Photo by Frankie Lopez on Unsplash
2月17日、ロンドンでジンジャー・ベイカーの追悼ライブが行われた。
クリームとブラインド・フェイスでジンジャーの盟友だったエリック・クラプトンが呼びかけたもので、ロジャー・ウォータース、ロン・ウッド、ケニー・ジョーンズ、スティーヴ・ウィンウッド、ナイル・ロジャース、ウィル・ジョーンズ、そしてジンジャーの息子であるコフィがゲストで参加している。 ゲスト以外のバンドのメンバーもベテランで固めており、手堅い顔ぶれとなった。
なおロジャー・ウォータースはライブ当日にポスターのイメージをツイートしている。
setlist.comによると、セットリストは前半がクリーム、後半は主にブラインド・フェイスのものとなっていた。
1曲目は定番の "Sunshine of Your Love" で、いきなりロジャー・ウォータースがベースで参加。
2曲目もロジャー・ウォータースが残り "Strange Brew" を演奏。
もともとこの曲はスタジオ録音にアレンジが固められているため、ライブ演奏されるのは初めてではないかと思われる。
ここでロン・ウッドとケニー・ジョーンズが登場し "White Room" に突入。
ソロはエリックとロンの掛けあいで、ワウペダルを使ったプレイはロンが引き受けることになった。 余談だが、ワウの効果をリズムギター代わりにしてソロを弾くという斬新的なアイデアは、エリックがこの曲で開発したものだろう。
続く "I Feel Free" と "Tales of Brave Ulysses" ではロジャー、ロン、ケニーの3人が抜け、ナイル・ロジャースが登場。
リードボーカルはポール・キャラックが執り、またナイルが切れのいいカッティングを聴かせてくれる。 さらに "Tales of Brave Ulysses" では、珍しくナイルがソロを弾いている。
イギリスのブルース・ギタリストであるウィル・ジョーンズが参加し "Sweet Wine" を演奏。
"Blue Condition" ではエリックが全面に出て歌とギターを披露した。
そして再びロンが登場して、ジョージ・ハリスンとエリックの共作である "Badge"。
前半のソロはエリックで、後半はロンがスライドを炸裂させた。
続く "Pressed Rat and Warthog" は動画の記録が見当たらなかった。
コフィ・ベイカーが近年の持ち曲としているだけに残念である。 さて、ここからスティーヴ・ウィンウッドが参加して、ブラインド・フェイスのカバーに切り替わる。 "Had to Cry Today" ではスティーヴ・ウィンウッドが歌とギターを担当し、さらにナイル・ロジャースもギターで参加。
スティーヴ・ウィンウッド作の "Presence of the Lord" では、スティーヴがオルガンに廻り、エリックと歌を分担。
この曲はエリックのソロ活動ではすっかりレイドバックしたアレンジになってしまっていたが、ここでは原曲に近い激しいアレンジに戻っている。
"Can't Find My Way Home" では、スティーヴ・ウィンウッドが再びギターに戻り、ボーカルも執った。
さらにスティーヴ・ウィンウッドがオルガンに戻っての "Well All Right"。
"Do What You Like" と "Toad" ではコフィ・ベイカーが参加し、父親を彷彿とさせるソロを披露した。
この間、アンコール直前の楽屋では、ロンが寛いだ姿を自撮りしている。
最後は全員揃ってのアンコール "Crossroads" でフィナーレ。
終演後もロンがエリックと並んで写真を撮り、ツイッターに上げていた。
この翌日の18日、ロン・ウッドとケニー・ジョーンズは揃ってロッド・スチュワートのステージに参加し、またロジャー・ウォータースは22日、アサンジ氏強制送還に反対するデモで演説を行っている。
元気な爺さんたちである。 — Roger Waters (@rogerwaters) February 22, 2020
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