Photo by Gabriel Barletta on Unsplash ジャズ・ミュージシャンの日野皓正氏が、東京・世田谷で開催されたライブ・イベントで演奏中、中学生であるドラマーの頭を掴みビンタを加えたことが報じられた。 ネット上でも様々な声が飛び交っているが、次のポイントを見失ってはいけない。
さらに文部科学省の通知から冒頭の箇所を引用しておく。 体罰は、学校教育法第11条において禁止されており、校長及び教員(以下「教員等」という。)は、児童生徒への指導に当たり、いかなる場合も体罰を行ってはならない。 今回の一件は学校教育の現場で発生したものではないが、教育委員会主催のプログラムという公教育の延長線上での出来事であった。
教育委員会は教職員による体罰の監視・監督を求められている組織であり、当事者である日野氏はもとより世田谷区教育委員会が責を負っているのは明白である。 これらの点において、「ジャズやミュージシャンとはこういうものだ」「これはライブやステージだから学校の教室とは違う」「日野氏と生徒の関係は先輩と後輩、もしくは親子のようなもの」「本人も納得しているんだから外部は黙っていろ」などの主張は、すべて効力を失う。 しかし実際のところ話はもっと単純で、「いい歳した大人が、子供を相手に手を上げるのは、どんな場合であれダメ」というだけだ(ただし刑法上の正当防衛は除く)。 こんな話に法律論を展開する必要性自体、バカバカしいと言わざるを得ない。 なお日野氏自身、事件発覚後の記者会見で「これからもやるよ。ビンタもね」と明言している。 こうした人物はミュージシャンとしての技能に関わらず、教育の場からは徹底排除されなければならない。 問答無用である。
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