 清水栄助 (@galapgscom) July 20, 2019

​動員と暴力によるハリボテ細工。
これが自民党の秋葉原街宣の真の姿だ。
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#0714年金返せ渋谷ハチ公前大抗議集会

14/7/2019

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画像は「年金返せデモ」告知用ツイッター・アカウントから借用

7月14日、渋谷のハチ公前広場で「年金返せ渋谷ハチ公前大抗議集会」が開催された。
抗議は特定の団体が主催や後援をしたわけではなく、個人有志の集まりによって行われたものである。
雨が降る中、18時から20時までの2時間、広場は多くの人でびっしりと埋め尽くされた。

「俺らの年金□をちょろまかすな□」#争点は年金#0714年金返せ渋谷ハチ公前大抗議集会 pic.twitter.com/n6K5QTDG4E

— 小池 桟 (@audrey_biralo) July 14, 2019

抗議はコールとスピーチが交互に行われる形で進行していったが、ここでは年金の専門家である全厚生労働組合書記長の川奈氏と、被保険者の代表として立った中田氏(ファンクバンド「オーサカ=モノレール」メンバー)のスピーチを書き起こして紹介してみたい。
なお全厚生労働組合とは、厚生労働省およびその関係機関(日本年金機構を含む)で働く職員で組織される組合である。
(ご両者のスピーチで聞き取れない箇所を一部省略させていただいた。)
私は19才の時からずっと社会保険事務所で働いています。先ほど司会の方も言っていましたが、今回の2000万円の話、職場でも怒りの声があがっています。年金事務所でも「いくら丁寧に年金相談をしても、あんなこと言われたら全部お終いだよ。」と、そんな怒りの声が職員からもあがっています。
思い起こせば1994年、それから2004年と、年金が大改悪をされてきました。すべて政府与党が国民の大きな反対を押し切っての改悪です。特に2004年の年金大改悪では、今大きな問題になっているマクロ経済スライド、それから段階的に保険料を引き上げていく、こんなことを強制的に、強行採決をしました。
その時の標語は「100年安心」でしたね、皆さんもご存じかと思います。それが15年経ったら2000万ないと足りない。こんなことが許されていい、こんなことはないと思います。
改めて今の自民党、公明党の与党に、この参議院選挙で怒りの審判を下す、このことが求められているというふうに思います。
それから年金の専門家として一言言わせてください。公的年金はとても大事です。老後だけではなくて、遺族年金や事故を起こした時の障害年金も公的年金の中できちんと制度化されています。老齢年金も亡くなるまでずっと払われ続けます。だからこそ安心した老後の生活を送るために公的年金制度の充実が求められていると思います。ぜひ私たちの声で年金制度を充実させていく、このことが大事だと思います。
当面やれることは非正規を正規に変えて、厚生年金の被保険者を増やすことです。
もう一つ、高齢者所得者層の保険料が優遇されています。年間1000万円の人も2000万円の人も保険料は同じです。まず2000万の人を2000万に(ふさわしい保険料に)引き上げるだけでも、30万円の給料をもらっているひとの4人分になるんです、一人で。100人いたら400人分になるということです。まずこのことをやる。
そして何といっても年金積立金です。年金積立金は、2001年に144兆円ありました。2017年には164兆円。20兆円も増えているんです。これでいて何で年金額を減らすんでしょうか。私には理解できません。
また、もう一つ大事なのは2001年、144兆円のうち39兆円が株に運用されていました。2017年はどうなったかと言えば、164兆円のうち158兆円が株として運用されています。政府の株価の操作のために年金積立金が使われている。このこともしっかり止めさせる。
この三つをやるだけで大きく年金制度は変わると思います。
そして何といっても、物価が上昇しても必ず0.9%マイナスにする、下がることしか想定されていないマクロスライドを廃止させることが、なんといっても老後の生活のためには重要です。
21日に選挙がありますが、改めて与党の国民無視の政治から私たちの年金を取り戻す、そのためにも全厚生も全力をあげて闘っていきたいと思います。
選挙だけではありません。これから秋に向けて、年金をしっかり国民のために取り戻す、こんな運動を皆さんといっしょに進めていきたいと思います。
​
(全厚生労働組合書記長 川奈氏)
僕もめっちゃ怒ってますよ。これ本末転倒ですよ。ちゃいますか。
また怒らなあかん局面なんですよ。
何に怒っているかと言うたら、まず年金が崩壊しているっていうことでしょう。崩壊の危機に瀕しているってことでしょう。グリーンピアに何千億円だか使い込んで、僕らのお金がどんどん無くなってっているんですよ。不安で不安でしょうがないんですよ。
この不安を解消する責任は誰にあるかというと、政府にあるんですよ。僕らにあるんじゃないんですよ。だから怒っているんですよ。
不安で不安でしょうがないから、この不安を誰にぶつけたらいいんですか。政府にこの怒りをぶつけないとだめなんですよ。僕らが怒らなあかん局面です。
たまにね、「怒りからは何も生まれない」とか言う人がいるんですよ。お願いしますよ。怒らんかったら何も始まらないんですよ。そうでしょう。
とにかくねえ、政府がそれをやらんとあかんのです。僕らがお金貯めんとあかんのとちゃいますよ。2000万円貯めてくださいとか、3000万円足りませんとか、そういうことじゃないんですよ。
政府が不安を解消する。そのために僕らが政府を作ったんです。そうでしょう。それが政府の仕事でしょう。不安になるのが僕らの仕事ですか、違います。僕らの仕事は怒ることです。
なんか政府がありがたい存在で、僕たちにお金を配ってくれるとか、道路作ってくれるとか、年金払ってくれるとか、そういう存在と思ったら大間違いなんですよ。
僕たちが政府を作ったんです。だから政府がそれをやらないと絶対だめ。僕らはそれをやらなくてもいいんですよ。僕たちがやらないとあかんことは、怒ることと投票することです。
だから年金を争点にしていきたいと思います。年金を争点にしないとあきません。政治家がみんな逃げてるんですよ。いま争点にされたら大変なことになるから逃げてるんですよ。だから僕らは追いかけないとあきません。年金を争点にしないと絶対だめです。そういうわけで政府がそれをやらないと絶対だめ。

