久保田直己 不撤不散
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松田聖子さん ご卒業おめでとうございます

25/3/2024

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3月25日の朝、X(旧ツイッター)のトレンド欄に「中央大学法学部通信教育課程」なるワードが上がっていた。
私自身が卒業生であるので、いったい何ごとかとクリックしてみたら、歌手の松田聖子さんがここを卒業されたとの報道記事だった。
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私が卒業したのは丁度一年前の2023年3月であり、もし卒業が一年遅れていれば卒業式で松田さんとご一緒できていたかもしれない、あるいは松田さんと同窓生になったのだというミーハーな思いを真っ先に抱いた事は告白せざるを得ない。それと共に、松田さんが4年で卒業されたと拝見して、そのご努力に驚くしかなかった。
松田さんのようなトップスターに対して、私が何か語るのも全く烏滸がましいことではある。しかし卒業生の一人として、また現在も科目等履修生として通教課程での勉強を知る立場であればこそ、松田さんのご努力がわかるところもあると思うので、僭越ながらいくつか書き連ねてみたい。

中央大学法学部通信教育課程は、基本的に高校卒業の資格があれば、書類選考を経て、誰でも入学することができる。
しかし卒業することは極めて難しく、大学側が正式に発表はしていないものの、卒業できる率は10%前後ではないかと言われている。
私が出席した卒業式に集まっていた人数から算定しても、だいたいそのくらいではないかと思われる。
なお「留年」という概念はないので、卒業まで何年かかっても構わないし、社会人であれば6年から8年、場合によっては10年以上かけて卒業する方もいる。
ところが松田さんのケースは、ストレートに4年で卒業とのことで、トップ・クラスの学生だったのだろう。
しかもその間、武道館を含む全国ツアーなど芸能活動をフルに行っていたし、さらにご家族の悲しい出来事もあった。
本当にいったいいつ、どんな形で勉強しておられたのであろうか。
仕事のほとんどがリモートで時間に比較的余裕があった私には想像もつかない、壮絶な努力をしておられたのであろう。

さらに驚くべきことは、松田さんが教養科目まで通信で収められた事実である。
既に別の大学を卒業している場合には、取得済の教養課程の単位を利用することができるので、法学関連の科目の履修だけで最短2年で卒業することができる。
私の場合は正にこのパターンであった。
しかし松田さんの場合は、教養科目として英語や第二外国語、心理学や経済学などの人文系科目、そして自然科学系の科目も履修されたはずである。
これがどれくらい大変かということも記しておきたい。
冒頭にも書いたように、現在私は卒業後も科目等履修生の立場で勉強を続けさせていただいており、2023年度は政治学を履修した。
この一科目の単位を取得するだけでも、文献を10冊近く読み、レポートを4本書き、最後に試験を受けなければならなかった。
実際、この政治学の一科目だけでも、相当の労力が必要だったのである。
松田さんは、それを10科目以上もこなしたのだ。
しかも、他大学での経験があればまだしも、初めて大学という場を経験した松田さんにとって、通信での自学自習やレポートに苦しまれたであろうことは想像に難くない。
それに加えての、法学系の専門科目群である。

それから、試験の環境についても加えておきたい。
私が過ごした2年間はコロナ禍の真っ最中で、全ての試験がオンラインで行われていた。
ところが、2023年度からはオンライン試験が廃止されて、旧来のように、会場でのペーパー試験に戻ったのである。
そして試験に持ち込み可能な参照物はせいぜい六法程度、あるいは一切持ち込み不可の科目も多いのが実態だ。
要するに、松田さんの最後の一年は、ガチで試験勉強をして、会場で受験しなければならなかった。
これがどれくらいたいへんな事か、考えただけで眩暈がする。

そういうわけで、松田聖子さんのご卒業は、驚天動地の人並外れたご努力の結晶であると断言できる。
ご卒業、誠におめでとうございます。
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Kアリーナ横浜 終演後の混雑

25/11/2023

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2023年9月にオープンしたばかりの「Kアリーナ横浜」で、ライブ終演後の混雑がひどいと報道されている。
これを受けて、会場の運営会社が「退場についてのお詫びとご報告」をアナウンスする事態になっていた。
このアナウンスには、退場ルートの図が掲載されている。
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私自身も、11月3日にモトリー・クルーとデフ・レパードのライブを観戦した際、大渋滞に巻き込まれた。
その時の経験を踏まえると、運営会社作成の図には、重要な情報がいくつも欠けていると言わざるを得ない。
それらの情報を書き加えると、こんな感じであろう。
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まず、通路が全て鉄柵で封鎖され、数メートル幅しかなかった。
さらに直角に曲がる箇所が2地点あり、そこに人が滞留してしまう。
そして滞留の先は下り階段になっていた。

さて、ここで兵庫県警が作成した資料「雑踏警備の手引き」を見てみたい。
これは、2001年に死者11名、負傷者229名という大惨事を引き起こした、明石市の花火大会での事故の反省を踏まえて作成されたものだ。
現在、各種イベントやデモ行動まで、安全を確保するために幅広く活用されているようである。
この資料の35頁に、こんな図が掲載されている。
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「動線が直角に近い状態に曲折している場合に、危険が増大する。さらに、階段や下り坂であれば最悪である」とのことである。
これは正にKアリーナでの動線そのものではないか。
そして、このような状態の中で、明石の大事故が発生したのだ。

この危険な状態を解消するのは、それほど難しいことではあるまい。
要は、「鉄柵」も「歩道へ出る箇所への出場規制」も解除すればよいだけだ。
環状線となっている道路「高島台第298号線」は車両通行が殆ど無いんだから、一時的に歩道として確保すればいいだろう。
アンパンマン・ミュージアム横の通路を封鎖する意味もわからない。
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結局、要所要所に配置すべき要員の準備に手を抜いているだけの話なのではないか。
まず運営会社には、兵庫県警の「雑踏警備の手引き」を熟読して、研究してもらいたい。
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ポピュリズムとしての維新の危険性

25/6/2023

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Photo by Marija Zaric on Unsplash
近年、先進諸国で、ポピュリズムと呼ばれる政党や運動が大きく伸張しており、日本もまた例外ではない。
水島治郎の「ポピュリズムとは何か」によれば、ポピュリズムには二つの定義が与えられている。
  • 第一の定義は、固定的な支持基盤を超えて、民衆に幅広く直接訴えかける政治スタイルである。
  • 第二の定義は、政治変革を目指すという名目で既成の政治やエリートを批判する政治運動である。

