久保田直己 不撤不散
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恩田川支流の暗渠

17/4/2022

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ここ数年、渋谷川など、暗渠となって都内を流れる川が話題になっている。
最近では週刊文春の記事がていねいに取材されており、たいへん興味深かった。

都内の暗渠は有名だが、多摩地区の暗渠なんか誰も知らないし、興味もないだろう。
しかし我が地元にも恩田川、そして鶴見川へ連なる支流が暗渠となって存在しているのである。

田園都市線の「すずかけ台」駅と「南町田グランベリーパーク」駅の間に、暗渠の出発地点となる源流がある。
まさに田園都市線の土手の元である。
この付近は宅地造成が始まる1970年ころまで一面の田んぼだった所だ。
暗渠になる以前の小川にはザリガニやドジョウが豊富に生息しており、春にはカエルの産卵地になっていたことを記憶している。
ウナギが採れることもあったらしい。
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源流から200mほど。
​親子連れでにぎわうつばき公園の周囲を直角に曲がり、暗渠が続く。
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つばき公園からさらに徒歩数分で、やなぎ公園に到着。
ここでは数メートルの区間だけ、水の流れが現れる。
きれいな水だ。
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やなぎ公園を抜けると、再び暗渠となり、住宅の間を潜るように流れが続く。
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そして、どうやらこの先が行き止まりになっているもよう。
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近づいてみると、ここから先は入れないようになっていた。
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行き止まりの反対側。
およそ50mくらいの区間が封鎖されていた。
防犯上、人の出入りがないほうが良いのだろう。
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ここからまた公道に沿って延々と暗渠が続く。
このあたり一帯も、以前は田んぼだった。
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そして、またしても行き止まり。
しかし簡単な柵と標識が設置されているだけで、徒歩の通行は禁じられていない様子。
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この真横から杉山神社の参道が見える。
普段は実に静かだが、元旦の初もうでには30分待ちになるくらい人が集まる場所である。
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さらに100mほど進むと、暗渠は五差路の地下を斜めに突っ切って、姿を現すようになる。
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暗渠ではなく、公道と住宅の間を小川となって流れる。
本来の姿である
川沿いの住宅は、道路まで橋をかける仕掛け。
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道の両側は桜並木になっており、春先には数kmにわたって桜のトンネルが出現する、素晴らしい所である。
水辺に根付いて、桜の成長にもよいのだろう。
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横浜線の線路とぶつかるところは、トンネルとなっていた。
長年住んでいても気にしたことすらなかったが、こんな仕組みになっていたのか。
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トンネルを超えると、別の支流と合流し、立派な川らしくなる。
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そして恩田川へ流れ込む。
恩田川の本流も、きれいな水流だ。
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恩田川も、川の両岸が桜で埋め尽くされており、桜の季節は圧巻の風景となる。
毎年、多くの花見客であふれる、地域有数の桜の名所である。
恩田川を下ると鶴見川に合流し、川崎で東京湾へ流れ込む。
暗渠でなければ、今でも生き物たちが息づいていたかもしれない。
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