(オーサカ=モノレール 中田氏)

​年金問題は、7月21日に実施される参議院選挙の最大の争点として、よく考えておきたいところである。

#0714年金返せ渋谷ハチ公前大抗議集会#参院選2019 #選挙に行こう pic.twitter.com/80wxRKsSj8

— 西原孝至 (@tk_ns) July 14, 2019
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G20で露呈した「外交の安倍」の惨状

30/6/2019

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​Photo by Will Schulenberg on Unsplash

6月28日から29日、二日間にわたるG20大阪サミットが開催された。
安倍政権は参院選告示直前のタイミングでサミットを最大限に利用するつもりだったのだろうが、会場設営から安倍本人の発言に至るまで、ボロが目立つ事態になってしまった。

1. 杜撰な運営

まず初日となった28日の午後、「デジタル経済」をテーマにした首脳イベントが開催されたが、ここで驚いたのは会場の狭さである。
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NHKから引用
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TBSテレビ報道からキャプチャー
狭い会議室で、小さな机に押し込まれる各国の首脳たち。
企業主催の一般的な無料セミナーでも苦情が出るレベルである。
いったい事務方は何を考えてこんな会場設営にしたのであろうか。

そして外国人記者に配布された飲み物も意味不明だった。これにについては、日本経済新聞の記者が次のようにツイートしている。

外国人記者はG20会場で飲み物の表示がわからなくて難儀することがあるようです。
仏記者にこれはなんだ、お茶か?水か?と質問を受けました。確かにぱっと見ると表示は日本語ですもん ね。 pic.twitter.com/IBeBWyn70Y

— 白石透冴(日本経済新聞)Togo SHIRAISHI (@TogoShiraishi) June 28, 2019
水素水!
既に何年も前に、国民生活センターなどにより効能が否定されているものである。
販売元等のホームページや直販サイト、商品のパッケージに、飲用により健康保持増進効果等があると受け取れる記載がありました。医薬品医療機器等法や健康増進法、景品表示法に抵触するおそれがありますので、事業者に対し、表示の改善を指導するよう要望します (​国民生活センター)
事務方はどういう意図でこれを配布したのだろうか。
もしかして不良在庫の処分に協力したのですか?

