久保田直己 不撤不散
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ライブ、ライブ、またライブの2024年

28/12/2024

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ほとんどヤケクソと言ってもいいくらい、2024年もライブに行きまくってしまった。
2023年に続けて、フジロックもサマソニも参戦である。
体力も財布も相当に消耗することになってしまったが、人生に残された時間が見えてきた今、ライブに行かずしてどうするのか。

1月8日(月) ビルボードライブ横浜  岸谷香

例年は年末に行われていたビルボードでの岸谷さんのライブが、年明けになった。
一年前と同様に、総勢10名を超えるビッグバンドのステージである。
ロック・バンドやチェロとのデュオのようなフォーマットもよかったが、元気な彼女にはビッグ・バンドがぴったりだと思う。
ステージはジャズで始まったものの、プリンセス・プリンセスやソロの曲もふんだんに歌ってくれ、特に「ダイアモンド」では元々ギター・ソロだったパートをトランペットが吹きまくって大迫力であった。
重苦しいニュースが多かった2024年新年の憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれた。
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1月26日(金) ビルボードライブ横浜  Memory of Jeff Beck plus. 山本恭司、安達久美、Rie a.k.a. Suzaku、須藤満、川口千里

一周忌となるジェフ・ベックを追悼するために、日本を代表する凄腕のギタリストが集まったイベント。
ジェフ・ベックの曲からは "Red Boots" "Goodbye Pork Pie Hat" "Superstition" "Sweet Sweet Surrender" などの有名どころをピックアップし、さらにジミ・ヘンドリックスの "Puple Haze" や "Little wing"、そしてジェフ・ベックっぽいオリジナル曲も数曲繰り広げた。
3人のギタリストも、ベースもドラムもやたら手数が多い、素晴らしいセッションだった。
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2月3日(土) EX シアター六本木  ポール・ウエラー

コロナ禍を挟んで6年ぶりの来日。
今回は大阪を皮切りに日本全国をツアーした最後に東京で〆るという流れになった。
東京だけのプレミアムとして、オープニング・アクトでポールの実の娘のリアのバンドが登場。
リアは臨月のうえ、流暢な日本語を話すという、いろいろビックリな人である。
そしてポールのステージは、新旧取り交ぜておよそ二時間強で、ジャムやスタイル・カウンシルの曲もまったく錆びついていない。
アンコールは2回にわたり、曲数は26曲にも及んだ。
実にかっこいいとしか言いようがない。
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2月6日(火) Spotify O-EAST  マイケル・モンロー

マイケル・モンローは4年ぶりの来日である。
ステージは15分の休憩を挟んで一部と二部に分かれ、一部ではハノイ・ロックスの "Two Steps from the Move" を丸ごと再現。
続く二部はヒット・パレードとなり、凄まじいロックンロール・ショーである。
アンコールでは、盟友のチャーリー・ハーパーが現れて、マイケルと共に歌った。
マイケルはファンから受け取った似顔絵入りの団扇などをとても大切に扱っていて、とても暖かい気持ちになる。
70年代、80年代のミュージックライフ誌の世界を、そのまま時空を超えて再現してくれたライブだった。
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2月13日(火) 東京ドーム  クイーン+アダム・ランバート

ブライアン・メイとロジャー・テイラー、アダム・ランバートによる公演も、コロナ禍を挟んで4年ぶりに実現された。
スタンドまで満席の会場で、ロジャーのボーカルによる "Radio Ga Ga" でスタート。
本編の最後の "Bohemian Rhapsody" やアンコールの"We Will Rock You" "We Are The Champions" まで、2時間以上にわたり25曲を演奏し切った。
"Bicycle Race" でアダム・ランバートがバイクにまたがったり、ブライアンのソロ・パートで宇宙を模した映像を使用したり、ところどころでフレディが画像で登場したりといった演出は、前回の来日のときと同じ。
観客側も目新しさを求めているわけでもないし、こういう予定調和でよいのだろう。
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2月13日(火) EX THEATER ROPPONGI  クーラ・シェイカー

何故かここ数年、頻繁に来日してくれている。
クリスピアンのカリスマ性は相変わらずで、さらに前回の来日からオルガンのジェイが復帰してくれている。
セットリストは往年の曲も新曲も一挙にたたみかけ、後半は "Hush" "Tattva" "Hey Dude" "Govinda" などのヒット曲が炸裂。
途中でジョージ・ハリスンのサイケな肖像を映し出したのは、彼らからのリスペクトであろう。
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3月4日(月) Zepp DiverCity Tokyo  スラッシュ

