2024年のフジロックは観たいバンドが目白押しだった。
いきなり初日から、ヘッドライナーでグリーンのキラーズとフィールド・オブ・ヘブンの上原ひろみが被っている。 そして最終日は、キム・ゴードンとライドが被っているうえ、どちらかを見たらその直後のオールマン・ベッツにもノエル・ギャラガーにも間に合わないという事態。 初日は結局優柔不断で選択の決断ができず、結果としてグリーンで丸一日過ごすことになってしまったが、キラーズは観てよかった。 このステージでのサプライズは、最前列で「Can I Play Drums?」と書かれたプラカを掲げていたワタルさんという日本人を、ステージに引っ張り上げて飛び入りさせたことである。 こんなプラカードを掲げるだけあって、ワタルさんはキラーズの曲を研究しつくしており、合間のタムのロールまで完璧だった。 なお、この件は朝日新聞が詳しく記事に取り上げている。
二日目はヘッドライナーのクラフトワークが目当てだったので、午後一番からグリーンのベストな位置を陣取って確保。
ロンドンのガールズ・バンドのザ・ラスト・ディナー・パーティや、マン・ウィズ・ア・ミッションなどを楽しむ。
マン・ウィズ・ア・ミッションは、これまでもフジロックやサマソニで何回も観てきたが、ほぼ最前列で観るのは初めてである。
足元の悪いグリーンで、サークルピットやダイブを繰り広げる観客も大したものだが、終盤にはバンドのメンバーまでダイブに加わってしまった。
そして二日目最後はクラフトワーク。
既にあちこちで話題になっているが、最大のサプライズは故・坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」のカバーと、それに続く「レディオアクティビティ」への圧巻の流れ。 これで泣かずして、いつ泣くのか。
最終日は疲労が溜まってきたので、暑い昼間はやり過ごして、夕方のジーザス・アンド・メリー・チェインから参戦。
最後はノエルではなくオールマン・ベッツで〆ることにして、フィールド・オブ・ヘブンへ移動し、いくつかのダンサブルなバンドを見ながらオールマン・ベッツを待つ。
バンド登場とともに豪雨になってしまったが、"Blue Sky" の演奏が始まるや、またしても号泣。
びしょ濡れになりながら浴びるオールマン・ベッツの爆音は最高だった。 高齢ファンがヤラれるツボをよく押さえている。 オールマン・ベッツを観て、撤収のためにグリーンまで戻ったところ、予定を大幅に押しまくったノエル・ギャラガーが "Don't Look Back in Anger" を始める絶妙のタイミングになっていた。 最後に一曲だけシンガロングに参加することができたので、何も思い残すことはない。
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