​そして水島は、ポピュリズムの特徴を次のように四点挙げている。
  • 第一の特徴は、政治エリート、メディア、高学歴層などの「特権層」に対する「普通の人々」のルサンチマンを代弁する手法をとることである。このような主張は同質的な集団を形成し、外国人や民族的・宗教的もしくは性的マイノリティに対する排外主義へ容易に転換する。
  • 第二の特徴は、政治的・経済的のみならず社会的・文化的にもひと握りの人々が支配を固めているとするプロパガンダである。
  • 第三の特徴は、いわゆる「カリスマ的リーダー」の存在と、彼らによる明確で端的な言語表現である。
  • 第四の特徴は、イデオロギーとしての薄さが挙げられる。

ポピュリズムは必ずしもデモクラシーと対立的な関係にあるものではなく、ポピュリズムの主張の多くは、デモクラシーの原理原則から派生しており、むしろデモクラシーの理念と重なり合う面が多い。
デモクラシーを立憲主義的に解釈すると、法の支配、個人的自由の尊重、議会制を通じた権力抑制などを重視することになる。
一方、ポピュリズムの立場からデモクラシーを解釈すると、統治者と被治者の一致、直接民主主義の導入など、民衆の意思に重点が置かれる。
さらにポピュリズムとデモクラシーの関係を分析すると、ポピュリズムにはデモクラシーの発展を促進する面と、阻害する面が存在することが明らかになる。
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デモクラシーの発展を促進する面としては、三点考えられる。
  1. 政治から排除されてきた集団の政治参加の促進が考えられる。
  2. 社会的な壁を越えた、新たなイデオロギーを提供する可能性がある。
  3. 対立的な側面を呼び起こすとこで、政治の活性化が可能になる。

他方、ポピュリズムは、デモクラシーの発展を阻害する面も持つ。
  1. 民衆の意思を重視する一方、権力の分立や抑制など立憲主義の原則を軽視する。
  2. 敵と味方の峻別により、対立や紛争を先鋭化させ、深刻な分断を生み出す。
  3. 投票によって一挙に決することを重視するあまり、熟議による統治を破壊する危険がある。

21世紀の我が国におけるポピュリズムの具体的な事象・現象としては、地域政党「大阪維新の会」を母体とする政党「日本維新の会」(以下「維新」)が挙げられる。
維新による政治の第一の特徴は、明確で端的な言葉を使って敵と味方を峻別し、民衆の情念に訴えて対立を先鋭化させる手法に長けていることである。
例えば、橋下徹が2008年に大阪府知事選に出馬した際、「机を蹴り飛ばす勢いで府庁を変える」と発言するなど、役所や公務員をスケープゴートに設定し、公然と敵に回す態度を取り続けた。
「敵の認定」は、社会的エリートにも向けられた。
例えば、維新が提唱した「大阪都構想」を批判した大学教授らを、橋下は「バカ学者の典型」「抜群に地頭が悪い」「この小チンピラ」と罵倒した。
「敵の認定」は、しばしばマイノリティに対するヘイト扇動にまで突き抜ける。
その極端な例は、維新の衆議院予定候補だった長谷川豊による「自業自得の腎臓透析患者なんて、全員実費負担にさせよ。無理だと泣くならそのまま殺せ」という発言である。
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第二の特徴は、メディアに対する恫喝と取り込みである。
橋下は知事就任当初から、批判的なメディアの記者を実名で吊し上げ、執拗に攻撃を続けた。
例えば、維新の政策に批判的な質問した毎日放送の女性記者に対し、「勉強不足」「そんな事も知らずに取材に来るな」と感情をむき出しにして攻撃した。
NHK、朝日新聞、毎日新聞などに対しても同様の攻撃が加えられている。
その結果、在阪メディアは委縮し、維新に対する批判をほとんど行わなくなってしまった。

第三の特徴は、住民投票へのこだわりである。
住民投票は、熟議を根幹とする議会制民主主義を補完する制度としての意義を否定することはできない。
そして、住民の直接請求に基づく首長や議員の解職は、住民の権利の正当な行使である。
一方、維新が二回にわたって住民投票を推し進めた「大阪都構想」の内容は、2015年2月の「特別区設置協定書」によると、①大阪市の現行24区を廃止し新たに5特別区を設置、②府と市で重なっていた「二重行政」の解消、③これによる新たな財源の創出、といったものだった。
しかし議論の段階でも、区割りの妥当性、「無駄な二重行政」は本当に存在するのか、財源の根拠が不確かで甘すぎるのではないか、といった指摘がなされていた。
このような複雑な利害関係やテクニカルな諸問題は、府議会、市議会、法定協議会で熟議に熟議を重ねて検討されるべきであり、単純に投票で決着をつけるような性質のものではない。

以上のように、維新による政治をポピュリズムの一形態として検討すると、デモクラシーの発展を促進する面としては、「大阪都構想」の欺瞞に気が付いた市民が中核となり、自民党から共産党まで既存の政党が緊張感をもって「反維新」の統一戦線を一時的にせよ生み出したことが挙げられよう。
(もっともこの統一戦線は公明党の裏切りによって瓦解してしまった。)
その他には、デモクラシーの発展を促進する面はほとんど見当たらない。

逆に分断や差別を先鋭化させ、統治機構を破壊して、人心を荒廃させるような、デモクラシーを阻害する弊害ばかりが際立っている。
​維新は、ファシズムへ突き進む危険性を孕んでいる、警戒すべき集団と看做すべきであろう。

参考文献・引用文献
・水島治郎『ポピュリズムとは何か』(中央公論新社、2016年)3~28頁
・松本創『誰が「橋下徹」をつくったか』(140B、2015年)18~19、199~202頁
・富田宏治『維新政治の本質』(あけび書房、2022年)90頁、112~113頁
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中央大学法学部通信教育課程 卒業にあたって

2/4/2023

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Photo by Dom Fou on Unsplash
この2023年3月、中央大学法学部通信教育課程を卒業することができた。東大の工学部を卒業したのが1983年3月だから、実に40年ぶりの大学卒業である。3月25日には立派な卒業式に出席させていただくこともできた。40年前の東大では卒業式らしい卒業式はなく、実験の途中で白衣を着たまま教室に集まって、卒業証書を受け取ったらそのまま研究室へ戻って実験を再開した記憶しかない。当時の状況と比べると、なかなか感慨深いものがあった。
これで工学部と法学部を卒業したことになるので、ダブルメジャーとかダブルディグリーと呼ばれるものに当たるのかと思ったものの、これらはどうやら「同時」に複数の学位を取得することらしい。ともあれ理系と文系の二つの学位を取得したことになるのは確かである。

