久保田直己 不撤不散
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フジロックとサマソニに参戦

26/8/2023

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コロナ蔓延の前までは、毎年フジロックとサマーソニック(以下「サマソニ」)のどちらかに必ず参戦していた。
この夏、コロナ自体は第9波で高止まりしたままだが、フジロックもサマソニも通常の開催に戻ったので、この際両方フルに参加してみることにした。

まず7月28日から30日の3日間がフジロックである。
天気に恵まれたのはよかったが、とにかく日差しとの闘いだった。
メインのグリーン・ステージは、日陰を求めて数少ない樹木の下の奪い合い。
フィールド・オブ・ヘブンは最後方に若干の日陰があったものの、時間とともに一面日向になってしまった。
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10分も日に当たっていると、意識を失いそうになるほど暑い。
しかたないので、現場にあった工作物と木の間にビニールシートをぶら下げて、簡易テントを作ってみた。
テントの持ち込みや日傘が禁止事項であるのはもちろん判ったうえでの事なのだが、ここから後ろには藪で誰もいないし、見逃してくれたようである。
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ところで今回のフジロックでは、全ての飲食で現金が使えず、電子決済が導入されていた。
これが超絶ポンコツな代物で、特にパスモなど交通系カードは処理に数分かかる始末である。
おかげでどの店舗も長蛇の列で、稲荷寿司を買うだけで30分もかかっってしまった。
店側もこんな回転率では商売にならず、「お客様からも運営に苦情入れてください」と頼まれるような状況だった。
当然ながら初日に相当数の苦情が主催側にあったと思われ、二日目からは「現金不可」があっさり撤回された。
まるで某マイナ保険証のような大失態である。
客は待たされ、店側はピンハネされ、誰も幸せにならない仕組みなので、来年は止めてもらいたい。
個人的に、今年のフジロックの最大の目当ては、2日目のフー・ファイターズだった。
テイラー・ホーキンズ亡き後どうなることかと思ったが、デイヴ・グロールを中心に、完璧なショーを繰り広げてくれた。
そして思わぬ収穫だったのが、初日の永ちゃんである。
いままで全く縁のない人だったが、本当に最高だった。
なんでファンがあんなに熱くなるのかも、よくわかった。
これは一緒にタオル投げしたくなりますよね。
こういう体験があるから、フェスは止められないのである。
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フジロックの最大の問題は、宿泊と交通機関であろう。
苗場から下山するためのバス待ちを避けるため、フー・ファイターズの最後の数曲を残してグリーン・ステージからバス乗り場に向かったのだが、これがまったく甘かった。
既にバス待ちの列は乗り場が見えないところまで伸びており、しかもまったく動かない。
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22時過ぎに並び始めたのに、バスに乗れたときはもう日付が変わっていた。
過去には、越後湯沢から苗場へ向かうバスも2時間以上待ったことがある。
これは本当にどうにかならないのだろうか。

フジロックから3週間経過して、8月19日と20日の2日間がサマソニである。
こちらも心配された台風が逸れて、朝から雲一つない晴天。
初日はマリン・スタジアムに腰を落ち着けて、一日過ごすことにした。
マリンはステージに向かって右側のスタジアム席なら終日日陰になっていることを経験上わかっていたので、さっそく居場所を確保。
しかしスタジアムから眺めるアリーナの人出は凄まじいものである。
昼過ぎのNewJeansから、身動きも取れないであろうほどの立ち見客になっている。
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昨年の同じ時刻帯では、アリーナの前方に一塊の人たちがいるだけだったので、数倍どころか数十倍の人出になっていたのではないか。
翌日の報道で知ったが、案の定100人以上が救護室に運び込まれ、救急搬送された人もいたとのこと。
ステージの前のほうで観たい気持ちは痛いほどわかるが、真夏のフェスは無理せず安全第一で過ごしたほうがよいだろう。
それから主催者側が「モッシュやダイブやるな」と警告しているのに、ファール・アウト・ボーイのようにバンド自ら率先して客席のど真ん中にダイブする連中もいるから、アリーナはいろいろ覚悟したうえで臨まないと本当に危険である。
そしてサマソニ2日目は、まずメッセ内のマウンテン・ステージで、ノヴァ・ツインズとももクロを観る。
ノヴァ・ツインズはイギリスの女性二人組で、楽器は歪みまくった爆音ベースとドラムのセットが殆ど。
初めて聴いたが、これは大収穫だった。
この後は例によってマリンへ移動し、目当てのリアム・ギャラガーまでのんびり過ごす。
リアムのステージの半分はオアシス時代の曲で占められ、大合唱大会になる。
当初の予定では、ここで再びマウンテン・ステージに移動してベビメタを観るつもりだったが、もう力尽きてしまい、撤退することにした。
ベビメタのライブも凄くよかったらしいので残念であるが、体力の消耗には勝てないので仕方ない。
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さて、フジロックとサマソニを続けてハシゴしたのは初めてなので、いろいろ比較しておきたい。

フジロックは宿泊関連がとにかく最悪。
毎度、苗場周辺で宿を確保できるはずもなく、越後湯沢やかぐら周辺、場合によっては新幹線で一駅乗って、浦佐に宿を取ることもあった。
今年泊まった宿は、なんと風呂無し、トイレ無し、さらに空調無しという驚愕の環境だった。
これで幕張のホテルのツイン一人使用とほぼ同価格なのであるから、これをボッタクリと言わずして何と言えばいいのか。
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それから、前述したように、苗場のバス待ち時間も最悪である。
自宅からサマソニまでの移動時間と、苗場のバス待ちの時間がほぼ一緒。
首都圏に住んでいれば、サマソニ日帰りも全然苦にはならない。
フジロックのバス待ちは苦行である。

加えて、サマソニではマダニに咬まれない。
うまくスケジュールを考えれば、直射日光を避けられる。
そして何と言ってもトイレが清潔だし、一歩会場の外に出れば普通に食事ができる。
結局、出演者の顔ぶれ以外においては、すべての点でサマソニに軍配を上げざるを得ない。
もう自分の年齢的にも、フジロックは無茶になってきているのだろう。
残念である。
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