ガンズからは1年半ぶり、Conspirators名義では5年ぶりの来日で、新譜「4」を引っ提げての公演になった。
御大は残念ながらいっそう肥えてしまったが、レス・ポールを右足の付け根で支えて弾きまくる奏法は健在。
特に "Wicked Stone" では10分を優に超すギター・ソロを炸裂させた。
またスラッシュがレニー・クラヴィッツのソロ・アルバムに参加した曲 "Always On The Run" も披露した。
スラッシュはギブソンのブランド・アンバサダーに就いているため、レス・ポールだけでなくフライングVやエクスプローラまで持ち出してきた。
フライングVでトーキングモジュレータかます奴なんか見たことがない。
他のメンバーもファイヤーバードやらSGやら全部ギブソン。
ライティングはシンプルなピンスポに徹しており、スタジアムでのライブのような派手な演出はなかったが、これこそハードロックというべきステージだった。
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3月16日(土) 幕張メッセ  PUNKSPRING

コロナ禍を凌いだ2023年に7年ぶりに再開されたPUNKSPRINGが、2024年も無事開催された。
しかも2023年に出演がキャンセルされてしまったSUM 41がヘッドライナーである。
オープニングはサマソニでも実力を見せてくれたリンダ・リンダズなので、これは朝一番から行くしかない。
司会者は「モッシュは絶対にやるな。怪我しないように周囲に気を配れ。やっていいとは言ってない」と繰り返していたが、午前中からサークルピットの嵐となる。
出演バンドたちも「左右に分かれてサークルピットやれ」と煽りまくる始末である。
てっきりハードコアだと思っていたスーサイダル・テンデンシーは、ギターにワウをかましてアームやタッピング奏法を多用した速弾きソロを繰り出すし、ベースも終始スラップで速弾きだし、もはやパンクというより、良質なバカテク・バンドである。
ベースのにいちゃんはメタリカのロバート・トゥルヒーヨの息子だと言う事を後で知り、納得。
トリのSUM 41は、メロディアスでキャッチ―な楽曲を繰り出して、会場の盛り上がりが大爆発。
およそ9時間にわたる長丁場のフェスだが、たいへん充実した一日になった。
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3月20日(水) 有明アリーナ  ロッド・スチュワート

ロッド・スチュワートが、実に15年ぶりに来日した。
公演は残念ながら東京での一回だけであったが、広い有明アリーナを埋め尽くす観客が集まった。
2月には全米ツアーを行っていたが、連日ほぼ全曲入れ替えに近い形でセットリストが変わっていたので、今回はどうなるのか全く予測がつかなかった。
蓋を開けてみれば "Ooh La La" や "Maggie May" など古典的ヒット曲を繰り出して、その間に "Have You Ever Seen the Rain?" などのカバーをたくさん挟み込むという感涙もののセトリとなった。
ステージはいかにもロッドらしくフロントにブロンドの女性6名を立たせていたが、彼女たちは只者ではなく、コーラスのみならず、バイオリン、マンドリン、ハープ、キーボード、ドラムなどを演奏し、バンドの音に厚みを加えていた。
"Maggie May" のイントロでギターが間違えていったん中断し、最初から演奏しなおしたのもご愛敬である。
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4月5日(金) ビルボードライブ横浜  スウィング・アウト・シスター

相変わらずスタイリッシュなコリーンを中心に、8人編成のバンドでの来日になった。
全米6位を記録した "Breakout" から1986年から38年も経っている。
翌1987年の大ヒット曲 "Surrender" で開幕し、"La La Means I Love You" のモータウン・カバーも挟み、最後は "Breakout" で総立ち。
東京での3日間のライブをこなした直後であったこともあり、よくこなれてバランスの取れたライブだった。
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5月18日(土) 東京ドーム  レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

2023年3月の来日からわずか一年あまりで、再びレッド・ホット・チリ・ペッパーズが来日した。
フジロックやサマソニでの来日と合わせると、4回目の観戦となる。
前回はドームのバルコニー席なる場所で、ステージのほぼ真横のためモニター動画すらまともに見えないという酷い状態だったが、今回はアリーナの正面真ん中の席なのでリベンジを果たした気分である。
2024年は東京ドームでの2回のライブのみだったから、全国から駆け付けた人も多いのではないかと思われ、当日券はソールドアウトで、二階席の上の方まで満席だった。
演奏は18時ぴったりに開始し、アンコールも含めて20時前に終了した。
セットリストは各アルバムから満遍なくピックアップされたヒット・パレードで、アンソニー、フリー、チャド、ジョンが全員大暴れの、たいへん楽しいライブであった。
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7月26日(金)~28日(日) フジロック

2024年のフジロックは観たいバンドが目白押しだった。
いきなり初日からヘッドライナーがグリーンのキラーズとフィールド・オブ・ヘブンの上原ひろみが被っている。
そして最終日は、キム・ゴードンとライドが被っているし、どちらかを見たらその直後のオールマン・ベッツにもノエル・ギャラガーにも間に合わないという事態。
結局、初日はだらだらとグリーンで丸一日過ごすことになったが、結果としてキラーズのステージがとてもよかった。

二日目はヘッドライナーのクラフトワークが目当てだったので、午後一番からグリーンのベストな位置を陣取って確保。
ザ・ラスト・ディナー・パーティやマン・ウィズ・ア・ミッションなどを観ながら、クラフトワークを待つ。
クラフトワークのステージは「戦場のメリークリスマス」のカバーというサプライズと、それに続く「レディオアクティビティ」への圧巻の流れ。