そもそもなぜ還暦を過ぎてから改めて大学で勉強しようと決意したのか、これにはいくつか理由がある。一つはこの年齢になっても人文系の教養が圧倒的に足りないとの自覚である。例えば日本史について言えば、鎌倉時代と室町時代の先後すら覚束ない有様であった。(なお、この問題は、日本法制史を学ぶことで克服することができた。この度の成果の一つである。)こんな状態で生涯を終えるわけにはいかないのである。
そしてもう一つの大きな理由は、武器としての法学を身につけたかったからだった。この10年間近くに渡る安倍政権の下で、日本社会は急激に右傾化した。人種差別主義者やファシストが恥じることなく堂々と路上に現れるようになったばかりか、むしろ政権やメディアの中枢を連中に乗っ取られてしまった状態である。こうした反知性的な連中との闘いには、知性を武器として臨むしかない。さらに有態に言えば、ネトウヨを相手に訴訟を提起する場合、弁護士の方への委任に先んじて、訴訟戦略の立案や証拠収集くらいは或る程度自分でできるスキルを身につけたかったのである。

40年前とはいえ一旦は大学を卒業しているので、今回の入学は3年次への編入となり、修学期間は最短で2年ということになった。たまたまコロナ禍でのリモート・ワーク中心の期間と重なったため、勉学のための時間は余裕をもって確保することができたのである。そうは言っても働きながらの勉強は簡単なものではない。どのように時間をやり繰りして勉強を進めていったのかという話については、それだけで長くなってしまうので今回は割愛し、後日改めて整理することにしたい。

さて、卒業に当たっての思いを一言で表すと「幅も深さも全然足りなかった」ということになろう。実はこの思いには既視感がある。40年前に工学部を卒業したときと似ているのだ。当時は、専攻していた有機化学の研究者になりたいという身の程知らずの考えを抱いていた。実際、研究者として身を立てるには、修士課程を修了していることが最低限の条件だった。だからこそ大学院へ進学したのだが、逆に自分には化学実験の才能が根本的に欠如していることを思い知らされる結果となった。化学の研究者になるためには単に知識だけではなく、昼夜を厭わず化学反応を観察し続ける根気や、生成物を丁寧に取り扱うための手先の器用さなどが必要だったのである。結局、修士課程の修了後は研究の道に進むことを断念し、IT業界へ転身することになるのだが、大学院へ進学しなければ自分の才能の無さに気づくこともなく、進学しなかったことを生涯後悔していたかもしれない。そう考えれば、修士課程の2年間も、己の無力さを知ることで無駄な時間ではなかったような気もする。

40年前の話から、今回の法学部卒業に戻したい。まず、法学の専門性の深さが圧倒的に足りていないとの思いは、工学部卒のときと同じである。加えて今回は、学んだ各科目が有機的に連携した総合的な知識を形成し切れていないことに気づいてしまった。例えば、民法の債権を例にしてみたい。これらの科目、あるいは条文自体、このような体系になっている。
民法総則 – 債権総論 – 債権各論
いわゆるバンデクテンと呼ばれる体系であるが、IT業界的な言い方をすれば、まず民法総則で全体のデフォルト値を設定し、その一部を債権総論で置き換え、さらにまたその一部を債権各論で上書きするという構造になっている。したがって最終的には、民法総則から債権各論までを一体として理解していなければならないのだが、履修が終わった後でも、なかなかそうなっていないのが現実であった。
科目の内容として、もう少し細かく説明しておきたい。民法総則では行為能力や代理、時効などが中心になる。そして債権総論では債務不履行や債権者代位権などが中心になり、債権各論でようやく契約に関する条文を学習することになる。しかしこれらの科目の理解がばらばらのままで、一気通貫の理解ができていないと、例えば「成年後見人は、成年被後見人の行為に対する代理権、追認権、取消権を有するが、同意権を有しない」というような問題を理解することができないのである。
そして民法の体系の理解を「縦の連関」とすれば、さらに「横の連関や包含関係の理解」も必要であった。例えば行政訴訟法を理解するためには民事訴訟法の知識が前提になるし、環境法と行政法に至っては両方を学んで初めてそれぞれに腹落ちする構造になっている。これらはシラバスだけでは判らないし、実際に勉強してこそ初めて気が付くポイントであった。
要するに、法学の学習は、各科目の単位を取得すればいいというものではなく、法学という学問のメタ構造を頭の中に構築する作業が必要だったのである。そして卒業にあたってもなお、これが全然できていないことに気が付いてしまったのだった。

さらに付け加えると、法学以外の教養課程の科目については、東大で取得した単位を利用して免除してもらったことが仇となり、法学科目以外の人文系科目がほぼ手つかずという状態での卒業になってしまった。具体的には、政治学、社会学、哲学、経済学、心理学など、人文系の学生なら学んでいて当然と思われる科目の履修がごっそり抜け落ちているのである。これは「人文系の教養を身に着けたい」という当初の目的を振り返ると、致命的な事態と言わざるを得ない。そして、法学としての教養を広げる科目群である、法哲学、外国法なども修了できていない。さらに法学の専門性をより深めるという観点でも、民事訴訟法に続くべき民事執行・保全法や倒産処理法、租税法などが履修できていない。(特にネトウヨ対策には民事執行法の知識は必須であろう。)冒頭で書いたように「幅も深さも全然足りない」ままであり、このまま卒業という言葉に甘んじるわけにはいかないのである。

そういう訳で、卒業したばかりであるものの、引き続き聴講生として学習を続けていくことにした。むしろもう卒業を気にする必要もないので、これからじっくりと腰を据えて学習に取り組めると思う。
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在日インド人コミュニティを狙った特殊詐欺の横行 Rampant phone fraud targeting the Indian community in Japan

23/2/2023

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Photo by Growtika on Unsplash
English follows Japanese
大変残念だが、日本は特殊詐欺大国である。
特殊詐欺とは、京都府警察によれば、次のように定義されている。
特殊詐欺とは、被害者に電話を掛けるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振り込みその他の方法により、不特定多数の者から現金をだまし取る犯罪の総称です。
日本では、ほぼ毎日、特殊詐欺の被害が報道されている。
例えば、2月23日、大分県で、警察官を騙る手口で1000万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと報じられている。

そして驚くべきことに、在日外国人をターゲットにした特殊詐欺が現れるに至った。
在日インド大使館は、サイトのトップページで、次のように注意を促している。
詐欺電話の手口:

在日インド邦人を狙う詐欺電話は、在日インド大使館の代表番号03-3262-2391を含む複数の電話番号から発信されています。大使館の代表番号は、公的に登録された電話番号ですが、犯人は発信元番号を大使館代表番号に変更して発信しているようです。中には発信元電話番号が表示されないというケースもあるようです。

応答すると、日本の当局(または在日インド大使館)に対し、虚偽の情報提供を行ったため、即時に「罰金」を送金する必要があり、もし送金しなければインドへ強制送還されるか、刑務所に収監される、と告げられます。多くの場合、大使館職員からの電話であると信じさせるため、詐欺師はSNSといったオープンソースを通じ、事前に個人情報を収集した上で電話をかけてきます。