さらに事務方だけではなく、警備側にも弛みが目立っていた。
拳銃の置忘れや弾倉の紛失など、G20の開催にかかわらず絶対にあってはならないことである。
大阪府警は28日、大阪で開かれている主要20カ国・地域(G20)首脳会議の警備の応援で大阪(伊丹)空港の警戒にあたっていた島根県警の20代の男性巡査が、実弾入りの拳銃などをトイレに置き忘れたと発表した。 (朝日新聞)
第5管区海上保安本部(神戸)は28日、ゴムボートでG20大阪サミットの警備に当たっていた舞鶴海上保安部(京都府舞鶴市)の40代の男性職員が、自動式拳銃から弾薬14発入りの弾倉1個を、主会場に近い大阪南港の海域で落としたと発表した。弾倉は見つかっていない。 (中日新聞)
高速道路を封鎖したり、遠く関東地方の駅のロッカーまで使用停止にするなど国民に不便を強いておきながら全く何をやっているのか、だらしないとしか言いようがない。

2. 相手にされない安倍晋三

首脳全員が集まってのフォトセッションでは、安倍晋三が待ちぼうけを食うことになってしまった。

各国の首脳を一人ずつ出迎える際、登場に時間がかかり安倍首相が待たされてしまう場面が何度かありました。 #G20summit #G20 pic.twitter.com/VnpRuxsTaQ

— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) June 28, 2019

​待ちぼうけは進行の不手際なので、責めを負うのは事務方であろう。
しかし首脳たちが続々と登場し互いに握手やハグ、会話を交わす中で、安倍晋三だけ1人取り残されているのだった。

2019年6月28日のG20大阪の初日、フォトセッションです。

突然ですが問題です。
国際舞台では存在感を消し去ることで有名な安倍さんですが、この時安倍さんは何回人と接触(会話や握手、ハグ等)するでしょう?

大ヒント。議長国です。最初から立っています。中央です。

↓答えはこちらで pic.twitter.com/xBhTL0PeDG

— 尾張おっぺけぺー ㊗️自民121連休□ (@toubennbenn) June 28, 2019

英語力の問題もあるのだろうが、議長国の首脳としてあまりにも情けない姿である。

3. 夕食会のあいさつで大滑り

28日の夕食会で、安倍晋三はホストとしてあいさつしたが、これもまた顰蹙を買ってしまった。
その全文がNHKで紹介されている。
150年前の明治維新の混乱で、大阪城の大半は焼失しましたが、天守閣は今から約90年前に、16世紀のものが忠実に復元されました。
しかし、1つだけ、大きなミスを犯してしまいました。エレベーターまでつけてしまいました。その大阪城を間近にのぞむこの場所で、さきほど、日本が誇る3名の演者が、皆さんのために心をこめて、それぞれ、舞い、演奏、そして歌を披露していただきました。
まず大阪城の天守閣は16世紀には存在していない。
そしてエレベーターをつけたことを「大きなミス」と言いのけてしまったのである。
バリアフリーが推進されているこの時代に、いったい何を言っているのだろうか。
ジョークとしても全く面白くないだけでなく、人権に対する配慮に欠ける彼の人間性を、各国の首脳を前に曝け出す結果となった。
ちなみに、現在も建設が続くサグラダファミリアにもエレベーターは設置されている。

