久保田直己 不撤不散
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ヘイト動画の量産体制

26/5/2018

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Photo by Rachit Tank on Unsplash

この数日間、YouTube上で人種差別や民族差別を目的にしたチャンネルや動画が、大量に削除されている。
どうやら、YouTubeのコミュニティガイドラインに抵触する動画を通報する、いわゆる「祭り」が「5ちゃんねる」で展開されているらしい。
不快なコンテンツ
YouTubeでは自由に表現するための場としてサービスを提供していますが、人種、民族、宗教、障がい、性別、年齢、国籍、従軍経験、性的嗜好や性同一性に基づく個人または集団に対する暴力行為を助長または許容するコンテンツ、またはこうした特性に基づく差別を扇動することを主な目的にしたコンテンツは投稿できません。
サービスのガイドラインに反して差別的なコンテンツをアップロードしたのであれば、削除されて当然であろう。

ところで強制閉鎖されたチャンネルの動画数を確認すると、それぞれ数百本から数千本にも及ぶ大量のものとなっていた。
こうした動画のほとんどが、静止画像にテキストをスクロール表示させ、そのまま読み上げた音声を加えるという極めて安直な作りになっている。
それにしてもこれだけの数を量産するには、それなりの体制が必要になるであろう。
過去、フェイクニュースがクラウドソーシングによって量産されていた事実があったので、今回も大手のクラウドソーシング・サイトに当たってみることにした。

まず大手のランサーズで「動画 政治」をキーワードにして検索したところ、ヒットした結果の一つがこちらである。
業務のタイトルは「【動画作成経験者求む】スクロール動画・テキスト動画の作成 長期希望【政治系】」となっている。
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1動画100円!やっつけ仕事とはいえ、余りにも安すぎることに驚愕する。

次にもうひとつの大手であるクラウドワークスでも同じキーワードで検索してみた。
こちらではランサーズよりも多くの案件がヒットした。
​
ユーチューブ用動画作成、 テキストスクロール動画、 サムネイル作成 政治系ラジオ動画の作成
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​
​政治系・海外系ニュースの「スクロール、読み上げ動画」の作成
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​
​【簡単動画】YouTubeの政治系動画作成依頼
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いずれも動画1本あたり120~300円という値付けである。
この費用であれば1,000本作った場合でも高々20万円程度なので、ヘイト・コンテンツにアフィリエイトを組み合わせれば、十分回収できるのだろう。
なお、最後の「YouTubeの政治系動画作成依頼」で「参考動画」と指定されているリンクをクリックしたところ、このような状態になってしまった。
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​おそらく、この依頼者のYouTubeチャンネル、あるいは模倣しようとしたチャンネルも、ガイドライン違反で閉鎖されてしまったと推測される。
こうした差別的なコンテンツを締め出す流れは、ぜひYouTubeだけにとどまらず、TwitterやFacebookなど全てのSNSに広がってほしいものだ。
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