中にはインド政府が行うVande Bharat Mission への選考対象になれると、金銭を要求する場合もあるようです。

詐欺師は、電話を受けた方をパニックに陥れようとし、多くの場合成功します。そして、違反金や罰金の支払いが停滞すると、強制送還手続きが始まってしまうので、ウェスタン・ユニオンからの送金や、I-Tuneギフトカードの購入、クレジットカードまたはデビットカード等で速やかに納入するよう求めてきます。
私の友人の一人であるインド人男性は、「インド大使館勤務のJohn Milon」を名乗る男から、「パスポートに虚偽の記載があるから、即刻インドへ戻って修正するか、もしくはコンビニから金を払え」との電話があったそうである。
彼は一瞬パニックになりかけたが、インド大使館へ電話をし確認したところ、同様の詐欺が多発しているので十分注意するよう促されたとのことだ。
在日外国人にとって最もセンシティブな在留資格を手玉に取る、最低最悪に卑劣なやり口と言わざるを得ない。
なお、「John Milon」を名乗る人物の話す英語は、アメリカやイギリス、インドのそれではなく、いかにも日本人的な発音だったとのことである。
このような卑劣な詐欺は、わが国では日常茶飯であるので、くれぐれもご注意いただきたい。

It is very unfortunate, but Japan is a nation of phone frauds.
Phone fraud is defined by the Kyoto Prefectural Police as follows
Phone fraud is a generic term for crimes that defraud an unspecified number of people out of their cash by making victims trust them without meeting them face-to-face, for example, by calling them on the phone, and then transferring money to a designated savings account or by other methods.
In Japan, victims of phone fraud are reported almost daily basis.
For example, on February 23, it was reported that in Oita Prefecture, a phone fraud case in which 10 million yen was swindled by tricking a victim into believing a caller was a police officer occurred.

Then, surprisingly, phone fraud targeting foreigners living in Japan began to appear.
The Embassy of India in Japan cautions on the top page of its website as follows.
The method adopted by the criminals is often as follows:

Calls originate from many numbers, including 0332622391. While this is the registered Embassy number, these callers have been able to spoof this Sometime calls have no caller ID i.e. show no number.

Most often, the fraudsters claim that the call recipient has provided wrong or incomplete information to the Japanese authorities (or the Indian Embassy), and that if they do not transfer ‘penalty’ money immediately, they would either be sent back to India, or be sent to jail. They are in possession of personal details (usually through open sources like social media platforms), which lends authenticity to their claims.

In some cases, they have now begun to ask for money so that their names could be included for consideration in the Vande Bharat Mission flights being organised by the Government of India.
​
The perpetrators aim to – and are able to – cause panic and urgency, and demand that the fine or penalty needs to be paid through Western Union money transfer/purchase I-tune Gift Cards, through credit/debit cards immediately or else deportation proceedings would be initiated.
One of my friends, an Indian gentleman, told me that he received a call from a man claiming to be "John Milon, who works at the Indian Embassy" telling him that his passport had a false entry and that he should immediately return to India to correct it or pay the money from a convenience store.
He almost panicked for a moment, but called the Indian Embassy to confirm and was urged to be very careful as similar scams are common.
I must say that this is the most despicable way to take advantage of the most sensitive status of residence for foreign residents in Japan.
The English spoken by the person claiming to be "John Milon" was not American, British, or Indian, but had a distinctly Japanese pronunciation.
Please be aware that such despicable scams are an everyday occurrence in our country.
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維新と統一教会

28/8/2022

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Photo by Egor Myznik on Unsplash
安倍晋三が銃撃されて死亡してから一か月以上が経ち、この間に当の安倍晋三をはじめ、萩生田光一や山際大志郎など数多くの自民党議員と統一教会との癒着が明らかになった。
首相・岸田はこのイメージを払拭すべく内閣改造を図ったが、結局、改造後の閣僚の大多数が統一教会と何等かの関係を持っていたという体たらくである。
与党である自民党と反社会的組織との濃厚な関係は、当然ながら徹底的に追及されなければならないし、また今後も追及は続くであろう。
一方、政権与党に対して寄生虫のようなポジションを取り続ける維新もまた、統一教会とのベタベタな関係が判明している。
ここでは、報道で明らかになった維新と統一教会の関係を整理しておきたい。

維新は、7月下旬に国会議員62人を対象に調査を行い、その結果、13人が統一教会やその関連団体と関係があったことを発表した。
「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会をめぐり、日本維新の会は国会議員62人を対象に行った調査の結果、関連団体などと何らかの関係があったことが分かった13人の氏名を公表しました。
それによりますと
▽馬場共同代表
▽藤田幹事長
▽足立国会議員団政務調査会長
▽室井参議院幹事長らで、旧統一教会の関連団体のイベントへの出席や、会合での講演などが確認されたということです。
NHK 8/2
FLASHによると、13人の名前と当時の役職、および統一教会との関係は次の通り。
【日本維新の会、旧統一教会との関係者リスト】

馬場伸幸(共同代表)
 世界平和女性連合イベント出席
 世界日報の取材対応

藤田文武(幹事長)
 世界平和女性連合イベント出席

足立康史(国会議員団政調会長)
 世界戦略総合研究所の定例会講演

伊東信久(衆議院議員)
 世界平和女性連合イベント出席 祝電

小野泰輔(衆議院議員)
 熊本県ピースロード実行委員会主催「PEACE ROAD 2022 in KUMAMOTO」実行委員の名義貸し

中司宏(衆議院議員)
 世界平和女性連合イベント出席

沢田良(衆議院議員)
 さいたま南家庭教会挨拶訪問、意見交換

高橋英明(衆議院議員)
 支援者のなかに関係者が1名存在したことが判明

吉田豊史(衆議院議員)
 世界平和連合イベント出席

室井邦彦(参議院幹事長)
 関係団体の集会・イベント出席

高木佳保里(幹事長代理)
 世界平和女性連合イベント出席

柴田巧(参議院議員)
 富山県平和大使協議会主催「富山オープンカレッジ」祝電・講演

青島健太(参議院議員)
 集会に挨拶訪問、意見交換
FLASH 8/3
日本維新の会・共同代表の馬場伸幸氏が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)系の新聞「世界日報」のインタビューに応じたことをハフポスト日本版に対して認めた。
馬場氏は、当初のハフポストの取材に対して、「世界日報」のインタビューに応じたことを否定する回答を寄せていた。
馬場氏は最多の3回登場していた。
HUFFPOST  8/15
日本維新の会の国会議員13人が、反社会的活動で問題となってきた旧統一協会(世界平和統一家庭連合)と何らかのかかわりを持っていたことが30日、藤田文武幹事長の記者会見で明らかになりました。
藤田氏自身も統一協会系の世界平和女性連合(WFWP)主催の会員制クリスマスパーティーなどに4回参加したと説明。
赤旗 7/31
柴田参議院議員は、みんなの党所属だった2012年2月、オープンカレッジで講演。さらに、日本維新の会に所属を移していた2015年、オープンカレッジに祝電を送っていました。
チューリップテレビ 8/1
さらに、大阪維新でも、首長や地方議員ら16人が統一教会と接点を持っていたことを発表している。
大阪維新16人旧統一教会と接点 会合参加や祝電、関係公表
16人は大阪府議6人、大阪市や堺市などの市議9人と山入端創羽曳野市長。
東京新聞 8/2

