Photo by Koby Kelsey on Unsplash iPhoneは4から、5、6、7 Plus と四世代続けて使用してきた。我ながらヘビー・ユーザーである。 まだ iPhone 7 Plus に機種変更してから一年半しか経っていないが、8 と X がリリースされたからには、やはりハイエンドの X を使ってみるしかあるまい。 そんな訳で、iPhone X Plus がソフトバンクから到着した。 予め 7 Plus の中味を iCloud でバックアップに取り、続けて SIM を抜いて X に挿入。一番緊張する物理的プロセスである。 その後、設定作業を続けていくと、X に表示された二次元コードを 7 Plus に近づけて読み取れとの指示が表示され、指示通りに読み取らせたらあっという間に設定の移行が完了。 また顔認証の登録も、指紋認証よりも短時間でスムーズだった。機種変更作業の段階で、すでに大きく改善されていたのには正直驚いた。 そしてリブート後にiOSをアップデートし、さらにiCloudからアプリを復元、また iTunes から音楽を復元して全作業は完了。ここまで二時間も要しなかった。 あとは SNS など認証の必要なアプリの幾つかにパスワードを入力して、機種変更の全工程は終了した。 さっそくだが、最初に 7 Plus と大きさを比較してみる。 X はホームボタンが無くなり、全画面をフルに使用できるため、筐体は 7 Plus から一回り小さいのに表示域がはるかに広い。7 Plus は胸ポケットに入れるには大きくなりすぎていたので、これは非常に助かる。 また顔認証の速度も全くストレスがないし、眼鏡を複数掛け替えてみても認識エラーは発生しなかった。 しかし、ホームボタン操作に長年にわたって慣れてしまっているため、いくつかの基本操作に戸惑うことがあった。 特によく使う機能はスクリーンショットだが、今まではサイドボタンとホームボタンの組み合わせだった。これが X ではサイドボタンと「音量上」ボタンでの操作に替わっている。 また実メモリーからアプリを消去する操作は、従来はホームボタンのダブルクリックで開始できたが、若干複雑になっている。 まず、いずれかのアプリが立ち上がった状態で、上へフリックする途中で指を話すと、バックグラウンドで立ち上がっているアプリが一覧表示される。 以前はこれらを下へフリックすれば削除されたが、X では単にホーム画面に戻ってしまう。 その代わり、いずれかのアプリを長押しすると、左上に赤い丸が表示されるので、そこをクリックすれば消去が可能となっている。 さらに、今まで常時表示することができた電池残量が、消えてしまった。 電池残量を確認するためには、右上から斜め下にスワイプして、コントロールセンターを表示させるしかない。 ちなみに、こうしたホームボタンに替わる操作の一覧は、KDDIのサイトが詳しいので参考にしていただければと思う。 なお、X の電池の持ち時間は 7 Plus と比較すると、若干長くなっているようである。 正確なベンチマーク・テストを行った結果ではないが、通勤の片道で弄り倒した場合の電池の残量は 6S で70%、7 Plus で85%くらいだったのが、X では90%程度になった。 X を分解してみた人の記事によると、2,716mAhの電池が搭載されているらしい。 なお、サードパーティ製の電源が必要とはなるが、X からワイヤレス充電がサポートされるようになったのも大きい。 ワイヤレス充電の仕様は、既にAndroidでは数年前からサポートされている Qi(チー)だが、使ってみると非常に便利である。 オフィスなどで移動のたびにケーブルを抜き差しする手間が全く無くなったのが有難い。 これは一度使ってしまうと、元に戻れなくなってしまう。 私が購入したのはANKERというブランドのものだが、プラスチック製のケース越しでも特に問題なく充電できている。 今まで iPhone 7 Plus を特に大きな不満もなく使っていた。しかし iPhone X は様々なところでユーザー・エクスペリエンスに大幅な改善がされており、トータルな満足感がさらに大きくなった。
特にメーカー側の立場でユーザー・エクスペリエンスを考える職務の人にとっては、その研究材料としても一度触ってみると良いと思われる。
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