久保田直己 不撤不散
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フジロック 25 観戦記

28/7/2025

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またフェスの夏がやってきた。
2024年のフジロックはヘッドライナーのクラフトワークやノエル・ギャラガーをはじめ、何が何でも観ておきたいバンドが目白押しだったが、2025年は今ひとつ小粒感が否めない。
そうは言っても「これは観ておきたい!」という顔ぶれも多いのである。
結局悩むこともなく、またフジロックに参加することにした。

初日は正午に越後湯沢駅に到着し、荷物を宿へ置いたら速攻で会場へ。
グリーンステージで甲本ヒロトがビートルズの "Money" を歌っているのを横目で眺めつつ、ホワイトステージへ移動。
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この日は終日ホワイトステージで過ごすことに決めていた。
まず女性ボーカルを中心としたエッカ・ヴァンダルを観る。
オーストラリア発のスクリーモ系で、なかなか強烈。

​続けて、ニジェールからやってきたエムドゥ・モクター。
これもまた強烈である。
フジロックの公式サイトによると「ニジェール共和国が産んだサイケ・ヒーロー」とのことだが、確かにドアーズの "The End" にリンガラ風味をミックスしたような曲が延々と続く。
正にアフリカン・サイケであった。
これはヤバい。
そして数年ぶりのライブ観戦となったMiyavi。
演奏はキレッキレだったのに、MCで「この国が一番好きです」とか言い出して、一気に気持ちが萎える。
長らく海外にいて、帰国したらそういう気持ちになるのは理解できるが、フジロックの客層の前で言う事ではなかろう。
こういうのが本当にキモいのでRadwimps とか避けているのに、愛国バカ発言の不意打ちはマジで勘弁してほしい。

いったん萎えた気持ちを、アメリカの豪快なロックンロール・バンド OK GO が引き上げてくれた。
なぜか日本語のMCで「お疲れ様でーす!」を繰り返してヒートアップ。
この後はサッチモズやグリーンでのフレッド・アゲインなどが控えていたが、体力温存のため、ここで引き上げ。

二日目は、朝からグリーンステージの前方に陣取った。
目玉は朝一番のカトリエル & パコ・アモロソである。
ラテンのリズムに、スペイン語でのギャングスタ・ラップ。
これは新しい。
彼らが終わった昼くらいまでは晴れ上がって強い日差しだったのに、だんだん雲行きが怪しくなってきた。
よく知らない日本のヒップホップ系のユニットを観ている間に、とうとう激しい雷雨になってしまう。
17時過ぎにジェームス・ブレイクが出てきた辺りで、既に二時間くらい雨に打たれていたので、体がすっかり冷え込んで体温が下がってしまい、生命の危険を感じるレベルになってきた。
残念ながら早めに撤収。
まあこの後は山下達郎だし、もういいや。

三日目。
当分の間、フィールド・オブ・ヘブンで過ごす計画である。
まず、吾妻光良 & The Swinging Boppersを観るため、最前列でかぶりつき。
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吾妻パイセン(中高の大先輩です)、サウンドチェックから飛ばしまくり、本番では最高のジャンプ・ブルースと絶妙なギャグをかまして、観客を沸かせてくれる。
「クリムゾン・キング、ゴ、ゴ、ゴー!」なる歌詞のブギの後、「キング・クリムゾンの "In The Court of the Crimson King" のカバーをお届けしました」とのMCで大笑い。
お盆のための「ビッグ盆ブギ」なる曲では、最後に "Born to be wild!" と叫んだものの、「あくまでも歌詞は、盆と琵琶」なので、剽窃ではないとのこと。
30年前にPlayer誌に連載していた頃から全く変わっていない。
最高です。

​次は、若手女性ブルース・ギタリストとして一気に知られるようになった、グレース・バウアーズ。
彼女もサウンドチェックから飛ばしまくる。
これこそがフィールド・オブ・ヘブンの醍醐味であろう。
コードワークやワウのプレイにジミ・ヘンドリックスの影響がうかがわれるが、まだ若干19歳であり、今後が非常に楽しみだ。
続くジェイク・シマブクロも、サウンドチェックで飛ばしまくった。
ウクレレなのにイングヴェイみたいな超速ソロを披露。
本番では、ジェフ・ベックの“Cause We`ve Ended as Lovers”を演奏したかと思えば、ビートルズの "While My Guitar Gently Weeps" になり、さらには先般亡くなったばかりのオジー・オズボーンに捧げるということでブラック・サバスの "Iron Man" まで始まった。
もはやウクレレという楽器を完全に超越している。

​当初の計画では、ジェイクの後にホワイトステージへ移動して羊文学を観る心づもりだったのだが、いろいろ面倒くさくなってきたので、このままフィールド・オブ・ヘブンに居座って「スティールギター界のジミヘン」と紹介されているロバート・ランドルフを観ることにする。
いきなりクリームの "I`m So Glad" から始まって、またしても度肝を抜かれた。
全然知らない人たちだったが、非常に良質かつ重量級のハードロック、ブルースロックであった。
これもよかったぞ。

ここで20時過ぎたので、離脱することを決断。
まだヴァンパイア・ウィークエンドとかハイムとか残っているけど、体力が限界に達してしまった。
途中、羊文学が演奏中のホワイトステージ脇を通り抜けたが、身動きが取れないくらい人がいて、さらにRadwimpsが捌けた直後のグリーンから大量の人が押し寄せてきているので、転倒事故が起きたら死者が出かねない状態だった。
これは離脱して正解である。

疲れを癒したところで、次は8月のサマソニだ。
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