4. そして記者会見から逃亡

G20が閉幕した29日午後、安倍晋三は記者会見を開いたが、指名された記者の質問に答えるやいなや、時間を余らせたまま逃げるように打ち切ってしまった。
安倍晋三首相は29日、主要20カ国・地域(G20)首脳会議の閉幕後、議長として記者会見に臨んだが、予定の30分間を過ぎないうちに司会役が会見を打ち切り、報道陣からは不満も出た。 (毎日新聞)
あらかじめ仕込んだ質問と用意された原稿の読み上げ以外には対応ができないのであろう。
国会答弁でも常に見かける光景である。
こうして閉幕したG20は、日本として大きな成果を出すこともなく、また政治ショーとしても極めて情けないものになってしまった。
しょせんが「外交の安倍」の実体はこの程度のものなのである。

追記 (16:00 30/6/2019)

6月30日午後、米トランプ大統領と韓国・文大統領は板門店を訪問し、金正恩委員長と面会した。日本の外務省は知らされておらず、完全に蚊帳の外扱いである。G20は前座に過ぎなかった。

米トランプ大統領は、北朝鮮の金正恩党委員長と板門店で面会し、アメリカの現職大統領として初めて北朝鮮側に足を踏み入れました。 pic.twitter.com/Oz7TkNSxBj

— TBS NEWS (@tbs_news) June 30, 2019
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「NHKから国民を守る党」の正体

1/5/2019

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Photo by Joey Banks on Unsplash
<閲覧注意> 引用内に民族差別表現が含まれておりますのでご注意ください。
* コメント欄でのご指摘を反映させ、一部削除加筆いたしました。(6/5/2019)

​4月の統一地方選で「NHKから国民を守る党」(以下「N国」)なる団体が大きく議席を伸ばした。
4月26日付の朝日新聞の記事によると、N国に所属する地方議員は選挙前の13名から39名と三倍に拡大したとのことだ。
N国の公式サイトではNHK受信料不払だけをひたすら主張しており、このシングル・イシューに魅かれた有権者がそれなりに存在した結果だと思われる。
さらにこの勢いに乗じて、N国は夏の参院選に10人の公認候補を擁立すると発表している。

ところが統一地方選の投開票から一週間も経たない4月26日、荒川区議としてN国から当選した夏目亜季氏が、不可解なツイートを発信した。

参院選のために、当選させていただいたものの新人議員がまだ給料もらってないなか、130万円党にお金を貸すのは正直きついのが本音です。皆ならどうする?
これはこの党の全員の議員に課された任意と言う名のほぼ強制のようなものですが、しょっぱな金欠。銀行に借りるなんて初体験。どうすべき?

— 夏目亜季 (@Ak148usagi) 2019年4月26日

どうやらN国から立候補して当選すると、N国への130万円の供出と毎月10万円の支払いを要求されるようである。
さらにN国の品川区議の國場雄大氏のツイートによって、4名が130万円を支払わなかったために除名となったことが明らかにされた。

【速報】参院選立候補費用の130万円を払わずにNHKから国民を守る党を除名となる4名が立花代表により発表。
豊島区:沓澤亮治(離党届提出済み)
八王子市:若林修 杉並区:佐々木千夏
西東京市:冨永雄二(連絡取れず)

— くにば雄大(品川区議会議員)@NHKから国民を守る党 (@yuta_kuniba) 2019年4月29日

また4月29日には、N国代表の立花孝志氏自身のYouTube動画にて、5名の除名処分者リストが公表されている。
★豊島区・沓澤亮治(除名処分済み)
★杉並区・佐々木千夏(除名処分済み)
★八王子市・若林修(除名処分済み)
★志木市・多田光秀(除名処分済み)
★西東京市・冨永雄二(除名処分済み)
この動画の中で立花氏は「立花が130万円を払わなければ党を除名するということを勝手に言っていると、このように彼は主張しておりますが、これは勝手には言っておりません。私は臨時総会で冒頭、全部の議事について、私が一任して決めることに異議ございませんかということを申し上げて、異議なしということで承諾されております」と語り、「臨時総会」で金銭の要求を出していたことを認めている。
なお、ここで立花氏が言う「臨時総会」についても、その全容がYouTubeで公開されているが、立花氏は「党」運営について高らかに「独裁」宣言をしていることにも驚かされる。
うちの党は明らかに立花孝志の完全に個人商店に今なってて、今直ちに崩すと崩れてしまうので、僕がもう独占的に全権持ってやります。
誰を公認するとか合議でやるとバラバラになる。もう既に相当バラバラになってます。(中略)とりあえず独裁でいきます。