こうした自主的な調査の後も、維新の国会議員である石井苗子や松沢成文、音喜多駿らと統一教会の癒着が続々と明らかになっている。
日本維新の会は5日、石井苗子参院議員(比例)が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体のイベントに参加していたと発表した。
共同 8/5
旧統一教会の「関連団体」とのかかわりについては、石井苗子参議院議員、小野泰輔衆議院議員が関連団体イベントに参加したことがありました。
また私・音喜多駿は、旧統一協会及び関連団体のイベントではありませんが、旧統一教会系メディアが一部広報に関与しているイベントに登壇したことがありました。
日本維新の会HP  8/9
日本維新の会は8日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係をめぐり、松沢成文参院議員が関連団体の会合に出席し、祝電を送るなどしていたと発表した。
旧統一教会と接点のあった維新の国会議員は計15人となった。
時事 8/8

さらに地方議員でも、統一教会との濃厚な関係が次々と発覚している。
堺市議の池田かつし氏は2014年12月6日、SNSに《馬場伸幸衆議院議員候補とともにWFWPチャリティークリスマスパーティーに出席しました》と書き込み、男性ががマイクを握り、挨拶している写真を添付していた。
足立氏は、2018年に旧統一教会の関連団体「世界戦略総合研究所」で講演をしていたことが分かっている。
代表選に出るという吉田衆議院議員も富山県議会議員の選挙に出馬した際、「世界平和連合」の会合で挨拶し、その後の集会にも参加してたという。
HUNTER 8/8
大阪市議の大内啓治は、過去に信者であったことを申告していなかった。
大阪維新の会の大内啓治大阪市議(71)が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体の会合に参加していたのに、内部調査に対し申告していなかったことが19日、分かった。
大内氏は取材に、大学生の時に旧統一教会に入信し、30代半ばで政治家を志すまで信者だったと説明。
産経 8/20
維新の会関係者が語る。 「党内ではいまだに『ガチ信者』という認識です。」
FRIDAY 8/19

こうした中、参院議員の鈴木宗男は開き直る始末である。
日本維新の会の鈴木宗男参院議員(74)「旧統一教会に加藤氏が祝電を打ったことを立憲民主党、共産党の議員があたかも問題があることのように質問しているが、お門違いではないか」
スポニチ 8/21
まったくどうしようもない。
こうした反社とベタベタな連中は公職に就く資格はない。
直ちに辞職し、公民権を剥奪されるべきであろう。
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あるツイッター・アカウントの2年間

17/7/2022

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Photo by engin akyurt on Unsplash
【注意】引用したツイートには、激しい差別表現が含まれます。

7月8日、元首相の安倍晋三が銃撃され、ほぼ即死状態で亡くなった。
その場で逮捕された銃撃犯は、世界平和統一家庭連合(いわゆる旧統一教会)に家庭を破壊され、その恨みから、教会の広告塔を演じていた安倍を襲撃したと伝えられている。
犯行に至る動機や心理は今後の捜査や公判を待つしかないが、実は本人である可能性が高いツイッター・アカウントが残されていた。
ツイートは襲撃の3年弱前に遡る2019年10月に始まり、襲撃の前週の2022年6月30日を最後に途絶えている。

このアカウントが果たして本人のものであるか、断定するには、書き込みのIPを取得して照合しなければならない。
しかし、報道されている内容を裏付けるようなツイートをいくつも残しているのも事実である。

オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた。統一教会の本分は、家族に家族から窃盗・横領・特殊詐欺で巻き上げさせたアガリを全て上納させることだ。70を超えてバブル崩壊に苦しむ祖父は母に怒り狂った、いや絶望したと言う方が正しい。包丁を持ち出したのその時だ。

— silent hill 333 (@333_hill) January 26, 2020

ウチのお袋は子供に自立の芽でも出ようものなら即座に統一教会ハマって一族もろとも巻き添えにして自爆したね。恐ろしきは女人なり。 https://t.co/IrsEG5ZjOW

— silent hill 333 (@333_hill) December 11, 2020

死んだ父は京大出だった。父の兄は弁護士、母は大阪市大卒の栄養士、母方の叔母は医者だった。そんな環境でオレは優等生として育った。オレの努力もあったが、そういう環境でもあったのだろう。

— silent hill 333 (@333_hill) December 7, 2019
安倍襲撃を予告するかのような書き込みもある。

そりゃ武装もしたくなるでしょう。

いつ殺されても仕方がない事を、
むしろ全人類が今すぐ殺さなければならないと思うであろう事を、
あろう事か神を騙り行って来たのだから。

— silent hill 333 (@333_hill) May 18, 2021

#ケチって火炎瓶
これを見ると「火炎瓶以上のモノを用意する金がなかったのを馬鹿にされてる」のかと誤解する。

— silent hill 333 (@333_hill) February 28, 2021

考えても見りゃ安倍のやった事なんか全部逆SEALDSなんだよね。全てが強引な戦後保守の現代への当てはめ、焼き直し。真似して東京五輪まで招致してこのザマ。

— silent hill 333 (@333_hill) February 28, 2021

継続反復して若者の無知や未熟に付け込んで利用して喜んでるような奴は死ねばいいし死なねばならない。生かしとくべきではない。それぐらいは言っとく。

— silent hill 333 (@333_hill) February 28, 2021
そして、心の底から呪うかのような旧統一教会の批判。

統一教会が素性を隠して接近しあれやこれやで信者を獲得する手法を取ってきたこと、問題化した後もダミー団体を多数設立し似たようなことをやり続けて来たこと、何らかの目的をもって近づく人間はいるんだよ、世の中には。 https://t.co/BM004sKifF

— silent hill 333 (@333_hill) August 10, 2021

統一教会が何十年も前から社会問題化し
もはや反社会的組織である事を覆しようもないのは

あのような文一族を崇め奉り、
彼等の言うことを鵜呑みにし、
神(自称)の為と称し
騙し、奪い、争わせ、
生じたあらゆる問題を自己、或いは自己の信じる神の無謬性を理由に他責化し、
神罰とさえ称し嘲笑う

