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2019年は、安倍晋三らの「桜を見る会」での不正行為で記憶される年になるだろう。 しかしこの一年間の自民党による悪事は、「桜を見る会」関連だけにとどまらない。 有権者への贈賄、そして暴行や準強制性交など、れっきとした犯罪行為が堂々と繰り返されてきた一年でもあった。 ここではこの一年間の自民党の国会議員による不祥事を列挙してみたい。 だがこれらは、あくまでも発覚したものだけであり、また国会議員に絞られている氷山の一角に過ぎないことに留意いただきたい。 未だ隠蔽されているもの(実際「桜を見る会」の不正は何年も見過ごされてきた)や、地方議員による不祥事も含めれば、とてもこんな分量では済まないはずだ。
2月
田畑毅衆院議員、準強制性交の疑いで告訴され辞職 田畑毅衆院議員(46)が衆院に議員辞職願を提出した。元交際相手の女性が準強制性交の疑いで愛知県警に告訴状を提出したことを受け、自民党を離党していたが、辞職に追い込まれた。 女性は昨年十二月の田畑氏との飲酒を伴う会食後、自宅で就寝中に乱暴されたとする告訴状を愛知県警に提出。田畑氏の携帯電話に女性の裸の画像が保存されていたとして、軽犯罪法違反容疑でも被害届を出した。二十八日発売の週刊誌でも女子高校生への淫行疑惑が報じられるもようだ。
4月
桜田義孝五輪相、「復興以上に議員大事」と失言し辞任 桜田氏は十日夜、東京都内での高橋比奈子衆院議員のパーティーであいさつし「復興以上に大事なのは高橋さんだ」と述べた。その後、官邸を訪れて首相に辞表を提出し、受理された。記者団に「被災者の気持ちを傷つけるような発言をして申し訳ない」と陳謝した。 数々の失言を重ねてきた桜田義孝五輪担当相が10日、ついに辞任に追い込まれた。新元号と新紙幣の相次ぐ発表による政権浮揚効果は完全に吹き飛んだ。
5月
桜田義孝前五輪相、「子供最低3人くらい産むように」発言で大炎上 桜田義孝前五輪相が、また我々市民の心を踏みにじるような、許しがたい発言をした。29日に千葉市市内で開かれた猪口邦子元少子化担当相のパーティーにて少子化問題に言及し「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と来場者に呼び掛けたのだ。同会合では彼は「結婚しなくていいという女性がみるみる増えちゃった」とも発言したという。 なぜ結婚・出産ができない社会になりつつあるのか.... 脳みそついてないの?
6月
大塚高司防災担当副大臣、周囲の制止にもかかわらず新潟・山形地震直後もホステスと飲酒 6月18日夜10時22分頃、最大震度6強を観測した新潟・山形地震。その発生直後、防災担当の国交副大臣・大塚高司衆院議員(54)が、周囲の制止にもかかわらず、赤坂の老舗クラブでホステスらと飲み続けていた。 国交省によると、震度6以上の地震が起きた場合、3段階ある警戒態勢のうち最高レベルの「非常態勢」をとり、災害対策本部を立ち上げて事務次官以下、関係幹部が集まることになっている。
7月
石崎徹衆院議員が秘書に「死ね」パワハラで雲隠れ 石崎徹衆院議員(35)が、自身に暴行を受けたとして30代の男性秘書に被害届を出された問題を受けて行われた同党新潟県連の聴取に対し、パワハラがあったと認めたことが分かった。 “死ねお前”“バカが”魔の3回生「石崎徹」代議士のパワハラ音声 デイリー新潮 石崎氏の秘書を務めていた30代の男性が、今年5月に石崎氏から複数回にわたり殴る蹴るの暴行を受けたとして、6月以降に複数回にわたって新潟県警に被害届を提出。
9月
上野宏史前厚労政務官、派遣会社に口利き疑惑、さらにライバル議員のポスター破壊 外国人在留資格を巡る口利き疑惑により、厚生労働政務官を辞任した自民党の上野宏史衆院議員(48)。 外国人在留資格を巡る口利き疑惑により、厚生労働政務官を辞任した自民党の上野宏史衆院議員が、同じ群馬を地盤とする中曽根康隆衆院議員のポスターを損壊していたことがわかった。
10月
菅原一秀経産相、支援者の葬儀に秘書が香典を持参し辞任 10月25日午前、菅原一秀経済産業大臣(57)が辞表を提出した。菅原大臣をめぐっては、地元有権者へのメロンやカニなどの贈答、そして支援者の葬儀に秘書が香典を持参していたことを「週刊文春」が報じていた。
河井克行法相、妻陣営の公職選挙法違反疑惑で辞任
