Photo by Christian Lue on Unsplash 反ファシズム・キャンペーンのために2004年にイギリスで設立された HOPE not hate Ltd が、ヨーロッパにおける極右の動向を調査したレポート "State of Hate: Far-Right Extremism in Europe" を公開した。 ヨーロッパ大陸全体に及ぶ極右の動向を知ることは、日本でのファシズム進行を食い止めるための方策を練るうえでも参考になるであろう。 レポートは豊富なデータと図表から成るものだが、128ページもの分量があるため、このうち "Executive Summary" の部分の翻訳を以下のように試みた。 なお、総ての著作権は HOPE not hate Ltd が所持しており、また誤訳の責任は訳者にあることを申し上げておきたい。 またレポートの原文にもぜひ当たっていただければと思う。 2020年の主な極右事件
2019年10月のハレのシナゴーグとケバブ・ショップに対する攻撃に続く、半年足らずの間のドイツでの2番目の極右殺人テロ攻撃だった。 さらに2020年6月、ドイツ国防相は、エリートとされる陸軍特殊作戦コマンドの下士官の中に極右がいるとの批判が高まる中、その組織の一部に解体を命じた。
これは醜悪な反LGBTキャンペーンがもたらした結果であり、異論の多い司法改悪と、ゲイの権利や中絶の権利に対する更なる反動を意味する。
この攻撃を担当する王立委員会が12月に発表したところによると、この殺人犯は2017年以降、国際的な極右グループや人物達に少なくとも16もの寄付を行ったことが判明した。 これには、アイデンティタリアン運動 Generation Identity の多数のヨーロッパ支部への合計2,500ポンドの寄付が含まれる。
「黄金の夜明け」のリーダーである Nikos Michaloliakos と6人の幹部は、犯罪組織を率いたことで有罪判決を受け、 Giorgos Roupakias は殺人罪で有罪となり、また他の15人が共謀で有罪判決を受けた。 ギリシャでの極右暴力の脅威は残っているものの、この裁判はヨーロッパで最も危険なネオナチ組織の1つを破壊したことになる。
彼が有罪判決を受けた場合、通常よりも重い誘拐罪で、最大15年の刑に直面する可能性がある。 2020年の主なトレンド
「人種的ナショナリズム」の上昇
脅威を提起し続ける極右テロ
継続的な国際化
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