— silent hill 333 (@333_hill) May 18, 2021

文鮮明は生まれた瞬間に叩き殺すのベストだったクズ。あの血族の全てがそう。

— silent hill 333 (@333_hill) May 18, 2021

こういう裏切りは初めてではない。25年前、今に至る人生を歪ませた決定的な裏切りに学ぶなら、これは序の口だろう。オレも人を裏切らなかったとは言わない。だが全ての原因は25年前だと言わせてもらう。なぁ、統一教会よ。

— silent hill 333 (@333_hill) April 24, 2021
ところが、安倍晋三に対しては、全面否定するわけでもなく、政治的な姿勢を評価するような微妙な距離感をとっている。

世間を支配するのが虚の中で、安倍政権の虚実から実だけを取ったらこうなったのだろう。人間なんてこんなものだと最近ヒシヒシと感じる。世界を支配するのはデタラメ、表層しか見ない無関心とそれに基づいた感情、最後まで生き残るのは搾取上手と恥知らず。 https://t.co/Rl7xploX8I

— silent hill 333 (@333_hill) December 8, 2021

こういう人達がいる限り安倍政権の評価は確固たるものになるし自民党政権は続く。思えば自分達の政治的意思はどこにも反映されないし、できる事と言えば罵倒しかない気の毒な人達。だが、自分の政治信条は自分しか変えられないのだから行き着く所を見届けるしかない。 https://t.co/YMZTmWKIc8

— silent hill 333 (@333_hill) August 31, 2020

安倍政権のやり方が常に正しかったとは全く思わないが、結果として正しかった事を評価できなければその正しさは失われる。安倍晋三という人間の政治手法を否定する為に結果まで否定する必要はない。

— silent hill 333 (@333_hill) August 27, 2020
いや、むしろ安倍政権の政治姿勢に極めて近いと言うべきかもしれない。
吐き気を催すような嫌韓ツイートの数々。

在日差別に反対する場合に最も必要なのは、明確に韓国・北朝鮮と対決する姿勢。もはや友好国ではなく敵国なのだという認識。 https://t.co/AXOFjuMI3I

— silent hill 333 (@333_hill) December 28, 2021

真偽の程は知らないが、とある半島マンセー宗教の聖酒は教祖の精液入りという噂を聞いた事がある。韓国社会一般という、性に異常に執着する教義だけでない根拠があったのだなぁと改めて思う。 https://t.co/iXnY7U2RXm

— silent hill 333 (@333_hill) August 24, 2021

ちょっとこの国を擁護するロジックを聞きたいね https://t.co/17obYDapwu

— silent hill 333 (@333_hill) April 14, 2021

件のラムザイヤー論文が日本語訳されず、批判も道徳や倫理を前面に押し出すものしかない辺り、さもありなんとは思うなぁ https://t.co/wykMVkEe1D

— silent hill 333 (@333_hill) March 24, 2021

韓国人の復讐心、連合国の後ろめたさ、人権活動家達の野心、この3つの利害が日本を叩く事で一致したのが「いわゆる従軍慰安婦問題」の実相である。

— silent hill 333 (@333_hill) March 13, 2021

「チョゴリがヘイトクライムで着れない」などと「チョゴリを着る子供=朝鮮学校学生=世界最悪の人権弾圧・独裁体制の積極的支持者の子息」という問題を単なる差別問題にすり替える事がどれほど罪深いことか「レイシズム」「ヘイト」などという連中は絶対に分からない。だから燃える。燃え続ける。 https://t.co/nnBwr4xQdZ

— silent hill 333 (@333_hill) December 1, 2020
旧統一教会の被害者であったことを差し引いても、こうした嫌韓の論調は異常なレベルである。
彼の差別的な姿勢は、先住少数民族としてのアイヌの権利否定や、反フェミニズムのツイートにも表れている。
パワハラを訴える人も全面否定。

アイヌhttps://t.co/6icgeXxiLM
どうもアイヌの漁業権は曰く付きらしい。戦前までは色々支援政策もあったようだ。

— silent hill 333 (@333_hill) August 22, 2020

アイヌだから漁協に入れず漁ができないなんて事はないだろうから、排他的な権利か。そうでないなら資源保護や禁漁期間が問題になるんじゃないか。 https://t.co/KN8UEIlayK

— silent hill 333 (@333_hill) August 22, 2020

これだけならいいが、ここに「女性差別」や「女性蔑視」、フェミニズムが加わると「男性(男社会)vs女性」の構図として潜在的に全ての男を敵に回す。 https://t.co/MHe24rRLnZ

— silent hill 333 (@333_hill) June 16, 2021

女から喧嘩売って来るんだから女性の権利なんて、まぁ知らんよね(笑)

— silent hill 333 (@333_hill) January 12, 2021

そう、ウチの職場の「パワハラだ!」と声高に叫ぶ人間には全く自覚がない。極めてナチュラルに働かずにカネをもらうのが自分の権利だと思っている。そんな人間でもクビにできないのがこの人手不足。 パワハラと退職をチラつかせふんぞり返る椅子は蹴り倒した方がいい。 https://t.co/iqza4TW3LD

— silent hill 333 (@333_hill) November 30, 2021
極めつけは、彼の憲法観である。
どう見ても、自民党と完全に一致。

自衛隊が発足した時点で9条は空文である事が示された。それを違憲ではないと糊塗するのが戦後憲法学の骨子の一つであるなら、時代に合わせ集団的自衛権が違憲でない理由を探すのが現代に必要な法学。今や9条の前提が希望的観測に過ぎない事も明白になったのだから。

— silent hill 333 (@333_hill) May 6, 2022

何はともあれ、立民が賛成って見直したわ。9条教徒と共産党は放っておいて健全な2大政党になればよい。 https://t.co/09kQsvdPho

— silent hill 333 (@333_hill) May 11, 2021

当たり前だが憲法は政府を縛る為「のみ」にあるのではない。航空法は当然に憲法の下位だが、それを個人に適用した航空会社の運用もまた憲法に反しない必要がある。 https://t.co/Y4kmesjvFe

— silent hill 333 (@333_hill) September 18, 2020
もちろん、集団的自衛権や日米安保条約にも大賛成である。

主権国家である以上憲法がどうあれ自衛権を否定し得ないなら、集団に依るしか現実的に自衛する方法がない場合でも集団的自衛権が違憲になる理由は無い。世界の諸国民が如何に平和を愛しても、稀にそうでない国家も存在する。それが北朝鮮であり中国でありウクライナ戦争だが

