久保田直己 不撤不散
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1972年 レッド・ツェッペリン最後の来日6日間の音源

22/11/2019

3 コメント

 
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Photo by Su San Lee on Unsplash

1971年に不朽の名盤 "Led Zeppelin IV" をリリースして大きな評価を獲得したレッド・ツェッペリンは、翌1972年1月から "Houses of the Holy" のレコーディングを開始する。
2月に入るとオーストラリアやニュージーランドのツアーでいったんレコーディングを中断するが、5月には作業を完了させ、続けて大規模な北米ツアーに再び乗り出した。
そして10月、レッド・ツェッペリンは2度目にして最後となる再来日を果たす。
前年のライブは東京、大阪、広島で行われたが、この年は東京、大阪と名古屋、京都の四箇所になった。
これら日本での全音源を含め、1972年のライブをブートで追いかけてみたい。
なお、1969年から1971年の音源は、下記のリストを参照いただければと思う。
  • 1969年のレッド・ツェッペリン
  • ブートで辿る1970年のレッド・ツェッペリン
  • 1971年 レッド・ツェッペリン初来日の全音源

また今回も詳細な情報は、ledzeppelin.com を参照させていただいた。

2月16日、レッド・ツェッペリンはオーストラリア西部のパースに上陸した。
その後20日、第二の都市メルボルンでライブを決行している。
セットリストは前年とほぼ同様に "Immigrant Song" で始まり、アルバム "I" から "IV" までまんべんなく取り上げられたものとなっている。

​2月25日はニュージーランドのオークランド。
ここでは "III" からのアコースティックセットが組まれている。

​2月27日、オーストラリアへ戻り、最大の都市シドニーでのライブとなる。
ブート音源は残念ながら出だしの "Immigrant Song" と "Heartbreaker" の二曲が欠けてしまっている。
この日は久しぶりにジョン・ポール・ジョーンズのオルガンを中心にした "Thank You" で〆られた。

ブリスベーンでの2月29日のライブで、オーストラリアとニュージーランドでのツアーは終了した。

5月は27日のアムステルダムと28日のブリュッセルの2箇所だけのヨーロッパ公演が行われた。
いずれもオーストラリアでのセットリストに近いが、"Rock and Roll" が新たに加わっているところに注目したい。

​そして6月6日、デトロイトを皮切りにいよいよ北米ツアーの幕が開けた。
この日初めて最後の曲が "Rock and Roll" となった。


​6月7日のモントリオールでは、 "Rock and Roll" に続けて "Thank You" が演奏されている。

6月9日のシャルロットと6月11日のボルティモアの〆は "Rock and Roll" から "Communication Breakdown" への流れ。



6月15日、ニューヨーク州ユニオンデールでのセットリストからは "Rock and Roll" がなぜか消えてしまった。


シアトルでは6月18日と19日で二日間連続のライブが行われている。
18日は元々バンクーバーで予定されていたものだったが、バンクーバー市当局の許可が下りず急遽シアトルに変更となった。
18日の演奏は短めになっているが、打って変わって19日は3時間以上にも及ぶ長丁場のライブになり、"Rock and Roll" から "Thank You" などを挟んで "Dancing Day" で終わるという凄まじいセットリストだった。


22日のサン・ベルナルディノからカリフォルニア入りしてからは、連日 "Rock and Roll" で〆る壮絶なライブを展開している。


​25日のロサンゼルスでは、ライブは3時間に及んだ。

なお27日のロング・ビーチでの音源の一部は、正式なライブ盤 "How The West Was Won" で聴くことができる。

そして北米ツアーは28日のアリゾナ州タスコンが最終日となった。

北米ツアーからおよそ3か月後の10月2日、遂にレッド・ツェッペリン2度目の来日が武道館で開幕した。
驚くことに、北米ツアーとは変わって先頭の曲が "Rock and Roll" になり、さらに "Houses of the Holy" からふんだんに演奏されることになっている。
これは映画「永遠の歌 "The Song Remains The Same"」で観ることができるマディソン・スクエア・ガーデンでのセットリストの原型と言っていいだろう。
​
  1. Rock and Roll
  2. Over the Hills and Far Away
  3. Black Dog
  4. Misty Mountain Hop
  5. Since I've Been Loving You
  6. Dancing Days
  7. Bron-Y-Aur Stomp
  8. The Song Remains the Same
  9. Rain Song
  10. Dazed and Confused
  11. Stairway to Heaven
  12. Whole Lotta Love
  13. Heartbreaker
  14. Immigrant Song
  15. Communication Breakdown



翌3日の武道館二日目は "The Crunge" と "The Ocean" が演奏された。
初日と併せると "Houses of the Holy" の曲がほぼすべて披露されたことになる。

​4日は大阪フェスティバル・ホール。
セットリストは武道館初日とほぼ同じ。

5日にいったん名古屋へ移動。
名古屋市公会堂では東京や大阪では演奏されなかった "Thank You" が〆となった。

3日間の休みを挟んで、大阪二回目の10月9日。
セットリスト自体は4日のものと大きな変わりはないが、"Whole Lotta Love" のメドレーが30分に達する長さとなった。


​10月10日、来日最終日の京都。
そしてこれが最後の日本でのライブとなった。
キャパの小さい京都会館なので、行かれた方は間近で観ることができたのではないだろうか。


二度目の来日を果たしたレッド・ツェッペリンは、11月末にスイスのモントルーにて二回演奏し、続けて全英ツアーを開始する。
12月3日のグラスゴーや8日のマンチェスターでは、日本でのセットリストとほぼ同様の構成で演奏された。



​20日、ブライトンでは "Heartbreaker" で〆るという変則的な形になっている。

​12月22日と23日、ロンドンのアレクサンドラ・パレスでのライブ。


​この日を最後に、1972年のレッド・ツェッペリンのツアーは終了する。
3 コメント
YUKIKO.O
25/11/2019 01:58:14

貴重なリンクありがとうございます!!
昔はブート屋さんで高いお金出して買い集めたりしたものが、こんな形で手に入るなんて夢のような時代だと思います。
やっぱりZeppelin好きやわ~。

返信
Matts
31/5/2020 19:15:59

あなたは本物です。
数々のZeppファンのブログに出入りしましたがアーカイブの裏付けの丁寧さはかゆい所に手が届く感じです。

返信
久保田直己
3/6/2020 23:36:44

有難うございます!たいへん励みになります。

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