Photo by Michael Mroczek on Unsplash ネットに溢れるサイト、特にブログを中心に、誹謗中傷や名誉毀損、著作権侵害など権利の侵害が相変わらず散見される。 このような場合、侵害された側の取るべき手段の流れの基本は、
もし削除が為されなかった場合には、削除仮処分のための裁判手続きとなる。 また賠償請求まで求めるのであれば、発信者情報開示請求を経て損害賠償請求訴訟を検討すればよい。 このような法的措置の一連の手続きや送信防止措置依頼書の書き方については、弁護士である清水陽平氏の著書「サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル」に詳しいので、是非参照いただきたい。 ここでは私自身が対応し、実際に削除に持ち込んだ幾つかのサンプルをケーススタディとして紹介してみたい。 アメブロ 株式会社サイバーエージェントが運営する国内最大規模のブログサービスである。 多くの有名人がブログを開設していることでも知られているが、残念ながら匿名で誹謗中傷を繰り返す輩もまた多い。 しかし最大級のサービスプロバイダーだけあって、誹謗中傷や個人情報侵害などに対する対応は極めて迅速である。 権利侵害のブログを見つけ、「権利者向け窓口」から必要な情報を入力すると、休日であるにも拘わらず数時間後に該当記事が削除されたこともあった。 最長でも翌日には削除され、今のところ削除申立が拒否されたことは一度もない。 ライブドアブログ ライブドアも大手ブログサービスの一つで、LINE株式会社が運営している。 ライブドアブログで権利侵害を発見した場合には、まず「権利侵害対応について」のページを読み、そこからリンクされている「問い合わせフォーム」へアクセスする。 そこで「お問い合わせの種類」から「プライバシーや権利の侵害について」を選択し、続けて「お問い合わせの項目」から該当する被害の種類を選べばよい。そしてこのページ上で被害の詳細を記載し、送信する。 送信後30分以内にはサポートからメールが届き、送信防止措置依頼書と本人確認書類を送付するためのページのリンクが案内される。 このリンク先から各書面のソフトコピーを送信すればよい。早ければ数日、平均的に一週間程度で該当記事は削除される。 またライブドアブログはホスティングも行っているため、独自ドメインを使用したブログでも、実運用はライブドアであるケースが多い。 実際にライブドアにて上記のプロセスで削除に至った独自ドメインのブログの一部を、下記にリストしておく。
なお、他の大手ブログも基本的には同様の流れであるが、プロバイダーによっては書面の送付を郵送で求めてくるところもある。 各社の通報フォームは、例外なく見つけにくいので、敢えて通報しにくくしているのかと勘繰りたくもなるが、当記事の最後に各社の通報窓口のページのリンクを掲載しておくので、参考にしていただければ幸いである。 Yahoo! ブログ 最悪の対応がYahoo!ブログである。「Yahoo!ブログの違反サイトに関するご連絡 - 情報提供フォーム」が一応あるのだが、入力して何らかの対応や返信があったことは一度もない。 業を煮やしたので、ヤフー株式会社「法務ご担当者様」宛の書留郵便にして、送信防止措置依頼書と本人確認書類を送付したところ、一か月ほど経って「該当記事を削除した」との文書が送られてきた。 これで判明したのが、担当部門の名称である。 Yahoo!ブログの対応でお困りの方は、書面を郵送で次の宛先へ送ればよい。 〒102-8282 東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー ヤフー株式会社 コーポレート統括本部 政策企画本部 独自ドメインの場合 ブログやサイトが、プロバイダーによるサービスをそのまま使用しているのではなく、独自ドメインで運用されている場合は、まず最初にwhoisで登録者情報を探ることになる。 大抵のケースではドメイン登録業者になっているので、その時はドメイン登録業者の通報窓口のページから連絡を入れるとよい。 ドメイン登録業者自身がホスティングしている場合にはブログサービスのプロバイダーへの対応と変わらない。 またホスティング先が別の業者である場合には、その情報を知らせてくれる。そこから先も同じである。 なおwhoisで登録者の氏名や電話番号が判明したこともあった。この場合は直接電話をかけ、該当記事を削除させるに至った。
0 コメント
返信を残す |