最終日は暑い昼間をやり過ごして、夕方のジーザス・アンド・メリー・チェインから参戦し、オールマン・ベッツで〆ることにする。
オールマン・ベッツを観てから撤収のためにグリーンまで戻ったところ、予定を大幅に押しまくったノエル・ギャラガーが "Don't Look Back in Anger" を始める絶妙のタイミングになっており、最後に一曲だけシンガロングに参加することができた。
後日、オアシスが再結成され2025年に来日するとのニュースを目にすることになったが、チケットを取る事ができなかった。
フジロックで少しだけでも観ることができて、本当によかった。
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8月17日(土)~18日(日) サマーソニック

フジロックから一か月も経たないうちに、サマーソニックである。
直前に接近した台風で開催が危ぶまれたが、一転して台風一過の酷暑の中での開催となった。

初日の目当ては、バンドメイドとマネスキンと決めていた。
バンドメイドは激しいスラップ・ベースと超高速ギターの絡み合いなど、凄まじい演奏力を見せつけてくれた。
この後はマネスキンを目指してMarine Stageへ移動。
2023年の年末に有明アリーナで観たときは、ヴィクトリアがステージの左側だったので、左袖で待ち構えていたら案の定の大当たり。
"Don't Wanna Sleep" や "Gossip" で開幕し、アンコールの "I Wanna Be Your Slave" まで90分にわたってヒット曲の数々を炸裂させてくれた。
短いスパンでの来日のたびに激しい速度で成長を続けている、今後も楽しみなバンドである。

二日目の日曜は、地獄のサウナのような暑さなので、屋内のSonic Stageに退避。
グラム、ハードロック、エレクトロニカをごちゃまぜにしたイヴ・トゥモア。
イギリス出身のソウル・シンガー、オリヴィア・ディーンのビッグ・バンド。
ブラック・サバスとU2をかけ合わせてグランジを載せたような羊文学の轟音。
最近はラップやボーイズグループなどの参入が目立つサマソニであるが、バンド・サウンドに適うものはない。
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9月16日(月) 人見記念講堂  イエス

2019年から4年ぶりの来日ツアーである。
前回はアラン・ホワイトが体調の悪い中参加していたが、その彼もとうとう亡くなってしまった。
この顔ぶれでイエスと呼べるのか甚だ疑問ではあるが、「海洋地形学」メドレーを含む長時間の二部構成でたっぷりと演奏を聴かせてくれたので、これはこれで良いのだろう。
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9月28日(土) ぴあアリーナMM  アイアン・メイデン

2020年に来日するはずだったのに、コロナの蔓延で中止。
こちらも聴衆側として4年越しのリベンジである。
日本をモチーフにした最新作 Senjutsu からは5曲を演奏。
ステージのバックのイラストは、道頓堀にセンター街を合体させたような怪しげなものであった。
アイアン・メイデンと言えば、3本のギターであるが、往年の曲 "Iron Maiden" や "The Trooper" などではベースのスティーヴも交えて弦楽器4本が並ぶ圧巻の姿を見せてくれた。
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12月12日(木) ぴあアリーナMM  ジューダス・プリースト

2019年のダウンロード・フェスから5年ぶり、単独公演としては2018年のFIREPOWER TOURツアーから6年ぶりの来日。
客電が落ちてブラック・サバスの "War Pig" が轟音で流れた後は、最新アルバムから "Panic Attack" で開始。
"Breaking the Law" や "Sinner" など往年の名曲も取り交ぜて全18曲すべて爆音メタルで通した。
73歳になったロブ・ハルフォードは動作こそヨタヨタするようになってしまったが、ハイ・トーンのシャウトはまったく衰えるところがない。
グレン・ティプトンもK.K.ダウニングもいないが、そんなことはどうでもよくなってしまった。
ダウンロード・フェスのときは終演時にロブが号泣し、観客もつられて泣くという感傷的な場面もあったが、今回は湿っぽさが一切無い、完璧なメタルである。
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12月22日(日) ビルボードライブ東京  エリック・マーティン

2025年2月のMr.Big来日がアナウンスされてからさほど時間をおかず、エリック・マーティンのソロでの来日が発表された。
こちらはソロ・アルバム "Mr. Vocalist" 15周年記念のライブである。
バック・バンドは全員日本人で、一曲目は今井美樹の"Pride"で開始。
その後も、"世界中の誰よりきっと" "川の流れのように" "クリスマス・イブ" など日本の楽曲をふんだんに取り入れ、さらにMr.Bigの "Wild World" "To Be With You"も歌ってくれた。
残念ながら声があまり出ておらず、音程を外す場面もあったが、客席を一周してハイタッチをするなど大サービスであった。
ファンには至福の時間である。
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2025年は正月からいきなりrockin'on sonicに参戦だし、PUNKSPRINGのチケットも押さえた。
まだまだ続く。
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