ところでN国から除名となった面々についても見ておきたい。
まず豊島区議として当選した沓澤亮治氏だが、獣医師という立場にありながら、注射器を闇サイトで違法転売したことで2011年に逮捕された経歴の持ち主だ。
無許可で注射器販売した疑い 闇サイトで、男2人逮捕(日本経済新聞 2011/11/9)
​
インターネット上の闇サイトで注射器を無許可販売したなどとして、警視庁サイバー犯罪対策課は9日までに、ブリーダーの西田利行容疑者(56)=津市美杉町下多気=と獣医師の沓沢亮治容疑者(44)=福島県いわき市錦町上中田=を薬事法違反の疑いで逮捕した。
さらに彼は「しきしま会」なる差別団体でボウズPと自称して、堂々とヘイトスピーチを繰り返してきた人物である。
現在彼は「東京都豊島区議会議員くつざわ亮治獣医師」と題したブログを運営しているが、この中には過去のヘイト記事のタイトルがそのまま残っている。
(なおヘイト記事そのものはライブドアから削除処分を喰らったと思われ、404 Not Found となる。)
韓国大統領候補が反日キチガイしかいない件 20170316
韓国大統領弾劾決定でいろいろとカオス、2名死亡 20170311
韓国の歴史教育が驚愕のひどさ=キチガイ製造機 20170311
韓国人観光客がスプレー強盗被害「これで朝鮮人が減ったら嬉しいんやけど」20170308
次期韓国大統領予定のムン「親日派は国の寄生虫なので粛清しる」20170308
また杉並区議となった佐々木千夏氏は、130万円拠出の件を廻って不満を述べているが、なぜか「二重国籍の国会議員250名がNHK内の朝鮮人と結託」などという全く根拠のない陰謀論全開のヘイトを開陳する始末である。

今回の件に関しまして、当選議員が増えただけの状態の中、ねずみ講のような強制的な資金の集め方、練馬支部など地区部長ではなく、何故第一、第二などナンバー制度にしたのか、NHK問題の本質は、内部に朝鮮人が増えたことが原因です。

— 杉並区議会議員・佐々木千夏 (@sasaki20181209) 2019年4月29日

それを明らかにし追求しない限り、もし参院選で議席を得ても、日本人になりすました二重国籍の国会議員が250名もいれば、NHKの朝鮮人と結託し、数の力で法案も党も潰されることは目に見えていると感じます。そうなれば資金を出した議員はどうなるのでしょうか。

— 杉並区議会議員・佐々木千夏 (@sasaki20181209) 2019年4月29日

​さらに佐々木千夏氏は新興宗教団体「正理会」幹部であることも、当の正理会名誉会長のブログで明かされているが、そのブログ自体がヘイトスピーチで溢れかえっており、実に酷いものだ。
例えばいきなりトップの画像に、こんな文言が掲げられているのである。
​第一期の戦いの目標は、朝鮮人問題の真実を国民に知らせることであった。
この目標は達成され、百田尚樹先生の『日本国紀』は500万部の注文があり、これで第一期は終了です。
第二期目標は、朝鮮人を黙らせるか、国へ帰らせることだ。
第三期目標は、朝鮮人のいない日本を造ることだ。

ド直球のヘイトに、開いた口が塞がらない。

​なお同じく除名処分となった若林修氏はツイッター・アカウント削除、冨永雄二氏は4月22日以降書き込み停止、多田光秀氏に至っては検索結果が何も表示されないありさまであった。