週刊文春は30日、広島選挙区から立候補した案里氏の陣営が、選挙カーから名前などを連呼する運動員13人に対し、公職選挙法で定められた日当の上限額1万5千円を超える3万円を報酬として支払ったなどと報じた。 なお菅原一秀、河井克行・案里の三人は国会からバックれたまま、12月になっても説明責任を果たしていない。 「政治とカネ」をめぐる疑惑で辞任した菅原一秀前経済産業相と河井克行前法相に対し、与野党からは5日、説明責任を果たすよう求める声が相次いだ。 1か月以上、国会に姿を現さず疑惑についての説明もない。菅原一秀前経産相、本人の姿をとらえ直撃した。 自民党に所属する河井案里参院議員、夫の河井克行衆院議員、菅原一秀衆院議員の3人の国会議員。週刊誌などで報道された疑惑について「説明責任を果たす」としながら、長い間、国会を欠席し続けています。本当に説明する考えはあるのでしょうか。
萩生田文科相、受験「身の丈」発言を陳謝
「裕福な家庭は回数受けてウオーミングアップできることはもしかしたらあるかもしれないが、そこは身の丈に合わせて、二回を選んできちんと勝負して頑張ってもらえば」などと発言。インターネット上などで高校生らの反発を招いた。
11月
また私物化疑惑…安倍首相「等身大パネル」選挙区内に設置 安倍首相のお膝元で、新たな公選法違反と公金私物化の疑惑が浮上した。総理大臣の在職日数が歴代最長となったのを記念して下関市内の複数箇所に設置された安倍首相の等身大パネルのことだ。
江藤拓農林水産大臣、松下新平参議院議員、長峯誠参議院議員が、宮崎県職員に政治資金パーティーを手伝わせる
東京都内であった宮崎県選出の松下新平参院議員(53)の政治資金パーティーで、県東京事務所の職員4人が受け付けや会場誘導を手伝っていたことが26日、わかった。議員側から頼まれたという。 地方公務員法は、特定の政党や団体を支持する目的の自治体職員による政治的な行為を禁止しています。
12月
だまされる人間が悪い? 衛藤消費者担当相の暴言が大炎上 この男は消費者庁の仕事が「消費者の保護」であることすらわからないのか? 衛藤晟一消費者担当相が、悪質なマルチ商法で多数の被害者を出した「ジャパンライフ」の元会長が安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の招待状を顧客勧誘に悪用していたとされる問題で、「だまされる人間が悪い」と言わんばかりの暴言だ。
萩生田文科相も公選法違反?!「桜を見る会」疑惑と同じ構造
グラウンドゴルフ大会などの赤字補填分が公選法に違反する疑い。
萩生田文科相の口利きで、都有地を特定の少年野球チームが独占的に使用
「萩生田大臣からのオーダーを実現するために、市役所が知恵を絞っておかしな形態をとったのでしょう」(地元に詳しい政界関係者)
小泉進次郎環境相 “幽霊会社”に高額発注で政治資金4300万円を支出
「ポスター1200枚であればせいぜい30~40万円が相場です。腕のいいデザイナーを使って高く見積もっても70~80万円。
IR事業を巡る贈収賄で衆議院議員・秋元司を逮捕
カジノを含むIR(統合型リゾート)担当の副大臣などを務めた自民党の秋元司衆議院議員(48)を東京地検特捜部は収賄の疑いで25日午前に逮捕しました。 民進党(当時)などの反対を押し切って法案の採決を強行した衆院内閣委員会で、委員長を務めていたのが秋元だった。
秋元司逮捕に絡み、白須賀貴樹と勝沼栄明の事務所もガサ入れ
東京地検特捜部が関係先として千葉県印西市にある自民党の白須賀貴樹衆議院議員の事務所を捜索したことが関係者への取材で分かりました。 衆院議員秋元司容疑者が収賄容疑で逮捕された事件に絡み、東京地検特捜部は25日、宮城県石巻市にある自民党の勝沼栄明前衆院議員の事務所を家宅捜索した。
こうした自民党の国会議員による不祥事に関する総括は、牧原出・東京大学先端科学技術研究センター教授の言葉をお借りしておきたい。
一つ一つは小さな綻びのように見えなくもない。だが、これら一連の不祥事は一つの線で結びついている。すなわち、長期政権が政権のまわりにいる一部の「サークル」へ利益供与を続けた結果、もはや国全体を見渡せなくなっているという実態である。
こんな状況で沈黙を続けるのは、彼らの悪事に加担することでしかない。
腐敗し切った自民党政権に対し、いまこそ多くの市民から「NO!!」の声を突き付けよう。
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