久保田直己 不撤不散
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安倍応援団の自爆攻撃

22/10/2019

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Photo by JuniperPhoton on Unsplash

国民民主党・参院議員の森ゆうこ氏による質問内容が事前に漏れ、質問が予定されていた予算委員会よりも前にネット・メディアで公開されたうえ批判を受けるという事態が発生した。
まず当件のおおよその流れを整理するため、10月19日の朝日新聞の紙面から引用させていただく。
国民民主党の森ゆうこ参院議員が政府側に事前通告していた質問内容が外部に流出していたとされる問題で、野党側の「質問通告漏洩問題調査チーム」が18日、内閣府からの聞き取り調査の結果を発表した。
内閣府の説明によると、15日の参院予算委員会での森氏の質問内容について、内閣府の事務局が11日夜、森氏が参考人招致を求めていた国家戦略特区ワーキンググループの原英史・座長代理に対し、原氏に関連しない質問も含めたすべての質問内容をメールで送付した。原氏はその後、知り合いの大学教授に質問内容を電話とメールで連絡したという。
大学教授にどの範囲の質問内容が示されたかは不明だが、この大学教授は14日に放送されたDHCテレビのネットニュースで森氏の「質問通告を見た」と発言し、森氏への批判を展開した。
記事内では実名を伏せられているが、この大学教授とは嘉悦大学の高橋洋一氏である。
右派論客、あるいは安倍晋三応援団として知られている人物だ。
当の高橋氏は10月18日にツイッターで次のように吠えている。

質問通告項目を守秘なんていう国会議員は、質問したことがないか、いじめのためにしか質問しないヤツだな。そんなの不要だよ

— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) October 18, 2019

​「いじめのための質問」なのかはさておき、実は高橋氏のこの主張はあながち間違っているわけでもない。
某国会議員のベテラン元秘書に確認したところ、実は質問通告に関しては明確な規定がないとのことである。規定がないから罰則もない。
特に野党側の質問には、所轄省庁から民間に問い合わせを求めるものも含まれるため、省庁から外部へ関係ない質問内容が送られてしまうことは従来もあったそうだ。
とても法治国家とはいいがたいが、与野党ともに紳士協定として運営してきた。
それを国会よりも前にネットで晒しものにするという形で踏みにじる人物が現れたのだから、たまったものではない。
この件を踏まえて自民党側でも民間側に守秘義務や罰則を課す動きがあるようだが、当然であろう。

ところで野党側の質問についてあれこれ言われているようだが、自民党が野党だった時の質問内容はどうだったのか。
これについては、立憲民主党の有田芳生・参院議員が、小泉進次郎氏の質問要旨を実例として公開している。

自民党が野党だったときの質問通告。小泉進次郎、菅原一秀、河井克行の各議員(それぞれ現大臣)は、こんな手法で政権を追及していたのか。驚くばかりだ。河井法務大臣への野党の質問が近いのだが……。 pic.twitter.com/RooA9WxiFv

— 有田芳生 (@aritayoshifu) October 17, 2019


1. 政権交代について

2. 政治不信について
​
3. その他
いやあ酷い。
これで政府や省庁側は、どうやって回答を準備しろというのか。

そして環境大臣に就任した当の本人はこのありさまである。
10月7日のサンスポから引用する。
事前に用意した答弁資料を読み上げる無難なデビューを選択したようだ。
官僚が用意した文面を読み上げるだけの答弁。
「無能」の誹りを受けても反論のしようがあるまい。

こうした事態を受けて、野党側の怒りも限界を超えてしまったようである。
10月17日のテレビ朝日は次のように伝えている。
野党の統一会派は、政府側に事前に通告した国会での質問内容が外部に漏れていた疑いがあるとして、今後は詳細な質問内容を通告しないと決めました。
当面、質問の詳細な内容は事前通告されないことになってしまった。
石炭火力発電をどのように減らしていくのかと国連で質問されて答えに窮するような環境大臣・小泉進次郎をはじめ、閣僚として居座る安倍内閣の無能な面々は、官僚による事前の準備無しで、これからどのように答弁するつもりなのだろうか。
高橋洋一氏が不用意にも与党側へ加えてしまった傷はあまりにも深い。
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