久保田直己 不撤不散
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なぜ新しい音楽を聴かなくなるのか

9/6/2018

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Photo by Hanny Naibaho on Unsplash

何十年も飽きもせず、キング・クリムゾンやAC/DCなどを聴き続けている中高年ロック・ファンはたいへん多い(とあえて断定する)。
このように新しい音楽に対する興味を失う現象を、ストリーミング・サービスの大手 Deezer が「音楽的麻痺(Musical Paralysis)」と名付け、全英でその実態調査を行った。

調査の結果はなぜか Deezer のサイトに掲載されていないが、NMEやLouderなど様々な音楽誌が、断片的に記事にしている。
これらを繋ぎ合わせてみると、凡そ次のような結果が見えてきた。

1,000人の英国人のうち、殆どの人が30才7か月で「音楽的麻痺」に陥っており、その理由は次の通り。
  1. 選択肢が余りにも多いため 19%
  2. 仕事が忙しいため 16%
  3. 育児のため 11%

また「音楽的麻痺」に陥っていても、約半数(47%)の人たちは「新しい音楽を発見するための時間が欲しい」と考えており、さらに41%の人たちが「将来は新しい音楽を発見するために時間を使うだろう」と予測している。

一方、音楽の発見のピークは24才5か月となっており、この年齢の75%が毎週10曲以上の新しい曲を聴き、64%が毎月少なくとも5以上の新しいアーティストを探している。

なおピークは地域差があり、スコットランドでは40才7か月と最高齢を示している一方、ウェールズでは24才8か月で、実に16才もの差異が見られる。

こうした調査結果から、いずれの音楽誌も「音楽的麻痺を解消するには当誌をご覧ください」のような結論に導いているのはご愛敬である。
翻って日本のロック・ファンも、「選択肢が余りにも多い」ために「音楽的麻痺」に陥っているのであれば、大変もったいない話ではないか。
まもなくやってくる夏場のフェスは、知らないバンドを聴くための絶好の機会だ。
たまには新しい音楽にも触れてみてはどうだろうか。
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