— silent hill 333 (@333_hill) May 6, 2022

安倍政権の平和安全法制を歓迎したのは当時の副大統領バイデン(=オバマ=米民主党)。日本リベラルの矛盾。反米親中路線を進むのは第二次大戦から米ソ冷戦を経た70年余の国家の土台を堀崩す覚悟がいる。敗戦ぐらいの不可抗力がなければ痛みに耐えられるとは思えない。 https://t.co/gphqzwjUXt

— silent hill 333 (@333_hill) January 21, 2021

最後まで根拠不明の4島一括返還論から離れていない。日ソ共同宣言は「平和条約締結後の2島返還」明記。
その後の日米安保条約によってソ連は「外国軍駐留基地の撤去」を条件に追加、全てはここで止まっていたはずだ。安倍の2島先行返還論が旧来から後退しているとは思えない。 https://t.co/ddcm0eKVV3

— silent hill 333 (@333_hill) March 24, 2022

このツイッター・アカウントの人物は、政治的には決して「反安倍」ではなかった。
むしろ安倍政権や自民党に極めて近い考えの持ち主だったと言えよう。
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柏(かしわ)原発な人たち

5/6/2022

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Photo by Kilian Karger on Unsplash
5月31日、札幌地裁が北海道電力に対し、泊原発の1~3号機の運転差し止めを命じた。
判決の核は「津波防護施設が存在せず、津波に対する安全基準を満たしていない」という事実であり、北海道電力の怠慢でしかない。
北海道電力は、原子力規制委員会が要請した資料もまともに提出せず、更田委員長に「十分な対応がみられず数年が経った」と指摘されるほどの体たらくである。
札幌地裁の判決は、きわめて当然の判断と言えよう。

ところで、この判決直後、ネトウヨたちが一斉に判決を揶揄するツイートをし始めたのだが、何かおかしい。
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よく見ると「泊(とまり)」ではなく「柏(かしわ)」原発になっているのである。
それも一人や二人ではなかった。
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確かに原発の立地は読み方が難しいものが多い。
東通(ひがしどおり)、女川(おながわ)、柏崎刈羽(かしわざきかりわ)、志賀(しか)、大飯(おおい)、川内(せんだい)あたりは、ネトウヨの頭では読めないのも無理からぬ話である。
しかし読み方はともかく、どうやったら「泊(とまり)原発」を「柏(かしわ)原発」と誤記できるのだろう。
かな入力の誤変換はあり得ない。
考えられるのは
  1. コピペ元が間違っていた。
  2. 脳内に「かしわ原発」として定着していた。
の二点だ。
原発の話題で揶揄するにしても、あまりにも愚かである。
なお泊原発は2012年5月5日に停止し、既に10年以上稼働していない。
電力を供給していないのだから、ネトウヨたちの「柏(かしわ)原発を停めたらクーラーが停まる」という戯言は、完全に言いがかりにすぎない。

こういう底辺ネトウヨたちがバカなのは既定の事実であるが、論客を自称する人物まで「柏(かしわ)原発」をやらかしているのには驚かされる。
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この御仁も10年以上にわたって原発問題に関する嫌味を垂れ流し続けているわけだが、「泊(とまり)」を「柏(かしわ)」と思い違いしたままという程度の認識であるのが露呈してしまった。
興味がないなら、せめて黙っていりゃいいのにね。

なお、元祖「柏(かしわ)」は、こちらの方の2018年のツイート(現在はアカウント剥奪)のようである。
さもありなん。
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このように、愛国者ぶるくせにネトウヨが日本語をまともに使えない現象に対して、何らかの名称を付けることはできないだろうか。
とりあえず「かしわ問題」とでもしておけばいいかもしれないが、次の事例も捨てがたい。
大阪知事・松井の発言である。
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「更迭」ではなく「更送」。
これも「こうてつ」との読み方を知っていれば、誤変換しようがないものである。
むしろどうしたら「更送」と打ち込めたのか、教えてほしいものだ。
「更に」と打ち込んでから「送る」と加えてカナを削ったんでしょうか。
頭の悪い人たちの行動を理解するのは、本当に難しい。
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恩田川支流の暗渠

17/4/2022

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ここ数年、渋谷川など、暗渠となって都内を流れる川が話題になっている。
最近では週刊文春の記事がていねいに取材されており、たいへん興味深かった。

都内の暗渠は有名だが、多摩地区の暗渠なんか誰も知らないし、興味もないだろう。
しかし我が地元にも恩田川、そして鶴見川へ連なる支流が暗渠となって存在しているのである。

田園都市線の「すずかけ台」駅と「南町田グランベリーパーク」駅の間に、暗渠の出発地点となる源流がある。
まさに田園都市線の土手の元である。
この付近は宅地造成が始まる1970年ころまで一面の田んぼだった所だ。
暗渠になる以前の小川にはザリガニやドジョウが豊富に生息しており、春にはカエルの産卵地になっていたことを記憶している。
ウナギが採れることもあったらしい。
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源流から200mほど。
​親子連れでにぎわうつばき公園の周囲を直角に曲がり、暗渠が続く。
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つばき公園からさらに徒歩数分で、やなぎ公園に到着。
ここでは数メートルの区間だけ、水の流れが現れる。
きれいな水だ。
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やなぎ公園を抜けると、再び暗渠となり、住宅の間を潜るように流れが続く。
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そして、どうやらこの先が行き止まりになっているもよう。
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近づいてみると、ここから先は入れないようになっていた。
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行き止まりの反対側。
およそ50mくらいの区間が封鎖されていた。
防犯上、人の出入りがないほうが良いのだろう。
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ここからまた公道に沿って延々と暗渠が続く。
このあたり一帯も、以前は田んぼだった。
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そして、またしても行き止まり。
しかし簡単な柵と標識が設置されているだけで、徒歩の通行は禁じられていない様子。
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この真横から杉山神社の参道が見える。
普段は実に静かだが、元旦の初もうでには30分待ちになるくらい人が集まる場所である。
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さらに100mほど進むと、暗渠は五差路の地下を斜めに突っ切って、姿を現すようになる。
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暗渠ではなく、公道と住宅の間を小川となって流れる。
本来の姿である
川沿いの住宅は、道路まで橋をかける仕掛け。
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道の両側は桜並木になっており、春先には数kmにわたって桜のトンネルが出現する、素晴らしい所である。
水辺に根付いて、桜の成長にもよいのだろう。
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横浜線の線路とぶつかるところは、トンネルとなっていた。
長年住んでいても気にしたことすらなかったが、こんな仕組みになっていたのか。
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トンネルを超えると、別の支流と合流し、立派な川らしくなる。
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そして恩田川へ流れ込む。
恩田川の本流も、きれいな水流だ。
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恩田川も、川の両岸が桜で埋め尽くされており、桜の季節は圧巻の風景となる。
毎年、多くの花見客であふれる、地域有数の桜の名所である。
恩田川を下ると鶴見川に合流し、川崎で東京湾へ流れ込む。
暗渠でなければ、今でも生き物たちが息づいていたかもしれない。
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町田に維新は要らない