冒頭に引用した朝日新聞によると、立花氏は参院選について「選挙区は当選を目指していない」と考えているらしい。
​実際、立花氏は 4月26日に公開された動画で「全国比例区で立花氏と浜田氏の二人だけで出たかったのだが、政党要件の関係であと8名を出さざるを得なかった」と語っており、その文脈の直前には「東京の7名は出したくもなかった。供託金すら返ってこないと考えている。ポスター一枚に7名分を記載するつもり」と話している。東京選挙区の有権者や、立候補者本人たちさえも愚弄するやり口と言わざるを得ない。*
( * 以下削除:東京選挙区に7人を擁立するというめちゃくちゃなやり方は、比例当選のための票集めの手段に過ぎないことを自ら吐露しているのだ。)
今回騒ぎとなった130万円も、参院選の供託金集めが目的であったのだろう。
そして130万円拠出に文句を言って除名された者も、ヘイトスピーチ常習者だった。
いくらNHKに不満があっても、「NHKから国民を守る党」には絶対に投票してはいけない。
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Facebookターゲティング広告規制の実態

31/3/2019

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Photo by William Hook on Unsplash

このところ、Facebookのコンテンツや広告を巡る報道が相次いでいる。
Facebook自身が白人優越主義のコンテンツを禁止する一方、Facebookでの広告については米住宅当局から「ターゲティング広告が差別的である」と提訴された。
Facebookのターゲティング広告では、既に2017年に「嫌ユダヤ」など明らかにヘイトクライムにつながるキーワードが禁止されているが、アメリカ社会がさらに踏み込んだ差別対策を要求する形となった。
一方、日本語環境でのFacebookのターゲティング広告の規制はどうなっているのか。
IT系ネットメディアでも検証が見当たらないので、広告出稿の機能である「広告センター」を使って実際に確認してみたい。

1. 全対象者

基本的なターゲットのパラメータとして性別を「すべて」、年齢を「18才から65才以上」、地域を「日本」と設定する。
ここで表示されるオーディエンスサイズ 1,900万人が、対象者の母数となる。
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2. 政党について

次に「趣味・関心」欄に政党名を入力してみる。
「自由民主党」については25万人が関心を示していることがわかる。
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ところが他の政党名を入力してもターゲットを絞ることができない。
政権与党である「公明党」をはじめ、野党の「立憲民主党」、「日本共産党」も受け付けられないのである。
なお「民主党」と入力した場合、米国の民主党が一覧のトップに表示される。
また「共産党」と入力すると、各国の共産党が一覧で表示されるが、日本共産党は現れてこない。
(ちなみに中国共産党に関心を持っている人は78,000人だった。)

以上の結果から、Facebookが「自由民主党」以外の政党名でターゲティング広告を打たれることを嫌がっていることが伺い知れる。

3. ヘイト対策について

「趣味・関心」欄に「人権」と入力すると89,000人となり、また「差別」では11万人となる。
ところが、「人種差別」「女性差別」「レイシズム」といったキーワードでは絞り込むことができない。
さらにネトウヨやレイシストが使用する可能性がある「嫌韓」「嫌中」「在特」「在特会」「日本第一党」といったキーワードも拒否される。
当然だが「ナチス」「ナチズム」も使用不可能である。
ヘイト対策については、あり程度健全に機能していると思われる。

​
4. その他の諸問題について

「日本国憲法」「改憲」でもターゲットを絞り込めない。
また「森友」「辺野古」「特定秘密保護法」「元号」なども拒否されるが、なぜか「普天間飛行場」では6,000人に絞り込まれる。
領土問題については「北方領土」「尖閣」が使用できない一方、「竹島」では27,000人との結果が表示される。
この辺りのアルゴリズムについては、よくわからない。

以上のように、Facebookがターゲティング広告で一定レベルのヘイト対策を講じていることは分かったが、併せて全体的に社会問題でのターゲティングも嫌っているようである。
政党名では「自由民主党」のみがキーワードとなり得るのが不可解ではあるが、これはむしろリベラル側が有効に使えるのではないか。
ターゲットとしての関心はポジティブな要素が強く、「自由民主党」で絞り込まれる25万人はコアな支持者と予想されるからである。
この層に対して、安倍晋三や菅義偉らの国会や記者会見での不誠実な態度、統計不正の隠蔽など、大手メディアが伝えない生の状況を、Facebook広告で伝えられる可能性がある。
しかも新聞広告などと比較して、広告費用は極めて少額で済むのである。
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