Photo by Rap Dela Rea on Unsplash 広島と長崎に原爆が投下されて75年目の今年2020年、首相・安倍晋三は両市を訪れ、平和祈念式典で挨拶を行った。 昨年の両市での挨拶は、実に九割以上がコピペ使いまわしの酷いものだったが、今年もまったく改善されることはなかった。 まず8月6日の広島分から見てみたい。 こちらは首相官邸のサイトにある「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式あいさつ」から引用した。 長崎での挨拶と重なる部分を赤くしてみたが、1134文字中、1049文字も同じだった。 コピペ使いまわし率は 92.5% に達している。 本日ここに、被爆75周年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が挙行されるに当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。 そして8月9日の長崎分である。 9日正午時点では官邸から正式に全文公開されていないため、テレビ長崎での放映から書き起こしてみた。 長崎分でも1119文字のうち1039文字が広島と同じで、コピペ使いまわし率はさらに高く92.9%である。 本日ここに、被爆75周年の長崎原爆死没者慰霊式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。 コピペでない部分に関しても、冒頭部分の表現が若干異なること、広島と長崎を入れ替えていることだけで、実際にはほぼ全てが使いまわしと言っても過言ではない。
広島と長崎に対するそれぞれの思いがまったく込められていない不誠実さである。 さらに安倍は、広島での式典後の会見もわずか15分で切り上げ、メディアからの追加質問を認めず、さっさと東京へ帰ってしまった。 追加質問をしようとした朝日新聞の記者の腕を官邸職員が掴んで制止するという事態まで報じられている。 いったいどんな独裁国の何様なのであろうか。
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