6/2/2022

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Photo by Element5 Digital on Unsplash
町田市議会議員・市長選挙の投票が2月22日に予定されている。
告示は一週間前の2月13日で、市議会議員36人の議席に向けて、既に駅前での街宣やポスティングなどが始まった。
様々な方面からの情報によると、日本維新の会(以下「維新」)は、市長選での独自の候補者の擁立に加え、市議会議員の候補者2名も公認するようである。

関東地方に住んでいると、幸い現在のところあまり維新の活動は目に入ってこないが、既に"不祥事のデパート「維新」やらかしリスト" でまとめたように、維新の議員たちは全国的に数々の不祥事をやらかしている。
地方議員に限っても、公選法違反での逮捕はもとより、傷害や下半身露出まで、ハレンチな事件のオン・パレードである。
首長でも、宅建法違反が露呈したり、市長室に勝手にサウナを設置するなど、やりたい放題だ。
国政にいたっては、カジノを廻る収賄や、公設秘書による殺人未遂など、目を覆わんばかりの惨状である。
いやしくも国政政党を名乗る集団で、ここまでハレンチでハチャメチャなのは、自民党を含めてもさすがに見当たらない。
もはやこれだけでも、なぜ「町田に維新は要らない」のか、説明は尽くされていると言えるだろう。

さて、この2週間ほどの間、維新を廻っていくつかの騒動があった。
一つ目は、菅直人・元首相によるこのツイートである。

橋下氏をはじめ弁舌は極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的。しかし「維新」という政党が新自由主義的政党なのか、それとも福祉国家的政党なのか、基本的政治スタンスは曖昧。主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす。

— 菅直人 衆議院議員(府中・小金井・武蔵野) 立憲民主党 (@NaotoKan) January 21, 2022
これに橋下徹が激しく反応した。

ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度。こういうことを平気でやるのは京都大学の藤井聡氏のような非常識な学者。まあ今回は弁舌の巧みさということでお褒めの言葉と受けっておくが。それよりも強い野党を本気で作る気があるなら、大阪では自民に圧勝している維新政治を謙虚に研究すべき。

— 橋下徹 (@hashimoto_lo) January 23, 2022
この「ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」とのご高説、いったいどこから持ち出したのであろうか。
そんな話は一度も耳にしたことがない。
もちろんナチス式の敬礼などは社会的生命を絶たれるほど「国際的なご法度」であるが、よくもまあテキトーなことを言うものだ。
当然、菅・元首相は言いがかりを撥ねつけた。
当たり前である。

闘うリベラル派宣言
維新との闘いで、リベラル派は軟弱と見られていると痛感。私は改めて「闘う(たたかう)リベラル」であることを宣言する。私は学生時代からのリベラル派。ゲバ棒を持った対立グループに取り囲まれたが、要求された自己批判は断固拒否した。今回の維新の脅しは私には通用しない。

— 菅直人 衆議院議員(府中・小金井・武蔵野) 立憲民主党 (@NaotoKan) January 27, 2022
そして、なぜかここで維新の幹事長・馬場が登場。
大勢のメディアを引き連れて菅・元首相の元へ抗議に現れるも、「あなたから抗議を受ける必要はないし、あなたにお応えする必要はありません。お帰りください。」と一刀両断され、すごすごと引き下がる間抜けぶりである。

菅さんに一喝される維新の馬場さん。#維新のトンチンカン pic.twitter.com/M1a7T7eS23

— 藤原采 (@December7171) February 1, 2022
ところで建前上は、橋下徹は維新から離れていることになっているのではないか?
どうして橋下ではなく、維新の幹事長・馬場が、抗議に現れるのか?
橋下徹が維新と離れている前提であれば、菅・元首相の指摘する通り、馬場の抗議はまったく筋違いと言うしかない。
逆に、未だ維新の関係者であるとの認識に立った抗議なら、彼がテレビに出演しまくっている行為は放送法4条2項の「政治的に公平であること」に抵触するのではないか。
これほど矛盾だらけで、彼らは恥ずかしくないのだろうか。

続いて2月3日、れいわ新選組の大石あきこ・衆議院議員が、橋下徹に名誉毀損で訴えられたことが発覚した。
大石議員のツイートによると、橋下を「たびたび攻撃的な表現行為を繰り返している」ことが訴因だそうである。

ちょ、待て
橋下徹 @hashimoto_lo にうったえられたんだが#パニック訴訟 #大石あきこ橋下徹に訴えられたってよ pic.twitter.com/a7hBMYSeht

— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員(大阪5区) (@oishiakiko) February 3, 2022
これに対して、ツイッター上では「#ファシモトさん」「#パニック訴訟」「#大石あきこ橋下徹に訴えられたってよ」などのタグが拡散し、一時はトレンド入りするような状態になった。
大石議員も、売られた喧嘩を買う気満々の様子である。
なお、橋下徹は過去、有田芳生・参議院議員を被告とする名誉毀損の訴訟を起こしているが、こちらは請求棄却された。
これらの件を通して考えてみると、維新側は菅・元首相も大石議員も強く反撃してこない相手だと舐めていたのではないかとの推定が浮かび上がってくる。
特定の人物に狙いを定めて恫喝を加えてくるのが維新の手口であるが、今回はいずれのケースも強烈な反撃に遭い、ただ間抜けぶりを露呈するだけの結果になってしまった。
こんなことを繰り返していれば、ヒットラーに重ね合わせる批判が出てくるのも当たり前でしょう。

さて、話を町田市の選挙に戻そうと思う。
維新の予定候補者2名のうち一人は、私が在住する南地区を拠点にする現職議員・矢口まゆである。
本人のブログによると、2021年12月に維新に入党したそうだが、その動機についてこんな事を書いている。
もともと、維新は大好きな政党でした。初めて政治に興味を持った5年程前、維新が好きになり、橋下徹さんのオンラインゼミにも入会したほどです。
まったく話にならない。
これだけで、全力をあげて拒絶する十分な理由になるはずだ。
しかし本当に警戒すべきは、こちらの入党理由である。
ともに仕事をする機会が多かった杉並区議会議員の松本議員にも、半年前から維新にお誘いいただいていた経緯もあり、ついに入党する決意にいたりました。
察するに、東京に地盤を持たない維新は、無所属の現職議員の一本釣りを開始したのではないか。
町田市の市議会議員の選挙がその橋頭堡とされるのであれば、断固阻止する必要がある。
維新の候補者には一議席たりとも、いや一票たりとも与えてはならない。
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